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すこしだけツウ好みな映画WEBマガジン「Cinemarche」
映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマルシェ)」で掲載している最新情報をまとめてご紹介!
☆今週末10月18日(金)・19日(土)に劇場公開を迎える新作映画のオススメ情報。
★注目の映画人インタビューは『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1』主演の瀬戸かほの作品にかける思いに迫ります。
☆今回のプレゼント応募は多数掲載!『ザ・レセプショニスト』と『ぼくと、彼と、』の劇場鑑賞券プレゼント、東京国際映画祭コンペ部門の当日座席交換券プレゼント、劇場版アニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』のプレスシートプレゼント、『だれもが愛しいチャンピオン』の一般試写会の情報も。
☆Cinemarche編集部のつぶやきは「映画祭で監督は育てられる(下北沢映画祭)」など、盛りだくさんの内容でお届けします。
今週末【10月18日(金)公開】のおすすめ映画
『ガリーボーイ』(ツイン)
映画『ガリーボーイ』は2019年10月18日(金)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショー!
インドのスラム街に住む一人の青年が自身の境遇に縛られ悩みながら、ラップという唯一の武器で一歩を踏み出す勇気を見出していく姿を描いた作品。
『人生は一度だけ(英語版)』『慕情のアンソロジー』などを手掛けたインド出身のゾーヤー・アクタルが監督を務め、世界的なヒップホップアーティストNASがプロデューサーを務めています。
『パドマーワト 女神の誕生』のランヴィール・シン、『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』のアーリアー・バットというボリウッド役者二人が、インド社会の不条理に悩みながらも新たな自分たちの人生を掴んでいく姿を熱演。
また、映画初出演ながらラップ・アーティスト役として圧倒的な存在感を見せるシッダーント・チャトゥルヴェーディー、インド生まれのフランス人カルキ・ケクランや、『モンスーン・ウェディング』のヴィジャイ・ラーズなど、それぞれが全く違った立場の役を演じています。
映画ライター:桂伸也イチオシ感想レビュー!
『楽園』(KADOKAWA)
『悪人』『怒り』など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一。彼の最高傑作と評される短編集『犯罪小説集』を基に、『64-ロクヨン-』『友罪』の瀬々敬久監督が映画化。『楽園』という題名で2019年10月18日(金)に公開されます。
主演にはその実力と人気の高さからトップスターの座を築いた綾野剛。確かな演技力で急成長をみせる杉咲花が緊張感溢れる本編に華を添え、日本を代表する俳優・佐藤浩市をはじめ、村上虹郎、柄本明といった実力派が集結。
主題歌では野田洋次郎プロデュースのもと上白石萌音が新曲「一縷」を披露しています。
サスペンスのジャンルでも抜群の演出力を見せる瀬々監督ならではの作品で、繋がりのない短編を紡(つむぎ)という名前の女性の役割を拡大させ、一つの物語にまとめたうえで「罪」「罰」「人」という三部構成にした作品です。
映画ライター:もりのちこイチオシ原作の感想レビュー!
『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1』(コピアポア・フィルム)
映画『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1』は2019年10月19日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開!
『アレノ』『海辺の生と死』『二十六夜待ち』と、男と女の不確かで濃密な情愛を描き続ける越川道夫監督が、新たに取り組む「誰でもない恋人たちの風景」シリーズの第1弾。
主人公のユリは、今最も期待されている女優の瀬戸かほ。共演には、ユリの年上の夫トモさん役に『俳優 亀岡拓次』や『焼肉ドラゴン』の宇野祥平。ユリが恋に落ちる夫の幼馴染・リュウタを『新宿スワン』『コーヒーが冷めないうちに』の深水元基が務めます。
人の間を漂うように生きてきたひとりの女と、妻を亡くした男、父を亡くした男の、男女三人が織りなす愛の形を静かに、ときに激しく、また切なく、繊細なまでに描いています。
映画ライター:大窪晶イチオシ主演女優インタビュー!
『フッド:ザ・ビギニング』(キノフィルムズ)
タロン・エガートンが主演するアドべンチャー映画『フッド:ザ・ビギニング』は、10月19日より全国公開!
また、『RAY/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスが共演しています。
これまでのロビン・フッドとは異なる現代社会の問題を取り上げた痛快時代劇になっており、製作を務めたのはレオナルド・ディカプリオ。
本作は、テレビドラマ『ブラックミラー』や『ピーキー・ブラインダーズ』を手掛けたオットー・バサーストの長編映画初監督作品。製作会社のライオンズゲートがバサーストを抜擢しました。
タロン・エガートンの親しみやすさが主人公には必要だったと話すオットー・バサースト監督は、真実の為に立ち上がるヒーローは自分たちの中にあると説明。過去に描かれた物語に付随する歴史認識を排した意欲作に仕上がっています。
映画ライター:奈香じゅんイチオシ感想レビュー!
『マレフィセント2』(ディズニー)
映画『マレフィセント2』は、日米同日10月18日(金)全国ロードショー!
名作ディズニーアニメ「眠れる森の美女」でオーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけたマレフィセントを主人公に、アンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した「マレフィセント」の続編。
前作に続き、マレフィセントをジョリー、オーロラ姫をエル・ファニングが演じる。
マレフィセントがオーロラ姫との間に、恋愛でも血の繋がりでもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子は、めでたく結婚することになるのだが…。
イングリス役に『アントマン&ワスプ』のミシェル・ファイファー。『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のヨアヒム・ローニングが監督を務めています。
また、『マレフィセント2』ScreenX版も10月18日(金)より日本公開されます。
映画ライター:石井夏子イチオシ「ScreenX」鑑賞レビュー!
*10月19日(土)公開のおすすめ映画は、18日に集約いたしました。
注目の映画人【女優・瀬戸かほインタビュー】
映画監督・越川道夫との出会いから、撮影の舞台裏まで
瀬戸かほさんは、2年間に及んだ越川道夫監督のワークショップに通うなかで、主演作品『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1』での監督の考えや撮りたいものなど、理解が掴めたと述べています。
しかし、実際に本作の撮影に入ると、頭では理解していても、実際にやろうとすると身体が動かないということが沢山あったそうです。
そんな、主人公ユリを体当たりで演じた瀬戸かほさん。映像に鮮烈な印象を残すことのできた、撮影現場で苦しみや、役がらに向かった姿勢など大いに語っていただきました。
10月劇場公開の掲載インタビュー
シンガーソングライター、そして俳優としての「言葉」とは?
10月4日(金)より劇場公開『エンテベ空港の7日間』ジョゼ・パジーリャ監督
10月4日(金)より劇場公開『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』主演の松重豊さん
10月4日(金)より劇場公開『LET IT BE -君が君らしくあるように-』主演の堀田竜成さん
10月4日(金)より劇場公開『ダウト 嘘つきオトコは誰?』主演の堀田茜さん
10月5日(土)より劇場公開『ホームステイ ボクと僕の100日間』パークプム・ウォンプム監督・W主演のティーラドン・スパパンピンヨーさん&チャープラン・アーリークンさん
10月11日(金)より「くにたち映画館 2019」特集上映される藤井道人監督
10月11日(金)より劇場公開『WALKING MAN』ANARCHY監督・出演の優希美青さん
10月11日(金)より劇場公開『WELCOME TO JAPAN日の丸ランチボックス』主演の藤田恵名さん
10月12日(土)より劇場公開『天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント』ハーマン・ヴァスケ監督
10月19日(土)より劇場公開『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1』主演の瀬戸かほさん
10月25日(金)より劇場公開『スクールズ・アウト』セバスチャン・マルニエ監督
10月25日(金)より劇場公開『普通は走り出す』渡辺紘文監督
今後のインタビュー予定
『草間彌生∞INFINITY』ヘザー・レンズ監督来日取材決定!
11月1日(金)より劇場公開『閉鎖病棟 それぞれの朝』平山秀幸監督
11月1日(金)より劇場公開『喝風太郎!!』柴田啓佑監督
11月2日(土)より劇場公開『積むさおり』主演の黒沢あすかさん
11月8日(金)より劇場公開『夕陽のあと』越川道夫監督・主演の山田真歩さん
11月15日(金)より劇場公開『わたしは光をにぎっている』中川龍太郎監督
11月22日(金)より劇場公開『草間彌生∞INFINITY』ヘザー・レンズ監督
11月22日(金)より劇場公開『テルアビブ・オン・ファイア』サメフ・ゾアビ監督
11月22日(金)より劇場公開『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』主演の搗宮姫奈さん&花影香音さん
11月23日(土)より劇場公開『歩けない僕らは』佐藤快磨監督・主演の宇野愛海さん
11月29日(金)より劇場公開『羊とオオカミの恋と殺人』出演の江野沢愛美さん
12月6日(金)より劇場公開『魔法少年☆ワイルドバージン』主演の前野朋哉さん予定
12月6日(金)劇場公開『ゴーストマスター』ヤング・ポール監督予定
12月6日(金)劇場公開『テッド・バンディ』ジョー・バリンジャー監督予定
12月27日(金)劇場公開『だれもが愛しいチャンピオン』ハビエル・フュセル監督予定
ほか、順次当サイトにて掲載予定。
10月おすすめ新着動画配信
2019年の上半期に公開された映画『半世界』、早くも動画配信!
ゆっくりのんびり、秋の夜長を「おうち映画」で楽しむには【U-NEXT】がおすすめです。
無料トライアル期間が31日間設定されており、この期間に解約をすれば料金は一切かかりません。
また、U-NEXTをおすすめする最大の理由として、無料登録時に600ポイントをもらえることが挙げられます。
U-NEXTにラインナップされている作品は、「見放題作品」と「ポイントレンタル作品」の2パターンが存在します。
さらに、U-NEXTは映画だけではありません。
海外ドラマ、韓流ドラマ、国内アニメ、さらには漫画や雑誌も提供されており、31日間は無料で使い放題なので、使い心地を試してみて、あなたのライフスタイルに合えば継続、合わなければ解約しちゃいましょう。
なお、U-NEXTの場合はアカウントページの【解約】ボタンを押せば解約可能と非常に分かりやすい作りとなっているので、その点も安心ですね!
U-NEXTから10月新着おすすめの映画特集
稲垣吾郎×阪本順治監督のタッグ作品!自分たちは世界の半分でしかない…。
禁断のヒューマンドキュメント!“衝撃の向こう側”にあるものとは…。
ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティーの最高傑作を初映画化!
映画プレゼント情報
【劇場鑑賞券プレゼント】
『ザ・レセプショニスト』(ガチンコ・フィルム)
ロンドン在住のジェニー・ルー監督がクラウドファンディングで資金を集め、7年の歳月をかけて製作した、長編映画初監督作です。
主演は『ハロー、グッドバイ。』(2016)『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)などで知られるテレサ・デイリー。
共演するチェン・シャンチーは、第51回金馬奨にて最優秀主演女優を受賞した名女優です。
映画『ザ・レセプショニスト』は10月25日(金)より、イオンシネマ板橋・名古屋茶屋・茨木をはじめ、順次全国の劇場で公開。
話題作『ザ・レセプショニスト』の全国共通鑑賞券プレゼントに、たくさんのご応募をお待ちしております。
【劇場鑑賞券プレゼント】
『ぼくと、彼と、』(ガチンコ・フィルム)
ベトナム難民2世の青年と、介護の必要な母親と暮らす日本人青年。二人の青年の日常と結婚式までを追ったドキュメンタリー映画『ぼくと、彼と、』が、11月29日(金)より池袋HUMAXシネマズにて劇場公開!
監督は、劇場公開作品として、短編『今を憂う君も春になれば』がドキュメンタリー映画『夢こそは、あなたの生きる未来』と併映された四海兄弟。今回が長編ドキュメンタリー初挑戦となります。
製作総指揮は飯塚冬酒。2014年に日米の宗教音楽を描いた『GOSPEL』(松永大司監督)、2018年にはミス日本コンテストを赤裸々に描いたドキュメンタリー『夢こそは、あなたの生きる未来』(小野篤史監督)をプロデュースしてきました。
ドキュメンタリー映画『ぼくと、彼と、』の全国共通鑑賞券プレゼントに、たくさんのご応募をお待ちしております。
【当日座席交換券プレゼント】
東京国際映画祭コンペティション部門(TIFF)
東京国際映画祭の目玉であるコンペティション部門。
世界各国からの新作がグランプリを競いあい、“世界の今”が映し出されるその14本から、国際的な映画人で構成された審査委員たちが各賞を選出します。
2019年10月28日(月)~11月5日(火)の9日間で開催される、第32回東京国際映画祭コンペティション部門の作品が、どれでも鑑賞いただける、当日座席交換券を10名様にプレゼントいたします。
どうぞ奮ってご応募ください。
【一般試写会プレゼント】
『だれもが愛しいチャンピオン』(シンカ)
プロのバスケットボール・コーチとハンディキャップ・チーム“アミーゴス”の出会いと絆を描いた映画『だれもが愛しいチャンピオン』。
スペイン中に“アミーゴス旋風”を巻き起こした感動作『だれもが愛しいチャンピオン』は2019年12月27日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAにて公開されますが、一般試写会が公開に先立ち開催されます。
12月10日(火)に千代田区にありますインスティトゥト・セルバンテス東京にて開催される一般試写会に、Cinemarche読者15組30名様をご招待。
日本で6月に開催されたスペイン映画祭2019にて特別上映されるやいなや、会場は熱気に包まれ、映画ファンの心を掴んだ本作。
劇場公開より一足先に観賞するチャンスです。ぜひ奮ってご応募ください。
【プレスシート・プレゼント】
『HUMAN LOST 人間失格』(東宝映像事業部)
劇場アニメの公開を記念して『HUMAN LOST 人間失格』の貴重なプレスシートを抽選で10名様にプレゼント!
本作は太宰治の名著『人間失格』を、豪華クリエイター陣の手により大胆に翻案して描いた劇場アニメーション作品です。
また、プレスシートとは試写会などで、マスコミ向けに配布される宣伝用の小冊子。劇場鑑賞時には手に入らない、貴重なプレゼントです。
編集部のつぶやき「映画祭で監督は育てられる」
第11回下北沢映画祭は、2019年10月12日(日)〜14日(月)に行われる予定でした。しかし、大型台風の関東直撃の影響もあり、初日12日の上映スケジュールは全面的に中止。13日と14日の2日間のみ開催となりました。
それでも、今年の下北沢映画祭のコンペティション部門の上映は盛況に行われ、新たな若手の映画作家を輩出させました。
めでたく!グランプリを受賞したのは、大森歩監督の『春』。父の家に居候をする美大生のアミと、認知症が進行し、子ども返りしてゆく祖父の奇妙な同居生活を描いた作品です。
大学生から社会人へと不器用に成長する女の子と、老いて子どものようになってしまった高齢者の重なり合う思春期のひと時を、大森監督自身の体験に基づき制作したそうです。
下北沢映画祭で審査員を務めた深田晃司監督
本映画祭終了後の交流会では、審査員のひとりを務めた映画『よこがお』やドラマ『本気のしるし』で知られる深田晃司監督が、「自分は映画祭によって育てられた、映画祭での審査員は町内会の順番の役割のようなもの。今後も映画祭で若い監督が育っていってほしい」と語っているのが印象的でした。
10月28日(月)から11月5日(火)には、東京国際映画祭も開催されます。
“映画は夢であり、ハレのお祭り”。であれば、その集合体の映画祭なら、監督やキャストのみならず、観客だって、踊らにゃそんそん。