《ジェイソン・ステイサムVS超弩級巨大サメ》を描く海洋アクション「MEG ザ・モンスター」シリーズ、待望の第2弾!
前作にて、古代から生き長らえていた超巨大サメ「メガロドン(メグ)」との死闘を経たジョナス・テイラー。レスキューのプロである彼は、海洋環境の保全活動をしながら、海洋調査チームとともにマリアナ海溝へと潜って海底調査を続けていました。
しかし海底の調査中にテイラーらは、謎の生命反応を感知。そこには、前作を遥かに凌ぐメグの群れ、そして未知の巨大生物たちが待ち構えていた……。
前作に続きジェイソン・ステイサムを主演に迎え、前作に登場した海洋学者スーインの娘メイインを演じたソフィヤ・ツァイが、成長した姿でメイイン役を再び務めます。
さらに『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』(2018)などで知られる中国のスター俳優・ウー・ジンが、スーインの弟役で出演しています。
映画『MEG ザ・モンスターズ2』の作品情報
(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
【日本公開】
2023年(アメリカ)
【原題】
Meg 2:The Trench
【監督】
ベン・ウィートリー
【キャスト】
ジェイソン・ステイサム、ウー・ジン、ソフィア・ツァイ、ペイジ・ケネディ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、スカイラー・サミュエルズ、クリフ・カーティス、フェリックス・メイヤー、シエンナ・ギロリー
【作品概要】
ジェイソン・ステイサムが主演を務め、深海で太古から生きている史上最強のサメ「メガロドン(メグ)」との戦いを描く海洋アクション第2弾。
ジェイソン・ステイサムをはじめ、ペイジ・ケネディ、クリフ・カーティスらが海洋研究所の職員として前作に続き出演。さらに前作でスーインの娘メイインを演じたソフィヤ・ツァイも続投し、成長した姿で登場します。
監督は『フリー・ファイヤー』(2017)、『ハイ・ライズ』(2016)のベン・ウィートリーが務めました。
映画『MEG ザ・モンスターズ2』のあらすじとネタバレ
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メガロドンとの死闘から5年。ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は不法投棄する船などを取り締まり、海洋の環境を守る仕事をしながら、マナワン社で海底の調査をしていました。
亡きスーイン(リー・ビンビン)の弟ジウミン・ジャンは、かつて父が所長を務めていた海洋研究センター「マナ・ワン」を引き継ぎ、海底調査用のパワードスーツの製作などを手がけていました。
またスーインの娘メイイン(ソフィア・ツァイ)も成長し、母が潜っていた頃と同じ歳になりましたが、親代わりであるテイラーと叔父のジウミンに危険だからと潜ることを許可されません。メイインは、そのことに不満を感じていました。
ジウミンは、メグのハイチを幼魚の頃から育て、自分の言うことを聞くように躾けていました。テイラーは「メグは人に懐かない」と言います。
ジウミンはメグがいる水槽に入り、信号を送ってやってくるハイチに向かって「向こうに行け」と指示を出しますが、ハイチは止まりません。
ハイチが大きな口を開けジウミン食われてしまったのかと、マナ・ワンの職員は衝撃を受けますが、背後から声が聞こえてきます。ジウミンは、間一髪で引き上げられ、ハイチに食われることはなかったのです。
マナ・ワンはさらなる海洋研究のため、大富豪ヒラリー・ドリスコルと提携を組み資金の援助を受ける中、ある日テイラーとジアミンは、それぞれ別の潜水艇に乗り海底調査へと向かいます。
途中でテイラーの船に異変が起きます。何とメイインがこっそり潜水艇に忍び込んでいたのです。テイラーは今すぐ引き返そうと言いますが「若い頃は誰だって無茶はする」と職員らに言われて引き止まり、ともに海底に潜ることになります。
そのまま水深約10キロの深海へと向かった2艘の前に、生命反応が。目の前に現れたのは、ハイチよりも大きな体躯を持つ、太古から生き続けていたであろう超巨大なメグでした。
そのメグとともにいる、別の2匹のメグ。うち1匹は、ジアミンが育てたハイチでした。2艘はライトを消し、メグにバレないよう彼らの行き先を追跡することに。すると、マナ・ワンのものではない海洋ステーションが見つかります。
実はマナ・ワンと提携したドリスコルは、ジウミンのパワードスーツなどの技術を利用して海底の資源を採掘し、ビジネスに活用していました。そのことをバレるわけにはいかないドリスコルは、部下のモンテスに採掘現場もろとも爆破するよう命じます。
突然の爆撃に巻き込まれたテイラーたちは、潜水艇が故障し浮上することが不可能になってしまいます。また救援を呼ぶも、救援ボートは何者かによって壊されていました。
センター内に外部との密通者がいることが判明し、マック(クリフ・カーティス)とDJ(ペイジ・ケネディ)は密通者を探し出そうとします。
一方、救援が来ないことが判明したテイラーたちは、パワードスーツを着て歩いて海底ステーションに向かうことを決意します。
映画『MEG ザ・モンスターズ2』の感想と評価
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冒頭、死体を食らうトカゲのような生物が出現し、彼らを食らうティラノサウルスが出現します。その後、海から現れたのは何とメガロドンでした。メガロドンはティラノサウルスを飲み込みます。
この場面が象徴しているのは、生態系のトップに君臨しているのはメガロドンであるということです。しかし映画を観終えてみると、生態系のトップに君臨するメガロドンを倒したテイラーこそが、真の生態系のトップといえるのではないか、と思わされます。
本来ならあり得ないことですが、そうであるかのように思えてしまう“人類最強”の存在感が、テイラー演じるジェイソン・ステイサムにはあるのです。
ジェイソン・ステイサムの強さがパワーアップしただけでなく、本作は深海・水中・地上で繰り広げられるダイナミックなアクションが観客を楽しませてくれます。
特に深海をパワードスーツで歩く姿は、SFアドベンチャーのような展開であり「エイリアン」シリーズや、『スフィア』(1998)などの影響を感じられます。
またクラーケンの登場も、大きな見どころの1つでしょう。「サメVSタコ」の戦いが描かれている映画としては、『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2009)がありますが、本作でのメグとクラーケンの大迫力の戦いは夢のバトルマッチと言えるかもしれません。
サメ映画というと「シャークネード」シリーズや「シャークトパス」シリーズのような突拍子もない設定のZ級映画から、『ジョーズ』(1975)をはじめとした名作まで数々の作品があります。
『MEG ザ・モンスターズ2』は、大迫力の大作でありながら、サメ映画らしい突飛な設定、描写もふんだんに盛り込まれています。
そもそも冒頭の場面からして、ティラノサウルスと伝説のメガロドンが同時期に生息していたわけはないので、あり得ないことなのです。それだけでなく、息を止めていたとしても深海を生身の人間が活動できるわけがありません。
そんなあり得ない展開も含めて楽しめてしまうのが、Z級映画の魅力であり、細かいことを気にしてなんていられなくなる存在感と説得力をジェイソン・ステイサムの存在が持ってしまっている側面もあります。
まさに「楽しむための、大迫力のエンタメ大作」なのです。
まとめ
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さらにパワーアップした「ジェイソン・ステイサムVSメガロドン」の死闘を描いた映画『MEG ザ・モンスターズ2』。
ジェイソン・ステイサム演じるテイラーとメイイン、そしてテイラーとジウミンの関係性も必見です。劇中ではなぜ亡くなったのか明かされていませんでしたが、前作に登場したメイインの母親スーインが亡くなり、テイラーは母親に代わってメイインを守ろうとします。
その想いは、亡き姉の忘れ形見である姪メイインを気遣うジウミンも同じでした。意見が合わず平行線の2人ですが、メイインに関することだけは意気投合してしまう姿も印象的です。
いつまでも過保護で子ども扱いするテイラーとジウミンに対し、もう子どもじゃない、自分も深海に潜ることはできると自分を認められたいと思うメイイン。
そんなメイインとテイラー、ジウミンの関係性は普遍的な親子の姿を表しているといえ、本作の持つファミリー要素が引き立ちます。
様々な要素盛り込んだ本作は、ラストにも大きな仕掛けが。それは、「ハイチが妊娠している」という描写です。「第3弾もあるのでは」と期待が上がるエンディングになっていました。