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チョッとだけツウ好みな映画WEBマガジン【Cinemarche:シネマルシェ】
映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマルシェ)」で掲載している最新情報をまとめてご紹介!
☆今週末12月6日(金)7日(土)に劇場公開を迎える新作映画のオススメ情報。
★注目の映画人インタビューは、『ゴーストマスター』ヤングポール監督に新作映画に込めた思いを伺いました。
☆プレゼントは、『ジーザス・イズ・キング』のポスタープレゼントと、R-18指定映画『性の劇薬』プレミア試写会プレゼント、『前田建設ファンタジー営業部』の一般試写会プレゼント、そして『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』クリアファイルプレゼントと盛りだくさん。
★Cinemarche編集部のつぶやきは「益子で生まれた映画少年」についてなど、盛りだくさんの内容でお届けします。
CONTENTS
今週末【12月6日(金)公開】のおすすめ映画
『魔法少年☆ワイルドバージン』(Vandalism)
映画『魔法少年☆ワイルドバージン』は2019年12月6日(金)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国順次公開。
『サラバ静寂』『黒い暴動』で知られる宇賀那健一監督が、「30歳まで童貞を貫くと魔法使いになれる」という都市伝説をモチーフに描くラブコメファンタジー作品。
主人公の星村幹夫役を前野朋哉が演じ、ヒロインの秋山雪乃役を佐野ひなこが務めています。そのほか上司の小池役で『カメラを止めるな!』の濱津隆之、さらに伝説の童貞魔法使いである高橋役で出演している斎藤工にも注目です。
映画ライター:糸魚川悟イチオシ感想レビュー!
『ゴーストマスター』(S・D・P)
映画『ゴーストマスター』は2019年12月6日(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
三浦貴大と成海璃子をダブル主演に迎え、キラキラ映画の撮影現場が悪霊によって地獄絵図と化し、怒涛のクライマックスへ突っ走るホラー・コメディ。
黒沢清監督に師事し、アメリカ人の父と日本人の母を持つヤングポール監督の注目の長編デビュー作です!
ポール監督はイギリス・レイダンス映画祭にて「今注目すべき7人の日本人インデペンデント映画監督」の1人に選出された逸材。またキャストには三浦と成海のほか、川瀬陽太、森下能幸、手塚とおる、麿赤兒など個性も実力も強烈な俳優陣が脇を固めます。
映画ライター:増田健イチオシ感想レビュー!
『“隠れビッチ”やってました。』(キノフィルムズ)
映画『“隠れビッチ”やってました。』は2019年12月6日(金)より全国ロードショー。
あらいぴろよによるの同名コミック・エッセイを、映画『旅猫リポート』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の三木康一郎監督が映画化。
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演し国民的な人気を集めた佐久間由衣が映画初主演を務め、共演陣には村上虹郎、大後寿々花、森山未來ら実力派キャストが並びます。
映画ライター:石井夏子イチオシ感想レビュー!
今週末【12月7日(土)公開】のおすすめ映画
『リンドグレーン』(ミモザフィルムズ)
映画『リンドグレーン』は2019年12月7日(土)より岩波ホールほか全国順次公開。
名作児童文学「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「ロッタちゃん」を生んだ、スウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンの伝記ドラマ。
注目のキャストには、デンマークの巨匠ビレ・アウグストの娘アルバ・アウグストが主演を演じており、また、彼女の母親を『真夜中のゆりかご』のマリア・ボネヴィー、父親を「ミレニアム」シリーズのマグヌス・クレッペル。また、里親マリーを『未来を生きる君たちへ』のトリーネ・ディルホムが務めました。
脚本と演出を担当したのは、長編監督デビュー作『A SOAP』で、ベルリン国際映画祭の銀熊賞・最優秀新人作品賞を受賞したペアニレ・フィシャー・クリステンセンです。
映画ライター:石井夏子イチオシ感想レビュー!
注目の映画人【ヤングポール監督】
“究極の映画愛”『ゴーストマスター』のヤングポール監督
映画『ゴーストマスター』は2019年12月6日(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
映像企画発掘コンペ「TSUTAYA CREATERS’PROGRAM FILM 2016」で準グランプリを受賞。その後、各国の映画祭に出品され、世界の映画ファンから“究極の映画愛”を描いた作品として熱い支持を集めたホラー映画『ゴーストマスター』。
悪霊によって地獄絵図と化した「壁ドン」映画の撮影現場を舞台に描かれる映画への“愛”、そしてともにある“憎しみ”をも描ききったヤングポール監督の長編デビュー作です。
アメリカ人の父と日本人の母を持ち、レインダンス国際映画祭では「今注目すべき7人の日本人インデペンデント映画監督」の一人に選出されるなど注目を浴び続けるポール監督。
劇場公開を記念して監督へのインタビューを敢行。映画『ゴーストマスター』脚本の執筆過程や作中に込められた映画への“愛”と“憎しみ”、根底にある「“父性”との対峙」というテーマなど、様々なお話を伺うことができました。
12月劇場公開の掲載インタビュー
『ゴーストマスター』の主演俳優・三浦貴大さんをピックアップ!
12月6日(金)より劇場公開『魔法少年☆ワイルドバージン』主演の前野朋哉さん
12月6日(金)より劇場公開『ゴーストマスター』ヤングポール監督と主演の三浦貴大さん
12月13日(金)より劇場公開『ある女優の不在』主演のベーナズ・ジャファリさん
12月20日(金)より劇場公開『テッド・バンディ』ジョー・バリンジャー監督
12月21日(土)より劇場公開『サイゴン・クチュール』グエン・ケイ監督
12月27日(金)より劇場公開『だれもが愛しいチャンピオン』ハビエル・フェセル監督
ドラマ作品(DVD-BOX発売記念)の特別掲載インタビュー
10月25日(金)DVD-BOX発売記念・ドラマ『ヴィレヴァン!』主演の岡山天音さんと最上もがさん
映画祭関連の掲載インタビュー
東京フィルメックスに登壇したオリヴィエ・アサイヤス監督
東京国際映画祭「アジアの未来部門」上映『ファストフード店の住人たち』主演のアーロン・クォックさん
東京国際映画祭「コンペティション部門」上映『湖上のリンゴ』レイス・チェリッキ監督
東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」作品賞『 i -新聞記者ドキュメント-』森達也監督
TIFF「日本映画スプラッシュ部門」上映『猿楽町で会いましょう』児山隆監督
東京フィルメックス「コンペティション部門」上映『波高』パク・ジョンボム
東京フィルメックス「コンペティション部門」観客賞『静かな雨』中川龍太郎監督
東京フィルメックス「特別招待作品」上映『HHH:侯孝賢』オリヴィエ・アサイヤス監督
12月おすすめ新着動画配信
2019年の上半期に注目された映画『パピヨン』、早くも動画配信!
すっかり寒くなったこの季節。そんな時こそ、冬の寒さも関係ない「おうち映画」を【U-NEXT】で楽しむのが1番ではないでしょうか。
無料トライアル期間が31日間設定されており、この期間に解約をすれば料金は一切かかりません。
また、U-NEXTをおすすめする最大の理由として、無料登録時に600ポイントをもらえることが挙げられます。
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さらに、U-NEXTは映画だけではありません。
海外ドラマ、韓流ドラマ、国内アニメ、さらには漫画や雑誌も提供されており、31日間は無料で使い放題なので、使い心地を試してみて、あなたのライフスタイルに合えば継続、合わなければ解約しちゃいましょう。
なお、U-NEXTの場合はアカウントページの【解約】ボタンを押せば解約可能と非常に分かりやすい作りとなっているので、その点も安心ですね!
寒い12月は【U-NEXT】の動画配信で、心の芯から温まる熱い感動を!
脱獄映画の名作をリメイク!
チャーリー・ハナムとラミ・マレックの共演で45年ぶりに再び映画化
2019年注目の邦画!
国家権力の闇に迫る新聞記者とエリート官僚のポリティカル・サスペンス
字幕版や吹き替え版で見られる!
お隣さんが連続殺人鬼?80年代の映画への熱いオマージュと青春ホラー
早くも登場、ウエスタンだからこそのサスペンス!
手を組むべきではなかった4人の一攫千金の行方とは⁈
映画プレゼント情報
【ポスタープレゼント】
『ジーザス・イズ・キング』(IMAX)
アメリカ時間10月25日(日本時間10月26日)にリリースされたカニエ・ウェストの最新アルバム『ジーザス・イズ・キング』。
本アルバムリリースに合わせて、同タイトルのドキュメンタリー映画『ジーザス・イズ・キング』が、2019年12月6日(金)〜12月8日(日)の3日間、東京・池袋の映画館グランドシネマサンシャインにて限定公開されます。
本作の公開を記念して、世界で限定700枚しかない貴重なポスターをCinemarche読者さまに向けて5枚ご用意いたしました。
【プレミア試写会プレゼント】
『性の劇薬』(フューチャーコミックス)
2020年2月14日(金)より全国順次公開されるR-18指定映画『性の劇薬』。
原作は、水田ゆきによる累計販売数100万ダウンロードを超える大ヒットBL電子コミックです。
「性」によって「生」の意味を見つけるというストーリーで、重要となる性描写を余すところなく実写化するため、映画化にあたってR-18指定での制作を決断。
監督は、濃厚な性愛シーン演出と卓越したストーリーテリングで映画ファンから熱烈な支持を受ける城定秀夫。
劇場公開に先駆け、2020年1月31日(金)に実施される『性の劇薬』プレミア試写会に、18歳以上のCinemarche読者5名様をご招待します。
【一般試写会プレゼント】
『前田建設ファンタジー営業部』(バンダイナムコアーツ、東京テアトル)
映画『前田建設ファンタジー営業部』は2020年1月31日(金)より全国公開。サラリーマンたちの熱き戦いを描く「実話」から生まれた積算エンターテイメントです。
主演に高杉真宙、共演に上地雄輔、岸井ゆきのなど、今、最もノリに乗っている個性豊かな豪華キャスト陣が揃いました。
映画『前田建設ファンタジー営業部』の劇場公開に先立ち、東京港区のニッショーホールで2020年1月8日(水)に開催される一般試写会へ10組20名様をご招待いたします!
高杉真宙ファンの新春お年玉的なプレゼント、ぜひ奮ってご応募ください。
【クリアファイルプレゼント】
『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』(アルバトロス・フィルム)
日本でも大好評を博した『輝ける人生』(2017)の製作チームが、イギリスで活躍している実在の漁師バンド“フィッシャーマンズ・フレンズ”の実話を基に映画化した『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』。
映画『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』は2020年1月10日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて劇場公開されます。
映画の公開を記念して、本作のオリジナルクリアファイルを抽選で5名様にプレゼントいたします。
編集部のつぶやき「益子で生まれた映画少年」
ヤングポール監督(1985年生まれ)
誰もが思春期を迎えれば、事の大きさに違いはあれど、“自分探し”という風邪をひいたような症状に陥る。そんな時に“映画という劇薬”と触れてしまうと、結果的には風邪という病が“一生涯の大病”になったりもするのかもしれない。
自分も、そんなひとりであり、映画のことを「呪縛」だと考えているのだが、奇しくも『ゴーストマスター』のヤングポール監督にインタビューをした際、ポール監督は「映画は呪い」と述べた。
1960年に制作されたマイケル・パウエル監督の『血を吸うカメラ(原題:Peeping Tom)』という映画を例にすれば、映画とは人間の生き血を吸って成長しているのだ、きっとそうに違いない。
映画とはノスフェラトゥやバンパイアの類であり、常に人の血に飢えている。だから20世紀において、映画というメディアは大きく戦争に加担してきたのだ。
ポール監督とのインタビュー取材では、もうひとつ、同じ思考を持つ言葉が監督の口から飛び出した。「DNAを信じない」。
それがポール監督の心底からの証である要素として、1978年のフランクリン・J・シャフナー監督『ブラジルから来た少年』が語られた。言うまでもなく、どこに身をおくのか、どんな環境で育つのかが”人間すべてを決める”のだ。
参考映像:『ブラジルから来た少年』
ポール監督の亡き父ハービーさんは陶芸家で、民藝の人間国宝である陶芸家・濱田庄司に憧れて日本にやって来たアメリカ人。栃木県益子町に住むことで修行を積み、陶芸家になったのだ。
そんな益子は、ハービさんにとっては、“陶芸界のハリウッド(聖地)”のような場所であったのだろう。
あのヒトラーですら、益子に住む山水土瓶の絵師である皆川マスさんの勤勉な働きに表彰状を贈ったというのは有名な逸話。マスばあさんは教養こそ学ぶ機会はなかったが、栃木に生きる女性としての気位を持ち、1日に千個以上の土瓶の絵付けをしたと今日まで語られて続けている。
ハービーさんは『アメリカから来た青年』であった。しかし、その息子であるポール監督は『益子で生まれた少年』だ。
Jホラーの国で生まれ育った映画界の逸材で、新たな才能を「映画の呪い」とともに勤勉に開花させるのは、ヤングポール監督だと自分は信じて疑わない。映画『ゴーストマスター』から、“ポールのミラクル大作戦”は始まるのだ。
「DNAを信じない」というヒューマニズムのエネルギーによって、映画を殴り続け、血しぶきを上げ続けてほしい!