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Entry 2024/02/03
Update

【ネタバレ】ジャック・リーチャー シーズン2|あらすじ感想と結末の評価解説。キャストのアラン・リッチソンが正義のアウトローを熱演|Amazonプライムおすすめ映画館25

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「Amazonプライムおすすめ映画館」第25回

2023年12月15日(金)よりAmazonプライムビデオで配信されたアメリカのサスペンス・アクションドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』。

軍警察時代の仲間が次々と殺され、主人公のジャック・リーチャーは生き残った仲間と合流して捜査を開始。

航空宇宙産業の会社が政府との契約であらゆる航空機を撃墜できる地対空ミサイル「リトル・ウィング」を開発し、さらにテロリストに横流ししようとしていることを突き止めます。

しかし、行方不明の仲間がその会社の警備部にいて………。

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

【連載コラム】「Amazonプライムおすすめ映画館」記事一覧はこちら

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』の作品情報


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

【配信】
2023年(アメリカドラマ)

【原作】
リー・チャイルドの小説『消えた戦友』

【監督】
サム・ヒル、オマール・マダ、キャロル・バンカー、ジュリアン・ホームズ

【キャスト】
アラン・リッチソン、マリア・ステン、マルコルム・グッドウィン、セリンダ・スワン、ショーン・サイポス、フェルディナンド・キングスリー、ロバート・パトリック、アンドレス・コリャンテス、エドソン・モラレス、ルーク・ビリク、シャノン・クック、ディーン・マッケンジー、ドメニク・ランバルドッツィ

【作品概要】
アメリカのテレビドラマ「SCORPION/スコーピオン」シリーズのサム・ヒルとオマール・マダ、アメリカのテレビドラマ「NYPD BLUE~ニューヨーク市警15分署~」シリーズのキャロル・バンカー、イギリスのテレビドラマ「LAW & ORDER:UK」シリーズのジュリアン・ホームズが監督を務めた、アメリカのサスペンス・アクションドラマ。

原作は、イギリスの推理小説家リー・チャイルドの小説「ジャック・リーチャー」シリーズの第7作『消えた戦友』です。

ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』(2022)に引き続き、『ミュータント・タートルズ』(2014)のアラン・リッチソンが主演を務めています。

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』のあらすじとネタバレ


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

エピソード1 ATM

アメリカ・テネシー州マーフリーズボロ。元アメリカ合衆国陸軍憲兵隊第110特別捜査部隊を指揮していた少佐であり放浪者のジャック・リーチャーは、下着を含む服を一式、リサイクルショップで購入。

その時に使ったATMを通じて、第110特別捜査部隊のメンバーの1人だった私立探偵フランセス・ニーグリーから救難信号が届きました。

ニューヨーク州ブルックリン区ウィリアムズバーグ。リーチャーは2年7ヶ月と19日ぶりに、ニーグリーと再会しました。
ニーグリーはフランツの検視報告書を手渡したうえで、第110特別捜査部隊のメンバーの1人だった私立探偵カルヴァン・フランツが空中から落とされ殺されたことを詳しく話します。

約1週間ほど前に、ブルックリンの自宅を出てから行方不明となっていたフランツが、ニューヨーク州キャッツキル山地で遺体となって発見されたこと。

いなくなる数日前に、フランツから「今追っている件について意見を聞きたい」と何度も留守電があったこと。

「地元警察では手に負えないから、ニューヨーク市警察がこの事件の捜査を担当することになった」と、フランツの妻アンジェラから電話で聞いたことを。

フランツの検視報告書に目を通したリーチャーは、フランツの遺体についていた傷や骨折は死亡時に受けたものではなく、復讐か情報を聞き出すことを目的とした拷問をされた時にできたものだと推理しました。

フランツの話を他の仲間に話した可能性が浮上。しかしニーグリーがいくら連絡しても、第110特別捜査部隊のメンバーだったホルへ・サンチェスもオロスコも、デイヴィッド・オドネルも、カーラ・ディクソンも応答なし。

第110特別捜査部隊のメンバーだったトニー・スワンは連絡先が分からず、ラウリーは2年前に交通事故で亡くなっていました。

仲間の事件を警察に捜査させたくないリーチャーとニーグリーは、独自に捜査を開始。まずはアンジェラに事情聴取を行ったところ、自宅もフランツの事務所もひどく荒らされていたことと、彼の主な顧客はウォール街の経営者だと判明。

2人はアンジェラから鍵を借りて、事務所内を物色。ここにも犯人の探し物は見つからなかったようでした。

ふとフランツは勘が鋭かったことを思い出したニーグリーは、命を狙われるような大事なものは安全で便利、かつ毎日よく目にするけど誰にも疑われることがない場所に隠したはずと推理します。

その場所は、事務所の向かいにある合衆国郵便局の私書箱です。

翌日。なんとか鍵が合う私書箱を突き止めたリーチャーたちは、フランツの遺したUSBメモリをゲット。

そこへオドネル(現職は弁護士でフィクサー)が合流し、3人はフランツのプロファイリングをしてなんとかパスワードを解除しました。

中に入っていたのは全て頭文字「A.M」となる複数の偽名のリストと、2つの数字の羅列が記された7枚の紙を手に入れます。

その後、スワンと親交があったオドネルのおかげで、リーチャーたちは彼のクイーンズの自宅を突き止めることができました。

家の中は荒らされておらず、脱水により亡くなったスワンの愛犬の死体と、今から数年前に撮影した第110特別捜査部隊の結成記念写真がありました。

それを見てリーチャーは、おそらくスワンも殺されていること、犯人は自分たち特別捜査官の命を狙っていると推測しました。

一方その頃、イニシャルの頭文字「A.M」となる複数の偽名を使い分ける男が、ロサンゼルス国際空港に到着しました。

エピソード2 アトランティックシティ

スワンの家を出た後、リーチャーは昨日からずっと自分たちを尾行している黒いセダンの車の男を引き摺り出し気絶させました。

しかしその直後、リーチャーが殴った男はフランツ殺害事件の捜査を担当しているニューヨーク市警の刑事ガイターノ・ルッソであることが発覚しました。

リーチャーは他の仲間を捜すため、ニーグリーと一緒にニュー・ジャージー州アトランティックシティに向かいます。

その道中、空港で偶然再会したディクソン(現職は法廷会計士)が仲間に加わりました。

今から数年前。リーチャーはディクソンから、アフガニスタン基地から航空燃料が盗まれていると報告を受けます。

ディクソンの調べによると、アフガニスタン基地から航空燃料が消えてしまうのは特定のフライトの後、アメリカ空軍の軍用長距離輸送機「C-17」で軍用車両を輸送する時だというのです。

さらにディクソンの見解によれば、基地内部やその周辺で闇市場に転売された形跡がなかったことから、軍用車両に隠した麻薬や銃などを密輸するために航空燃料を多めに入れているからだといいます。

これを聞いて、リーチャーは第110特別捜査部隊で調べる価値があると判断しました。

そして現在、リーチャーたちはアトランティックシティに到着。サンチェスとオロスコ(2人の現職はアトランティックシティのカジノ警備)のオフィスはひどく荒らされていました。

その中から見つけた写真を手がかりに、リーチャーたちは「ラッキー・ラウンジ」というバーの女性従業員ミレーナに聞き込みを行います。

その結果、サンチェスたちはフランツと一緒にある事件を追っていたこと。

サンチェスと最後に会った日、彼は誰かと重要な電話をしていて、「650をそれぞれ10万で」と繰り返し言っていたことが判明。

リーチャーたちは、フランツたちが追っているのは6500万ドルのカジノ詐欺事件ではないかと推測。カジノ警備の責任者ライトに話を聞きに行きます。

その日の夜。散歩に出かけたリーチャーとディクソンは、3人の男に襲われるも華麗に撃退。そのうちの1人、頬に傷がある強面の男の車を調べます。

車内から航空宇宙産業の会社「ニュー・エイジ・テクノロジー社」につながる手がかりを得ることができました。

翌日。ライトから、フランツの遺体が発見された場所の近くで、サンチェスとオロスコの遺体が発見された、と知らされます。

エピソード3 写真は多くを語る

10日前。犯人は「どんな情報を掴んで誰に話したか白状しろ」とフランツを拷問するも何も聞き出せず、ヘリから投げ落として殺しました。

そして現在、リーチャーは質屋で銃を4丁、プリペイド携帯を3台調達しました。

しかしニーグリーが見つけてくれたモーテルへ向かうまでの道中、リーチャーはルッソに逮捕されてしまいます。オドネルはリーチャーの弁護士として同行しました。

利害が一致した3人は、一時的に協力関係を結ぶことに。ルッソはフランツ殺害事件の捜査を行うにあたって、第110特別捜査部隊について調べたところ、気になることが3つありました。

なぜフランツの携帯電話の発信履歴にオドネル・スワン・サンチェス・オロスコの名前があったのに、リーチャーの名前がなかったのか。

何年も一緒にいた仲間が次々と殺されているのは、何かが進行中なのか。生き残っているメンバーは何か知らないのか、と。そう考えて、ルッソはリーチャーたちを尾行していたのです。

リーチャーたちはルッソからの情報提供により、テロ組織に武器を売るブローカーであるテロ共謀の容疑者アズハリ・マハムドのイニシャルがA.Mであると知りました。

ルッソにA.Mの偽名のリストを渡して、アメリカ合衆国国土安全保障省に調べてもらった結果、リストにあったアレキザンダー・マルコプロスが、デンバーから1時間以内にJFKに行ける航空券を買っていることが判明しました。

デンバーの空港に着いたA.Mは当局の監視に気づき、空港を出てニュー・エイジの警備部長シェーン・ラングストンに電話をします。

同時刻。ニュー・エイジ・テクノロジー社(以下、ニュー・エイジと表記)を訪ねたニーグリーたちは業務部長のマーロ・バーンズから、襲ってきた男の1人、トレヴァー・サロピアンの住所を手に入れます。

ニーグリーとの何気ない会話の中からひらめいたディクソンは、フランツの遺した2つの数字の羅列は月と日付を表しているのではないかと推測しました。

リーチャーたちはニーグリーたちと合流。サロピアンの家に侵入し、自分たちを待ち伏せていた男たちを皆殺しにします。

リーチャーは男たちのお目付役だったニュー・エイジ・テクノロジー社の社員ブライアン・コリンズを捕まえるも、彼は肥満による心臓発作で死んでしまいました。

雪が降る夜。リーチャーたちはニュー・エイジに押し入り、手掛かりとなるものを片っ端から奪っていきます。

その結果、リーチャーたちはスワンがニュー・エイジの従業員であると知りました。

以下、『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』ネタバレ・結末の記載がございます。『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

エピソード4 音楽会の夜

リーチャーたちは押収した証拠を調べ、スワンがラングストンの補佐として警備部に勤務していることを知ります。

さらにバーンズとだけやり取りしていたスワンのメールの内容にあったハードロック系の曲「リトル・ウィング」が、金に汚いマルコム・ラヴォイ上院議員が支援する連邦防衛プロジェクト「リトル・ウィング」のことだと判明。

3人がスワンを疑うなか、リーチャーは頑なに彼の潔白を主張します。数年前、第110特別捜査部隊が、アフガニスタンの基地からアメリカへの麻薬密輸事件で押収したヘロインが紛失し、スワンが犯人だと疑われた時のように。

ラヴォイと直接会うのは難しいため、リーチャーたちは彼の下で働いている立法担当官ダニエル・ボイドへの接触を図ることに。

フィクサーであるオドネルの調べによると、ボイドはチャリティーコンサートでマサチューセッツ州ボストンに来ることが分かりました。

ボストンに行く前に、リーチャーはルッソに警備部の従業員名簿を送り、彼らの身元を調べてほしいと頼みます。

ニーグリーとディクソンはバーンズにプレッシャーをかけるために彼女の自宅へ。しかし彼女とその娘は、多額の現金を置いて行方不明となっていたのです。

その日の夜。ディクソンがボイドを誘惑してコカイン(リーチャーたちが昼間売人から押収したもの)を吸わせ、助っ人のオスカー・フィンリー警部補にボイドを現行犯逮捕させる。

そしてリトル・ウィングに関する情報を話さなければ、妻じゃない女性といたことに加え、麻薬所持の容疑で逮捕されたことが新聞の一面を飾ることになるだろうとボイドをゆする、というオドネル発案の作戦を実行。

その間、オドネルと数字の羅列を謎解きしていたリーチャーは、2つの数列は何かの回数であり、二列の合計の差が650であると突き止めます。

オドネルの作戦は見事成功し、追い詰められたボイドは、リトル・ウィングに関する情報をすべて話しました。

リトル・ウィングは、既存の対抗策を打ち破りあらゆる航空機を撃墜できる地対空ミサイルのコードネームであること。

ニュー・エイジには、ニューヨークにソフトの開発を行う施設と、デンバーにミサイルの製造を行う工場があることを。

ニーグリーとディクソンはミサイルの製造を妨害するためにデンバーへ。リーチャーとオドネルはワシントンD.C.に向かい、アメリカ合衆国国土安全保障省でA.Mについて話を聞くことに。

しかしその道中、リーチャーたちは武装したバイカー集団に襲われるも、華麗に撃退します。そしてリーチャーは、バイカー集団を差し向けたラングストンに警告しました。

一方その頃、A.Mは自分と似た美容整形外科医のマニュエル・エルゾクビーを殺害。彼に成りすましてデンバーの空港に現れます。

エピソード5 葬儀の日


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

ニーグリーとディクソンはデンバーのミサイル製造工場に行くも、既に650発のミサイルが発送された後でした。

ミサイルを積んだニュー・エイジの車を追いかけると、その途中でA.Mの部下に襲われてしまいます。

リーチャーとオドネルはワシントンD.C.でアメリカ合衆国国土安全保障省に話を聞きに行きました。

そこで、A.Mが6年前にテロ組織との神経ガスの売買取引で、無記名債権で代金の支払いを行っていたことを知ります。

無記名債権とは、脱税やマネーロンダリングをするような連中がよく使う金融商品のことで、それを使えるのは所有者本人のみ。つまりA.M本人が受け取りを行う時が、リーチャーたちにとって狙い目なのです。

銃撃戦の末、A.Mの手下を倒したニーグリーたちは、「650発ものミサイルを積んだニュー・エイジの車がカージャックされた」「工場から渡されたミサイルの出荷リストにスワンのサインがあった」と、リーチャーたちに報告しました。

数年前、麻薬の仕入れ先への潜入捜査をした際、正体がバレて殺されかけた時にスワンに命を救われたリーチャーにとって、それは信じ難い話でした。

ラヴォイとボイドはリトル・ウィングの開発に関わる裏取引に関与したことがバレるのを防ぐため、ミサイルがテロリストの手に渡らないよう、リーチャーに直接協力を申し出ます。

翌日。リーチャーたちはニューヨークで行われたフランツの葬儀に参列しました。

ルッソは、スワンを除くニュー・エイジの警備部で働く者全員が、元ニューヨーク市警察の第3分署出身の汚職警官であるとリーチャーに教えます。

その時、リーチャーに汚職警官だと疑われたルッソは、善良な警官だった父が賄賂を断ったせいで殺された過去を明かし、「他人を裏切り者と言う前に、自分の仲間を疑え」と言いました。

フランツの葬儀の途中、2人の狙撃手がリーチャーたちを襲撃。リーチャーたちは参列者を避難させたうえで、拳銃で応戦します。

銃撃戦の末、リーチャーたちと狙撃手の1人を撃退。車で逃げたもう1人の狙撃手を、リーチャーとルッソが車で追いかけ捕まえました。その狙撃手の雇い主はラングストンではなく、スワンでした。

その日の夜。リーチャーたちは、彼らの報酬の受け取り場所となっているクイーンズの廃墟になっている建物に行きました。しかし狙撃手が建物に入った瞬間、爆発したのです。

エピソード6 ニューヨークの刑事

リーチャーたちがバーンズ親子の行方を捜す中、ルッソは、上司のマーシュがラングストンから賄賂を受け取り、フランツ殺害事件の捜査状況とリーチャーたちの最新情報を横流ししていたことを知り激怒します。

数年前。リーチャーとディクソンは中佐から、20年ぶりの昇進が決まった大佐の経歴に傷をつけないために、麻薬密輸事件の捜査(通称、凧(カイト)作戦)の中止を命じられました。

そして現在。ニーグリーのおかげでバーンズ親子の居場所を突き止めたリーチャーたちは、バーンズを問い詰めにいきます。

バーンズは、ラングストンの命令であの家の住所を渡したこと、スワンはリトル・ウィングを阻止する側の人間であると明かしました。

「スワンは、リトル・ウィングのソフトのチップが不良品としてはじかれる数が通常想定される数より多いことに気づいた」

「さらにチップの検査中、ランダムに不良品とフラグが立つように誰かが故意にテストボードを操作していることに気づいたスワンは、信頼できる仲間と慎重に調査したいと言っていた」

その不良品として排除されたチップの数は650個。そう話したバーンズは、ラングストンから無理やり多額の現金を渡され、スワンが暴露した事実を隠蔽するよう脅されていました。

リーチャーたちは、バーンズを囮にラングストンを誘き出します。

リーチャーはルッソに、バーンズの娘ジェーンの護衛を頼みました。しかし、ジェーンを乗せたルッソの車は襲われ、リーチャーに応援を求めます。

リーチャーは1人残り、ラングストンの手下たちを皆殺しにするも、あと一歩のところでラングストンに逃げられてしまいました。

ニーグリーたちがルッソのもとに駆けつけた時にはすでに戦いは終わっており、ジェーンは無事でしたが、ルッソは死んでしまいました。

エピソード7 男の意地


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

オドネルとディクソンは、バッファローにいるディクソンの命の恩人、アイルランド系の元消防士ボブ・リーのもとへ避難させることにしたバーンズ親子を見送ります。

その間、リーチャーとニーグリーはマーシュと、ルッソを襲った男たちの1人グラントを尋問し殺害しました。

さらにリーチャーたちは、グラントを殺しにきたラングストンの手下を殺害。情報を聞き出すよりも先に殺してしまったため、ラングストンに直接話を聞こうとします。

しかしこの時既に、オドネルたちはラングストンの部下に捕まり、拷問されていたのです。

ラングストンは、「私はロックランド群に研究施設を持っている。取引が済んで6500万ドルが手に入れば、お前たちを殺す理由もなくなる」「だが警察に通報したり、変な小細工をいれたりしたら、仲間の2人を殺す」とリーチャーを脅迫します。

リーチャーはニーグリーが死んだと嘘をついて時間を稼ぎ、ラヴォイに助力を求めました。

その日の夜。ラングストンに呼び出されたリーチャーはニーグリーと共に、ニュー・エイジの研究施設に到着。

2人は数年前に中佐の命令に背いて凧作戦を強行し、数千キロものヘロインの輸送を阻止したものの、その罰として第110特別捜査部隊が解散させられたことを思い出します。

そしてリーチャーは単身、手ぐすね引いて待っているラングストン一味の元へ向かいました。

一方その頃、A.Mはニューヨークで、650発のミサイルを受け取りました。

エピソード8 血戦のはて

ラングストン一味に捕らえられたリーチャーは、ラングストンから衝撃的な事実を聞かされます。

ラングストンは、「スワンに罪を着せるのは、デジタルの拇印を押させるのに必要な奴の指紋と、関係者のみが入れる施設への入室に必要な奴の目玉の虹彩だけあれば十分だ」と、スワンを殺したことを明かしたのです。

ラングストンは、ディクソンとオドネルをフランツのようにヘリから落として殺すようにと部下たちに命じます。

ニーグリーが見張り3人を倒し、ラヴォイが応援に寄越した元特殊部隊員の3人と共に研究施設へ突入。

ラングストン一味との銃撃戦にリーチャーも参戦。ニーグリーの援護を受けて、逃げたラングストンを追いかけます。

ラングストンと手下2人、オドネルたちを乗せたヘリは離陸し上空へ。リーチャーは離陸寸前にヘリの車輪にしがみつき、ハッチが開いた瞬間に中へ入り込みます。

ヘリの中での激闘の末、ディクソンが自力でラングストンの手下を殺害。リーチャーは命乞いをするラングストンを、ヘリから突き落として殺しました。

そしてリーチャーたちは、生かしておいたラングストンの手下にナイフを突きつけ、A.Mと落ち合う場所まで案内させます。

リーチャーたちはニュー・エイジのエンジニアの自宅に到着。A.Mを待ち伏せし、彼の手下を殺します。そして家の中で、A.Mを4人で銃殺しました。

ラングストンの手下とエンジニアを逃したリーチャーは、ニーグリーにリトル・ウィングを搭載したミサイルの発射を命じます。

ミサイルはハドソン川の上空を飛行中のヘリに見事命中。リトル・ウィングは破壊されました。

ラヴォイは保身のために裏切り、3人にリーチャーたちを殺すよう命じます。

こうなることを予想していたリーチャーは、アメリカ合衆国国土安全保障省にいる知人のオマールにあらかじめ電話をしていました。

3人はオマールが連れてきた部隊によって鎮圧され、ラヴォイもリーチャーとの通話後に無事逮捕されました。

リーチャーはオマールに後始末を任せ、仲間と共に6500万ドルを持ってその場から立ち去りました。

その後、リーチャーは被害者の遺族と動物保護センター、要介護者であるニーグリーの父親、そして仲間の3人に6500万ドルを分配して贈りました。

ニーグリーたちはリーチャーに感謝し、4人で過ごす最後の夜に、記念に皆で写真を撮りました。

その翌朝。リーチャーとモーテルにいたディクソンは、彼に新しい歯ブラシをプレゼントしました。

オドネルたちと別れた後、リーチャーは1980ドルを使って、1年間アメリカ国内のどこにでも行けるバスのパスを買いました。

そしてニーグリーと、危険が及んだときにだけ会ったり連絡したりするのではなく、もっと連絡を取り合うことを約束して、リーチャーは再び放浪の旅に出たのでした。

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』の感想と評価


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

シーズン2の見どころと感想

リーチャーが生き残った軍警察時代の仲間と一緒に、本作の悪役であるラングストンとA.Mが送り込んでくる悪党たちと激闘を繰り広げ、誰ひとり欠けることなく倒したアクション場面の数々。

シーズン2の最終話にて描かれた、リーチャーたちvsラングストン一味とA.Mの最終対決。どれもハラハラドキドキするスリルと迫力、リーチャーたちの正義が悪を打ち砕く爽快感があります。

また、シーズン2では最初からリーチャーが心の底から信頼できる仲間たちと共に捜査しているため、仲間にだけ見せるリーチャーのお茶目な一面や恋する男の顔も描かれていて面白いです。

シーズン1以上に、アラン・リッチソン演じる主人公のジャック・リーチャーに魅了される仲間とのエピソードとアクションが本作の見どころとなっています。

シーズン3の見どころ

アラン・リッチソンは原作小説のジャック・リーチャーのイメージどおりの男だということと、シーズン1に続きシーズン2での魅力的な演技が好評であること、アマゾン・スタジオがアラン・リッチソンを映画スタートして育てあげようとしていることから、製作が決まったシーズン3でもジャック・リーチャー役として出演することが決まっています。

アラン・リッチソンはSNSで、シーズン3ではリー・チャイルド原作小説「ジャック・リーチャー」シリーズ第7作『宿敵』を脚色し、メイン州が物語の舞台となると報告。

「「『宿敵』はシリーズの中でも最高傑作の一つだから、次のシーズンが待ちきれないよ」と興奮気味に語っていました。

また、シーズン2ではシーズン1に登場したオスカー・フィンリー警部補がゲストとして登場。そのためシーズン3でも、シーズン1やシーズン2に登場したキャラクターが再登場する可能性が高いです。

シーズン3でもしリーチャーの恋模様が描かれるのだとしたら、シーズン1で結ばれたマーグレイヴ警察のロスコーか、シーズン2で数年間の片思いがようやく実ったディクソンか、はたまた新しい女性キャラクターになるのか気になりますね。

まとめ


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン2』

主人公のジャック・リーチャーが軍警察時代の仲間が殺された事件を捜査し、事件の黒幕たちに正義の鉄槌を下すアメリカのサスペンス・アクションドラマでした。

作中でリーチャーと、シーズン1に登場したオスカー・フィンリー警部補が再会し、ともにボイドを罠に嵌める場面は、シーズン1を観た視聴者は驚き歓喜したことでしょう。

また、シーズン1ではフィンリーとロスコーがそうだったように、腐敗したニューヨーク市警察の中で腐らず自分の正義を貫いたルッソが、リーチャーと信頼関係を築き彼の味方としてこれから戦おうという時に、ラングストンの手下たちとの銃撃戦で命を落としてしまったのはとてもショックでした。

果たしてシーズン3では、リーチャーはどんな事件を捜査するのか、誰が彼の味方となり敵となるのか、配信されるのが待ち遠しいですね。

主人公のジャック・リーチャーと、リーチャーを演じるアラン・リッチソンが魅せるアクションの数々に魅了されるサスペンス・アクションドラマが観たい人にオススメな作品です。

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