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Entry 2023/10/31
Update

【ネタバレ】ワイルドスピード10ファイヤーブースト|あらすじ感想結末と評価解説。カーアクションで激走!世界各地で繰り広げる人気シリーズ第10作

  • Writer :
  • 秋國まゆ

メガヒットカーアクション「ワイルド・スピード」シリーズ第10作!

ルイ・ルテリエが監督を務め、ヴィン・ディーゼルが製作と主演を務めた、2023年製作のアメリカのカーアクション映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』。

主人公のドミニクはレティと息子のブライアンと3人で静かに暮らしていました。そんな彼らの前に、未だかつてないほど破壊的な敵が現れます。

昔ドミニクたちがブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテです。家族も未来も奪われたダンテはその代償を払わせるため、ドミニクから愛するものを奪おうとします。

映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のネタバレあらすじと作品の魅力をご紹介いたします。

映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の作品情報

【日本公開】
2023年(アメリカ映画)

【監督】
ルイ・ルテリエ

【脚本】
ジャスティン・リン、ダン・マゾー

【キャスト】
ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、マイケル・ルーカー、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッド、カーディ・B、ジョン・シナ、ジェイソン・ステイサム、ジェイソン・モモア、ダニエラ・メルシオール、ブリー・ラーソン、アラン・リッチソン、リタ・モレノ、レオ・アベロ・ペリー、ヘレン・ミレン、ルイス・ダ・シルバ、ピート・デイヴィッドソン、メドウ・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット

【作品概要】
「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエが監督を務めた、アメリカのカーアクション作品であり、メガヒットカーアクション「ワイルド・スピード」シリーズ待望の第10作です。

ヴィン・ディーゼルやジェイソン・ステイサムら「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染みのキャスト陣が再集結。『アクアマン』(2018)のジェイソン・モモアが本作の悪役ダンテ役を演じます。

映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のあらすじとネタバレ

時を遡ること10年前、ブラジル・リオデジャネイロ。凄腕のストリートレーサーのドミニク・トレット(愛称ドム)と彼のファミリーは、リオデジャネイロを牛耳っている麻薬王エルナン・レイエスから彼の多額の資産と、1億ドルの入った巨大金庫を奪いました。

ドムと彼の相棒ブライアン・オコナーは、2台のダッジ・チャージャーSRT-8で巨大金庫を引き摺りながらリオデジャネイロの市街を駆け抜け、2台のフォルクスワーゲン・トゥアレグに乗るレイエス一味と、彼に買収されたブラジル警察とカーチェイスを繰り広げていきます。

カーチェイスの末、レイエスの息子ダンテが運転する1台は、ドムが運転するダッジ・チャージャーSRT-8が引っ張っていた巨大金庫に吹っ飛ばされ橋から転落。

レイエスとその手下のジジが乗るもう1台は、ダッジ・チャージャーSRT-8と正面衝突しました。家族と未来を失い、自身も怪我を負ったダンテはドムへの復讐を誓いました。

それから10年後、アメリカ・ロサンゼルス。ドムは幼馴染であり妻のレティ・オルティスとともに、息子のブライアン(皆にリトル・Bと呼ばれている)を育てていました。

たまの休みは、ドムたちはファミリーのみんなとドムの祖母アブエリタ・トレットを自宅に招き、庭でバーベキューを嗜みます。

そのバーベキューの時、ファミリーのローマン・ピアースとテズ・パーカー、ラムジーとハン・ルーは、秘密工作組織「エージェンシー」から依頼された仕事の話をしていました。エージェンシーの情報によると、ローマで軍に盗みが入り、最新鋭のコンピューターチップを奪われてしまったというのです。

そのコンピューターチップの奪還を依頼されたのですが、今回のローマでの作戦のリーダーはお調子者のローマンが務めることになったため、ドムはハンを彼のお目付役として同行させます。

ローマンたちがローマに旅立った日の夜、ドムたちの家に、彼らファミリーの前に二度立ちはだかった世界で最も危険なハッカーであり、リトル・Bの実の母親エレナ・ネベスを殺したサイファーが、瀕死の状態で訪ねてきたのです。

サイファーはダンテに襲撃され、ハッキング装置を奪われた挙句、家族を人質にされた部下たちに裏切られてしまいました。瀕死の重傷を負った理由を説明した後、サイファーはドムに「戦いが始まる。敵味方が分かれた」「あなたが愛する者は皆殺される」と警告しました。

翌日。ドムたちの家に、エージェンシーのレジェンドであるミスター・ノーバディの部下エリック・リーズナーがサイファーを拘留しにやってきました。

ドムたちはエリックから、ローマンたちに仕事を依頼した事実はないと告げられ、何者かの罠に嵌められたことに気づきます。ドムとレティはエリックとともに、いまだ連絡がつかないハンたちを止めるためにローマへと旅立ちます。

イタリア・ローマ。ローマンたちは事前にたてた作戦通り、任務を遂行しようとします。

まずローマンが運転する金色にラッピングされたランボルギーニ・ガヤルドに反射した日光と、ハンが運転するアルファロメオ・2000GTVに装備された煙幕装置により、コンピューターチップが積んである輸送車を妨害。

さらにテズとラムジーがその輸送車、ルノー・トラックスTシリーズを乗っ取ります。これで無事任務は成功したと思いきや、直後にロックがかけられ、一切操縦ができなくなってしまったのです。

そうしたのはダンテでした。彼はサイファーから奪ったハッキング装置を使って、輸送車を遠隔操作してテズたちを弄びます。

さらにダンテは、輸送車の前後を走っていた2台の車を爆破させました。広場から聞こえた2発の爆発音を聞いて、ドムたちはパンたちの居場所を突き止めます。

テズが輸送車の荷台から聞こえた異音を確かめにいくと、そこにあったのはコンピューターチップではなく、ローマ一帯を吹き飛ばすほどの威力を持つ球体状の中性子爆弾だったことが発覚。

輸送車を見つけたドムたちは、テズたちから無線でそれを聞き、中性子爆弾を止めるべく輸送車を追跡。

ドムが運転するダッジ・チャージャーSRTヘルキャット レッドアイに装備されたワイヤーで、輸送車を横転させます。しかしその拍子に、ダンテの妨害工作によって輸送車の荷台のドアが開いてしまったのです。

そこへ駆けつけたローマンとハンの車2台で、左右から輸送車に体当たりして止めようとするも失敗。飛び出した中性子爆弾はあらゆるものを破壊しながら、バチカン市国の教皇庁を目がけて転がっていきます。

ローマンたちは駆けつけた警察から逃れるため、車を捨てマンホールから地下水道へ逃げ込みました。

ドムとレティは転がり続ける中性子爆弾を追跡。するとそこへ、ハーレーダビッドソン・パンアメリカを運転するダンテが現れます。レティとエリックは起爆装置を持つダンテを追跡するも、エリックが運転していた車はダンテが投げつけてきた小型爆弾によって爆破されてしまいます。

ダンテを追いかけることができるのはレティだけ。メカニックのテズは、レティの携帯を通して妨害シグナルを送ります。しかし、あと一歩のところでダンテに逃げられてしまったどころか、駆けつけた警察に包囲され、レティが逮捕されてしまいました。

ドムたちは、深さ18mあるイタリアで3番目に長い川「テベレ川」に中性子爆弾を落とし、爆発の威力を10分の1に減らす作戦を決行。

爆発まで残り15秒。たった1人で警察を退けたドムは機転を利かせ、教皇庁目前まで迫った中性子爆弾に工事用のクレーンをぶつけ、テベレ川に落としました。

中性子爆弾は水中で爆発。ダンテは、大混乱に陥ったローマを丘の上から見下ろしながら、「俺を見つけに来い。苦しみは始まったばかりだ」とドムに宣戦布告をしました。

そしてダンテの策略により、ドムたちはこのローマでの大規模爆発を引き起こしたテロリストに仕立て上げられてしまいました。

以下、『ワイド・スピード/ファイヤーブースト』ネタバレ・結末の記載がございます。『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

エージェンシーの本部。行方不明のミスター・ノーバディに代わり、彼が率いる特殊部隊のリーダーとなったエージェント・エイムスは、ドムたちの過去の犯罪履歴や、彼らがどんなことでも車を使って解決してきた姿を見て「彼らは数億ドルの金と原子力潜水艦を盗んだ犯罪者」とあまり快く思っていませんでした。

そこへミスター・ノーバディの娘テスが現れ、エージェンシーのために手を汚してきたドムたちを弁護するも、エイムスは聞く耳を持ってくれません。それどころか、エイムスは上層部にかけ合って組織の全権を握り、生死を問わずドムたちの確保にかかります。

その日の夕方。ドムのもとに、彼らファミリーと激闘を繰り広げた元MI6のエージェントであるデッカード・ショウの母マグダレーン・“クイーニー”・ショウが現れ、ハンたちを安全な場所に匿うことはできたものの、レティがエージェンシーに逮捕されてしまったことを知らせます。

そしてクイーニーは、ミスター・ノーバディへのメッセージを頼んできたドムに心配の言葉をかけました。

「世界が火に包まれると、あなたは燃え盛るビルに飛び込んで人を救おうとするけど、いつかはそのビルが崩れてあなたは下敷きになる」「あなたもグラディエーターのように孤独な道を選びなさい。誰も道連れにしないように」……。

ロサンゼルス。ドムの家にエージェンシーの特殊部隊が襲来。ドムの妹ミアとリトル・Bを連行しようとします。

そこへドムの弟ジェイコブが駆けつけ、ミアと一緒に部隊を撃退。13歳の時に手に入れ、塗装もモーターを作るのも自分でやったほど愛着があるフォード・マスタングFox(3代目)を運転し、リトル・Bをポルトガルにある隠れ家へ連れていきます。

イタリア・ナポリ。エイムスが使うはずだった、世界中のありとあらゆる情報機器に侵入し、データを入手することができる追跡装置「神の目(ゴッド・アイ)」を奪ったテスはドムに、ダンテがリオデジャネイロにいると知らせます。

ドムは、ダンテがいるリオデジャネイロに連れていこうとするテスに、エージェンシーに捕まったレティを助け出してほしいとお願いしました。

地図に載っていないエージェンシーの極秘施設。テスはレティを独房から出すために一芝居打ち、彼女を別の極秘施設に送りました。そこで治療を受けたレティは、エージェンシーに拘留されているサイファーと隣り合わせになりました。

サイファーは治療台に備え付けられた端末を手枷をしたままの状態で弄り、麻酔ガスをエージェンシーの職員がいるところの空調システムに回します。

それと同時に監視カメラも止めたため、システム復旧までの時間を稼ぎました。サイファーはここを脱出するにはもう1人必要だと思い、レティを助けました。

時間の猶予が4分ある、サイファーから聞いたレティは、彼女と激闘を繰り広げていきます。激闘の末、サイファーを倒したレティは施設からの脱出を図るも、施設が南極大陸にあると分かり愕然とします。サイファーはそれを知っていたのか、戻ってきたレティに施設にあった防寒着を渡しました。

ドムはリオデジャネイロのストリートレース会場にて、ダンテと一時は一触即発状態になるも、彼とレースで勝負することにしました。

そのレースにはドムたちの他に、緑のポルシェ・911(997)GT3に乗るドムの友人ディオゴと、黄色のダットサン・240Z“Psndem”に乗るエレナの妹イザベルも参加。

レース開始直前、ダンテはドムに「多くの命を救ってきたお前を研究し、観察してきたがよく分からない」「どうやって、誰の命を救うか選ぶんだ?」と意味深な言葉を告げます。

その瞬間、ドムは嫌な予感がしました。元々まともにレースをする気がなかったダンテは、ディオゴたちの車に小型爆弾を仕掛けていたのです。

ディオゴたちがドムとダンテの前を走った瞬間、ダンテは小型爆弾のタイマーを起動。ドムは、2人のうちどちらを救うのかという究極の選択を迫られます。

葛藤の末、ドムはイザベルを救うことを選択しました。それを見たダンテは、すぐさまディオゴを緑のポルシェ・911(997)GT3ごと爆破し、さらにもう1台も爆破しようとします。

ドムが乗る黒のダッジ・チャージャーR/Tがダットサン・240Z“Psndem”に体当たりし、小型爆弾を切り離してイザベルを救いました。

翌朝。ダンテはサイファーの元部下2人の死体に、昨夜の出来事を語りました。

イギリス・ロンドン。クイーニーのおかげでローマから逃げ延びることができたテズたちは、ここで態勢を立て直そうとするも、何者かにネット銀行の口座にハッキングされ、20年間稼いできた資金を全て奪われてしまったことに気づきます。

ですが幸運なことに、ローマンが現金を隠し持っていました。テズたちはそれを使って、ブラックマーケットを運営しているラムジーの旧友ボウイに相談し、物資を手に入れようとします。

しかしボウイが大金欲しさに、テズたちの居場所をダークウェブに載せたため失敗。ハンたちはやむを得ず、デッカードに助けを求めることにしました。ですがハンがデッカードを殺しに来たと勘違いされ、ハンとデッカードはひと悶着起こします。

その途中に武装した部隊が襲来。建物内外でハンたちとデッカードは自分たちを殺しに来た敵と戦い、撃退しました。

ラムジーが自分たちの金の送金場所を調べた結果、世界中の傭兵や殺し屋に金がばら撒かれていることが判明。さらにドムとそのファミリーだけでなく、彼らに協力してきた者全てがダンテの標的であることを知りました。

最初は乗り気ではなかったデッカードでしたが、自分の母親も標的にされていることを知り、彼らを助けることにしました。

ドムは警察官だったエレナが遺したレイエス関連の資料から、ポルトガル出身のダンテは若い頃からソシオパスの傾向があり、少年院・刑務所・精神科病院に入れられたものの、いずれも父親の力によって釈放されていること分かりました。

またレイエスが所有していた不動産は彼の死後、10年前から廃墟となっている警察署以外は全て売却されていることを知ったドムは、かつて自分たちが金庫を奪った元警察署に答えがあると考え、イザベルと別れてそこへ向かいます。

そこには、ダンテがドムへの復讐のためにかき集めた、彼のファミリーと彼らに協力してきた者全ての情報がびっしりと詰まったビジョンボードがありました。

ダンテはドムがそれを見たのを見計らって、警察署に残した古い電話に電話をかけ「お前は愛と家族に恵まれた素晴らしい人生を送っている。俺はそのチャンスは得られなかった」と彼に言いました。

これに対しドムは「お前は裕福な家に生まれて金持ちだったのに、惨めな道を選んだ。誇りもなければ家族もない」「家族もない奴は、何もないのと同じだ」と返しました。

ダンテは「お前は俺の未来と家族を奪った。今度は俺がお前の家族をバラバラにぶち壊す」と言い、ドムを挑発して電話を切りました。

その直後、ドムは駆けつけたエイムズたちに逮捕されました。しかし移送中、エイムズのチームはダンテとドムが初めて会った橋で、彼が雇った傭兵部隊に襲撃されてしまいます。

さらにダンテは、イザベルを誘拐していたのです。ドムとエイムズたちは、協力して傭兵部隊と銃撃戦を繰り広げていきます。

そこへテスが加勢に入り、ダンテを追い詰めたことでイザベルの救出に成功。しかしその直後、ダンテはヘリに乗る傭兵部隊に、自身の愛車を傷つけたテスと、エイムズを銃撃させたのです。

ドムは、狙撃されそうだったイザベルを間一髪のところで救いました。ダンテはテスから神の目を盗み「父と子の絆は尊い。お前の息子をこれで見つけてやる」とドムに言い、ヘリに乗ってその場から立ち去っていきました。

イザベルは「彼女(テス)は私が病院まで運ぶ。私の甥を救って」とドムに言い、銃撃戦に巻き込まれた一般車のシボレー・カマロZL1 1LE packageでテスを病院へ連れていきます。彼女たちを見送るドムに、エイムズは「俺も力になるから息子を救いに行こう」と言いました。

一方ジェイコブは、工作員の技術を活かし、追っ手の目を掻い潜りながらリトル・Bと共にポルトガルまで行き、隠れ家にてドムを待ちます。ロンドンにいるローマンたちにも知らせがあり、デッカードが調達した飛行機でポルトガルへ向かいました。

その道中、ラムジーは自身が開発した神の目が悪用され、リトル・Bが狙われていることに気づきます。

神の目を使ってリトル・Bの居場所を突き止めたダンテは、傭兵部隊を率いて隠れ家を襲撃。それにいち早く気付いたジェイコブは隠れ家に置いておいた、前後上下に弾薬を射出できる砲台を備えたシボレー・エルカミーノにリトル・Bとともに乗り、隠れ家から脱出しました。

ダンテと傭兵部隊とカーチェイスを繰り広げながら、敵を次々となぎ倒していきます。やがて追いついたエイムズたちの飛行機から、ドムは黒のダッジ・チャージャーR/Tに乗って落下。ジェイコブたちと無事合流します。

しかし飛行場までの道中、助手席から荷台に移り壊れた砲台を修理していたリトル・Bが、ダンテに誘拐されてしまいました。さらにその前を走っていたドムも、ダンテによって反対車線に追いやられていました。

配管がやられて燃料が漏れてしまったジェイコブは、ダンテとリトル・Bが乗る車を追えなくなりました。その代わり、ジェイコブは兄に「最高の息子を持ったな」「兄貴の陰から出る時が来た。光を見られたよ」と言い、自分と車を犠牲にして、兄の邪魔をする傭兵たちの車列に突っ込んで道を切り開きます。

その後、ダッジ・チャージャーR/Tは2機のヘリに吊るされそうになるも、ドムは逆にそれを利用して本車線に戻り、2機のヘリを墜落させました。そしてドリフト走行で炎上するヘリをぶん回し、邪魔な傭兵たちが乗る車を排除。ダンテが運転する赤のフォード・フェアレーンにもぶつけてクラッシュさせ、リトル・Bを奪還します。

飛行場まであと少しのところにあるダムに到達したドムたち。そこに待ち構えていたダンテは、燃料搭載のタンクローリーを牽引する2台のピータービルト・モデル379を遠隔操作し挟み撃ちにします。

そこへ何も知らないローマンたちが乗った飛行機が登場。ドムが無線越しにこれは罠だとローマンに伝えるも、エイムズが放ったロケットミサイルによって、ローマンたちの乗る飛行機は墜落してしまいました。

実は10年前、エイムズはダンテたち親子とパートナーシップ契約を結んでいたのです。

ドムはダッジ・チャージャーR/Tでダムの斜面を下り、2台のピータービルト・モデル379が正面衝突したことにより発生した爆発と迫りくる炎から逃れるべく、川にダイブしました。

川から上がり抱き合う親子を見下ろしながら、ダンテは「苦しみは終わりだ。お前はここで死んでもらう」と言い、ダムに仕掛けた爆弾を起動させて立ち去ります。

絶体絶命のピンチに陥ったドムたち親子。一方南極大陸では、極秘施設から脱出したレティとサイファーが海岸まで歩いていました。そこに潜水艦が浮上し、その中からハンを救うために死んだはずの彼の恋人ジゼル・ヤシャが現れるのでした。

映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の感想と評価

これまで、愛するファミリーと協力者とともに数多くの敵と戦い、すべて車で解決してきたヴィン・ディーゼル演じるドム。

ですが本作では、復讐に燃える麻薬王の息子ダンテの策略により、ファミリーはバラバラになってしまい、これまでの「ワイルド・スピード」シリーズ史上で最も社会的・精神的に苦しめられてしまいます

ドムは家族と仲間を大事に想い、正義感が強い男です。だからこそ彼のファミリーも彼に協力する者たちも、そして視聴者も彼のカリスマ性とその内面に惹かれていきます。

ですが、ドムの大事な人が増えれば増えるほど、守る対象が増えていき、それが彼を狙う敵に、彼を苦しめるために利用されてしまうのです。

ダンテに究極の選択を迫られ続けるドムの心情を考えると胸が苦しくなります。しかもどちらかを選択しても、結局は両方殺されそうになりますから余計に………。

一方で、前作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)では敵だったジェイコブと、シリーズ第7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)でドムたちと激闘を繰り広げていたデッカードが、本作では頼もしい味方となって登場したのは「ワイルド・スピード」シリーズのファンは特に歓喜したことでしょう。

それに、ハンがデッカードのもとに訪れた前作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)でのミッドクレジットシーンとつながる場面があるため、とてもテンションが上がります。

そして作中で繰り広げられるカーチェイス、アクション場面はどれもド派手かつ迫力があり、見ていてとてもヒヤヒヤさせられるスリリングなものばかりで最初から最後まで目が離せません。

まとめ

家族も未来も奪われた麻薬王の息子ダンテの策略に翻弄されながら、世界各地で激闘を繰り広げていくドムとそのファミリーたちの姿を描いた、アメリカのカーアクション作品でした。

ミッドクレジットシーン。武装した特殊部隊がダンテの所有する元警察署に潜入。その特殊部隊の1人である元アメリカ外交保安部(DSS)の捜査官ルーク・ホブスに、ダンテは電話をかけました。

10年前、レイエスとジジが乗るフォルクスワーゲン・トゥアレグに、ダッジ・チャージャーSRT-8をぶつけたのはドムですが、レイエスはまだ生きていました。

助命を乞うレイエスに止めを刺したのは、ホブスでした。ダンテは父親の命を奪った張本人であるホブスに「銃の引き金を引いて親父を殺したお前を、今から苦しめてやる」と言いました。

「悪魔がお前のところに行くぞ」と言うダンテに対し、ホブスは「逃げも隠れもしないぞ、極悪人の息子め」と返して片手でスマホを破壊しました。

またエンドロール終盤「みんな聞いてくれ」「これらは凄く危険なカーアクションだ。絶対にマネはするなよ」というナレーションが流れました。

ヴィン・ディーゼル演じる主人公のドムが最愛のファミリーを救うため、彼らと協力しながら、ジェイソン・モモア演じる最凶の敵に立ち向かうド派手かつスリリングなカーアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。




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