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Entry 2017/07/04
Update

【ネタバレ】パイレーツ・オブ・カリビアン5最後の海賊|あらすじ感想とラスト結末の評価解説。続編の可能性は?ジャックとバルボッサが戦うは“海の死神”

  • Writer :
  • 馬渕一平

“海の死神”に海賊ジャック・スパロウが挑む!
待望の人気シリーズ第5作目!

孤高の海賊ジャック・スパロウの活躍を描いた「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの第5弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』をご紹介します。

ジャック・スパロウへの復讐、そして「海賊絶滅」を目論む“海の死神”サラザール。果たしてジャックはサラザールを退け、海の呪いを解く秘宝を見つけられるのか?

本記事では『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』をあらすじネタバレありでご紹介いたします。

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』作品情報

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales

【監督】
ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ

【キャスト】
ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラリオ、ケビン・マクナリー、ジェフリー・ラッシュ、オーランド・ブルーム

【作品概要】
孤高の海賊ジャック・スパロウの過去を知る最恐の敵、“海の死神”サラザールが解き放たれた時、海賊絶滅へのカウントダウンは始まった。ジャックがサラザールの復讐から逃れる方法はただひとつ……「最後の海賊」のみが見つけ出せる伝説の秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れること。

かつてジャックと冒険を共にしたウィル、その息子ヘンリー、女性天文学者カリーナ、宿敵バルボッサなど、様々な運命が交差する中、最後に宝を手に入れるのは誰か? そして、ジャックVS海の死神の決戦の行方は?すべての謎が明かされる最後の冒険が、ついに幕を開ける!

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』あらすじとネタバレ


(C)Disney

かつてジャックと冒険を共にしたウィル・ターナーは、今や幽霊船フライング・ダッチマン号の船長として呪われた運命を生きていました。

その息子ヘンリーは、父を救おうと海の伝説を調べつくし、呪いを解く力が伝説の秘宝「ポセイドンの槍」にあることを突き止めます。

勇気ある青年に成長したヘンリーは英国軍の水兵となりますが、いまだ「ポセイドンの槍」にはたどり着けずにいました。

ある日、彼の乗る船が危険な“魔の三角海域”近くを航行中に、恐ろしい姿をした“海の死神”サラザールに襲われる。

“魔の三角海域”の呪いから我が身を解き放つため、伝説の海賊ジャック・スパロウと彼が持つ「北を指さないコンパス」を欲するサラザールは、同じくジャックを探すヘンリーをひとりだけ生かし、ジャックへの伝言を託します。

ほどなく船は遭難し、ヘンリーは英国植民地セント・マーティン島に流れ着きます。

そこでヘンリーが遭遇したのは、科学者ゆえに魔女の濡れ衣を着せられて追われている、美しい天文学者カリーナでした。

彼女は幼い頃に生き別れた父が残した、ガリレオ・ガリレイの日記に秘められた謎を解こうとしていました。その謎とは、なんと「ポセイドンの槍」にたどり着くための方法……。

しかし彼女はその後英国軍に捕らわれ、投獄されてしまいます。

一方のジャックたちは、セント・マーティン島の銀行を襲撃する計画を立てていました。

馬で銀行の金庫ごと引っ張りだす作戦のはずが、なんと銀行の建物ごと引き連れて街中を逃げる羽目に。何とか追っ手は振り払い船に戻ったものの、蓋の空いていた金庫の中身は空っぽで、残ったのは金貨1枚のみでした。

お金もなくボロボロのジャックに愛想をつかしたクルーたちは、ジャックの元を去っていきました。残されたジャックは土砂降りの雨の中、泥だらけになりながら街の酒屋にたどり着きます。

金のないジャックは物々交換として、酒瓶1本と引き換えにコンパスを渡してしまいます。この不思議な力を持ったコンパスは手放すと、持ち主だった人間が一番恐れていることが起こります。

コンパスの力によって“魔の三角海域”から解放されたサラザールたちは、ジャックへの復讐を誓い出発しました。

少し後悔しながらもジャックは酒を手に外に出ると、兵士たちに取り囲まれました。捕まるジャックを影から見ていたヘンリーは、ジャックが投獄された牢に向かいます。

そのみずぼらしい姿にがっかりしながらも、ヘンリーは「ポセイドンの槍」の在り処を聞き出そうとします。しかしボロボロのジャックは、全く聞く耳を持ちませんでした。

とうとうカリーナ、そしてジャックの処刑の日がやってきてしまいます。死ぬ前の一言を巡ってカリーナとジャックが言い争いを始めると、ヘンリーがジャックの手下たちを引き連れて救出にやってきました。

ほとんど無計画と言っていい雑な作戦ながら、なんとか救出に成功。ヘンリーとカリーナ、そしてジャックたちは共に「ポセイドンの槍」を求めて旅に出ることになりました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』ネタバレ・結末の記載がございます。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

一方、優雅な海賊稼業を行っているバルボッサは、自らの船がサラザールの手によって次々と沈められているとの報せを聞きつけます。

慌てたバルボッサは魔女のサンシャに助けを求めます。サンシャはなぜかジャックが手放したはずのコンパスを持っており、それをバルボッサに渡すとサラザールの目的であるジャック・スパロウを探せと告げました。

バルボッサはすぐに、ジャックを引き渡す代わりに自らの命の保証を約束させる取引を、サラザールと交わしました。

かつてサラザールは家族を海賊に殺されたことから、海賊を根絶やしにすることを誓い、次々と海賊船を破滅に追いやる存在として恐れられていました。

かつて若かりし頃のジャックが乗っていた海賊船もまた、サラザールの手によって沈められようとしていました。

亡くなる寸前の船長から船の命を託されたジャックは、機転を利かせてサラザールを罠にハメると、“魔の三角海域”に入り込んだサラザールの船は爆発と共に崩れ去りました。命を落としたサラザールはジャックへの復讐心を胸に亡霊として蘇ったのでした。

オンボロの船で航海を続けるジャック達の元に、サラザールの船が迫っていました。このままでは捕まると考えたジャックは、ヘンリーとカリーナを連れて小舟に乗り、近くの島を目指します。

亡霊化したサメの襲撃をなんとか回避しながら、島にたどり着いたジャックたちは、サラザールたち海の亡霊は陸に上がれないことに気づきました。対してサラザールたちはバルボッサを使いとして寄越し、ジャックたちを連れてくるように命令します。

バルボッサは島民たちによって捕まっていたジャックたちを解放。しかし彼の真の狙いは「ポセイドンの槍」を手に入れて、海を支配しサラザールたちごと駆逐しようというものでした。

ジャックの胸ポケットに入っていた、瓶の中の小型化したブラック・パール号を海に放って元の大きさに戻すと、それに乗り込み「ポセイドンの槍」を目指します。

航海の途中、バルボッサはカリーナがかつて手放した自分の娘であることに気がつきます。ジャックもそのことを勘づきますが、当の本人はまったく知る由もありませんでした。

いよいよ「ポセイドンの槍」が眠っている島を発見したジャックたちでしたが、後ろにはサラザール、そして英国軍の船も迫っていました。

英国軍はサラザールの船の攻撃によって一撃で沈められ、激しい戦いの末、ジャックたちも間一髪のところで島に到着します。しかし、ヘンリーがサラザールの船にさらわれてしまいました。

たくさんの宝石で光り輝く島の一部に、その宝石が一部欠けた箇所がありました。カリーナが父から譲り受けた宝石を合わせると、突然海が真っ二つに割れ始めました。

ジャックとカリーナはその裂け目に落ちていき、そこで「ポセイドンの槍」を発見。しかしヘンリーにのり移ったサラザールが襲いかかってきます。格闘の末、サラザールが「ポセイドンの槍」を手に入れました。

槍の力によってヘンリーはサラザールからはがされました。海を自在に操りジャックを死に至らしめようとするサラザール。日記の謎をすでに解いていたカリーナは、槍を破壊すれば全ての呪いが解けることを知っていました。

サラザールの一瞬の隙をついて、ヘンリーは槍を真っ二つに折ることに成功。海の全ての呪いが解かれ、サラザールたちも生前の生身の姿に戻りました。

しかし、それと同時に開いていた海が徐々に閉じていきます。そこにブラック・パール号の錨と共にバルボッサが助けにきました。

カリーナ、ヘンリー、ジャックは無事に錨にしがみつきますが、サラザールも後を追いかけてきました。落ちそうになったカリーナをバルボッサが掴むと「死んでも離さない」と叫びます。

その腕に入っていた刺青の形を見たカリーナは、バルボッサこそが自分の父であることに気が付きます。

バルボッサはカリーナに向かって「お前こそが宝物だ」と言い放つと、邪魔をするサラザールと共に海の底へと落ちていきました。

自らの命を犠牲にしたバルボッサの勇敢な死を悼み、船員はみな彼への想いを馳せました。

時が経ち、恋人となったヘンリーとカリーナ。カリーナは父の名前「バルボッサ」を名乗っていくことを決めました。

そこへ、ヘンリーの父・ウィルが帰ってきました。呪いの解けた彼の帰りを心待ちにしていた人物がもう一人いました。ヘンリーの母・エリザベスです。ウィルとエリザベスは再会を喜び、熱いキスを交わしました。

その頃、ジャックはブラック・パール号の船長として再び仲間たちと共に次なる航海の旅へと出発します。

家の温かいベッドでエリザベスと共に眠りに落ちるウィルの元に、何やら怪しげな人物の姿が。それはかつて死闘を繰り広げたデイヴィ・ジョーンズでした。ウィルはハッと目を覚ましますが、そこには誰の姿もありませんでした。

夢と気付き安心して再び眠りに落ちるウィルですが、ベッドの足元は濡れており、そこにはフジツボが落ちていました。

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の感想と評価

(C)Disney

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの5作目。ジョニー・デップ主演の海賊アクションです。

日本での人気もすさまじく、公開すれば必ず大ヒット。今作も例に漏れず公開2日間で10億円を突破。デップ人気はいまだ衰えず。

このシリーズの魅力を私的にまとめるのなら「ハチャメチャ感」です。おそらく1本の映画として観れば1作目が一番お話としてまとまっているので見やすいと思います。

しかし、個人的にはやはり2作目以降のごった煮感がいい。プロットとかよく考えずとにかく面白そうなアイディアをぶち込む。

私個人として幼少期にアニメ『ガンバの大冒険』や絵本『海賊ポケット』、『タンタンの冒険』のハドック船長、そして『グーニーズ』を観て海賊に憧れておりました。

そんな当時の少年心をくすぐられるような、「海賊感」がにじみ出るシーンがいいんですよね。今作にも度々出てきますが、話がまったく通じず逆に相手をバカにするあの会話。なにかとあればラム酒を飲む。無精ヒゲと不潔な感じ。

もちろん見せ場はたっぷりです。銀行強盗のシーン、処刑台のシーン、ラストの錨のシーン。

そして、今回私は日本初上陸の「スクリーンX」を体験してきました。

場所は「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」。「スクリーンX」は前方のスクリーンだけでなく左右の壁が映像を投射できるスクリーンになっていて、視界いっぱい270°に映像世界が広がります。

今作はそのために撮影したり、CGを足したりしているので完全に「スクリーンX」対応作品。本編中の30分ほどしか3画面上映にはなりませんが、いつもと違った感覚の映像体験を味わうことができました。

海が両側に迫る感覚、船に乗っている感覚、カメラが動くと3Dに近い感覚になる時もあるので酔いやすい方は気を付けた方がいいかもしれないです。投射されるのは壁なので、非常口はそのまま残ります。それは若干ながら気になるところでした。

最初は左右に首を振って観てしまうと思いますが、おそらくベストは前の画面を観ながら両サイドは視界で感じるスタイル。これが一番疲れず集中しながら没入感を味わえると思います。

場所はお台場で料金は+700円なので、なかなか気軽には難しいと思いますが、一度体験してみる価値はあるかと思います。

バルボッサの展開は、最近『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を観たせいかヨンドゥと重なってしまいました。唐突な展開だったけどバルボッサがいないのは寂しい……。

そして、本作で一番グッときたのはエリザベスとウィルの再会シーンでした。何より、「ポセイドンの槍」によって全ての呪いがチャラになったわけですが、あのタコ男が果たしてまた登場するのでしょうか?

6作目も程々に期待して待ちましょう。

まとめ

ウィルの息子とバルボッサの娘も登場して、このシリーズは、スター・ウォーズ的な広がりを見せています。

最近はなかなか親子で安心して観に行ける娯楽大作が減ってきてしまっているので、このシリーズの存在意義はますます高まっている気がします。





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