J・K・ローリングの世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ映画化第6作!
デヴィッド・イェーツが監督を務めた、2009年製作のアメリカの大ヒットファンタジー映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。
闇の帝王ヴォルデモートとの最終決戦を控え、ホグワーツ魔法魔術学校の校長であるダンブルドアは、かつて彼を教えたことがある人物を魔法薬学教授としてホグワーツに迎え入れました。
その授業で手にした古い魔法薬学の教科書に夢中になるハリー・ポッターが、知られざる宿敵の過去を知っていく物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
ヴォルデモートの過去と秘密が明かされる、映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
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CONTENTS
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の作品情報
(C) 2009 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
【公開】
2009年(アメリカ映画)
【原作】
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
【監督】
デヴィッド・イェーツ
【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイヴィス、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、マギー・スミス、ヘレナ・ボナム・カーター、ティモシー・スポール、デヴィッド・シューリス、ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト、マーク・ウィリアムズ、ジェシー・ケイヴ、フランク・ディレイン、ヒーロー・ファインズ=ティフィン、トム・フェルトン、イヴァナ・リンチ、ヘレン・マックロリー、フレディ・ストローマ、デヴィッド・ブラッドリー、マシュー・ルイス、ナタリア・テナ、ジェマ・ジョーンズ、ケイティ・ルング、デイヴ・レジーノ、ジェームズ・フェルプス、オリヴァー・フェルプス、ジョージーナ・レオニダス、スカーレット・バーン、ジョシュ・ハードマン
【作品概要】
前作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)に引き続き、「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビースト」シリーズなどを手掛けるデヴィッド・イェーツが監督を務めた、アメリカのファンタジー作品。
原作は、イギリスの児童文学作家J・K・ローリングのファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズの第6巻、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』です。本作は「ハリー・ポッター」シリーズの映画化第6作目となります。
主演を務めるのは、「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフです。
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のあらすじとネタバレ
(C) 2009 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
ホグワーツ魔法魔術学校に通うハリー・ポッターは夏休み中、少しでも沈んだ気持ちを紛らわせるため、列車の旅をしていました。
そんなある日、ハリーは自身を迎えにきた、ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアから、彼の旧友であり元同僚のホラス・スラグホーンを紹介されました。
ダンブルドアは、ホラスをホグワーツに戻そうとしますが、彼の答えはノーでした。ダンブルドアも、ホラスがすんなり戻ってきてくれるとは思っていません。
そこでダンブルドアは、ホラス好みの才能があり有名なハリーを連れて行けば、彼の蒐集欲を刺激し引き受けてくれるだろうと考えたのです。
まんまとダンブルドアの術中に嵌ったホラスは、あっさり退散するダンブルドアたちを引き止めてホグワーツに戻ると言ってきました。
ダンブルドアは空間移動する魔法「姿現し」を使い、既にハリーの荷物と梟のヘドウィグを届けてある、ハリーの親友ロン・ウィーズリーの実家「隠れ穴」に、ハリーを送り届けました。
ハリーはそこで、ロンと彼の家族、そして数日前から隠れ穴に来ていたもう1人の親友ハーマイオニー・グレンジャーと再会しました。
一方その頃、トム・リドルこと闇の帝王ヴォルデモートは、自身の配下「死喰い人(デス・イーター)」を使って、人間(マグル)界と魔法界両方で勢力を拡大。人々を恐怖に陥れていました。
そんな中、ハリーのライバルであるドラコ・マルフォイの母親ナルシッサと、その姉ベラトリックス・レストレンジは、死喰い人ピーター・ペティグリューと一緒に暮らしているホグワーツの教員、セブルス・スネイプの元を訪れていました。
ナルシッサはスネイプに、ヴォルデモートからある使命を受けた息子の支援を頼みに来たのです。
夫であるルシウス・マルフォイがアズカバンに投獄された今、ナルシッサにとって頼れる人物は、ヴォルデモートから今も厚い信頼を寄せられている元死喰い人スネイプしかいません。
スネイプは彼女の頼みを引き受け、その確約として、誓いを破った者は死ぬと言われている「破れぬ誓い」を交わしました。
そんなことが起きているとは露知らず、ハリーは新学期の準備のため、ウィーズリー一家とハーマイオニーと一緒に、ダイアゴン横丁を訪れます。
死喰い人による襲撃により、ロンの兄フレッドとジョージが開いた悪戯専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィザーズ」以外、ダイアゴン横丁はどこも活気がありません。
2人の店を出た直後、ハリー、ロン、ハーマイオニーは、何故かコソコソと動いているマルフォイ親子を発見。挙動不審なドラコたちを怪しいと思い、後を追いかけます。
ハリーたちの尾行に気づいていないドラコは、ナルシッサに連れられ、ベラトリックスたち死喰い人がいる夜の闇横丁にある家具店「ボージン・アンド・バークス」に入店。店内にあるキャビネットの前に立ちます。
これを見たハリーは、ドラコはアズカバンに投獄された父親ルシウス・マルフォイ同様、彼が死喰い人ではないかと疑いました。
後日。イギリス・ロンドン発、ホグワーツ行きの列車「ホグワーツ特急」に乗ったハリーは、そのことを一緒に見たロンたちに言いましたが、信じてくれませんでした。
そこでハリーは、別のコンパートメントにいるドラコの会話を盗み聞きして、真偽の沙汰を確かめることに。しかし、ホグワーツに到着してすぐドラコにバレて、石化の魔法をかけられてしまいます。
体の上に透明マントを被せられ、危うく誰にも気づかれぬままロンドンに送り返されるところだったハリーを救ったのは、知性や理論を重視するホグワーツの寮「レイブンクロー」の生徒ルーナ・ラブグッドでした。
ホグワーツは新学期を迎え、ハリーたちは新6年生へ進級。ホラスは魔法薬学の教師として復職し、スネイプは闇の魔術に対する防衛術の担当教師に就任しました。
ハリーは古い魔法薬学の教科書「半純血のプリンス 蔵書」を使い、ホラスが課題に出した魔法薬の調合に成功。
ホラスは、今まで1人しか成功していない魔法薬の調合に成功したハリーに、その褒美として、すべての計画が成功に傾く魔法薬「フェリックス・フェリシス(別名、幸運の液体)」の小瓶1本をあげました。
その日の夜。校長室に呼び出されたハリーは、ダンブルドアから「憂いの篩」を使って、自分とホラスの記憶から、ヴォルデモートを倒す重要な情報が隠されていないか調べてほしいと頼まれました。
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映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の感想と評価
(C) 2009 Warner Bros. Ent.
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ダンブルドアの死
単身、クリスマス休暇中に分霊箱の探索と破壊を行っていたダンブルドアは、トム・リドルの日記と彼の母親の指輪2つ壊すだけでも、片手に酷い怪我を負うなどの犠牲を払っていました。
そして、ハリーと向かった3つ目の分霊箱「銀のロケット」を入手するために、ダンブルドアは身を挺して毒薬を全て飲み干します。
命を削り衰弱していくダンブルドアの姿は、ハリーも「ハリー・ポッター」シリーズを観てきた人も、初めて見るのではないでしょうか。
あとは解毒剤などの治療を施せば、ダンブルドアはまだ生きていたのかもしれません。そんなタラレバ話をしたくなるほど、スネイプに殺されたダンブルドアの死はとても悲しいです。
しかも、ハリーたちが命懸けで手に入れたというのに、その「銀のロケット」を最初に見つけた「RAB」という人物が本物とすり替えた偽物だったなんて、やるせなさを感じます。
ヴォルデモートの秘密
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ハリーはダンブルドアに頼まれて、ヴォルデモートことトム・リドルに深く関わっていたダンブルドアとホラスの「記憶」を追体験し、彼を倒せる重要な情報が隠されていないか探っていきます。
その結果、リドルはホラスから闇の魔法「分霊箱」のことと、そこに隠す魂の切り分け方を教わっていたことが判明しました。
ヴォルデモートの魂を切り分けた7つの分霊箱が、いつ完成したのか、どこに隠されているのかは分かっていませんが、リドルは学生時代から既に不死身の闇の魔法使いになれるよう準備を進めていたのでしょう。
しかも各分霊箱には、簡単に盗まれまいとヴォルデモートが仕掛けた闇の罠があって、一筋縄ではいきません。
次の作品からハリーたちはダンブルドアの遺志を引き継ぎ、分霊箱の探索及び破壊しに行くのですが、次はどんな分霊箱でどんな危険が待ち受けているのか楽しみです。
まとめ
(C) 2009 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
ダンブルドアとホラスの「記憶」から、ハリーが宿敵ヴォルデモートの秘密を解き明かしていくアメリカのファンタジー作品でした。
ハリーとロン、ハーマイオニー、そしてジニーの恋が大きく揺れ動く一方、ドラコはヴォルデモートから課せられた使命のため、新学期を迎えたホグワーツであらゆる事件を起こしていきます。
「呪いのネックレス」と「毒入りハチミツ酒」を使ったダンブルドア暗殺計画と、2つで対となっている「姿くらましのキャビネット」を使ってベラトリックスたち死喰い人を、ホグワーツ城へ手引きすることです。
しかし「呪いのネックレス」と「毒入りハチミツ酒」は、ドラコが利用した2人がダンブルドアに渡す前に誤って使ってしまったため、どれも失敗に終わってしまいました。
ただ、作中で時折描かれるドラコの葛藤する姿を見ていると、本心ではどれもやりたくなかったことが窺えます。
その証拠に、自らダンブルドアに手を下すとなった時、ドラコは涙を浮かべながら手を振るわせ、最終的には杖を下ろしていました。
「破れぬ誓い」によってドラコを支援するしかないスネイプは、自身の生徒を守るためにあえて悪者を演じているように見えます。
ハリーたちの分霊箱探しの旅が始まるきっかけとなった事件を描いた、笑いあり涙ありのファンタジー映画が観たい人に、特にオススメな作品です。