J・K・ローリングの世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ映画化第4作!
マイク・ニューウェルが監督を務めた、2005年製作のアメリカの大ヒットファンタジー映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。
ホグワーツ魔法魔術学校4年生になったハリー・ポッターが、およそ100年ぶりに開催される伝統の三大魔法学校対抗試合に出場することになった物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
ハリー・ポッターの宿敵ヴォルデモートが、復活を遂げるために暗躍する大ヒットファンタジー映画「ハリー・ポッター」シリーズ第4作、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
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CONTENTS
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の作品情報
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
【公開】
2005年(アメリカ映画)
【原作】
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
【監督】
マイク・ニューウェル
【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、スターニスラフ・イワネフスキー、ケイティ・ルング、マシュー・ルイス、ロバート・パティンソン、クレマンス・ポエジー、ロビー・コルトレーン、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ブレンダン・グリーソン、ジェイソン・アイザックス、ゲイリー・オールドマン、アラン・リックマン、マギー・スミス、ティモシー・スポール、プレドラグ・ビエラク、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ロジャー・ロイド=パック、ミランダ・リチャードソン、デヴィッド・テナント、マーク・ウィリアムズ、ボニー・ライト、ワーウィック・デイヴィス、ロバート・ハーディ、ジョシュ・ハードマン
【作品概要】
「ハリー・ポッター」シリーズ初の英国人として、『フォー・ウェディング』(1994)や『モナリザ・スマイル』(2004)のマイク・ニューウェルが監督を務めたアメリカのファンタジー作品。
原作は、イギリスの作家J・K・ローリングの子供向けファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ第4巻、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』です。
「ハリー・ポッター」シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)、第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)、第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)に続き、ダニエル・ラドクリフが主演を務めています。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじとネタバレ
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
ホグワーツ魔法魔術学校4年生になるハリー・ポッターは夏休み中、奇妙な夢を見て目覚めました。
墓場近くの館で、配下のピーター・ペティグリュー(ワームテール)と一緒にいる闇の帝王トム・リドルことヴォルデモートが、もう1人の配下にハリーを捕まえるよう命じている夢でした。
その後、ハリーは親友のハーマイオニー・グレンジャーとロン・ウィーズリー、ウィーズリー一家、途中で合流したロンの父親アーサーと一緒に魔法省で働いているエイモス・ディゴリーとその息子セドリックと一緒に、クィディッチの世界大会「クィディッチ・ワールドカップ」の決勝戦を観に行きました。
アルゼンチン対ブルガリアによる決勝戦は、アルゼンチンの勝利で幕を閉じました。その激戦を目の当たりにしたハリーたちは、「世界最速のシーカー」と称されるブルガリア代表の選手ビクトール・クラムの話題で盛り上がっていました。
そこへ、突如ヴォルデモートの配下たち「死喰い人(デス・イーター)」が襲撃。大勢の観客が一斉に逃げ惑う中、ハリーはロンたちとはぐれてしまいます。
さらに、ヴォルデモートと死喰い人の印「闇の印(モースモードル)」が夜空に打ち上げられました。
ロンとハーマイオニー、魔法省の役員とロンの父親アーサーがハリーの元に駆けつけると、彼に襲い掛かろうとしていた死喰い人は姿を消していました。
後日。新学期を迎えたホグワーツに、北欧に存在する魔法魔術学校「ダームストラング専門学校」と、フランスのピレネー山脈に存在する魔法学校「ボーバトン魔法学校」の生徒たちが訪れました。
それは、ハリーたちが通うホグワーツを主催とする、およそ100年ぶりに開催される伝説の大イベント「三大魔法学校対抗試合」が行われるからです。
この試合では、ホグワーツの各校から選ばれた代表選手が魔法の技を競い合います。ただし、代表に選ばれた生徒は、自力で戦わなければなりません。
そして優勝した者には、「永遠の栄光」という優勝杯を手に入れ、歴史に名を残すことが出来ます。さらに今回の試合には、3つの課題がとても危険であることに配慮して、新ルールが設定されました。
その新ルールについて、ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアから紹介された、国際魔法協力部のバーテミウス・クラウチ・シニアが説明します。
「魔法省は安全性を優先し、17歳に満たない生徒が対抗試合に立候補することを禁ずるという最終決定を下した」
クラウチの発言に対し、ホグワーツの生徒は大ブーイング。それを諫めたダンブルドアは、対抗試合に出たい者は羊皮紙に名前を書いて、代表選手を選ぶ「炎のゴブレット」に入れるよう言い渡しました。
翌日。ハリーたち新4年生は、元闇祓い(闇の魔法使いを捕まえる人)アラスター・ムーディ(マッド・アイ)が新任教師を務める、闇の魔術に対する防衛術を受講しました。
ムーディはハリーたちに、闇の魔術に対する防衛術の実践教育の一環として、使用が禁じられている「許されざる呪文」3つを教えました。
1つ目は対象人物を自分の意のままに操ることができる服従の呪文「服従せよ(インペリオ)」、2つ目は対象人物に死の方がましだと思わせるほどの苦痛を与える磔の呪文「苦しめ(クルーシオ)」、そして最後は、一瞬で相手の命を奪う死の呪い「息絶えよ(アバダ・ケダブラ)」でした。
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
後日。ダンブルドアはゴブレットによって選ばれた代表選手を発表しました。
ダームストラング校の代表選手は、クィディッチのブルガリア代表選手クラム、ボーバトン校の代表はフラー・デラクールという女子生徒、ホグワーツ校の代表はセドリックでした。
ところが、代表選手3名が決定しても、燃え続けるゴブレットからハリーの名前が出てきたのです。
14歳であるハリーは立候補できないため、自分の名前を入れていなかったのですが、多くの生徒からひんしゅくを買ってしまいます。
しかも、ゴブレットは魔法契約の拘束力を持っているため辞退できず、ハリーは4人目の代表選手として試合に出場することになってしまいました。
ロンにも疑われてしまったハリーは、彼と喧嘩し絶縁状態に。さらに「日刊予言者新聞」の記者リータ・スキーターが、悲劇的に脚色した中傷記事を掲載したことで、ハリーはホグワーツ内で孤立してしまいます。
その新聞が出た日の深夜。フクロウ便で知ったハリーに置かれた現状と夢のことを知った、彼の名付け親シリウス・ブラックは、グリフィンドール寮の談話室に彼を呼び出し警告しました。
「ホグワーツも危険だから油断するな」「例えばダームストラング校の校長イゴール・カルカロフ。奴は死喰い人だった」
「自分の息子バーテミウス・クラウチ・ジュニアをアズカバンに送ったクラウチもだ」
「ハリーの名前をゴブレットに誰が入れたのか分からんが、君の味方でないことは確かだ。試合で誰かが死ぬ」
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映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の感想と評価
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
波乱の三大魔法学校対抗試合
17歳未満であるハリーが、ホグワーツの伝説のイベント「三大魔法学校対抗試合」に出場する代表選手に選ばれたという、波乱の幕開けで試合が始まりました。
そんな中で始まった対抗試合、第1の課題であるドラゴンとの戦いや、第2の課題に登場する水魔との戦いは、これまでの「ハリー・ポッター」シリーズの作品とはまた違った迫力とスリルがあって面白いです。
どんなに優秀な生徒であれど、たった1人で過酷な課題に挑むのはとても困難なことであることが観ているこちらまで伝わってきて、終始ハラハラドキドキさせられます。
そして、本作ではこれまでの「ハリー・ポッター」シリーズよりも恋愛要素が多く、年頃の少年少女ならではの青春だなと感じられました。
互いに異性として意識しているのがバレバレなロンとハーマイオニーの恋の行方はもちろん、ハリーの初恋は実るのかどうか今後の作品が楽しみです。
暗躍する死喰い人
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
ヴォルデモートの配下である死喰い人は、主人である彼を復活させるべく、本格的に動き出します。
おそらく死喰い人は、クィディッチ・ワールドカップでハリーを捕まえ、すぐにでもヴォルデモートの復活の儀式を行う予定だったのでしょう。
しかし、それは魔法省の役員が駆けつけたことで失敗。だから脱獄犯バーテミウス・クラウチ・ジュニアは、ムーディに変身してホグワーツに潜入。
三大魔法学校対抗試合の優勝杯がリドルの墓場への移動キーとなるよう魔法をかけた挙句、ハリーが必ず出場し勝つよう仕向けたのです。
実際、バーテミウス・クラウチ・ジュニアの目的は達成し、ヴォルデモートは復活してしまいました。
その後、バーテミウス・クラウチ・ジュニアはアズカバンに戻されましたが、彼がどうやってアズカバンから脱獄したのかは作中では明かされていません。
まとめ
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R
ホグワーツ魔法魔術学校4年生になったハリー・ポッターが、上級生3人を相手に三大魔法学校対抗試合の優勝を目指して戦う、アメリカのファンタジー作品でした。
これまでの「ハリー・ポッター」シリーズで、幾度となくハリーを殺そうと自身の配下を差し向けてきたヴォルデモート。その目的は単純にハリーを殺すだけでなく、敵であるハリーの血がヴォルデモートの復活に必要だったからです。
復活したヴォルデモートとハリーが激突した、リドルの墓場での決闘は互いの魔法が拮抗しており、作中で一番ハラハラドキドキさせられます。
また、セドリックが不運にもヴォルデモートに殺されてしまった悲劇は、会場にいたハーマイオニーたちホグワーツの生徒と同じく、言葉を失ってしまうほどショックでした。
復活した闇の帝王との戦いが幕を開けた、波乱のホグワーツ三大魔法学校対抗試合を描いたファンタジー映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。