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Entry 2022/01/27
Update

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|ネタバレあらすじ感想とラスト結末の解説。ダンブルドアがハリーに冷たくする理由がわかった⁈

  • Writer :
  • 秋國まゆ

J・K・ローリングの世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ映画化第5作!

デヴィッド・イェーツが監督を務めた、2007年製作のアメリカの大ヒットファンタジー映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』。

両親を殺した怨敵である、闇の帝王ヴォルデモートの復活を目の当たりにしたハリー・ポッターは、その事実を認めようとしない魔法省と対立。

ヴォルデモートと彼の配下「死喰い人」との来るべき戦いに備え、ハリー・ポッターは有志の生徒を集めて「ダンブルドア軍団」を結成する物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

ダニエル・ラドクリフ主演のファンタジー映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の作品情報


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

【公開】
2007年(アメリカ映画)

【原作】
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

【監督】
デヴィッド・イェーツ

【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイヴィス、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ブレンダン・グリーソン、リチャード・グリフィス、ヘレナ・ボナム・カーター、ジェイソン・アイザックス、ゲイリー・オールドマン、アラン・リックマン、フィオナ・ショウ、マギー・スミス、イメルダ・スタウントン、デヴィッド・シューリス、エマ・トンプソン、ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト、マーク・ウィリアムズ、ロバート・ハーディ、デヴィッド・ブラッドリー、トム・フェルトン、マシュー・ルイス、イヴァナ・リンチ、ケイティ・ルング、ハリー・メリング、ロバート・パティンソン、ナタリア・テナ、ジョシュ・ハードマン

【作品概要】
イギリスのテレビ界出身のデヴィッド・イェーツが、長編映画初監督としてデビューしたアメリカのファンタジー作品であり、大ヒットファンタジー映画「ハリー・ポッター」シリーズ第5作です。

原作はこれまでの「ハリー・ポッター」シリーズと同じ、イギリスの作家J・K・ローリングのファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズの第5巻、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』となっています。

主演を務めるのは、「ハリー・ポッター」シリーズの主人公ハリー・ポッター役でお馴染みのダニエル・ラドクリフです。

映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のあらすじとネタバレ


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

ホグワーツ魔法魔術学校5年生になるハリー・ポッターは夏休み中、従兄のダドリー・ダーズリーと一緒にいた時、突如現れたアズカバンの看守「吸魂鬼(ディメンター)」に襲われてしまいます。

ハリーは杖を構え守護霊の呪文「守護霊よ来たれ(エクスペクト・パトローナム)」を行使し、吸魂鬼を追い払いました。

それを知った魔法省は、人間(マグル)の前で魔法を行使したハリーを、「未成年の魔法使いの制限に関する法令」に違反したとして、ホグワーツの退学処分を言い渡します。

その後、元闇祓いアラスター・ムーディや、現闇祓いのキングスリー・ジャックルボルトたち、闇の帝王ヴォルデモートと戦う秘密結社「不死鳥の騎士団」がハリーの元を訪れました。

ムーディたちはハリーに、「魔法省の懲戒尋問を受けるまでは退学処分はひとまず保留になった」と伝え、彼の名付け親シリウス・ブラックの屋敷へ連れて行きます。

そこにはシリウスの他に、ハリーの亡き両親の親友であり狼人間のリーマス・ルーピンや、ハリーの親友ロン・ウィーズリーと彼の家族、ハリーの親友ハーマイオニー・グレンジャーもいました。

実はブラック邸は、不死鳥の騎士団の本部としてシリウスから提供されていました。

しかし、ロンの両親とホグワーツの教員セブルス・スネイプら不死鳥の騎士団メンバーと、その関係者であるロンたちはダンブルドアから口止めされていたため、ハリーに不死鳥の騎士団のことを教えられませんでした。

それに対し、1人除け者にされたと疎外感を感じたハリー。彼は夕食の席で、リーマスたちから魔法省に目の敵にされてしまった理由と、ヴォルデモートが動き始めたことを聞きました。

リーマス曰く、魔法省の大臣コーネリウス・ファッジはヴォルデモートの復活という事実を認めることができず、彼の復活を語る者に圧力をかけたほか、彼の復活を語るハリーとダンブルドアを嘘つきだと中傷した記事を新聞に掲載したのです。

ダンブルドアにいたっては、ヴォルデモートの復活を語るのは、彼が大臣の座を狙っているからだと魔法省は嘯いていました。

シリウス曰く、復活したヴォルデモートは14年前同様、大勢の魔法使いや闇の生き物を指揮下におき軍団を結成。それと同時に、14年前にはなかったあるものを探していました。

8月12日。魔法省の大法廷「ウィゼンガモット法廷」にて、ハリーの懲戒尋問が行われました。

尋問官としてファッジと、魔法大臣付上級次官ドローレス・アンブリッジが、被告側の証人としてダンブルドアと、ダンブルドアに頼まれてハリーを監視していた不死鳥の騎士団の関係者アラベラ・フィッグが出席。

結果、ハリーの自衛によるホグワーツ校外での魔法の行使だったことが認められ、無罪放免となりました。

その後、ハリーはロンたちと一緒にホグワーツ特急に乗り、ホグワーツへ。その道中、ハリー・ロン・ハーマイオニーは、知性や理論を重視するホグワーツの寮「レイブンクロー」の生徒ルーナ・ラブグッドと出会いました。

ホグワーツ到着後、新5年生になったハリーたちは、ダンブルドアからホグワーツの森番であり、魔法生物飼育学を担当していたルビウス・ハグリッドが不在であること。

闇の魔術に対する防衛術の担当教師として、アンブリッジが就任したことを知らされました。

しかしアンブリッジの授業は、防衛術の実技は行わず、「防衛術の理論」という本を読ませるだけでした。

さらにアンブリッジは、ヴォルデモートの復活を語るハリーを嘘つき呼ばわりし、羽ペンで書いた字が体に刻まれる「書き取りの罰則」を与えました。

新聞記事の内容を鵜呑みにしたホグワーツの生徒から敬遠され、味方であるはずのロンたちとも、どこか距離を感じてしまい、孤立してしまうハリー。

彼がヴォルデモートと戦ったという事実を信じてくれたルーナは、死を見た人にしか見えない魔法生物「セストラル」の子供に餌をあげながら、こう言いました。

「“例のあの人”は、あんたを孤独にさせたいんだ。あんた1人だけなら強敵じゃないから」


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

ファッジから高等尋問官に任命されたアンブリッジは、身勝手な理由で占い学の担当教師シビル・トレローニーを解雇しようとするなど、魔法省の力を背景に権力を振るいます。

ダンブルドアとホグワーツの副校長ミネルバ・マクゴナガルが止めに入ったおかげで、トレローニーの解雇はなくなりましたが、アンブリッジはダンブルドアに意味深な言葉を呟いていました。

アンブリッジはきっと学校を乗っ取る気だ。そう憤るハリーたちの元にシリウスが現れ、「君たちに戦闘訓練をさせたくないのは、ダンブルドアが軍を集めて、魔法省への反乱を起こすとファッジが危惧しているからだ」と3人に告げます。

これを受け、ハーマイオニーは有志を募り、実際にヴォルデモートと戦ったハリーから、「闇の魔術に対する防衛術」の実技を学ぼうと提案しました。

その結果、ハリーたちはロンの兄フレッドとジョージ、ロンの妹ジニー、薬草学が得意なハリーとロンのルームメイト、ネビル・ロングボトム。ルーナたちと共に、ヴォルデモートと戦う軍団「ダンブルドア軍団」を結成。

ネビルが偶然見つけた、真に必要な時に現れるホグワーツ城内の秘密の部屋「あったりなかったり部屋」を練習場所にし、早速特訓を始めます。

以下、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

一方アンブリッジは、ハリーのライバルであるドラコ・マルフォイら有志を募り、「尋問官親衛隊」を結成。ホグワーツの管理人アーガス・フィルチと協力し、ダンブルドア軍を解散させようとします。

クリスマス休暇前。ハリーはダンブルドア軍団に参加してくれた初恋の相手チョウ・チャンと結ばれました。

しかしその日の夜、ハリーはロンの父親アーサーが、何者かに襲われ負傷する夢を見ました。

事実、アーサーは大怪我を負い倒れてしまいました。ハリーはロンとマクゴナガルと一緒に、校長室にいるダンブルドアに夢の話をしに行きました。

しかし、ダンブルドアは新学期を迎えてからというもの、ハリーと目を合わせようとしません。

しびれを切らしたハリーが「僕を見て!」と叫んだ直後、ダンブルドアはスネイプを校長室に呼び出し、あることを頼みます。

それは、心への侵入を防ぐ「閉心術」の特訓でした。ハリーとヴォルデモートの間には絆が出来てしまい、それに気づいたヴォルデモートがいつ、彼の心に入り込み操るか分からないからです。

クリスマス当日。不死鳥の騎士団の本部では、アーサーの退院祝いを兼ねたウィーズリー一家とハーマイオニーのクリスマスパーティーが行われ、ハリーはシリウスと一緒に出席。

その際、ハリーはブラック家の屋敷しもべの妖精クリーチャーと遭遇。彼がいた部屋の壁に描かれた、純血主義であるブラック家の家系図を目にしました。

そこへ現れたシリウスに、ハリーは最近の自分の悩みを打ち明けます。「ウィーズリーおじさんが襲われた時、僕がヘビだった」

「その後、ダンブルドアの部屋でも一瞬我を失いそうに…。ヴォルデモートとの絆のせいで、僕も奴みたいに悪に染まっているのではないかと思うぐらい、絶えず怒りがわき上がってくるんだ」

それに対し、シリウスはこう答えました。「ハリー、君は悪人じゃない。悪いことが降りかかっているだけで、君自身はいい人間だ」

「世の中は善人と死喰い人だけじゃない。誰もが心に光と闇を持っている」「そのどちらを選ぶかで人は決まる」

「これが全て終われば、本当の家族になれる」………そう言うと、シリウスはハリーを抱き締め、再びホグワーツへ戻る彼を見送りました。

休暇が明け、ホグワーツに戻るハリーたち。それと同時に、今まで不在だったハグリッドもホグワーツに戻ってきたという知らせが入りました。

ハグリッドはダンブルドアの使いで、ヴォルデモートとの戦いに備えて、こちら側の味方になってくれるよう交渉するべく、巨人に会いに行っていたのです。

そう考えるのは、ヴォルデモートも一緒でした。ヴォルデモートも死喰い人を使いに出し、自身の陣営に誘っていました。

そうハリーたちに話すハグリッドの顔は、傷だらけでした。その日の夜、特別監視下の10名の囚人が、アズカバンから脱獄したと新聞で報じられました。

集団脱獄した10名の中には、不死鳥の騎士団のメンバーであったネビルの両親を、磔の呪いで拷問した死喰い人ベラトリックス・レストレンジも含まれていました。

これによりネビルはもちろん、ダンブルドア軍団にも活が入ります。そして新たに、アズカバンの囚人が集団脱獄したことを受け、ハリーの言い分が正しかったと信じた彼の同級生シェーマス・フィネガンが、ダンブルドア軍団に加入しました。

しかし、以前からアンブリッジによる嫌がらせを受けていたチョウの密告により、ダンブルドア軍団の活動と活動場所がアンブリッジに露見してしまいました。

そのせいで、ダンブルドアはファッジからアズカバン行きを通告されてしまいますが、連行される前にダンブルドアは不死鳥フォークスと共に姿を消します。

さらにアンブリッジは、ダンブルドアを失脚させ、ホグワーツの校長として君臨し、チョウ以外のダンブルドア軍団のメンバーに書き取りの罰則を与えました。


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

これにより、ハリーは結ばれたばかりのチョウと破局。彼に降りかかる不幸は続き、アンブリッジがハグリッドを解雇しようとしていることを、ハグリッドの口から聞かされます。

そのため、ハグリッドはハリー・ロン・ハーマイオニーに、魔法省に棲み処を制限されてしまったことに怒るケンタウルスたちが反乱寸前であることと、ずっと秘密にしていた異父兄弟の巨人グロウピーのことを話すことにしました。

その日の夜。ハリーは何時間も休まず閉心術の特訓をした結果、いつも自身の心を覗かれてばかりいたスネイプの知られざる過去を知りました。

スネイプは学生時代、ハリーの父親ジェームズやシリウスたちに酷いいじめを受けていたのです。

後日。普通レベル魔法試験「O.W.Lの試験(通称ふくろう)」の最中、試験を受けていたハリーたち5年生の元に、フレッドとジョージが箒に乗って現れます。

フレッドたちはアンブリッジに嫌気がさしていたため、彼女に一泡吹かせようと花火の魔法で試験を邪魔しにきたのです。

フレッドたち同様、アンブリッジに嫌気がさしていたハリーたち生徒にとって、彼ら双子が仕掛けた悪戯は大好評。壁に打ち付けられていたアンブリッジが定めた規則も全て破壊され、思惑通り彼女を一泡吹かせることが出来ました。

そんな中、ハリーは何かの予言を欲しているヴォルデモートが、シリウスを拷問している夢を見ます。その場所は、ハリーの夢に出てきた魔法省の神秘部でした。

ハリーはアンブリッジの私室にある煙突飛行ネットワークを使い、不死鳥の騎士団に連絡を取ろうとしますが、そこへアンブリッジが駆けつけ失敗。

アンブリッジはハリーと、ハリーと一緒にいたロンとハーマイオニー、そしてダンブルドア軍団を私室に集め、真実薬を使ってハリーを尋問しようとします。

そこへスネイプが現れ、「校長がチョウの尋問に使ったからもうない」と言いました。するとアンブリッジは、磔の呪いでハリーを尋問しようとするのです。

そこでハーマイオニーは、咄嗟に「ダンブルドアの武器の隠し場所を話して」と言い、ハリーと一緒にアンブリッジを禁じられた森へ連れて行きます。

そしてハリーたちは、アンブリッジへの怒りを抱くケンタウルスの群れと遭遇。そうとは知らず、アンブリッジは半獣の魔法生物である彼らを侮辱した挙句、ケンタウルスを1人縛り上げ殺そうとしたのです。

そこへグロウピーが現れ、アンブリッジを摘み上げます。これを機に、縄を解いたケンタウルスを含めた彼らの群れは、一気にアンブリッジへの攻撃を開始。

攻撃されたことに驚き怯んだグロウピーが、アンブリッジを解放した瞬間、ケンタウルスの群れはアンブリッジを捕まえ、森の奥へ連れて行きました。


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

その後、ハリーとハーマイオニーはロン・ネビル・ルーナ・ジニーと合流し、セストラルの背中に乗ってイギリス・ロンドンにある魔法省の神秘部へ向かいました。

神秘部に到着後、ハリーたちはハリーの名前が書かれた水晶玉を発見。その水晶玉に入っている物こそ、ヴォルデモートが欲している「予言」でした。

「闇の帝王を破る力を持つ者が現れる。両者は互角なれど、その者は帝王の知らぬ力を持つ」「一方が生きる限り、他方は生きられぬ…」

するとそこへ、同じく「予言」を欲しているマルフォイの父親ルシウス・マルフォイたち、死喰い人が出現。ルシウスは「シリウスを拷問していた夢は、帝王がハリーに見せていた夢だ」と告げます。

そう、ヴォルデモートは、予言に関わる者しか手にすることが出来ない「予言」を、ハリーが手にするように仕向けていました。

何故ならその「予言」には、ヴォルデモートがハリーを殺せなかった理由と、2人の未来を予言した言葉が記されていたからです。

いつの間にか死喰い人に囲まれてしまったハリーたち。命からがら神秘部を脱出した6人は、ハリーとルーナにしか声が聞こえないアーチの前に辿り着きます。

そこへ、ハリーたちを追いかけてきたルシウスたちが襲撃。ロンたちを人質に取り、ハリーに「予言」を渡すよう脅迫しました。

その瞬間、シリウスたち不死鳥の騎士団が救援に駆けつけます。不意を突かれたルシウスが、誤って「予言」を落としたせいで割れてしまいました。

ハリーと不死鳥の騎士団対死喰い人による激戦の末、ベラトリックスが放った死の呪い「息絶えよ(アバダ・ケダブラ)」により、シリウスが死亡。

彼の死を目の当たりにしたハリーは、逃げるベラトリックスを追いかけ、磔の呪い「苦しめ(クルーシオ)」を放ちます。

その瞬間、ヴォルデモートがハリーの背後に現れ、彼の復讐心を煽ってきました。さらにそこへダンブルドアが現れ、ヴォルデモートと激戦を繰り広げていきます。

その隙にベラトリックスは逃走。ヴォルデモートはハリーを操り、ダンブルドアを殺そうとします。

ダンブルドアの助言で両親やシリウスへの家族愛、ロンたちへの友情を心に思い浮かべたハリーは、愛も友情も知らないヴォルデモートを自身の心から追い出しました。

その直後、ハーマイオニーたちとは別方向から、異変に気づいたファッジたちがハリーたちの元へ駆けつけます。

実際にヴォルデモートの姿を目にしたファッジたち魔法省は、ヴォルデモートの復活を認め、ダンブルドアとハリーへの嫌疑を晴らしました。

その後、アンブリッジは停職処分となり、ダンブルドアはホグワーツの校長に復職。皆と一緒にホグワーツへ戻ったハリーは、ダンブルドアと話をしました。

「やつが君との絆を利用するのは分かっていた。だからこそわしは、君を遠ざけることであやつの関心をそぎ、君を守ろうとした」

「予言の言葉は“一方が生きる限り、他方は生きられぬ”。つまり、どちらかがもう1人を殺すことに…。何故それを黙っていたのですか?」

「君がシリウスを庇い、友が君を庇った理由と同じ。これ以上キミに苦しみを与えとうなかった。愛ゆえじゃ」

後日。「ダンブルドアと話して考えた。僕たちはヴォルデモートにないもの、“守るべきもの”を持っている」と、共に戦ったロンたちに話したハリーは、宿敵ヴォルデモートとの対決を決意し、ダーズリー家へ戻っていきました。

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映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の感想と評価


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

家族になるはずだった2人

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)で登場し、前作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)では遠くからハリーを見守っていたシリウス。

シリウスとハリーは、亡き親友の息子と名付け親という間柄でしたが、作品ごとに絆を育んでいく2人は、本当の家族のようで観ていて微笑ましいです。

そしてシリウスは、ヴォルデモートとの戦いが終われば、ハリーと本当の家族になろうとしていました

それは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)と、本作の作中で2人はそう話しています。

ですが、ついに迎えた死喰い人との戦いの最中、ベラトリックスが放った死の呪いによって、シリウスは命を落としてしまいました。

互いのことを大事に想っていたシリウスとハリーが、本当の家族になろうと約束していた矢先、シリウスの死によって別れてしまうことになった場面は、何度観ても悲しくて涙が止まりません。

ヴォルデモートが狙う「予言」


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

物語の序盤でシリウスが言っていた、14年前にはヴォルデモートが手にしていなかった“あるもの”とは、ヴォルデモートの力を打ち破る者ハリーの存在を告げる「予言」のことでした。

さらにその「予言」には、どちらか一方が生きている限り、もう片方は死ぬことができないという、いつか訪れるヴォルデモートとハリーの対決を予期した言葉が記されていました。

ヴォルデモートがこの「予言」を欲するのは、自身の汚点と言える敗北を隠すためと、宿敵ハリーとの戦いに備えて、何か攻略方法が書かれていないか確かめるためではないかと考察できます。

しかし、ルシウスが誤って落として割ってしまったため、ヴォルデモートは「予言」を手に入れることは出来ませんでした。

代わりに「予言」を手にしたハリーが、今後ヴォルデモートとどう戦っていくのか楽しみです。

まとめ


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (c) J.K.R.

ヴォルデモートの復活を信じない魔法省に目の敵にされてしまったハリー・ポッターが、有志を募って「ダンブルドア軍団」を結成し、ヴォルデモートとの戦いに備えるファンタジー作品でした。

ハリーたちがルシウスたち死喰い人相手に奮戦する場面はもちろん、不死鳥の騎士団vs死喰い人、トム・リドルことヴォルデモートvsダンブルドアの戦いはどれも迫力満点のアクションばかりです。

さらに本作では、ハリーとシリウスの家族愛のほか、ハリーとロンたちダンブルドア軍団の友情、そしてヴォルデモート対策としてわざとハリーを遠ざけていたダンブルドアの愛情が、他の作品よりも多く盛り込まれています。

ヴォルデモートにはない“愛”と“友情”が、ハリーが彼に勝てる武器。そう考えると、ますます2人の宿命の対決の日が待ち遠しいです。

闇の帝王にはない武器を手に入れたハリーの姿を描いた、ワクワクドキドキのファンタジー映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。

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