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Entry 2022/01/19
Update

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人|ネタバレあらすじ解説と結末ラストの感想。裏切り者の正体を魔法教師や狼人間も登場で盛り上げる!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

J・K・ローリングの世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ映画化第3作!

アルフォンソ・キュアロンが監督を務めた、2004年製作のアメリカのファンタジー映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』。

ホグワーツ魔法魔術学校3年生になった主人公ハリー・ポッターが、アズカバン監獄を脱獄した囚人シリウス・ブラックに命を狙われてしまう物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

ハリー・ポッターの両親の死の真相や、シリウス・ブラックとハリー・ポッターの父親ジェームズの関係性が描かれている、「ハリー・ポッター」シリーズ第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の作品情報


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

【公開】
2004年(アメリカ映画)

【原作】
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

【監督】
アルフォンソ・キュアロン

【キャスト】
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ゲイリー・オールドマン、ロビー・コルトレーン、マイケル・ガンボン、リチャード・グリフィス、アラン・リックマン、フィオナ・ショウ、マギー・スミス、ティモシー・スポール、デヴィッド・シューリス、エマ・トンプソン、ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト、マーク・ウィリアムズ、トム・フェルトン、マシュー・ルイス、ワーウィック・デイヴィス、デヴィッド・ブラッドリー、ロバート・ハーディ、ジム・タヴァレ、パム・フェリス、ハリー・メリング、ジョシュ・ハードマン

【作品概要】
『天国の口、終りの楽園。』(2001)のアルフォンソ・キュアロンが、監督を務めたアメリカのファンタジー作品。

原作はイギリスの作家J・K・ローリングのファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ第3巻、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』であり、前作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)の続編です。

「ハリー・ポッター」シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)と、第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)に引き続き、ダニエル・ラドクリスが主演を務めています。

映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のあらすじとネタバレ


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

ホグワーツ魔法魔術学校3年生になるハリー・ポッターは、夏休み中帰省していた唯一の身寄りであるダーズリー家で、ある女性から嫌がらせを受けていました。

その女性の名は、マージョリー・ダーズリー。ダーズリー家の大黒柱バーノン・ダーズリーの妹です。

夏休み最終日。マージョリーに両親を侮辱され、堪忍袋の尾が切れたハリーは魔法を暴走させ、彼女を風船のように膨らませてから家を飛び出しました。

行くあてがなく途方に暮れるハリーの元へ、突如迷子の魔法使いの緊急お助けバス「夜の騎士バス」が現れます。

ハリーは荷物を持って乗り込み、イギリス・ロンドンにあるパブ「漏れ鍋」へ向かいます。その直前、ハリーは草の茂みから出てきた大きな黒い犬を見ましたが、次に見た時にはもういませんでした。

漏れ鍋に到着後、ハリーは自身より先に来ていた梟ヘドウィグに会った直後、そこにいた魔法省の大臣コーネリウス・ファッジからこう言われました。

「煙突の周りを旋回していた君のおばさんを、現場に急行した“魔法事故巻き戻し局”がパンクさせ、記憶の全てを修正した。だから事件の事は一切何も覚えておらん」

それを聞いてハッとしたハリーは、ホグワーツから退学しなければならないのか、もしくは魔法界の刑務所「アズカバン」に送られるのではないかと心配します。

何故なら、未成年の魔法使いは、休暇中に魔法の使用が禁じられているからです。しかし、ファッジはそのことには一切触れませんでした。

代わりに、今晩は漏れ鍋に泊まって、明日ホグワーツへ発つよう、ファッジはハリーに約束させます。

翌朝。ファッジのおかげで新学期に使う新しい教科書が全て揃ったハリーは、昼食時に親友のハーマイオニーと、親友のロンとその妹ジニー、ロンの兄フレッドとジョージらウィーズリー一家と再会しました。

魔法省に勤めている純血の魔法使いで、ロンの父親アーサー・ウィーズリーは、ハリーに危険が迫っていると警告します。

「13年前、君が倒した例のあの人(闇の魔法使いヴォルデモートのこと)が追い払われ、彼の弟子であったアズカバンの囚人シリウス・ブラックは全てを失った」

「だが今も、ブラックはあの人の忠実な僕」「君さえいなければ、例のあの人が力を取り戻せると信じている」

「だからこそ奴はアズカバンを脱獄した。君を捜して殺すために」「何を聞かされても、ブラックを捜さないように」

その後、ハリーはロンたちと一緒にホグワーツ行きの汽車「ホグワーツ特急」に乗り、ホグワーツへ向かいました。

ホグワーツまでの道中、突如汽車が停車し、全車両が停電になってしまいます。凍えるような冷たさが乗客を襲う中、ハリーたちがいるコンパートメントに、謎の黒い怪物が出現。

ハリーだけが襲われてしまいますが、同じコンパートメントにいた男リーマス・ルーピンが杖で光を放ち、その黒い怪物を退散させます。

意識を取り戻したハリーは、ルーピンから自分を襲った怪物は、脱獄し指名手配されているブラックを捜しているアズカバンの看守「吸魂鬼(ディメンター)」であると教わりました。

その後、無事ホグワーツ特急は動き、ハリーたちはホグワーツに到着。3人とロンの兄弟が所属するホグワーツの寮「グリフィンドール」のテーブルに座り、久しぶりに会う同級生と新学期を迎えました。

宴の前に、ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアは全生徒にある話をします。

「まず新任のR・J・ルーピン先生、“闇の魔術に対する防衛術”の授業を担当して下さる」

「“魔法生物飼育学”の先生が退任されることになり、その後任は皆が良く知るホグワーツの森番ルビウス・ハグリッドが務める」

「最後に深刻な話題じゃが、魔法省の申し入れによりブラックが逮捕されるまでの間、アズカバンの吸魂鬼が我が校の警備に当たる」

「あらゆる入り口を見張っている吸魂鬼は、毎日の学校生活に何の支障もないと思うが一応警告しておく」

「連中は狙う相手も邪魔する者も容赦なく襲う」「決して連中が諸君に危害を加えるような口実を与えるでないぞ」

「奴らはこちらが許しを乞うても耳を貸さん。じゃが、暗闇の中でも幸せは見つけることができる」「明かりを灯すことを忘れなければな」


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

翌日。ハグリッドの初の授業は、気位の高いヒッポグリフ「バックビーク」に触れることです。

それに初挑戦したハリーが見事成功し、バックビークに触れるどころか背中に乗って空中散歩までしました。

ホグワーツの4つの寮のうちの1つ「スリザリン」寮生のドラコ・マルフォイがそれが面白くなく、バックビークを侮辱し、怒ったバックビークに傷を負わされます。

対してルーピンの初授業、対峙した者の怖いものに変身する形態模写妖怪「ボガート」との対決は、生徒たちの間で人気となりました。

さらにハリーは、新しく占い学の授業を受けてみましたが、担当教師のシビル・トレローニーから不吉な予言をされてしまいます。

ホグワーツの生徒は3年生になると、イギリスで唯一住民が魔法族のみの村「ホグズミード村」へ行くことが許されますが、必要な許可証への保護者からのサインを貰い損ねたハリーは、ロンたちと一緒に行けません。

同級生がホグズミード村へ行っている間、ハリーはルーピンに、ボガートとの対決を止めた理由を尋ねました。ルーピンが止めたのは、ハリーが闇の魔法使いヴォルデモートを思い浮かべると思ったからでした。

実はルーピンが、ハリーの両親の友人であることが分かり、ハリーは自分が知らない両親の話を彼から聞きました。

以下、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

その後、ハリーは帰ってきたロンたちと一緒に、グリフィンドールの寮へ戻ろうとしますが、扉にいるゴースト「太ったレディー」の姿がありません。

そこへダンブルドアとホグワーツの管理人アーガス・フィルチが現れ、別の絵に逃げていたレディーに話を聞くと、「シリウスがホグワーツ城内に現れた」と言うのです。

これを受け、ダンブルドアは生徒たちを大広間へ集め、フィルチとスリザリンの寮監であり教師のセブルス・スネイプたちと一緒にホグワーツ城の警備を固めます。

翌日。ルーピンは突如学校を休み、代わりにスネイプがハリーたちに、狼人間についての授業を行いました。

そのまた翌日。ホグワーツの4つの寮対抗のスポーツ「クディッチ」のシーカーとして3シーズン目を迎えたハリーは、悪天候の中行われた試合で、グリフィンドールの勝利のため、勝利の鍵を握るスニッチを追いかけます。

しかしその最中、ハリーは校内に入り込んでいた複数の吸魂鬼による影響で、愛用している箒ニンバス2000から落ちて、空から墜落。ダンブルドアのおかげで九死に一生を得ましたが、暴れ柳に落ちたニンバス2000は真っ二つに折れてしまいました。

後日。ハリーはルーピンに、なぜ自分だけが吸魂鬼の影響を受けるのか尋ねます。それに対し、ルーピンはこう答えました。

「苦しみを糧としている奴らは、人から楽しい気分や幸せな思い出を吸い取り、辛く苦しい思いでしか残らないようにしてしまう」

「君が吸魂鬼の影響を受けるのは、君の過去に他の誰も持たぬ恐怖があるからだ」

「何故か分からないが、吸魂鬼は君に特に興味を抱いているらしい。休暇が終わったら、吸魂鬼に対抗する術を教えてあげよう」

シリウスの話題が城内で持ちきりになっていったある日、ホグズミード村へ行けなかったハリーは、フレッドとジョージからある地図を貰いました。

その地図はフィルチが所有していた、ホグワーツ城の詳細な地図です。さらにその地図には、村へ通じる秘密の抜け道も記されていました。

ハリーは忍びの地図と透明マントを使い、ハーマイオニーたちがいるホグズミード村を訪れました。

2人と合流後、ハリーはシリウスの名を口にするファッジとマクゴナガルが、ホグズミード村にあるパブ「三本の箒」へ入っていくのを目撃。ハリーは透明マントを使って、彼らの会話を盗み聞きします。

「何年も前、ハリーの両親は命を狙われていました。その隠れ場所を、ブラックが例のあの人に教えたのです」

「それだけでなく、ブラックはハリーの両親の友達であり、自身の腰巾着だったピーター・ペティグリューを殺した」

「親友を殺したブラックは、今も昔もハリーの名付け親なのです!」………この瞬間、ハリーは両親を裏切り、死に追いやったシリウスへの怒りを露わにします。

後日。ハリーは休暇を終えたルーピンから、吸魂鬼に対し身を守る盾の役割をする、守護霊(パトローナス)の呪文「守護霊よ、来たれ!(エクスペクト・パトローナム)」を教わりました。

一方その頃、バックビークがマルフォイを傷つけた件について聴聞会が開かれ、最悪の処分を求めたマルフォイの父親ルシウスのせいで、バックビークの死刑が決まってしまいます。

ハグリッドからそれを聞かされた日の夜。ハリーは忍びの地図に、死んだはずのペティグリューが出たため、真相を確かめるべく寮を抜け出しました。

しかし、廊下でハリーと対峙したはずなのに、ペティグリューの姿はどこにも見当たりません。ペティグリューとすれ違った直後、ハリーは巡回中のスネイプに見つかってしまいます。

そこへさらにルーピンが現れ、彼のおかげでハリーはスネイプからの処罰を免れましたが、忍びの地図は彼に没収されてしまいました。

バックビークの死刑執行当日。ハリー・ロン・ハーマイオニーがハグリッドの小屋を訪れ、ハーマイオニーの飼い猫クルックシャンクスに食べられてしまったと思っていた、ロンの飼いネズミのスキャバーズの姿を発見。

その直後、ダンブルドアと共にファッジと、死刑執行人の男がハグリッドの小屋を訪ねてきました。

裏口から出たハリーたちは、バックビークの最期を見守りました。その直後、突然スキャバーズがロンの指を噛んで脱走。

人の気配がまったくないのに、満月の晩に不気味な叫び声が聞こえてくるという古びた屋敷「叫びの屋敷」の方へ逃げていったスキャバーズを、ロンが捕まえました。

しかしその直後、黒い犬がハリーとハーマイオニーの背後から現れ、ロンとスキャバーズを連れ去っていきます。

ハリーたちはロンを追いかけ、彼らがいる叫びの屋敷へ到着。2人の背後に犬に変身していたシリウスと、彼をホグワーツへ手引きしていたルーピンが現れます。

さらにそこへスネイプが登場。彼はルーピンが実は狼人間であることを知っており、ルーピンがシリウスを手引きしたのではないかと疑っていました。

かつて同級生だったセブルスたち3人が対峙する中、ハリーはハーマイオニーの杖を使いスネイプを吹き飛ばし、ペティグリューを殺そうとする2人にその理由を尋ねます。

「我々の友達だったペティグリューこそ、ハリーの両親を裏切り、ヴォルデモートに売った真の裏切り者だ」

「最近まで死んだと思われていたが、実は生きていたんだ」「君(ロン)のネズミ、飼い始めて12年だろう?長生きすぎないか?」

「奴は自分で指を1本切り落として、俺に殺されたことにしてネズミに変身し、今まで生き長らえてきた」「その証拠に、そのネズミの指は1本欠けている」

そう話すシリウスとルーピンが、逃げようとするスキャバーズに杖を向けると、変身が解けペティグリューが姿を現しました。

ハリーはペティグリューを殺そうとする2人を止め、ホグワーツ城にいるディメンターに彼を引き渡そうと提案します。

それはハリーが、自身の父の親友である2人を殺人者にしたくなかったからなのと、ペティグリューを生かしておけばシリウスの無実が証明できると思ったからです。

暴れ柳の地下から抜け出したハリーたち。ハリーはシリウスから、「君がおじさんの家でもいいなら別だか、別の家族が欲しいなら(一緒に住もう)」と言われます。


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

しかしその直後、狼人間であったルーピンは満月を目にしてしまい狼に変身。この混乱に乗じてネズミに変身したペティグリューが逃亡し、自我を失ったルーピンがハリーたちに襲い掛かってきます。

そこへ遅れてスネイプが現れ、ハリーたちを守るために彼らの前に立ちはだかりました。その直後、シリウスが犬に変身し、ルーピンを抑え込もうとします。

他の狼の鳴き声を聞いたルーピンは、遠吠えを返し声がする方へ。そんなルーピンを追いかけていったシリウスを、ハリーが追いかけました。

ハリーが深い傷を負ったシリウスを湖で発見した直後、2人の元へ無数の吸魂鬼が襲撃。ハリーは守護霊の呪文を唱えて立ち向かいましたが、歯が立ちません。

ハリーたちが力尽きる直前、向こう岸に人影が現れ、吸魂鬼を一撃で追い払います。

ロンがいるホグワーツの医務室で目覚めたハリーは、ハーマイオニーに「父さんが吸魂鬼を追い払ってくれた」と話しました。

それに対しハーマイオニーは、「シリウスが捕まって、(死刑よりむごい刑)吸魂鬼のキスの刑に処されることになった」と報告します。

するとそこへ、ダンブルドアが現れ、シリウスが上の塔に閉じ込められていることをハリーたちに教え、彼らにあるヒントを与えました。

「時間とは不思議なものじゃ。強力でいたずらに扱えば危険が伴う」「ルール通り、姿を見られんように。そして、最後の鐘が鳴る前に戻れ」

「首尾よく運べば、罪なき命を1つならず救える」「3回回せばいいじゃろう」「困ったときは元に戻って、やり直してみることじゃ」


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

そう言って立ち去っていったダンブルドアの言葉の意味が分かったハーマイオニーは、マクゴナガルから貰った逆転時計(タイムターナー)を使って、ハリーと一緒に時間を遡ります。

過去へ戻ったハリーたちはまず、ダンブルドアとハグリッドがファッジたちの気を引いているうちに、バックビークを救出。次にハーマイオニーが狼の遠吠えを真似て、ルーピンを遠ざけます。

その際、ルーピンに2人は襲われそうになりますが、バックビークが追い払ってくれました。

その後、ハリーたちは湖へ向かう吸魂鬼を追いかけ、過去のハリーとシリウスがいる対岸へ向かいます。

ハリーは父親が助けてくれるのを待っていましたが、一向に誰も現れません。何故ならそれは、過去に来たハリー自身だったからです。

ハリーは過去の自分とシリウスを助けた後、ハーマイオニーと一緒にバックビークに乗り、塔に監禁されたシリウスを救出。バックビークとシリウスをホグワーツから逃がします。

その後、元の時間に戻ったハリーたちは、ダンブルドアに報告し、何食わぬ顔でロンの前に現れました。逆転時計のことは内緒にして………。

翌日。ルーピンは狼人間であることをセブルスに暴露され、自ら辞任を申し出てホグワーツから去っていきました。

ルーピンから忍びの地図を返してもらい、ホグワーツから去る彼を泣く泣く見送ったハリーは、浮かない顔をしていました。

ロンたちがいる大広間へ向かうと、彼らから世界最速の箒「ファイアボルト」がハリー宛に届いたことを聞かされます。そのファイアボルトには、バックビークの羽がついていました。

シリウスから貰ったファイアボルトに乗り、嬉しそうに空を駆けるハリーの姿を最後に、物語は幕を閉じました。

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映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の感想と評価


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

アズカバンの囚人シリウスの脱獄理由

ハリーの両親の親友シリウス・ブラックが登場した本作では、最初今回ハリーの敵となるのは彼なのではないかと、観ている人誰もが思ったことでしょう。

ですがシリウスは、親友の息子であるハリーを殺す気はさらさらありません。

何故なら、シリウスがアズカバンを脱獄したのは、親友を裏切り死に追いやった本当の裏切り者を、ルーピンと一緒に殺すことだったからです。

そして何といっても、ハリーたちが叫びの屋敷から出た後、シリウスがハリーに、不器用ながら一緒に暮らそうと言っていました。

このシリウスの告白が描かれた場面は、これまでダーズリー家で酷い目に遭わされてきたハリーが、初めて自分を愛し大事にしてくれる人物を見つけた瞬間です。

ホグワーツ以外でのハリーの姿を観てきた人にとって、このシリウスの告白にハリー同様、いやそれ以上に嬉しすぎて感極まったことでしょう。

真の裏切り者の正体


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

物語の後半、ハリーの両親を裏切り死に追いやった本当の裏切り者が、死んだとされていたピーター・ペティグリューだったことが明かされます。

ペティグリューにとってもハリーの両親は友達であったはずなのに、ヴォルデモートが怖かったからと言って簡単に裏切ったのです。

それどころか、ペティグリューは自身の罪をシリウスに被せ、さらに自分を殺したのも彼のせいにして、アズカバンに送らせます

その間、ペティグリューはネズミに変身し、ロンの飼いネズミとして3年間、ハリーのそばにいたという衝撃的な事実。裏切った友人の息子に助命を乞い、混乱に乗じて逃げるだなんてどこまでも憎たらしいです。

まとめ


(C)2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.

ホグワーツ魔法魔術学校3年生になったハリーに迫る新たな危機と、亡き両親の死の真相を描いたアメリカのファンタジー作品でした。

本作の見どころは、ハリーの名付け親シリウスとハリーの邂逅と、ハリーの両親を裏切り死に追いやった本当の裏切り者の正体について描かれた場面です。

実はシリウスをホグワーツ城へ手引きしていたルーピン。彼の正体は、スネイプがハリーたちに授業で教えた狼人間でした。

ハリーたちが逆転時計で時間を遡り、ハーマイオニーとバックビークの活躍により追い払ったルーピンが、その後どうやってホグワーツ城へ人間の姿で戻ってきたのか、作中では明確に描かれていません。

また、混乱に乗じて逃げたペティグリューのこともです。本作で登場したシリウスとルーピン、ペティグリューがその後の作品でどう登場するのか楽しみです。

ハリーの新たな出会いと別れ、そして亡き両親の死の真相が描かれたファンタジー映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。

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