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Entry 2020/09/02
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ビー・ガン監督の映画がNetflix独占配信!10月1日より『凱里ブルース』『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』が先行配信

  • Writer :
  • 石井夏子

『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』『凱里ブルース』
ビー・ガン監督の2作、10月1日よりNetflixで先行独占配信へ。

今年、2020年2月28日に公開され、その後Covid-19の影響をダイレクトに受けて公開の中止が相次いだ『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』。

そして、当初4月に公開を予定しながら、二度に渡る公開を余儀なくされ、6月に漸く公開に漕ぎ着けた『凱里ブルース』。

規制緩和後、両作は現在もなお全国で劇場公開が継続されており、いずれも満席の回も出るなど、じわじわと質実ともに評価が高まってきています

(C)2018 Dangmai Films Co., LTD – Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD / ReallyLikeFilms LCC.
(C) Blackfin (Beijing) Culture & MediaCo.,Ltd – Heaven Pictures (Beijing) The Movie Co.Ltd, Edward DING – BI Gan /ReallyLikeFilms

そのビー・ガン監督の2作が、早くも2020年10月1日よりNetflixで先行独占配信される事が決まりました。

『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』は、ある女の幻影を追って、夢とも記憶とも現実ともつかない旅に出た男の物語。映画の後半60分だけが3D・カットなしのワンシークエンスショット映像ということでも評判となりました。

『凱里ブルース』は、ビー・ガン監督2015年製作のデビュー作で、『ロングデイズ〜』同様、刑務所帰りの男が、知人から託された品を彼女のかつての恋人に届けるため、また行方不明の甥を探すために旅に出、たどり着いた村で、時制と記憶の渦の中で過去にあったかもしれない人々と出会うこととなります。

どちらもカンヌやロカルノなど海外の映画祭で大きな評価を獲得した作品です。

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映画『凱里ブルース』の作品情報

【製作】
2015年(中国映画)

【原題】
路边野餐

【監督・脚本】
ビー・ガン

【キャスト】
チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン、ルオ・フェイヤン、シエ・リクサン、ルナ・クオック

【作品概要】
ビー・ガン監督の長編デビュー作『凱里ブルース』は2015年に発表。

低予算での製作で出演者のほとんどが監督の家族や親戚、友人であり、故郷である凱里でロケを行った同作は、瞬く間に各国の映画祭で評判を呼び、スイスのロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映されると新進監督賞と特別賞を受賞し、各国のメディアやジャーナリストから驚きと称賛を持って向かえ入れられました。

その時の興奮を、後に新華社通信は、「過去五年で一番優れた中国国産映画」「中国映画を五十年進歩させる」と絶賛されたと伝えています。

その後もフランス・ナント三大陸映画祭で中国人としては、ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(1986年)以来となる黄金の熱気球賞〔グランプリ〕を受賞、さらに中華圏のアカデミー賞とされる金馬奨では最優秀新人監督賞とFIPRESCI賞に輝くなど、その圧倒的な才能を世界に見せつけた傑作です。

映画『凱里ブルース』のあらすじ

(c)Blackfin(Beijing)Culture & MediaCo.,Ltd – Heaven Pictures(Beijing)The Movie Co., – LtdEdward DING – BI Gan / ReallyLikeFilms

凱里の小さな診療室に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすシェン。

刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、しばらくして可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへ連れ去られてしまいました。

シェンは甥を連れ戻すために旅に出ます。そして辿り着いたのは、ダンマイという名の、過去の記憶と現実と夢が混在する不思議な街でした…。

映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』の作品情報

【製作】
2018年(中国・フランス合作映画)

【原題】
Long Day‘s Journey into Night(地球最后的夜晩)

【監督・脚本】
ビー・ガン

【キャスト】
ファン・ジエ、タン・ウェイ、シルヴィア・チャン

【作品概要】
長編初監督作『凱里ブルース』によって映画界で衝撃的なデビュー飾った中国映画・新時代の旗手ビー・ガン監督の長編第2作。

2018年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で初上映後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、「中華圏映画のアカデミー賞」とされる金馬奨でも撮影・音楽・音響の3部門を受賞しています。

中国本土での興行では、近年のアート系映画の成功例と言われたジャ・ジャンクー監督の『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円の大ヒットを記録。さらにアメリカでも、2019年公開の中国映画としては異例のロングランヒットを達成。

更に作品後半部に仕掛けられた“映画史上初”ともいえる「上映途中から展開される、3D映像によるワンシークエンスショット」という演出は、ビー・ガン監督独自の詩的で美しい映像表現と深く結びつき、これまでの3D映画とは一味異なる、未知の映像体験が待ち受けています。

映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のあらすじ

(C)2018 Dangmai Films Co., LTD – Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD / ReallyLikeFilms LCC.

父の死を機に、ルオ・ホンウは12年ぶりに故郷・凱里(かいり)へと戻りました。

何年もの間距離を置いてきた故郷で、若くしてマフィアに殺されてしまった幼馴染の“白猫”、幼かった自分を捨てて養蜂家の男と駆け落ちしてしまった母親など、自らの過去を追憶しながら彷徨い続けるルオ。

やがて彼は、長きにわたって彼の心を惑わし続けてきたある女のイメージへと辿り着きます。

自らの名前を、香港の有名女優と同じ「ワン・チーウェン」と名乗った女。

ルオはその女の面影を追い、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出て……。

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まとめ

画像:インタビューでのビー・ガン監督

(C)Cinemarche

作品のプロモーションのために来日したビー・ガン監督には取材が殺到し、GQ誌にて坂本龍一氏と対談、キネマ旬報も表紙を含めて大々的に彼の特集を組むなど、日本でも大きな話題を集めました。

また本作を配給しているリアリーライクフィルムズでは、3Dブルーレイディスクを含む特典映像満載のコレクターズポックスの製作の準備にも入っており、近日中にこちらも情報を公開する予定とのこと。

現在全国で順次公開中の、ビー・ガン監督2作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』『凱里ブルース』は、2020年10月1日よりNetflixで先行独占配信です。







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