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映画『あいが、そいで、こい』あらすじとキャスト。柴田啓佑が初長編監督作で小川あんを撮る

  • Writer :
  • 石井夏子

『カメラを止めるな!』を生み出したシネマプロジェクト第8弾作品!

数々の話題作を制作してきたENBUゼミナール主催の「シネマプロジェクト」の第8弾作品、『あいが、そいで、こい』が2019年6月22日(土)、新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショーされます。

本作は短編作品にて、国内・外の映画祭にてグランプリや各賞を受賞し、TVドラマ演出など幅広い分野で活躍している柴田啓佑監督の初長編映画

解禁された予告映像とポスターヴィジュアルもあわせて、本作についてご紹介して参ります。

映画『あいが、そいで、こい』の作品情報


© ENBUゼミナール

【日本公開】
2019年(日本映画)

【監督】
柴田啓佑

【脚本】
村上かのん

【キャスト】
小川あん、髙橋雄祐、長部努、古川ヒロシ、廣瀬祐樹、中垣内彩加、山田雅人

【作品概要】
監督は、短編作品にて、国内・外の映画祭にてグランプリや各賞を受賞し、TVドラマ演出など幅広い分野で活躍している柴田啓佑。

主演には、柴田監督の短編映画『運命のタネ』『窓の外側』でもタッグを組んだ小川あん。イルカ調教師を目指す台湾から来たハーフの留学生という役を等身大に体現しています。

あらゆることにもがきながらも、イルカ調教に参加する高校生・萩尾亮役に髙橋雄佑。

父親役にお笑い芸人で個性派俳優の山田雅人をはじめ、ワークショップオーディションで選ばれた長部努、古川ヒロシ、廣瀬祐樹、中垣内彩加など若手キャストが集結しました。

彼らを包み込むような音楽は、東京藝術大学生&卒業生によるカルテット(弦楽四重奏)Less is Moreが奏でます。

映画『あいが、そいで、こい』のあらすじ

© ENBUゼミナール

2001年の夏、海辺の田舎町に住む高校生・萩尾亮は、同級生の学、小杉、堀田と共に高校最後の夏休みを過ごすことになりました。

ある日、イルカの調教師を夢見て台湾からやってきた留学生・王佳鈴(ワンジャーリン)と出逢う彼ら。

イルカや海を嫌う亮はリンと対立しますが、彼女の来日した本当の想いを知ったことをきっかけに心を通わせることとなり…。

ワン・ジャーリン役・小川あんのコメント

© ENBUゼミナール

本作の主演を務めたのは、女優の小川あん。

不慣れな日本語を懸命に話す、台湾からの留学生ワン・ジャーリン役を伸びやかに演じました。

主演には、柴田啓佑監督とは短編映画『運命のタネ』(第10回さぬきストーリープロジェクト グランプリ受賞)、『窓の外側』(第19回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭 短編映画コンクール入選)でもタッグを組んでいる彼女が、本作への思いをこう語りました。

わたしにはわたしの夏があって
わたしにはわたしの恋愛があった。
それは、誰に何も言わせない。
わたしには『あいが、そいで、こい』にしか感じれないものがありました。
そんな瞬間を、たくさんの人に見ていただきたいです。

予告動画を見ても伝わってくるように、小川あんの目の表情はとても多くを語ってくれます

彼女の瞳から観客たちは、夏の温度と青春のきらめきを感じ取ることでしょう。

小川あんプロフィール


1998年3月29日生まれ、東京都出身

中学生の時に現所属事務所のスタッフにスカウトされたのを機に芸能界入りしました。

その後、ダンス番組や教養バラエティ番組に出演した後、2014年に『パズル』(監督:内藤瑛亮)で映画初出演

以後、俳優として映画・ドラマ・CMと幅広く活躍。

天国はまだ遠い』(2016/監督:濱口竜介)、『ピンカートンに会いにいく』(2018/監督:坂下雄一郎)、初主演舞台『目頭を押さえた』(2018)、メイン声優に起用された日清食品カップヌードルCM『HUNGRY DAYS 最終回篇』などがあります。

映画鑑賞が趣味で、映画レビューコラム『シアター・ワゴン〜As you like tasting…〜』をGucchi’s Free Schoolホームページに連載しています。

監督・柴田啓佑のコメント


© ENBUゼミナール

短編作品にて、国内・外の映画祭にてグランプリなど各賞を受賞し、近年ではTVドラマ演出も手掛けるなど幅広い分野で活躍している柴田啓佑監督。

初長編作品である本作は、2018年11月の田辺・弁慶映画祭に続いた3日間限定のイベント上映では連日満席となり、2月のさぬき映画祭でも話題となり劇場上映が決定。

柴田啓佑監督は本作公開へ向けて、映画に込めた気持ちを以下のように打ち明けました。

過ぎていく日々の中で、時代が変わったとして、誰の心にもあるだろうかけがえのない時間、そんな想い出が、いまを生きる自分の明日への力となるのかもしれません。笑って、ちょっと泣いて、スッキリして、映画を観たあとに、あなたの特別な人を思い浮かべ、『さぁ、明日もぼちぼちやりますか!』となればいいな、なんて思っております。この平成の終わりに、日本の片田舎の高校生と台湾からの留学生の新世紀のラブソングを作りました。たくさんの人にこの物語が届けばと切に願っております。

国も言葉の壁も越えたラブストーリーは、新たな時代のスタンダードになるかもしれません。

たとえ時代が変わっても、誰かを思う心は変わらずにあり続け、そのかけがえの無い時間を本作で切り取った柴田啓佑監督。

明日への希望となるという本作、期待が高まります。

柴田啓佑プロフィール

1984年、静岡県静岡市生まれ。日本映画学校(現:日本映画大学)卒業

短編映画『ひとまずすすめ』(2014) が、第8回田辺・弁慶映画祭にてグランプリをはじめ、映画祭史上初の4冠を達成。翌年2015年にテアトル新宿にて劇場公開を果たします。

『運命のタネ』(2016)は、第10回さぬき映画祭の第1回さぬきストーリープロジェクトにてグランプリを受賞。

近年は『怒Sナイトの乱』(2019)、『天 天和通りの快男児』(2018 3話担当、主演:岸谷五郎)、『ホクサイと飯さえあれば』(2017 3話担当、主演:上白石萌音)、『超ドSナイトの夜』(2016)などドラマの演出も手がけ、幅広い分野で活躍をしています。

本作が初長編映画となりました。

公開待機作として、映画『喝 風太郎!!』(主演:市原隼人ほか)、短編映画『ゆえにひと(仮)』があります。

ENBUゼミナール主催「シネマプロジェクト」とは

ENBUゼミナール・CINEMA PROJECTは劇場公開映画製作・俳優ワークショップです。

毎回応募者の中から監督による面接オーディションにて選抜した上で、二人の監督によるワークショップをまずは全員が受講します。

その後、参加者を各監督の選抜により半分に分けワークショップを行いながら脚本を完成させ、最後にオリジナル新作映画を製作

完成した2作品は、映画館にて一般公開し、映画祭への出品も目指します。

2012年には市井昌秀監督『あの女はやめとけ』、吉田浩太監督『オチキ』の2作品を産み出し、東京・名古屋・大阪の3劇場にて約1,000名の観客を動員!『オチキ』は海外映画祭へも進出、2013年6月ドイツ・ニッポンコネクションにて上映されました。

東京国際映画祭・日本スプラッシュ部門正式出品ほか国内外映画祭で話題となった、今泉力哉監督作品『退屈な日々にさようならを』(2016年第6弾)、上映館数350館、動員224万人を突破し、社会現象と化した上田慎一郎監督作品『カメラを止めるな!』(2017年第7弾)など数々の話題作を輩出してきました。

まとめ

© ENBUゼミナール

描いた未来とは違う人生を歩んでいたとしても、あの日々は、いまを生きる糧になっている。

人生はハッピーエンドばかりではなく、どこか悲喜劇。そんな愛しい時間を思う、珠玉の青春映画の誕生です。

柴田啓佑監督が小川あんと3度目のタッグを組み、ENBUゼミナール「シネマプロジェクト」のワークショップオーディションで選ばれた若手キャストがエネルギッシュ演じ、“夏”を描き出しました。

映画『あいが、そいで、こい』が2019年6月22日(土)、新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショーです。

ご期待下さい。

© ENBUゼミナール

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