Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画『太陽(ティダ)の運命』あらすじ/公開日/上映館。佐古忠彦監督の沖縄現代史に切り込むドキュメンタリーの場面写真が解禁に!

  • Writer :
  • 星野しげみ

映画『太陽(ティダ)の運命』が2025年3月22日(土)より沖縄 桜坂劇場 先行公開、4月19日(土)より 東京 ユーロスペースほか全国順次公開!

『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作(2017/2019)、『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』(2021)などを手がけた佐古忠彦監督が、新たに沖縄現代史に切り込んだ、全国民必見の野心作『太陽(ティダ)の運命』。


(C)2025 映画「太陽の運命」製作委員会

沖縄のために国と激しく対峙した大田昌秀(第4代知事)と翁長雄志(第7代知事)と言う2人の知事にスポットライトを当て、沖縄が抱える問題を鋭く問いかけます

この度、本作のビジュルアルポスターと場面写真が解禁となりましたので、本記事でご紹介します。

映画『太陽(ティダ)の運命』とは?


(C)2025 映画「太陽の運命」製作委員会

「ティダ」とは沖縄の方言で太陽を意味し、その昔は「リーダー」を表す言葉でした。

本作『太陽(ティダ)の運命』では、「ティダ」と言える、それぞれの信念に生きた2人の知事の不屈の闘いをたどり、その人間的な魅力にも光を当てています。

彼らの人生に関わった多くの人々の貴重な証言を交え、知事たちの人間像も描き出しています。

監督は、沖縄戦後史を描いた『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作(2017/2019)や、戦中史を描いた『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』(2021)を手がけた佐古忠彦。本作はこの2作品に続く、沖縄現代史に切り込んだドキュメンタリーです。

映画『太陽(ティダ)の運命』の作品情報


(C)2025 映画「太陽の運命」製作委員会

【日本公開】
2025年(日本映画)

【監督】
佐古忠彦

【編集】
庄子尚慶

【撮影】
福田安美 

【音声】
町田英史  

【語り】
山根基世

【キャスト】
大田昌秀、翁長雄志

映画『太陽(ティダ)の運命』のあらすじ


(C)2025 映画「太陽の運命」製作委員会

政治的立場は正反対であり互いに反目しながらも、国と激しく対峙した2人の沖縄県知事がいました。

1972年の本土復帰後、第4代知事の大田昌秀(おおた・まさひで 任期1990~98年)と、第7代知事の翁長雄志(おなが・たけし 任期2014~18年)です。ともに県民から幅広い支持を得、保革にとらわれず県政を運営しました。

大田は、軍用地強制使用の代理署名拒否(1995)、一方の翁長は、辺野古埋め立て承認の取り消し(2015)によって国と法廷で争い、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにしました。

大田と翁長、2人の「ティダ」(太陽の意。遥か昔の沖縄で首長=リーダーを表した言葉)は、知事として何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのでしょうか。

2人が相剋の果てにたどり着いたものとは何か。そこから見えるこの国の現在地とは……。

まとめ


(C)2025 映画「太陽の運命」製作委員会

これまでも沖縄問題に着目し、数々のメッセージを投げかけてきた佐古忠彦監督が、新たに沖縄の歴史を映像化した『太陽(ティダ)の運命』。

2人の沖縄県知事が取り組んだ‟沖縄が抱える問題”から、2人の人間的魅力までを描きました。

沖縄のために国と激しく対峙した2人の知事たちのリーダーとしての矜持や信念も浮き彫りにしています。

『太陽(ティダ)の運命』は、2025年3月22日(土)より沖縄 桜坂劇場 先行公開、4月19日(土)より 東京 ユーロスペースほか全国順次公開!



関連記事

新作映画ニュース

渋谷ユーロライブにて映画同時公開決定!いまおかしんじ監督『こえをきかせて』&髙原秀和監督『焦燥』『グラグラ』

2019年4月6日(土)~8日(月)渋谷ユーロライブにて限定公開決定!! いまおかしんじが監督した映画『こえをきかせて』、髙原秀和の監督映画『焦燥』と『グラグラ』が、2019年4月6日(土)~8日(月 …

新作映画ニュース

ソフィー・ターナーが映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』での役作りや女優ジェシカ・チャステインとの共演を語る!

ソフィー・ターナーが明かすX-MEN最終章秘話! 2019年6月21日(金)より日本公開の映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』。 本作でタイトルロールである、ジーン・グレイ/ダーク・フェニックス …

新作映画ニュース

映画『大綱引の恋』あらすじ/キャスト/公開日。鹿児島先行上映が評判の話題作が全国の劇場にてロードショー!

名匠・佐々部清監督、渾身のラストストーリー。 鹿児島県薩摩川内市に420年続く勇壮な“川内大綱引”(せんだいおおつなひき)に青春をかける鳶(とび)の跡取りと、甑島の診療所に勤務する韓国人女性研修医との …

新作映画ニュース

森田健作と島田陽子が映画『砂の器』の思い出を振り返る【シネマ・コンサート2019】

森田健作×島田陽子44年ぶりの再会 ©1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション 2017年8月に東京で初演されて以来、2018年4月、同年9月と公演が行われてきた映画『砂の器』シネマ・コン …

新作映画ニュース

映画『ナイトメア・アリー』あらすじとキャスト考察。ギレルモ・デル・トロ最新作の特徴は“Nightmare Alley”でも発揮されるか⁈

『ナイトメア・アリー(原題)』は、2021年12月17日(金)全米公開決定 2017年に公開され、アカデミー賞4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』以降、自身の監督作がないギレルモ・デル・トロ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学