Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2026/05/12
Update

「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」5月22日より開催決定!“韓国インディーズ・ジャンル映画の新潮流”を担う必見・4作品が上映

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

「内側から崩れる世界」を見つめる、韓国インディーズ・ジャンル映画の最前線!

韓国映画の新たな潮流として注目を集める、インディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」。

これまでの韓国映画が描いてきた「社会構造の外側」からの批評とは異なり、家族・信仰・労働・隣人といった「身近で壊れやすいもの」を起点に、人間の内面と共同体の崩壊を「内側」から描き出した、最新の韓国映画たちがピックアップされています。

このたび、特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」の2026年5月22日(金)からの開催&限定公開が決定上映作品・4作のポスタービジュアルと予告編が解禁されました。

本記事では、特集上映の概要とともに、必見の上映作品・4作の情報をご紹介いたします。

「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」とは?

「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」予告編

かつて韓国映画は、社会構造を外側から告発するダイナミックな作品を生み出し、世界を席巻しました。しかし現在、その視点は大きく変化しつつあります。

家族、信仰、労働、隣人……私たちの日常に存在する関係性の中で、静かに進行する亀裂。

それらを“内側から”見つめる、韓国インディーズ映画界における新たな映画的潮流を特集するのが「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」です。

「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」全上映作品

『マザーズキングダム』(オープニング作品/ジャパン・プレミア)


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

全州国際映画祭 2024 コンペティション部門:正式出品

【キャスト】
ナム・ギエ、ハン・キジャン、ユ・ソンジュ

【スタッフ】
監督:イ・サンハク
2024年/韓国/96分/英題:Mother’s Kingdom/日本配給:Cinemago

【作品概要・あらすじ】
理髪店を営むギョンヒは、穏やかな日常を送る中で早期認知症の兆候に襲われます。一方、作家である息子ジウクは、自著『ThePower of Truth(真実が持つ力)』を支えに生活していたが、母ギョンヒの“呟き”によって掘り起こされる過去の失われた記憶が、彼の人生と信念を揺るがします。

そこへ近しく現れる、父の弟であり牧師として生きる叔父チュンミョン。彼の登場は、家庭に眠る多くの秘密と信仰の葛藤を浮かび上がらせます。記憶と嘘、信仰と事実……重層するテーマが静かに、しかし確かに家庭という“王国”の崩壊へと導いていきます。

『Forte〜フォルテ〜』(ジャパン・プレミア)


(C)Reel suspects/Cinemago

第27回BIFAN:正式出品
2024BIFF:正式出品

【キャスト】
イ・チェヨン、イ・ジョンウン、キム・ジェホン、キム・ジュンソク、チャ・セジン、チェ・ソウン

【スタッフ】
監督・脚本:キムボ・キム
共同脚本:ソン・ヒュソン、キム・ジファン、イ・ダジョン
共同プロデューサー:マキシミリアン・セリム、ジョヴァンニ・フム
撮影監督:パク・ジョンミン
音楽:フレデリック・アルバレス
2023年/韓国/76分/英題:Forte/日本配給:Cinemago

【作品概要・あらすじ】
音楽の才能を信じて上京したヨンジは、憧れの作曲スタジオ「Forte」に採用されます。しかし現実は甘くなく、彼女の仕事は“幽霊作曲家”として名前も残らない裏方業務でした。

やがて同僚の怪死事件をきっかけに、スタジオに漂う不穏な空気と「呪われたグランドピアノ」の存在が明らかになっていきます。欲望を抑圧されてきたヨンジは、抑えきれぬ衝動のまま、自らの手で血塗られた旋律を奏で始めます──。

『黴の花』


(C)All Rights reserved Sinae film

全州国際映画祭 2023 韓国コンペティション部門:CGV賞、Watcha’s pick:長編映画賞(2冠)

【キャスト】
キム・ジェギョン、ヒョヌ、キム・リュルハ、ソ・ユンジ、キム・シニョン

【スタッフ】
監督:シム・ヘジョン
脚本:シム・ヘジョン、イ・スジン
プロデューサー:キム・スンテ
2022年/韓国/104分/原題:너를 줍다/日本配給:JIGGY FILMS

【作品概要・あらすじ】
韓国文学界の権威ある賞を次々と受賞する作家ハ・ソンナンによる短編小説「Flowers of Mold」は、内省的で静かなトーンが特徴で、韓国のみならず世界中で翻訳・評価されています。

本作は、“SNSで選ばれた写真よりも、捨てられた写真の方がその人を表すのではないか”という着想から生まれ、他人のゴミを手がかりに本当の姿を知ろうとする主人公を描きます。

『501 号室の男 -ある作家の記録-』


(C)All Rights reserved Ubnetwork

【キャスト】
リュ・ファヨン、パク・ジヌ、チョン・ドンフン、イム・ジンテク、オ・ヨンシル、チェ・ヨンジョン

【スタッフ】
監督:キム・ジョンウク
2022年/韓国/106分/原題:사잇소리/日本配給:JIGGY FILMS

【作品概要・あらすじ】
「何かがおかしい……」日常に潜む些細なトラブルから生まれる心理的不安を容赦なく描いた本作は、アジア最大のファンタスティック映画祭である第25回富川国際ファンタスティック映画祭でも上映された注目作です。

執筆に執着するがあまり現実と妄想の境界線が曖昧になっていく主人公・ウンスと、宗教的儀式やその背景に潜む闇にのまれる上階の男・ホギョン。日常があっけなく崩れていく恐怖を映し出す本作は、韓国で社会問題となっている”階間騒音”から発展していく緊迫感溢れるチェイススリラーです。

まとめ

『マザーズキングダム』場面写真より


(C)2023 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

韓国映画の新たな潮流として注目を集める、インディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」。

これまでの韓国ジャンル映画が描いてきた「社会構造の外側」からの批評とは異なり、家族・信仰・労働・隣人といった「身近で壊れやすいもの」を起点に、人間の内面と共同体の崩壊を「内側」から描き出した、最新の韓国映画たちがピックアップされています。

ジャンル映画には、その時代ごとに人々が「楽しい」と感じるエンタメ性が反映される一方で、人々が生きる時代そのものも多く反映されます。つまり時代が変化すれば、ジャンル映画もまた変化するのです。

果たして特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」で上映される、韓国産インディーズ・ジャンル映画たちは、韓国のどんな「エンタメ」と「今」を人々に魅せてくれるのでしょうか。

特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭 2026」は2026年5月22日(金)から開催&限定公開!





Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/demachi2026/cinemarche.net/public_html/wp-content/themes/stinger8-child/single.php on line 150

関連記事

新作映画ニュース

物体 妻が哲学ゾンビになった|キャスト管勇毅・門田麻衣子コメント×予告編が到着!《哲学ゾンビ》が蔓延る世界を生きる夫婦の行方を描く

映画『物体 -妻が哲学ゾンビになった-』は2023年12月9日(土)より池袋シネマ・ロサにて劇場公開! 伊刀嘉紘監督の初長編作であり、2023年12月9日(土)より池袋シネマ・ロサにて劇場公開される映 …

新作映画ニュース

映画『Dinerダイナー』キャストのコフィ役は奥田瑛二。演技力の評価とプロフィール

店主も客も、全員殺し屋の<ダイナー(食堂)>を舞台に繰り広げられる衝撃のサスペンス映画『Diner ダイナー』が2019年7月5日に公開されます。 原作は平山夢明による人気小説。第28回日本冒険小説教 …

新作映画ニュース

映画『ファンシー』のキャラクター場面写真が解禁!山本直樹原作の男女3人の三角関係とは

性愛と暴力の世界に溺れる男女3人のポエジーな三角関係 山本直樹原作の漫画『ファンシー』が国内外の話題作で圧倒的な存在感を放っている名優、永瀬正敏を主演に迎え、このうえなくユニークにして狂おしい実写映画 …

新作映画ニュース

映画『へんしんっ!』あらすじ/劇場公開日/上映館/予告動画。PFFアワードグランプリ受賞の石田智哉監督の話題作がロードショー決定

第42回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2020グランプリ受賞作品。 驚きの、歓びの、ドキュメンタリー。 第42回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2020」グランプリに輝いた石田智哉 …

新作映画ニュース

映画『パラサイト 』テレビ地上波初登場!キャスト声優・神木隆之介のジウが見られる希有なひととき

『パラサイト 半地下の家族』が金曜ロードショーに初登場! ポン・ジュノ監督が手掛け、2020年のアカデミー賞で作品賞を始め4部門受賞し、アジア映画では史上初めての作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学