Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ラブストーリー映画

Entry 2024/04/19
Update

『風の奏の君へ』あらすじ感想と評価解説。松下奈緒×杉野遥亮共演作品は美しき茶畑の風景とピアノの旋律が紡ぐ切ない恋物語

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『風の奏の君へ』は2024年6月7日(金)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショー!

お茶の名産地である岡山県美作地域を舞台に、ピアニストの女性と茶葉屋を営む兄弟が織りなすドラマを描いたラブストーリー『風の奏の君へ』が2024年6月7日(金)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショーとなります。

あさのあつこの小説『透き通った風が吹いて』を原案に、美作市出身の大谷健太郎が監督・脚本を手がけました。

ピアニストとしても活躍する俳優・松下奈緒が主演を務め、「東京リベンジャーズ」シリーズの杉野遥亮、ロックバンド「flumpool」のボーカル・山村隆太が兄弟役を演じます。

のどかな岡山県美作を訪れた美しいピアニスト・里香。彼女が兄・淳也のかつての恋人だったことを知りながら、弟・渓也はどうしようもなく心惹かれていきます。

切ない三角関係が美しく描かれる本作の魅力をご紹介します。

映画『風の奏の君へ』の作品情報


(C)2024「風の奏の君へ」製作委員会

【日本公開】
2024年(日本映画)

【原案】
あさのあつこ

【監督・脚本】
大谷健太郎

【キャスト】
松下奈緒、杉野遥亮、山村隆太、西山潤、泉川実穂、たける、池上季実子

【作品概要】
あさのあつこの小説『透き通った風が吹いて』を原案に、自身も美作市で育った大谷健太郎が監督・脚本を手がけた切なくも美しいラブストーリー。美しい緑に萌える茶畑の風景の中で、ピアニストのヒロインと茶葉屋を営む兄弟との恋模様を描きます。

ピアニストとしても活躍する『風よ あらしよ 劇場版』(2024)の俳優・松下奈緒が主演。

「東京リベンジャーズ」シリーズの杉野遥亮が弟・渓哉、ロックバンド「flumpool」のボーカルである山村隆太が兄・淳也を演じます。

祖母役を池上季実子が熱演。白髪1本にもこだわって色を6回抜き、周囲が誰も池上本人と気づけないほど本格的なおばあちゃん姿で役に挑戦しています。

映画『風の奏の君へ』のあらすじ


(C)2024「風の奏の君へ」製作委員会

美作で無気力な日々を過ごす浪人生の真中渓哉と、家業の茶葉屋「まなか屋」を継いで町を盛り上げようと尽力する兄・淳也は、やさしい祖母と三人で暮らしていました。

ある日、コンサートツアーで町にピアニストの里香がやってきます。2年前に彼女と出会っていた渓哉は、演奏中に倒れた里香を病院に訪ね再会します。

作曲のインスピレーションが得られるこの町を気に入った里香は、療養を兼ねて真中家の離れにしばらく滞在することに。

彼女はかつて大学時代の東京で、淳也と交際していました。淳也は再会した里香に冷たい態度をとりますが、渓哉は里香にほのかな恋心を募らせていきます。

実は里香には、どうしてもこの地へ来なければならない理由がありました……。

映画『風の奏の君へ』の感想と評価


(C)2024「風の奏の君へ」製作委員会

美しいピアノの音色に乗せて、切ない恋心が映し出されるラブストーリーです。

ピアニストでもある松下奈緒が圧巻のピアノ演奏を披露するとともに、悲しい運命を持つヒロイン・里香の心情を繊細に表現しています。

高校時代に里香と偶然出会っていた渓哉は、彼女の美しさと柔らかな性格に惹かれます。しかし当時の彼女は兄・淳也の恋人であり、彼に会うために岡山を訪れていました。淳也との恋に終止符が打たれ、里香はひとり東京へと帰っていきます。

その2年後、ピアニストとなった里香は再び渓哉たちの住む町へとやってきました。演奏後倒れた里香を心配する渓哉。彼は再び里香に心を奪われるようになり、里香も優しい渓哉と心通わせるようになっていきます。

淳也は里香を拒絶し続けますが、里香は作曲のインスピレーションが湧くという理由で、療養も兼ねて真中家の離れに滞在することとなりました。

渓哉の里香に対する純粋な憧れ。里香の淳也に対する消えない恋心。冷たいそぶりの陰で今も里香への想いを秘めている淳也。緑一面の茶畑の圧倒的な美を背景に、心に染み入るピアノの旋律に乗って、三人三様の切ない恋心が飛び交います。

渓哉が憑依したかのように、まっすぐすぎるほど強い視線で里香を見つめる杉野遥亮から目が離せません。

真中兄弟を見守るやさしい祖母を演じる池上季実子にも注目です。普段の華やかなビジュアルから打って変わって、リアルなおばあちゃん姿で挑んだ渾身の演技に圧倒されます。

まとめ


(C)2024「風の奏の君へ」製作委員会

切なくすれ違う恋心をあたたかな視線で描くハートフルラブストーリー『風の奏の君へ』。

美しい緑一面ののどかな茶畑、香り高くお茶を丁寧に入れるさま、ひたすら美しいピアノの旋律など、心癒やすシーンがたっぷり盛り込まれています。

茶葉屋を営む兄弟と美しいピアニストの切ない恋の行方を、どうぞ最後まで見届けてください。

映画『風の奏の君へ』は2024年6月7日(金)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショーです。




関連記事

ラブストーリー映画

わたしは最悪。|ネタバレあらすじ感想と結末の解説評価。失敗をくり返しながら成長する“私”の異色の恋愛ドラマ

まるで自分をみているような映画『わたしは最悪。』 優秀で才能あふれる20代後半の女性・ユリア。なんでもそこそここなすけれど、行き詰まるといつも思う「これじゃない」感。 大胆で好奇心旺盛な彼女が出会った …

ラブストーリー映画

『こいびとのみつけかた』 あらすじ感想と評価解説。前田弘二監督と脚本家高田亮が贈る‟世間になじめない2人のメロドラマ”

『こいびとのみつけかた』は2023年10月27日(金)新宿シネマカリテ他にて全国ロードショー 雑誌の切り抜きを持ち歩いて気になる時事ネタの話をするトワは、コンビニで働く園子に恋をします。 何とかして園 …

ラブストーリー映画

映画『余命10年』ネタバレあらすじ感想とラスト結末評価。小松菜奈が命の終わりをみつめながらひたむきに生きる難病のヒロインを演じる

日々を大切に生きるということ SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、『新聞記者』(2019)の藤井道人監督が小松菜奈と坂口健太郎を主演に迎え映画化。 脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 …

ラブストーリー映画

映画『アンナ(1966)』あらすじネタバレと感想。2019年にデジタルリマスター版にて復刻リバイバル

世界がアンナに恋をした。 伝説の女優アンナ・カリーナ、幻の傑作。 『アンナ』は始め、1966年、フランス国営放送が初のカラーテレビ番組として製作した作品でした。 主演のアンナ・カリーナは『気狂いピエロ …

ラブストーリー映画

ホン・サンス映画『それから(2018)』あらすじとキャスト。劇場情報も

今、世界一センセーショナルな監督と女優、名匠ホン・サンスとキム・ミニが紡ぐ男女の可笑しみを目撃せよ! ホン・サンス監督の『それから』は、6月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラ …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学