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Entry 2021/07/10
Update

映画『東京リベンジャーズ』ネタバレ結末感想とあらすじ解説。実写化したヤンキー・タイムリープSF!

  • Writer :
  • 糸魚川悟

ダメな人生を変える壮絶なリベンジの物語!

累計発行部数2500万部を達成し講談社漫画賞を受賞した大人気漫画「東京卍リベンジャーズ」。

アニメシリーズの公開によって人気が勢いに拍車がかかるこの作品が2021年に遂に豪華キャストによって実写化されました。

今回は不良漫画とSFを組み合わせた異色漫画の実写化映画『東京リベンジャーズ』(2021)をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。

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映画『東京リベンジャーズ』の作品情報


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

【公開】
2021年(日本映画)

【監督】
英勉

【キャスト】
北村匠海、今田美桜、杉野遥亮、吉沢亮、山田裕貴、磯村勇斗、眞栄田郷敦、鈴木伸之、間宮祥太朗

【作品概要】
映画化もされた「新宿スワン」などの著作で知られる和久井健による漫画「東京卍リベンジャーズ」を映画化した作品。

大人気漫画「賭ケグルイ」の実写化シリーズや『ぐらんぶる』(2020)など、漫画の実写化作品で高い評価を受ける英勉が監督を務めました。

映画『東京リベンジャーズ』のあらすじとネタバレ


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

冴えない日々を過ごすフリーターの花垣武道はニュースで橘日向と橘直人が抗争に巻き込まれて死亡したと知ります。

日向は武道の人生の中で唯一の彼女であり武道はショックを受けますが、ネットカフェでのバイトの帰り道に何者かに押され駅のホームから転落。

次の瞬間、武道は10年前の高校時代に戻っており、学生時代の友人である「溝中五人衆」の千堂敦たちと共に渋谷三中の2年生との喧嘩に向かう最中でした。

武道は現状を走馬灯と考え流れに身を任せますが、喧嘩の場に現れたのは2年生ではなく暴走族「東京卍會」に所属すると言われる「キヨマサ」でした。

武道はキヨマサとの喧嘩に敗れ、キヨマサから奴隷のような扱いを受ける日々を過ごすことになり、それがきっかけに何事も長続きしない性格になってしまったことを思い出しその場から逃走しようと試みますが記憶通りの展開になってしまいます。

走馬灯に対する愚痴を吐きながら当時付き合っていたはずの日向と会い、その後にいじめられている日向の弟の直人に出会った武道は自分が10年後の世界から来たと打ち明け、「10年後の7月1日に日向と直人は死ぬ」と伝え「何があっても姉を護るように」と約束し直人の手を握りました。

気が付くと10年後に戻っており、そこには警察官となり7月1日を生き延びた直人がいました。

混乱する武道に直人は武道が「タイムリープ」したことを話し、過去の自分が武道の言葉を信じたから生き延び、電車に撥ねられ死ぬはずだった武道を助けられたと言います。

しかし、日向はやはり7月1日に「東京卍會」による抗争に巻き込まれ死亡していました。

「東京卍會」は佐野万次郎と稀咲鉄太に率いられる半グレグループであり、近年ではヤクザよりも力を付け麻薬や殺人などあらゆる犯罪に関わっていると直人は話し、自分と握手することでタイムリープできる武道に佐野万次郎と稀咲鉄太の出会いを止めるようにと依頼します。

武道のタイムリープは現代の時間とリンクしており、二度同じ時間をやり直すことは出来ませんでした。

再度10年前に戻った武道は、戻った先がキヨマサとの喧嘩の日ではなく既にキヨマサから奴隷扱いを受けている日だと気づきます。

この日はキヨマサによる喧嘩賭博が開かれ、キヨマサによる扱いに耐えかねた敦が彼を刺殺してしまう日でもあり、武道は敦が行動を起こす前に静止します。

さらにキヨマサにタイマンを挑み、自身が勝利したら「東京卍會」の総長にあわせるようにと求めますが、力の差は歴然であり武道は一方的に殴られ続けてしまいます。

10年後に日向を生き残らせるために踏ん張る武道の前に総長の佐野万次郎、通称「マイキー」と副総長の「ドラケン」が現れます。

マイキーは一目見ただけの武道を友達だと言うと、「東京卍會」の評判を落とす行為を繰り返すキヨマサを制裁し帰って行きました。

キヨマサはドラケンによって「東京卍會」から追放され、キヨマサによる奴隷生活から解放された武道は、自身を死んだ兄に似ていると話すマイキーとドラケンと仲を深めますが、「仲間のために命を賭けられる」と話すマイキーが10年後の「東京卍會」の非道さと繋がらずに困惑します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『東京リベンジャーズ』のネタバレ・結末の記載がございます。『東京リベンジャーズ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

現代に戻った武道はマイキーと会うために、キヨマサの刺殺を止めたことで「東京卍會」の幹部となっていた敦と再会。

敦は武道が自分のことを親友だと想っていることに涙し、自身が稀咲に強要されホームから武道を突き落としたと話すと「ドラケンが生きていればこんなことにはならなかった」と言い残し、ビルの屋上から飛び降り自殺してしまいます。

武道から話を聞いた直人はドラケンが10年前の7月13日に発生した暴走族同士の抗争で刺殺されたことを武道に伝えると、武道は再び10年前へと戻ります。

その頃、「東京卍會」は手段を選ばない危険な暴走族「愛美愛主(メビウス)」にメンバーの1人である林田の友人が重症を負わされ、抗争勃発が迫っていました。

林田の友人の病室に駆け付けたマイキーとドラケンは被害者の両親にドラケン主導で謝罪し、謝罪の意味をマイキーに諭している場を目撃した武道はドラケンこそがマイキーの「心」であることを確信すると抗争を防ごうとマイキーたちの説得を試みます。

しかし、抗争はなぜか早まってしまい、メビウスの総長の長内とマイキーの一騎打ちの結果、マイキーが勝利を収めメビウスの吸収を宣言。

長内は割れたビール瓶でマイキーを刺そうとしますが、異変に気づいた武道が叫んだことでドラケンが手で防ぎ、窮地をしのぎます。

抗争がドラケンが死ぬことなく終わったことで武道は安心していましたが、裏ではメビウスに所属している稀咲が動き出していました。

7月13日、日向と共に祭りを楽しむ武道はメビウスの集団を目撃し、日向を待たせ追跡するとそこで「東京卍會」を追放されたキヨマサがドラケンを刺殺する計画をメビウスと建てていました。

のぞき見が露見しキヨマサに縛られ放置された武道は日向に救われますが、自分が何も変えることが出来ない弱い人間だと自信を失います。

日向に諭された武道は10年後の現代で日向にもう一度再会すべく再度奮起。

その頃、ドラケンはメビウスによる嘘の呼び出しで一人孤立させられ、メビウスのメンバーに袋叩きにされていました。

恐るべき戦闘力で致命傷を避けていたドラケンでしたが遂に限界を迎えた時、過去の武道の発言によって異変にいち早く気づいたマイキー率いる「東京卍會」が現れお互いのメンバーが総員でぶつかり合う全面抗争に発展。

武道もその場に駆けつけますが時遅くドラケンは背後から現れたキヨマサに刺されてしまいます。

キヨマサが消えた後、駆け寄った武道はマイキーに頼まれドラケンを救急車を呼び安全な場所へと移そうと背負います。

メビウスのメンバーに足止めされそうになった武道を助けるため敦たち「溝中五人衆」も駆けつけ、武道は無事抗争現場から去ることに成功しますが、その場にキヨマサが現れます。

ドラケンを救うため武道は覚悟を決め、何回も敗れているキヨマサに正面からぶつかります。

何度殴られても決してひるまない武道は執念でキヨマサを倒すことに成功し、ドラケンを無事救急車へ乗せました。

抗争は「東京卍會」の勝利で終わり、メンバーが総出で見守る中、手術は無事成功しドラケンは一命を取り留めます。

武道は10年後の現代に戻ると、マイキーの手配書からはドラケンを模した首筋の龍の刺青が消え、自殺したはずの敦は夢だった美容師となっていました。

そして結果を聞きに直人の家を訪ねると、そこで大人になった日向と再会を果たすのでした。

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映画『東京リベンジャーズ』の感想と評価


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

プライドと仲間との絆で燃えるヤンキー映画の魅力

「東京卍リベンジャーズ」の魅力はなんと言っても現代の少年漫画では希少となった「暴走族」を題材とした物語にあります。

全員で同じ特攻服を着て、メンバー全員を運命共同体と考え、他のグループとの抗争を共に乗り越えるヤンキー漫画の魅力を本作では実写として、まるで実在するかのように再現しており「熱さ」がより際立つものとなっていました。

ギャンググループによる抗争を描いた「HiGH&LOW」シリーズでアクションと不良の演技を鍛えた山田裕貴や鈴木伸之の演技も冴え渡っており、等身大の人間でありながら別次元の存在とも言える見事な距離感を豪華キャスト陣が完全再現。

己のプライドのために、命を捨てることも惜しくない仲間のために、今を全力で生きるヤンキーの生き様に見惚れる作品です。

未来を変えるため全力で動くヤンキータイムリープ映画


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

「東京卍リベンジャーズ」は「ヤンキー」と言う独特の生き様を持った世界に「タイムリープ」の要素を加えた、他では絶対に見ることのない独特な要素の組み合わせが特徴でもあります。

逃げ続けたダメな自分の人生を悔やむ主人公の武道がタイムリープの力を手に入れ、失ってしまったすべてを取り戻すために奮闘する物語は実写となった本作でも同様であり、世界でもまれに見る「ヤンキータイムリープ映画」となっています。

未来を知ってるからと言って小細工をするわけではなく、己の身を持って全力で正面から立ち向かっていく武道ですが喧嘩の実力はさして高くはありません。

しかし、悔み挫折しながらも「気合」だけで乗り越えようとする武道の姿は「ヤンキー」と「タイムリープ」と言う組み合わせだからこそ成り立つ格好良さがあり、本作だけでしか体感の出来ない感動を味わうことができました。

まとめ


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

吉沢亮演じる「東京卍會」の総長マイキーの壮絶とも言える魅力や、マイキーとその右腕であるドラケンとの友情などみどころたっぷりの映画『東京リベンジャーズ』。

物事を変えるためにはがむしゃらにでも前に進み続けるしかないという、熱いメッセージが込められた本作は自分の人生に悩むすべての人に観て欲しい作品。

ボロボロになりながらも決して諦めない武道の姿をぜひとも劇場でご覧になってください。



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