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Entry 2022/12/14
Update

【ネタバレ】ミスター&ミセススミス|あらすじ感想とラスト結末の評価解説。おもしろいアクションおすすめ洋画で夫婦の“危険な秘密”を描く

  • Writer :
  • 秋國まゆ

夫婦の秘密は危険だらけ?
殺し屋&暗殺者夫婦の娯楽アクション!

ダグ・リーマンが監督を務めた、2005年製作のアメリカの娯楽アクション映画『Mr.&Mrs.スミス』。

互いの素性を知らずに一瞬で恋に落ち結婚した夫婦が、ついにミッションで鉢合わせしてしまい、銃を両手に夫婦喧嘩しながら銃撃戦を繰り広げていく姿とは、具体的にどんな姿だったのでしょうか。

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2大ハリウッドスターが共演し、一匹狼の殺し屋と有能な暗殺者という最強夫婦を演じる超豪華な娯楽アクション映画『Mr.&Mrs.スミス』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『Mr.&Mrs.スミス』の作品情報


(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

【公開】
2005年(アメリカ映画)

【脚本】
サイモン・キンバーグ

【監督】
ダグ・リーマン

【キャスト】
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ、ケリー・ワシントン、キース・デイヴィッド、クリス・ワイツ、レイチェル・ハントリー、ミシェル・モナハン、アンジェラ・バセット(声のみの出演)、ウィリアム・フィクナー(声のみの出演)

【作品概要】
ボーン・アイデンティティー』(2002)のダグ・リーマンが監督を務めた娯楽アクション。

「オーシャンズ」シリーズのブラッド・ピットと、『ボーン・コレクター』(2000)や「マレフィセント」シリーズのアンジェリーナ・ジョリーが共演しています。

映画『Mr.&Mrs.スミス』のあらすじとネタバレ


(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

結婚して5〜6年経った夫婦……設計管理事務所を経営するジョン・スミスと、コンピューターサーバーの管理会社を経営するジェーン・スミスは、夫婦間にあるモヤモヤを解消してギクシャクとした関係を改善するべく、結婚カウンセリングを受けることにしました。

結婚カウンセラーのウェクスラー博士は、スミス夫妻に「幸福度は10点満点中何点?」「セックスの頻度は?」と質問していきます。これに対しスミス夫妻は、幸福度は8点と答えるも、セックスに関する質問には言葉を濁しました。

スミス夫妻が出会ったのは、今から5〜6年前、南米コロンビアの首都ボコタにあるホテルでした。

ある男を殺した「1人旅の旅行者」を探していた警官に、ほぼ同時に声をかけられた2人。その際、警官からの疑いを晴らすべく、スミス夫妻は「夫婦で旅行に来ている」と咄嗟に嘘をつきました。

その場しのぎの設定だったはずが、スミス夫妻は互いの素性を知らぬまま一瞬で恋に落ち、出会って6週間で結婚しました。

それから5〜6年経った今、スミス夫妻は相手に本当の自分を隠して生活すること、また相手が何か隠していることに気づいて、モヤモヤばかりが募っていく日々を送っていました。

スミス夫妻が相手に隠している秘密。それは、ジョンが一匹狼の殺し屋で、ジェーンが女性ばかりの暗殺チームのリーダーを務める凄腕の暗殺者だということです。

そんなある日、スミス夫妻はほぼ同時に、自分が所属している組織から、ある男の暗殺を命じられます。男の名はベンジャミン・ダンズ。通称「タンク」と呼ばれている彼は、組織の失脚を望む危険な存在でした。

国防省に身柄を拘束されたダンズは、メキシコ国境付近から15キロ地点で、砂漠からアメリカの連邦捜査局(FBI)のヘリに移送されます。スミス夫妻に課せられたミッションは、移送させずに、完璧かつ迅速にダンズを始末することです。

先に現場に到着したジェーンは、メキシコ国境付近の道に爆弾を仕掛け、載っている車両もろともダンズを始末しようとします。

遅れて現場に到着したジョンは、載ってきたバギーから対戦車ロケット砲を取り出し、ダンズに狙いを定めました。

その一連の行動を双眼鏡で見ていたジェーンは、「自分の仕事を邪魔する男」を狙撃。ジョンもまた、「自分を狙撃した女」に向けて対戦車ロケット砲を発射します。

その衝撃で大量の爆弾が起爆し、誰かに命を狙われていることに気づいたFBIは、その場から離脱。スミス夫妻によるダンズ暗殺は失敗に終わりました。

以下、『Mr.&Mrs.スミス』ネタバレ・結末の記載がございます。『Mr.&Mrs.スミス』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

互いに無事だったスミス夫妻ですが、自分の仕事を邪魔した相手が、自分の夫または妻であることに気づいていません。そのため組織に言われるがまま、仕事を目撃した相手を48時間以内に始末するべく、相手の身元を徹底的に調べていきます。

その結果、ジェーンが狙撃したのはジョン、ジョンが対戦車ロケット砲を撃ったのはジェーンだということ、互いに結婚相手が殺人を生業にしていることに気づいたスミス夫妻は、ショックを受けました。

半信半疑のまま帰宅したスミス夫妻は、相手の動向を伺いながら、夕食を食べ始めます。そしてついに疑惑から確信に変わった途端、ジェーンはすぐさま車で逃走。ジョンはそれを銃を持ったまま走って追いかけるも、結局2人は話し合いませんでした。

ジョンの同僚であり親友のエディは、家に居づらくなったジョンを匿い、ジェーンを殺すよう諭します。ジェーンの同僚であり親友のジャスミンもまた、家に居づらくなったジェーンを匿い、ジョンを殺すよう諭しました。

最初は相手への愛情からか殺すことを躊躇うスミス夫妻でしたが、だんだんと自分を騙してきた相手に対して憤りを感じるようになり、相手を殺すことを決意します。

しかし、2人はお互いに2度も結婚相手の暗殺に失敗し、しびれを切らしたスミス夫妻はプロポーズした思い出の店で、改めて相手を殺すことをそれぞれ宣言しました。

自宅に戻った途端に始まる銃撃戦。最後に互いに獲物を向け合い、相手を殺そうとします。ところが、ジョンもジェーンも、愛した人を本気で殺すことはできないと悟り、争うことをやめます。

そんなスミス夫妻の元に、組織の暗殺部隊が襲来。彼らはロボットを使って爆弾を投下して殺そうとするも、スミス夫妻の家にあった灯油タンクに引火し、家もろとも吹き飛ばされ全滅しました。

間一髪のところで脱出したスミス夫妻は、隣人の車を借りて逃走。すると3台のBMWが追いかけてきました。

カーチェイス中、ジョンは「実は俺、結婚は2度目だ」、ジェーンは「私の両親は死んだの、だから結婚式に来た両親は役者」と言い、互いに隠していた本当の自分を明かしていきます。

3台のBMWを撃退後、スミス夫妻はエディがいるレストランを訪れました。エディは「組織の保護を失ったお前たちが生き延びる道は、離婚するか、ダンズを殺すかしかない」と忠告しました。

エディ同様、大金をふいにして友情をとったジャスミンが協力してくれたおかげで、スミス夫妻はダンズが連邦裁判所の地下2階に拘留されていることを突き止めることができました。


(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

スミス夫妻はすぐさま連邦裁判所へ向かい、ジェーンの指示の下、ジョンが下水道を通って連邦裁判所に潜入。

ですが途中でジェーンの指示を聞かず、ジョンはこれまで修羅場を潜り抜けてきた己の直感に従って強引に突入。檻に入れられていたダンズを誘拐します。

自分のように計画的な行動をせず、チームワークを尊重しないジョンに怒るジェーン。ジョンもまた、ミスを許さない彼女の言動に苛立っていました。スミス夫妻は痴話喧嘩をしながら、ダンズを尋問します。

尋問の結果、ジョンとジェーンの組織の本当の標的はダンズではなく、スミス夫妻であることが判明。ジョンとジェーンが夫婦だと知った両組織が、敵対組織の殺し屋が夫婦だとマズいと考え、2人を殺し合わせて同時に始末しようとした共同作戦だったのです。

その作戦の囮に利用されただけのダンズ。その証拠に、ダンズが身に着けている腰のベルトには発信機がついていました。

スミス夫妻がいるモーテルに、両組織の暗殺部隊が襲来。寸前でモーテルから脱出し、側溝の中に逃げ込んだ2人は「自分たちの結婚は互いに欠点があり、嘘もついていた最悪なものだ」と評しました。

そしてスミス夫妻は、このまま逃げて一生追われるのではなく、逃げずに戦って決着をつけることに決めました。

スミス夫妻の静かな先制攻撃を合図に、スミス夫妻と両組織の戦いの火蓋が切って落とされました。

誰もいない大型家電量販店での銃撃戦の末、スミス夫妻は暗殺部隊を全滅させました。

その後、結婚カウンセリングを受けたスミス夫妻は「夫婦関係は改善したようですね」と言うウェクスラー博士に対し、「時々相手の言動にカチンときて殺したくなるが、互いに相手を撃つことはできない」と答えました。

「家を改築することになった」と明るく笑いながら語るスミス夫妻。ウェクスラー博士は「結婚生活は常に危険と隣り合わせだが、お2人ならきっと乗り越えられます」と言いました。

「2人の絆は強まったと感じますか?」と尋ねようとするウェクスラー博士をさえぎって、ジョンはセックスについて聞いてもらえないかと頼みます。

ウェクスラー博士が「10点満点中、何点?」と再度問うと、ジョンは「10点」と答えました。

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映画『Mr.&Mrs.スミス』の感想と評価


(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

一瞬で恋に落ち、スピード結婚したスミス夫妻ですが、出会ってから5~6年間ずっと、お互いの素性を隠して生活を送ってきました。

愛する人の前で偽りの自分を演じ続けることのつらさ、そして相手の素性を知らないことへのモヤモヤとした気持ちは、スミス夫妻の幸せな結婚生活に暗い影を落としていきます。

そんな中、スミス夫妻それぞれに課せられた「ダンズ暗殺」というミッション。スミス夫妻はこれまで隠してきた自分の正体を相手に知られ、また相手の正体を知ることになりました。

自分が愛していた人に騙されていた苛立ちと、本当の自分を知られてしまった恐怖と焦燥感が、ポーカーフェイスを装いながら殺し合うジョンとジェーンの表情からひしひしと伝わってきて、何だか胸が痛いです。

ガンアクション好きな人には心躍る2人の銃撃戦ですが、相手に対する愛情を捨てきれないスミス夫妻の気持ちを考えると「どっちも死んでほしくない、もう争いをやめてほしい」と願わずにはいられません。

だからこそ、スミス夫妻が痴話喧嘩しながら、本当の自分を曝け出し笑い合う姿を見た時は、心の底から安堵しますし感動します。

またスミス夫妻と両組織の暗殺部隊が激突する大型家電量販店での銃撃戦。性格も戦い方も違う2人が背中を預け合い、圧倒的な人数差をものともせず、見事な連携プレイで全滅させる姿は、作中で一番格好良いアクション場面です。

まとめ


(C)2005 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

互いの素性を知らぬまま結婚した夫婦の関係が、ある男の暗殺ミッションを機に大きく変わり始めるという、アメリカの娯楽アクション作品でした。

本作の見どころは、一匹狼の殺し屋ジョンと、計画を立てて確実に相手を暗殺する凄腕の暗殺者ジェーンがそれぞれのやり方で標的を殺す鮮やかなアクション場面と、夫婦が銃を両手に共闘する大型家電量販店での銃撃戦です。

緊迫とした空気が流れる場面が多い中、殺し合っている時も敵と戦っている時も、お構いなしに夫婦喧嘩をするジョンとジェーン。互いに相手の正体を知った上で愛することを決めた後は、その前にあった言葉の刺々しさがなくなり、どこかユーモアがあるかけ合いをしていきます。

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2大ハリウッドスター共演による超豪華でユーモアあふれる娯楽アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。





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