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Entry 2019/10/19
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映画『マレフィセント2』ネタバレ感想とレビュー評価。ディズニーが続編で多様性を描く

  • Writer :
  • さくらきょうこ

映画『マレフィセント2』は、2019年10月18日に劇場公開。

「眠れる森の美女」を実写映画化した『マレフィセント』の続編、『マレフィセント2』を紹介します。

ヴィラン(悪役)でありながらオーロラ姫との心のつながり、「真実の愛」を手に入れたマレフィセント。

今回は、オーロラ姫とフィリップ王子との婚礼をめぐり、その絆が試されます。

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映画『マレフィセント2』の作品情報


(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

【日本公開】
2019年(アメリカ映画)

【監督】
ヨアヒム・ローニング

【キャスト】
アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファー、ハリス・ディキンソン、サム・ライリー、ロバート・リンゼイ、キウェテル・イジョフォー、エド・スクライン、MIYAVI、ジェン・マレーほか

【作品概要】
名作ディズニーアニメ「眠れる森の美女」でオーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけたマレフィセントを主人公に、アンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した『マレフィセント』(2014)の続編。

前作に続き、マレフィセントをジョリー、オーロラ姫をエル・ファニングが演じます。

イングリス役に『アントマン&ワスプ』(2018)のミシェル・ファイファー。『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』(2017)のヨアヒム・ローニングが監督を務めました。

映画『マレフィセント2』のあらすじとネタバレ

(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

夜の森、怪しげな男たちが妖精狩りにやってきています。マレフィセントは男ふたりを捕らえて殺しますが、ひとりは逃げのび、城の裏口でだれかにキノコ頭の妖精と精霊の花を渡しています。

朝、ムーア国の女王オーロラは、からかう妖精たちに冠を奪われ、追いかけているうちに水に落ちてびしょぬれに。

そこへアルステッド国のフィリップ王子が現れます。実は妖精たちが協力して、ここでふたりが会うように仕向けたのです。フィリップはそこでオーロラにプロポーズをし、オーロラはすぐに「イエス」と返事をしました。

でも大変なのはこれからです。マレフィセントはオーロラ以外の人間を信用していませんし、アルステッドの兵士たちもムーアの妖精たちをよく思っていません。

フィリップの父ジョン国王は平和を愛する人物でふたりの結婚に大賛成ですが、妻であるイングリス王妃は城の地下で秘密裏に武器を作らせていて、いつムーアと戦争になってもいいように備えています。

ある日、婚礼に先立って両家揃っての晩餐会が催されることになりました。オーロラは、少しでも良い印象を与えようとマレフィセントの角にヴェールをかけて隠すことにしました。

国王と王子はなごやかに話していましたが、王妃はことあるごとにイヤミな発言をしてマレフィセントを苛立たせ、ついにマレフィセントは翼を広げて魔法を使ってしまいます。

あとに引けなくなったマレフィセントは、窓を破って外へ飛び出します。王妃の忠実な部下ゲルダは、遠ざかるマレフィセントに向けて鉄の弾を撃ち込み、海に落ちる姿を確認しました。

しかしその後、羽を広げた何者かが海に飛び込み、マレフィセントを抱えて飛び去っていくところをゲルダは目撃しました。

ケガを負ったマレフィセントが目を覚ますと、そこは巨大な鳥の巣のような場所でした。周囲を調べるうちに、そこは自分と同じような羽を持つ闇の妖精たちが暮らす島だということがわかりました。

彼らは人間が近寄れないこの島で身を寄せ合って暮らしています。マレフィセントを助けたコナルは人間との友好を模索し、一方血気盛んなボーラたちは戦いを望み、ジョン国王やイングリス王妃、フィリップ王子の殺害を考えていました。

この島でマレフィセントは傷を癒やし、闇の妖精たちの暮らしぶりを見ながら、コナルによって自分が何者なのか教えてもらいます。その正体は「不死鳥(フェニックス)」。生と死を司るパワーを持っていることを、マレフィセントは知るのでした。

一方森へマレフィセントを探しに行ったオーロラでしたが、発見することはできず城に帰ってきました。あたたかく迎える王妃でしたが、マレフィセントのことを悪く言うその態度に、オーロラは居心地の悪さを感じています。

城の地下では王妃の命令で、鉄の弾が大量に作られています。そして、対妖精用の兵器も開発されていました。それを量産するため、ムーアの森に生えている精霊の花を兵士たちは取りに向かいます。

森の危機を感じ取ったマレフィセントは、島を飛び立ちました。それを追っていくのはボーラとコナルです。精霊の花はすでに奪われ、呆然とするマレフィセントに向けてアルステッド国の兵士たちは鉄の弾を撃ち込みます。

そのとき、マレフィセントをかばってコナルが銃弾を受けてしまいました。マレフィセントは慌てて魔法で防御柵をつくり、ボーラは兵士たちを襲います。ふたりは協力してコナルを島へと連れ帰り、ダメとは思いながら治療を施します。

そのころオーロラは呪いで眠ってしまった国王を助けようと城の中を歩き回り、偶然王妃の秘密部屋へと入ってしまいます。地下の研究室で呪いの糸車を見つけたオーロラは、すべてが王妃の策略でマレフィセントは悪くなかったということに気づきます。

その部屋には多くの妖精が実験のために囚われていて、研究をしていたのは羽をもがれた元妖精でした。オーロラが妖精たちを助けようとすると王妃が現れ、オーロラは自分の部屋に監禁されてしまいます。

以下、『マレフィセント2 』ネタバレ・結末の記載がございます。『マレフィセント2 』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

城では王妃によって着々と戦争の準備が進められています。結婚式の招待と称してムーアの妖精たちを呼び寄せ、聖堂に閉じ込めます。

聖堂内にはパイプオルガンに連動して、妖精を殺すための赤い粉が噴射されるようセットされ、城の外側には飛来する闇の妖精用の武器が配備されています。

「ミュージック、スタート!」。王妃の掛け声によって聖堂では妖精虐殺が始まってしまいました。

その様子を察知したオーロラは部屋を抜け出し、聖堂へ向かいます。城へ忍び込んでいたカラスのディアヴァルと協力して聖堂に入ろうとしますが、ふたりでは開けることができません。

上空では闇の妖精との戦闘も始まってしまいました。赤い粉兵器によって妖精たちは次々と消され、ボーラは一時後退を指示します。そして今度は低空飛行で城に近寄り、城壁ギリギリを上昇してアルステッドの兵士たちを攻撃します。

対妖精兵器の威力と兵士たちの応戦によって、闇の妖精たちは劣勢です。

しかしそのときついに、マレフィセントが現れました。圧倒的な魔力でアルフレッドの城を制圧する勢いのマレフィセントは、塔の上で戦闘を指揮していた王妃と対峙します。

そこへ、マレフィセントに謝るためオーロラがやってきます。オーロラとマレフィセントは見つめ合って和解の気持ちを理解し合います。

でもその背後で、イングリス王妃がクロスボウを構えていました。とっさにオーロラと位置を入れ替えたマレフィセントは放たれた矢に貫かれ、消滅してしまいます。

オーロラは泣き崩れ、怒りに満ちた表情で王妃をにらみますが、まわりの兵士たちに押さえつけられてしまいます。

塵のようになってしまったマレフィセント。次第にそれは竜巻のように大きな渦となり、ついに大きな不死鳥へと姿を変えたのです。

危険を感じた王妃は、崩れた塔の端からオーロラを突き落とします。不死鳥は急いであとを追い、地面ギリギリでオーロラを救うことができましたが、浮上は間に合わず倒れ込んでしまいます。

しかし、オーロラもマレフィセントも無事でした。王妃は塔を離れ、逃げるために城の中へと入っていきます。

兵士たちと戦っていたボーラは、戦闘を終わらせようと体を張って立ちふさがるフィリップ王子の姿を見て戦うことをやめました。そして仲間たちとともに、イングリス王妃を捕らえるのでした。

すべての呪いを解くため、マレフィセントは渡された糸車の針を投げ上げ消滅させます。イングリス王妃の呪いは解け、ジョン国王が目覚めました。

そしてフィリップ王子とオーロラの掛け声を合図に、花咲き乱れる城の庭で改めてふたりの結婚式が行なわれるのでした。

人間も、妖精も、そこにいる皆がふたりの門出を祝福しています。

ヤギに姿を変えられた王妃がそう思っているかはわかりませんが。

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映画『マレフィセント2 』の感想と評価

(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

有名なおとぎ話である『眠れる森の美女』。そのストーリーを実写化したのが前作『マレフィセント』でした。

しかしディズニーの味付けはひと味違います。通常、眠ってしまったお姫様は王子様のキスで目覚めますが、このオーロラ姫はそれでは目覚めません

オーロラ姫を目覚めさせたのは、16年間彼女を見守り育ててきたマレフィセントに芽生えた「真実の愛」でした。

男女間の恋愛ではなく、血のつながった親子でもない。そんな新しい愛の形をディズニーは提示して見せたのでした。

その前作を踏まえると、本作の内容も理解できます。

構造としては人間の国VS妖精の国ですが、どちらも一枚岩ではありません。他の民族、種族と仲良くしたい者、過去の因縁のせいで相手を排除したい者。それぞれの中にもさまざまな考え方が存在します。

明確に相手を倒そうとするものが淘汰され、ともに生きようと思う者たちが残ります。一度裏切ったり、違う考え方をしていた者も受け入れる度量の広さ。さすがディズニーです。

そしてビジュアル的にもさまざまな肌の色をした人種が共存し、多様性が感じられる作品になっています。

子どものころからあたりまえのようにこういった作品に触れていると、自然とダイバーシティ感覚が身につくかもしれませんね。

まとめ

(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

アンジェリーナ・ジョリーのハマり役となったマレフィセント。実生活で養子・実子含め多くの子どもを育てるアンジーは、ただ美しく恐ろしいだけではない、母性を感じさせるマレフィセントにピッタリです。

オーロラ姫を演じるエル・ファニングも愛らしい美しさの中に強さを感じさせ、これからますます活躍が期待される若手女優です。

そして、実は一番のヴィランだったイングリス王妃役のミシェル・ファイファー。

『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』『恋のためらい/フランキーとジョニー』など、ラブストーリーのヒロインを演じていた美人女優というイメージが強かったのですが、あのころから30年。良い感じに年を重ね、品のあるお母様になりました。

『マレフィセント2』は、この3人の女性たちの活躍を楽しむ映画です。でも「女性」という言葉を打ち出すのは逆に違うのかもしれません。

性別や人種などにとらわれず、それぞれが輝く世界。それこそがディズニーの目指すものなのでしょう。

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