Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/02/24
Update

草彅剛がミッドナイトスワンで主演男優賞!映画出演と結婚を経てのブルーリボン賞と作品への想い語る

  • Writer :
  • 河合のび

『ミッドナイトスワン』草彅剛、ブルーリボン賞にて初の主演男優賞!

俳優・草彅剛の主演映画『ミッドナイトスワン』。トランスジェンダーとして心と体の葛藤を抱えつつ生きる主人公と、親の愛を知ることなく育つもバレエダンサーを夢見る少女の間に生まれた「愛」の形を描いた作品です。

2020年9月25日の劇場公開後も、「追いスワン」という言葉が生まれるまでにリピーターとなる観客が続出。その結果同作は異例のスマッシュ&ロングランヒットを記録しました。

このたび第63回ブルーリボン賞の各受賞者が2021年2月23日に決定。映画『ミッドナイトスワン』の主演を務め、作中ではトランスジェンダーの主人公・凪沙を演じた草彅剛が主演男優賞を受賞しました。

本記事では主演男優賞受賞に際しての草彅のコメントなどの受賞関連情報はもちろん、草彅と共演・水川あさみとの2ショットインタビューをはじめ、当サイトにて掲載中の映画『ミッドナイトスワン』関連記事をご紹介させていただきます。

『ミッドナイトスワン』草彅剛、ブルーリボン賞にて初の主演男優賞!

「新しい地図」公式アカウントのツイートより

「青空のもとで取材した記者が選出する賞」として1950年に創設されたブルーリボン賞。第63回目を迎える本賞の各受賞者が2021年2月23日に決定され、主演男優賞を『ミッドナイトスワン』にてトランスジェンダーの主人公を演じた草彅剛が受賞しました。

今回が初の主演男優賞獲得となった草彅。「(受賞を)高倉健さんや大杉漣さんに伝えたかった」と恩人の名を挙げながらも、「脚本を読んだときの感動が大きい」「考えすぎないようにその感動を胸に演じました」と役柄について語りました。

また同作への出演を経ての自分自身の変化について「撮影を通して“母性”への考えが深くなったと思う」ともコメント。

草彅が『ミッドナイトスワン』にて演じた主人公・凪沙はトランスジェンダーの女性であり、作中ではネグレクトに遭っていた少女との心の交流を通じて“母性”に目覚めていく様が描かれています。また同作の撮影の合間に起きた草彅の愛犬の出産もファンの間では周知の事実として知られています。

撮了後には一般女性との結婚も報告した草彅。『ミッドナイトスワン』は草彅剛という俳優にとって、人間にとってターニングポイントの作品となったことが、草彅自身がSNSにて付けたハッシュタグ「#草なぎ剛代表作」、そして今回の主演男優賞受賞に際しての言葉から窺い知ることができました。

映画『ミッドナイトスワン』草彅剛&水川あさみインタビュー


photo by 笛木雄樹

Cinemarcheでは映画『ミッドナイトスワン』の劇場公開に際し行なった、主人公・凪沙役を務めた草彅剛、凪沙が出会う少女・一果の実母である早織役を演じた水川あさみへのインタビュー記事を掲載しています。

樹咲ちゃんを見ていると、すごく愛おしくなってくるんです。
「彼女は本当に、広島の田舎からやむを得ない事情で東京へ出てきた子なんじゃないか」「彼女は“一果”として生まれ育って来たんじゃないか」って。
演技を抜きにして、僕なりに彼女のことが愛おしくなってしまった。
当たり前のことなのかもしれませんが、彼女は確かに“一果”だったんです。
(インタビュー記事内の草彅の言葉より抜粋)

ブルーリボン賞・主演男優賞に際しての言葉でも触れられていた、草彅が映画『ミッドナイトスワン』を通じて向き合った“母性”という感情。同記事では、“母性”を再認識させられた一果と彼女を演じた服部樹咲の存在、そして「実の母」を演じた水川と作中で演じた“母性”の対決など、草彅がどのように“母性”と向き合ったのかを垣間見ることができます。

小説版『ミッドナイトスワン』との比較記事も掲載!


内田英治『ミッドナイトスワン』(文春文庫、2020年)

またインタビュー記事のみならず、Cinemarcheでは映画『ミッドナイトスワン』の“ネタバレなし”の感想レビュー記事はもちろんのこと、同作の監督・脚本を手がけた内田英治が自ら執筆した小説版『ミッドナイトスワン』とのネタバレあり比較記事も掲載。

映画版では描かれなかったエピソード、映画版とは少し形が異なる結末といった描写・展開の違いだけでなく、小説版だからこそ描くことのできた『ミッドナイトスワン』の別側面を知ることができます。

“ネタバレだけ”ではない「深掘り考察・解説記事」もオススメ!


(C)2020 Midnight Swan Film Partner

さらに、“ただのネタバレ描写の言及”だけでは止まらない映画『ミッドナイトスワン』の深掘り考察・解説記事もCinemarcheでは多数掲載。

作品モチーフの一つであるバレエ曲『白鳥の湖』との物語におけるリンク考察をはじめ、一果の友人・りん(上野鈴華)に関する“謎”解説、観る者に様々な解釈をもたらすラストシーン解説エンドロール考察などなど、“ネタバレがあるからこそ”といえるより深い作品の魅力紹介を行っています。

映画版・小説版比較記事と同様に、映画『ミッドナイトスワン』の新たな側面を知るきっかけとなり得る深掘り考察・解説記事も、ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。

映画『ミッドナイトスワン』のあらすじ


(C)2020 Midnight Swan Film Partner

故郷・広島を離れ、東京・新宿の新宿のショーパブで働く凪沙(草彅剛)。トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながらも、毎日をひたむきに生きていた。

ある時、実家の母親から電話があり、親戚の早織(水川あさみ)の娘でありネグレクトに遭っていた中学3年生の少女・一果(服部樹咲)を短期間預かってほしいと頼まれる。東京に訪れた一果は「叔父」と聞いていた凪沙の姿に戸惑いながらも、やがて二人の同居が始まる。

ある日一果は、自分をからかったクラスの男子に椅子を投げつけるという問題を起こしてしまう。凪沙はその件で学校に呼び出されたが、それでも一果に対して関心を持とうとはしなかった。

最低限のルールに基づく同居が続く中で、一果はふとしたきっかけでバレエ教室を見つけ、その魅力に惹かれていく。そして講師の実花(真飛聖)の勧めでレッスンに参加するようになった。

やがてバレエ教室の月謝を払うために、一果は同じくレッスンを受けていた友人・りん(上野鈴華)の協力のもと、違法なバイトを凪沙には秘密で始める。ところがそのバイト先でトラブルが起こしてしまい、保護者である凪沙にバイトのこと、バレエ教室のことがバレてしまう。

りんの母親に家庭のことを中傷され、自傷に走る一果を見て優しく慰める凪沙。

その晩、「一果を一人にしたくない」と凪沙は自分の職場であるお店に一果を連れて行く。そこで一果のバレエダンサーとしての才能を目の当たりにした凪沙は「一果にバレエを続けさせてやりたい」と思うようになる。

それは「母親になりたい」という願いの芽生えでもあった……。

まとめ


(C)2020 Midnight Swan Film Partner

第63回ブルーリボン賞にて初の主演男優賞を獲得し、映画『ミッドナイトスワン』が自身の言葉通り「#草なぎ剛代表作」となったことが益々証明された草彅剛。

人間として、俳優として重要なターニングポイントとなった同作を経た草彅剛が、次はどのような姿を人々に“魅せる”のか。今後のさらなる活躍に誰もが期待を寄せています。

また今回の草彅の受賞によって、再注目は必至の映画『ミッドナイトスワン』。この機会にぜひ同作を初鑑賞/再鑑賞し、Cinemarcheの関連記事にてより作品の魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。





関連記事

新作映画ニュース

映画『歎異抄(たんにしょう)をひらく』あらすじキャスト。劇場版アニメに石坂浩二と増田俊樹が挑む

石坂浩二が劇場版アニメ初主演 2019年5月24日(金)より、シネマート新宿、角川シネマ有楽町ほかにてアニメ映画『歎異抄をひらく』の公開が決定。 (C)「歎異抄をひらく」映画製作委員会 親鸞聖人の教え …

新作映画ニュース

『映画(窒息)』中野量太監督ら応援コメント到着!新宿K’s cinema舞台挨拶・トークショーゲスト情報もお届け

『映画(窒息)』は2023年11月11日(土)より新宿K’s cinema他で全国順次公開! 『いつかのふたり』(2019)の長尾元監督の長編映画第2作にして「セリフなし・モノクロ撮影」と …

新作映画ニュース

香取慎吾×草彅剛×稲垣吾郎《新しい地図》による「NAKAMA to MEETING Vol.2」会員限定イベントを全国5都市で開催決定!

東京、大阪、福岡、愛知、北海道、全国5都市で開催決定! 有観客イベントは3年8カ月ぶり 稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾による、新しい地図会員限定イベント「NAKAMA to MEETING Vol.2」が …

新作映画ニュース

映画祭『夏のホラー秘宝まつり2019』が8月に東京・名古屋・大阪で開催!上映作品情報も

観客参加型ホラー映画祭が全国へ感染拡大! 『ホラー秘宝』は、キングレコードが贈る人気のホラー映画レーベル。そのセレクションの質は、ホラーファンや映画ファンから一目を置かれる存在です。 ©2019キング …

新作映画ニュース

蒼井優と竹内結子ら女優の演技力の秘密は!?中野量太監督の映画『長いお別れ』メイキング映像解禁

現場で紡いだ家族の姿 日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞受賞作家である中島京子の同名小説を映画化する最新作『長いお別れ』。 本作は201 …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学