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Entry 2021/02/03
Update

鬼滅の刃2期サブキャラのアニメ声優予想!漫画コミック描写からCVキャストを考察【鬼滅の刃全集中の考察5】

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

連載コラム『鬼滅の刃全集中の考察』第5回

第2回の「吉原遊郭編」堕姫・妓夫太郎第3回の「刀鍛冶の里編」玉壺・半天狗第4回の童磨・黒死牟とアニメ・映画未登場の上弦の鬼たちを中心に、CVキャスティング予想を続けてきた連載コラム『鬼滅の刃全集中の考察』。

本記事では、原作コミックの「吉原遊郭編」「刀鍛冶の里編」に登場する各サブキャラクターのCVキャスティングを予想していきます。


(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』作中にて主人公・炭治郎と出会う人々は、形や違えどいずれも物語の要となる人物ばかりであり、炭治郎の成長と戦いの行く末に大きな影響を与えています。そのため、サブキャラクターであっても実力の確かなキャストを起用し、魅力的な演技で物語に深みを持たせてくれることが期待されます。

引き続きキャラクターの特徴や性格などから、キャスティングが期待される声優とその理由・演技力を紹介し予想を行なっていきます。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら

穏やかながらしっかり者のリーダー格:雛鶴を演じるのは?

宇髄天元の嫁の一人である雛鶴(ひなつる)は、同じく宇随の嫁である、まきを・須磨がおこす喧嘩をしばしば仲裁するなど、二人を取りまとめるリーダー的役割を担っています。

「吉原遊郭編」の戦闘では傷を負いながらも、毒を用いて妓夫太郎の動きを止め、宇随・炭治郎をサポートするといった機転が利く一面も見せています。優しくも芯の強さを見せる雛鶴を演じるキャストには、同様に芯の強さを内包した優しさを表現することが求められます。

候補:日笠陽子/凛々しくも穏やかさ・優しさのこもった演技を

「けいおん!」シリーズの秋山澪役でブレイクした日笠陽子は、持ち前の凛々しい声を活かし、「IS インフィニット・ストラトス」シリーズの篠ノ之箒役や「ハイスクールD×D」シリーズのリアス・グレモリー役などを熱演。

また近年では、穏やかな性格のキャラクターを演じることも増えており、その演技の幅という実力を年々広げ続けています。そして、そんな日笠陽子の幅広い演技力が存分に表れているのが、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズでのマリア・カデンツァヴナ・イヴ役でしょう。

戦場では熱く、激しく、凛々しくも力強い姿を見せるマリアですが、普段は優しく面倒見のいいお姉さんという穏やかな表情を見せます。マリアが持つそれぞれの顔を見事に表現する事から、日笠陽子の演技力をうかがい知ることができます。

まきを・須磨を取りまとめ、時には激しく戦う姿を見せる雛鶴の二面性を、日笠陽子の演技で表現されることを期待します。

気丈で活発、あふれる闘志:まきを を演じるのは?

雛鶴・須磨とともに宇髄天元の嫁の一人であるまきを。「吉原遊郭編」では“上弦の陸”堕姫の血鬼術により着物の帯に閉じ込められていたところを伊之助に救出されますが、即座に戦闘に参加するなど、宇随の三人の嫁たちの中で最も威勢がいいキャラクターです。

それゆえに、まきをを演じるキャストには、気丈で活発な演技が求められます。

候補:内山夕実/冷静に「闘志」を燃やす姿を演じられる実力

「きんいろモザイク」シリーズの猪熊陽子役や『ばくおん!!』の天野恩紗役で知られる内山夕実はハスキーな声質を活かし、ボーイッシュな少女を数多く演じています。

しかし一方では、「Re:ゼロから始める異世界生活」シリーズにてパック役を演じるにあたっては、「オス猫の姿をした精霊」という役柄から、「中性的な少年」という印象を与える極めて難しい声質での演技も見せています。

そうした内山夕実の演技での器用さが際立った作品と言えば、「魔法科高校の劣等生」シリーズで演じた千葉エリカ役ではないでしょうか。

剣術の腕は達人の域に達しようかというエリカは、戦いの場においても普段の様子から大きく雰囲気を変えることがありませんが、その中でも確かなる「闘志」の有無の違いが雰囲気から醸し出されているのは、内山夕実の演技力の賜物でしょう。

まきをの闘志を燃やしながらも冷静に状況を把握しようとする心の動きと「緊張感」という雰囲気を、内山夕実ならば見事に演じられるのではないでしょうか。

気弱でそそっかしいが可愛らしい:須磨を演じるのは?

宇髄天元の嫁の一人である須磨(すま)は三人の中で最も気が弱く、原作コミック作中でも後ろ向きな発言が多くみられますが、雛鶴・まきを同様に「くノ一」としての戦闘能力はきちんと有しており、「吉原遊郭編」ではまきをと共に伊之助を援護しています。

また、そそっかしい一面を持つため、勘違いにより周囲を騒がせることもしばしばあり、三人の嫁たちのなかではコミカルなキャラクターに位置づけられています。そんな彼女を演じるキャストにも、悲観的なセリフの中にもコミカルさを含ませる演技力が求められます。

候補:内田真礼/懸命さ・生真面目さが醸し出す笑いと愛嬌

2012年にデビューした内田真礼は声優のみならず、歌手活動や実写映像作品・実写CMへの出演、写真集の発売など多方面での活躍においても知られています。

そして主な代表作には、「中二病でも恋がしたい」シリーズの小鳥遊立花役、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』カタリナ・クラエス役、「ご注文はうさぎですか?」シリーズのシャロ役などがあります。

彼女が演じてきたキャラクターには、本人自身は一生懸命なのですが、勘違いなどの誤解の積み重ねにより起きてしまう騒動がコミカルに描かれている傾向が多々見られます。

須磨が表現するコミカルさもまた、本人はいたって真面目である点から生じている面が強く、それゆえに可愛らしく見えてくるキャラクターです。そんな須磨を、内田真礼が可愛いらしくもコミカルに演じてくれることを期待します。

心優しく聡明な花魁:鯉夏を演じるのは?

炭治郎が潜入する遊郭「ときと屋」で出会う花魁である鯉夏(こいなつ)は温厚で優しく、多くの人々に好かれる人柄の持ち主です。

また、女装で遊郭へと潜入した炭治郎が「男」だと初めから唯一気が付いていた人物であり、その事実を知った上を何らかの事情を察し、決して公言しようとしなかったという確かな聡明さもみせています。

そのため鯉夏を演じるキャストには、温厚でありながらも聡明さを漂わせ、それらが混ざり合うことで生じる「慈愛」を感じさせる演技が求められます。

候補:雨宮天/“強さ”ゆえの“優しさ”を表現する

2012年にデビューした雨宮天は高い演技力で幅広い役柄を演じ、代表作としては『一週間フレンズ。』藤宮香織役や『アカメが斬る!』アカメ役、「この素晴らしき世界に祝福を!」シリーズのアクア役などが挙げられます。ただその中でも、「七つの大罪」シリーズで演じるエリザベス役は雨宮天の原点と言えるのではないでしょうか。

『七つの大罪』において、王女であるエリザベスは心優しくもやはり世間知らずで、どこかお人よしと言う面が多々見受けられます。しかしその反面、悪逆非道を尽くすものに対し決してひるまない様子を見せたり、芯の強い女性として描かれています。

このエリザベスをデビュー間もない頃から演じている雨宮天ならば、どこかエリザベスと重なる部分も多い鯉夏を優しく、強く演じてくれるのではないでしょうか。

珍妙の中にも職人のプライドが光る:鉄地河原鉄珍を演じるのは?

刀鍛冶の里を治める長であり、鋼鐵塚の育ての親である鉄地河原鉄珍(てっちかわはら・てっちん)は関西弁で軽い口調の小柄な老爺というキャラクターです。

その軽い口調とは裏腹に職人として高い誇りを持っており、刀を折ってしまい謝罪する炭治郎に対し、「折れる刀を打つ鋼鐵塚が悪い」と言い切る厳しい一面も持っています。

鉄珍を演じるキャストには関西弁のコミカルさを演じながらも、職人のプライドを感じさせる厳しさを表現した演技が求められます。

候補:島田敏/コミカルもシリアスも自在に操る

少年役から老人役、コミカルな役からシリアスな役と声質の高低を自在に操り演じる島田敏は、これまでにも「機動戦士Zガンダム」シリーズのパプテマス・シロッコ役、「ちびまる子ちゃん」シリーズのさくら友蔵役(2010~)、「ドラゴンボール」シリーズのブロリー役などで知られています。

また「スター・ウォーズ」シリーズでは、マーク・ハミル演じるルーク・スカイウォーカーの日本語吹替えを担当したことでも知られ、シリーズを通して自らの運命に悩み葛藤する青年期から、頑迷ながら先達としての使命を全うする老年期までを見事に演じています。

これらの高い演技力で様々なキャラクターを表現する島田敏は、鉄珍を時にコミカルに、時にシリアスに癖っ気たっぷりに演じてくれるのではないでしょうか。

強い意志を持つ毒舌少年:小鉄を演じるのは?

刀鍛冶の里に伝わる絡繰人形を製作、代々守り続けてきた技師の子孫である小鉄(こてつ)は、
少年でありながら物怖じしない性格の頑固者で毒舌家という癖の強いキャラクターです。

一方で作中では、自身の技術に限界を感じてしまい、落ち込んでいるところを炭治郎に励まされ、本来の調子を取り戻す様子が描かれています。小鉄を演じるキャストは、頑固者の少年が垣間見せる年相応の弱さを演じることになるため、ここで生まれるギャップを表現出来るかを求められます。

候補:藤原夏海/複雑な感情が絡み合う演技に期待

2015年に声優デビューを果たした藤原夏海は、女性声優としては低めの声を逆手に多くの少年役で脚光を浴び、成長を続ける若手声優の一人に挙げられています。

代表作としては、『少年メイド』主人公の小宮千尋役、『ガンダムビルドダイバーズ』ヒダカ・ユキオ役が挙げられますが、やはり大きな話題を呼んだのは、『メジャーセカンド』主人公の茂野大吾役への抜擢でしょう。

前作『メジャー』の主人公で父親の茂野吾郎とは対照的に、自分自身へのコンプレックス、プレッシャーに押しつぶされそうになるナイーブな面を持ち、それゆえに吾郎とは異なる冷静な分析力を見せる大吾。しかし野球への熱い情熱は、父・吾郎からしっかりと受け継いでいる姿を演じています。

そうした様々な要素が絡み合ったキャラクターである大吾を見事演じた藤原夏海によって、多彩な感情を見せる小鉄が表現されるのが期待されます。

まとめ/次回の『鬼滅の刃全集中の考察』は……

「吉原遊郭編」「刀鍛冶の里編」サブキャラクターを中心に進めた、『鬼滅の刃』新キャラクターCVキャスティング予想はいかがだったでしょうか?

サブキャラクターながらも個性的で魅力的、かつ自身が信じる信念や誇りが輝くキャラクター達だけに、どんな声優がどのように各キャラクターを演じるか楽しみでなりません。

また次回以降からは、『鬼滅の刃』主要キャラクターを演じるキャスト陣に焦点を当て、人物や演技の傾向、特色を分析していきます。その初回にあたる第6回では、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里を特集します。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら







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