Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2021/01/25
Update

鬼滅の刃2期キャラ童磨・黒死牟のアニメ声優予想!漫画コミックでの描写から考察【鬼滅の刃全集中の考察4】

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

新キャラクターはだれが演じる? キャスティングを大胆予想!

第2回の「吉原遊郭編」堕姫・妓夫太郎編第3回の「刀鍛冶の里編」玉壺・半天狗編と続けてきた『鬼滅の刃』CVキャスティング予想。

本記事では、「吉原遊郭編」後にわずかながらもその姿を現し、原作コミックの最終章では柱をはじめ鬼殺隊との死闘を繰り広げた“上弦の弐”の童磨(どうま)、“上弦の壱”の黒死牟(こくしぼう)のCVキャスティングを予想します。


(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

十二鬼月の頂点に君臨し、最終章では柱や主要キャラクターらを複数相手にしながらも対等かそれ以上の強さを見せる童磨と黒死牟。演技においても存在感においても、対峙する鬼殺隊士ら並びにキャスト陣の気迫と闘気を凌駕し得る「力」を持つ声優がキャスティングされることは確実です。

この両キャラクターもその特徴や性格から、キャスティングが期待される声優の演技の傾向などと照らし合わせ予想していきます。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら

スポンサーリンク

穏やかな笑みに無感情を隠す鬼:童磨を演じるのは?

“上弦の弐”である童磨は鬼でありながら穏やかな青年の容姿を持ち、常に笑顔を絶やさず誰にでも親しげに話しかけるという鬼の中でも特異な存在です。

一見すれば普通の人間のように見えますが、実はその内には感情を一切宿しておらず、その笑顔もすべて演技によるもの。そのため童磨が語る言葉からはどこか空々しさが感じられます。そして感情を持たないが故に、自らが傷つくことは勿論、生き死ににさえ無頓着という面を持っています。

ある意味では上弦の鬼の中で最もマッドなキャラクターである童磨を演じるにあたり、穏やかな言葉の中に含まれる無機質さ、歪さを表現する高度な表現力が求められそうです。

候補1:宮野真守/穏やかさに忍ばせる、凍え死ぬ程の冷酷

声優以外にもアーティスト活動でも知られる、宮野真守。近年ではバラエティ番組への出演や2020年の人気テレビドラマ『半沢直樹』への出演で話題を呼んだ彼ですが、『DEATH NOTE』の夜神月や『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの一ノ瀬トキヤなど多くの人気作に出演してきました。

中でも、コミカルもシリアスも見事に演じ分ける宮野真守の演技力が存分に発揮したキャラクターといえば、『文豪ストレイドックス』の太宰治役ではないでしょうか。

ヨコハマの平和を守る「武装探偵社」の一員であり、主人公・中島敦を導くという役柄でありながらも、かつては犯罪組織「ポートマフィア」に身を置いていた過去を持つ太宰治。常に笑顔を絶やさない穏やかな青年ですが、敵対する者にはその笑顔の中に冷淡さを忍ばせ対峙します。

また作中でポートマフィア時代のエピソードが描かれた際には、寒々しいまでの冷酷さを見せ、同じキャラクターとは思えない変容ぶりで、宮野真守の演技力の高さが伺えるキャラクターとなっています。童磨が見せる作られた笑い、その内に隠された冷酷さも、宮野真守ならば見事に表現できることでしょう。

候補2:朴璐美/“狂気”と“歪さ”あわせ持つ表現力

∀ガンダム』のロラン・セアック役や「鋼の錬金術師」シリーズのエドワード・エルリック役など、少年役を多く演じてきたことで知られる朴璐美。近年では『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役でも知られ、老若男女の垣根を超える演技を見せ話題になりました。

彼女は豊富なキャリアの中で悪役も多く演じてきましたが、中でも『キルラキル』での鬼龍院羅暁役を務めた際には、凄まじき狂気と共に「母」としての異様で歪な愛を怪演しました。

作中では主人公・纏流子に最後まで立ちはだかる羅暁ですが、地球外生命体“生命戦維”の力を用いて自らの独善的な思想によって地球を支配しようと画策し、自身の娘である流子と鬼龍院皐月をも「まがいもの」として排除しようとします。

羅暁が語る「正義」はどこか説得力がありながら、その実は身勝手な理由を塗り固める口実に過ぎなかったという歪さは、独特の容姿と朴璐美の迫力ある演技により強調され、ハイテンポ・ハイテンションで知られた『キルラキル』のクライマックスを天井知らずに盛り上げました。

朴璐美が持ち前のハスキーボイスから発されるイケメンボイスと「狂気」と「歪さ」の表現力。それらは、童磨が見せる「無感情の笑顔」から垣間見える歪さを演じる上でも活かされるはずです。

候補3:中村悠一/笑顔という「無表情」の中で演じる

人気・実力共にトップクラスを誇る声優の中村悠一は、『マクロスF』での早乙女アルト役や『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂京介役、「おそ松さん」シリーズののカラ松役などのアニメ作品に出演。「MCU」シリーズのキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役の日本語吹き替えキャストでも知られています。

透き通った爽やかな声で美少年を演じることもあれば、低音を唸らせ血気盛んな青年を演じる変幻自在ぶりを発揮する中村悠一ですが、その演技の振り幅を存分に発揮したのは『魔法科高校の劣等生』にて主人公・司波達也を演じたことが挙げられます。

頭脳明晰・冷静沈着な立ち振る舞いが目立つ達也ですが、最愛の妹である司波深雪の前では穏やかな優しさに溢れた表情を見せます。そして他者に敵意を向けられた時、特にその敵意が深雪に向けられた時には、一切の容赦をしないという冷酷な面を持ち合わせています。

しかし達也は感情の起伏を表に出さないことから、表情自体にその変化が現れることはほとんどありません。それでもはっきりと達也の感情の変化が伝わってくるのは、中村悠一の高い表現力によるものなのは言うまでもありません。そうした高い表現力を持つ中村悠一なら、笑顔という「無表情」を周囲に振りまき続ける童磨も演じられるでしょう。

最古にして最強の上弦:黒死牟を演じるのは?

「鬼の始祖」にあたる鬼舞辻無惨を除けば作中最強の鬼とされ、鬼にも関わらず鬼殺隊士らと同じく「呼吸」を用い剣をふるう“上弦の壱”の黒死牟。その正体は、戦国時代に生き“始まりの呼吸の剣士”と呼ばれた継国縁壱(つぎくに・よりいち)の兄であり、絶望の果てに鬼と化した継国厳勝(つぎくに・みちかつ)です。

それゆえに戦闘能力は段違いであり、複数人の柱が相手してなお互角以上という圧倒的な強さを誇ります。また自身が唯一の強者たらんとし、強さを示す者に対し嫉妬心を持ち、それを内心で口にする場面が作中では度々描かれています。しかしその苛烈さとは裏腹に、一言一言に間を空けて話すという物静かで独特な口調も印象的です。

「最古の上弦」にして「最強の上弦」の黒死牟。個性豊かな上弦の鬼らの中でも唯一無二の存在感を放つキャラクターであるだけに、彼を声優には演技力と共に、確かな存在感を醸し出せる事も求められます。

候補1:井上和彦/静けさに隠された「激情」の表現

持ち前の低音を活かし、魅力あるキャラクターを多く演じてきた井上和彦。

代表作は『美味しんぼ』の山岡士郎役や『サイボーグ009』の「009」こと島袋ジョー役、「NARUTO-ナルト-」シリーズのはたけカカシ役など。近年では「夏目友人帳」シリーズのにゃんこ先生や「おそ松さん」シリーズで松野松造(お父さん)役でのコミカルな演技も話題を呼びました。

色気のある男性キャラクターを演じ、女性ファンを魅了し続ける井上和彦ですが、代表作の一つである『機動戦士Zガンダム』のジェリド・メサ役では一風変わった役柄を演じています。

ジェリドは強いエリート意識を持つ若く血気盛んな軍人でしたが、主人公のカミーユ・ビダンとの出会いによってその人生を狂わされます。戦いの中で才能を開花させていくカミーユに幾度となく屈辱の味わったジェリドは、カミーユへの憎悪・羨望・嫉妬など負の感情へと囚われ、彼の打倒に固執していったのです。

そんなジェリドが『機動戦士Zガンダム』を語る上で欠かせない存在として今も多くのファンに愛されているのは、複雑な感情を見事に表現した井上和彦の演技の賜物と言っても過言ではないでしょう。

そして、ジェリドと何処と無く似た境遇を持ち、時にその内に秘める数多の負の感情が激情として露わになる黒死牟も、井上和彦ならば演じ切ってくれると期待できます。

候補2:古谷徹/「最古/最強の上弦」としての格と存在感

2021年現在の声優業界において間違いなく「レジェンド」の一人に数えられる古谷徹は、日本アニメを代表する作品に数多く参加してきました。

「巨人の星」シリーズの主人公・星飛雄馬役や「聖闘士星矢」シリーズの主人公・ペガサス星矢役では闘志を燃やす熱血的なキャラクターを、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役では「ナイーブで多感な少年」というそれまでのロボットアニメとは一線を画す主人公像を演じた他、近年では『名探偵コナン ゼロの執行人』などにてクールでミステリアスな青年・安室透役を熱演しています。

様々な役柄を演じてきた古谷徹ですが、『機動戦士ガンダム00』にリボンズ・アルマーク役で出演(「蒼月昇」名義)した際には、物語の序盤においては抑揚の少なく無機質な演技で端役に徹しています。そして中盤以降は徐々にその存在感を露わにし、最後には主人公の刹那・F・セイエイに立ちはだかる強敵となっていったその変貌ぶりには、見事な演技力としか言い様がありません。

思えば、シリーズを通し成長していく主人公キャラを多く演じてきた古谷徹だからこそ、存在感そのものさえ自在に操る演技が可能なのかもしれません。

そんな古谷徹であれば、物静かであり当初は掴みどころがないものの、徐々に異様な存在感を放ち、ついにはその苛烈な戦いぶりで「最古/最強の上弦」としての格を見せつけた黒死牟を見事に演じてくれるはずです。

候補3:速水奨/対峙する者に「絶望」を与える力

「超時空要塞マクロス」シリーズのマクシミリアン・ジーナス役や『聖戦士ダンバイン』でのバーン・バニングス役、『Fate/Zero』での遠坂時臣役で知られる速水奨。歌唱力にも定評のある速水奨は多くのキャラクターソングを担当したことでも知られ、2019年には『ヒプノシスマイク』に出演し、若手声優らと共に見事なラップを披露し話題を集めました。

低音を活かし、柔らかい演技で穏やかな青年を表現する一方で、鋭くとがらせて野心溢れる悪役を妖しく表現したりと様々な役を演じてきた速水奨。

中でも『BLEACH』で演じた藍染惣右介は、穏やかな表の顔と野心に溢れた裏の顔を見事に演じ分けています。しかしそれ以上に目を引いたのは、視聴者さえも絶望の淵に叩き落す、力強くも容赦のないセリフの数々です。

事あるごとに圧倒的な力の差を見せつけ、セリフにおいても戦う相手を絶望に追い込む藍染を底冷えするような冷たさを滲ませる速水奨の演技により、より絶対的なキャラクターとして描かれていたのは言うまでもありません。

底知れぬ強さを見せつけ、柱をはじめとする鬼殺隊士らを絶望へ追い詰めていく黒死牟の存在感が、速水奨の演技によって一層強調され、絶対的な“上弦の鬼”として描かれる姿は楽しみでなりません。

スポンサーリンク

まとめ/次回の『鬼滅の刃全集中の考察』は……

本記事にて取り上げた童磨・黒死牟のキャスティング予想。

さすがに上弦の鬼も最上位となると、超ベテラン・レジェンド声優の起用が期待され、それだけにキャスティング及び演技の演出がどのように進められていくのかは注目が集まります。

そして誰が演じるにせよ、最終章にて描かれる童磨・黒死牟と鬼殺隊の死闘はそうそうたる顔ぶれのキャスト陣によって、原作コミックに負けぬ程の迫力と気迫に満ちたものとなるはずです。

また次回記事でも引き続き行うCVキャスティング予想では、「吉原遊郭編」「刀鍛冶の里編」で炭治郎らが出会うサブキャラクターをピックアップ。『鬼滅の刃』の物語にさらなる深みを生み出した魅力的なキャラクターを誰が演じるか予想していきます。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら




関連記事

連載コラム

映画『ある船頭の話』感想レビューと評価解説。オダギリジョー×柄本明の問題作を“風”によって見つめる|シニンは映画に生かされて16

連載コラム『シニンは映画に生かされて』第16回 はじめましての方は、はじめまして。河合のびです。 今日も今日とて、映画に生かされているシニンです。 第16回にてご紹介させていただく作品は、俳優として世 …

連載コラム

映画『カムバック』感想と考察評価。スポーツの意味と人気名作パロディを描くスウェーデン製コメディ|2020SKIPシティ映画祭7

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020エントリー・パトリック・エークルンド監督作品『カムバック』がオンラインにて映画祭上映 埼玉県・川口市にある映像拠点の一つ、SKIPシティにて行われるデジタルシネ …

連載コラム

大林宣彦映画『異人たちとの夏』あらすじと感想評価。市川森一が脚色した「大人のおとぎ話」|邦画特撮大全52

連載コラム「邦画特撮大全」第52章 目黒シネマにて2019年6月22日から6月28日までの7日間、“大林宣彦デラックス~キネマの玉手箱~”が開催。 この特集上映は『フィルムメーカーズ 大林宣彦』(宮帯 …

連載コラム

『恐怖の報酬 オリジナル完全版』感想と評価。1977年の名作フリードキン版で描かれた映画的サスペンス手法を解説|サスペンスの神様の鼓動2

こんにちは、映画ライターの金田まこちゃです。 このコラムでは、毎回サスペンス映画を1本取り上げて、作品の面白さや手法について考察していきます。 今回ピックアップする作品は、40年の歳月を経て復活した、 …

連載コラム

映画『The Soul』ネタバレあらすじと感想評価。結末まで原作小説のテーマである遺伝子で魂は繋げられかを描く|Netflix映画おすすめ32

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第32回 今回ご紹介する映画『The Soul: 繋がれる魂』は、中国のSF小説家チアン・ボーの短編小説「移魂有術(Transfer Sou …

U-NEXT
CINEMA DISCOVERIES【シネマディスカバリーズ】
架空映画館 by ReallyLikeFilms Online
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
映画『哀愁しんでれら』2021年2月5日(金)より全国公開
映画『写真の女』
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学