Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/03/18
Update

映画『メモリーズ・オブ・サマー』あらすじキャストと特報映像解禁。日本公開は6月に決定

  • Writer :
  • 石井夏子

第32回ワルシャワ映画祭インターナショナル・コンペティション部門正式出品


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

ポーランドから生まれた新たな才能、アダム・グジンスキ監督

思春期の輝きと揺らぎを描いた映画『メモリーズ・オブ・サマー』の日本公開が2019年6月に決定されました。

YEBISU GARDEN CINEMAを皮切りに全国順次公開される本作。

完成したポスタービジュアルと特報もあわせてご紹介します。

映画『メモリーズ・オブ・サマー』ポスタービジュアル


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

解禁されたポスターは、回転ブランコに乗る主人公ピョトレックと母、そして母とキスをしている男性の姿が映し出されています。

母の黄色いワンピースと、日の光を受けて金色に輝く髪が夏を感じさせ、さわやかな印象です。

ですが、「少年はあの日、遠い母の背中に夏が通り過ぎていくのを見ていた。」というコピーを読むと、本作が少年の“苦い”成長を描いた作品だと伝わってきます。

母とキスをしているのは誰なのか、笑顔のピョトレックに対して母はどんな表情を浮かべているのか、想像が膨らむビジュアルです。

映画『メモリーズ・オブ・サマー』特報映像

こちらも夏の暑さと、その終わりの切なさを感じさせる特報です。

砂浜で寝ころぶピョトレックと少女。

ピョトレックは少女に好意を抱いているらしく、熱い視線を送っていますが、彼女はお構いなし。

そして雨の中、誰かを見つめるピョトレックが映し出され、映画のタイトルになります。

田舎道を走る汽車と、それを自転車で追いかけるピョトレックと母。

汽車には愛する父が乗っているんでしょうか。

そして涙を流す母と、物言わずに眺めいる父らしき男性の姿が印象的に浮かび上がります。

ピョトレックと少女の、初恋と言うには幼い、淡い関係に懐かしさを憶え、その後の母とピョトレックの言い合いには胸を締め付けられます。

最後はビジュアルにもなっている、回転ブランコのシーン。

楽しそうなピョトレックと母、そして特報だけでは父なのか判別がつかない男性。

その笑顔の3人と、「それはぼくが子どもでいられた最後の夏だった」という言葉が対照的です。

夏の終わり、少年期の終わりを描いた映画だと伝わってきます。

映画『メモリーズ・オブ・サマー』の作品情報


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

【日本公開】
2019年(ポーランド映画)

【原題】
Wspomnienie lata(英語題:Memories of Summer)

【監督・脚本】
アダム・グジンスキ

【キャスト】
マックス・ヤスチシェンプスキ、ウルシュラ・グラボフスカ、ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ

【作品概要】
アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、イエジー・スコリモフスキといった巨匠たちに続き、近年、パヴェウ・パヴリコフスキ(『イーダ』『COLD WAR あの歌、2つの心』)、アグニェシュカ・スモチンスカ(『ゆれる人魚』)と次々に実力派監督を生み出すポーランド映画界において、また新たな才能が日本に紹介されます。

デビュー短編『ヤクプ』(1997)がカンヌで絶賛された1970年生まれのアダム・グジンスキ監督。

自身の体験をもとにつくりだした本作『メモリーズ・オブ・サマー』は、子どもと大人の狭間で揺れる12歳の少年の目を通して描かれる、忘れられない一夏の記憶を描く傑作です。

映画『メモリーズ・オブ・サマー』のあらすじ


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

1970年代末、夏。

ポーランドの小さな町で、12歳のピョトレックは新学期までの休みを母ヴィシアと過ごしています。

父は外国へ出稼ぎ中。

母と大の仲良しのピョトレックは、母とふたりきりの時間を存分に楽しんでいました。

ですがやがて母はピョトレックを家に残し毎晩出かけるようになり、ふたりの間に不穏な空気が漂い始めます。


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

ピョトレックは、都会からやってきた少女マイカに好意を抱きますが、彼女は、町の不良青年に夢中に。

それぞれの関係に失望しながらも、自分ではどうすることもできないピョトレック。

そんななか、大好きな父が帰って来ますが…。

まとめ


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi

日本初劇場公開となるポーランド映画界の新たな才能アダム・グジンスキ監督の映画『メモリーズ・オブ・サマー』が、2019年6月、YEBISU GARDEN CINEMAを皮切りに全国順次公開されます。

合わせてポスタービジュアルと特報が完成。

母と子を結びつける特別な絆とその崩壊を軸に、初めての恋や友情、性を取り巻く感情に戸惑う思春期の痛々しさを、切実に映し出します。

どこかなつかしさを感じさせる1970年代のポーランドの風景のなか紡がれる、新しい夏休み映画の誕生です。


© 2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Łódź -Miasto Kultury w Łodzi



関連記事

新作映画ニュース

映画『アイネクライネナハトムジーク』今泉力哉監督のプロフィール。過去作の評価解説も

映画『アイネクライネナハトムジーク』は、9月20日(金)より全国ロードショー! 『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎。 伊坂 …

新作映画ニュース

セルゲイ・ロズニツァのドキュメンタリー映画3選が日本初公開。開催日/上映館/予告動画情報も。

カンヌ国際映画祭で⼆冠、近作10作品すべてが世界三⼤映画祭に選出。 ⽇本未公開の⻤才セルゲイ・ロズニツァ待望の⽇本初公開! 「ヨーロッパ映画賞」(欧州におけるアカデミー賞)にセレクトされた、セルゲイ・ …

新作映画ニュース

映画『ガール・イン・ザ・ミラー』あらすじとキャスト。美少女の復讐劇がカリコレ2019にて公開!

“永遠の美少女”オリヴィア・ハッセーの愛娘インディア・アイズリー主演! 凄惨にして官能的。美しくも悲しい、ガール・リベンジ・スリラーが日本公開。 ©2017 ACE IN THE HOLE PRODU …

新作映画ニュース

ルイス・ブニュエル特集『昼顔』『自由の幻想』などおすすめの代表作をデジタルリマスター版で上映

フランス時代の傑作がデジタルリマスターの美しい映像で甦る! 「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」 この度、「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」と …

新作映画ニュース

【2019年10月25日〜26日公開】Cinemarcheおすすめ映画情報

あなたと映画の結び目。 すこしだけツウ好みな映画WEBマガジン「Cinemarche」 (C)Cinemarche 映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマルシェ)」で掲載 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学