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バーニング・ダウン 爆発都市|感想評価と解説レビュー。アンディ・ラウの熱演で香港大破壊を阻止せよ|すべての映画はアクションから始まる29

  • Writer :
  • 松平光冬

連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』第29回

日本公開を控える新作から、カルト的に評価された知る人ぞ知る旧作といったアクション映画を時おり網羅してピックアップする連載コラム、『すべての映画はアクションから始まる』。

今回は、2022年4月15日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国公開の『バーニング・ダウン 爆発都市』

香港随一のスター俳優アンディ・ラウ主演で贈る、香港アクション映画の“限界突破”に挑んだ一作です。

【連載コラム】『すべての映画はアクションから始まる』記事一覧はこちら

映画『バーニング・ダウン 爆発都市』の作品情報

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

【日本公開】
2022年(香港・中国合作映画)

【原題】
拆弾専家2(英題:Shock Wave 2)

【監督・脚本】
ハーマン・ヤウ

【製作】
アンディ・ラウ

【共同脚本】
エリカ・リー、エリック・リー

【アクション監督】
ニッキー・リー

【キャスト】
アンディ・ラウ、ラウ・チンワン、ニー・ニー、ツェー・クワンホウ、フィリップ・キョン

【作品概要】
香港随一のスター俳優アンディ・ラウ主演のクライムドラマ。

アンディ演じる元爆弾処理班の男が、断片的に蘇る記憶に葛藤しながら、巨大テロ組織と対峙していくさまを、VFXを駆使して描きます。

共演に、『コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝』(2017)のラウ・チンワン、『悟空伝』(2018)のニー・ニー。

監督を『イップ・マン 最終章』(2013)、『八仙飯店之人肉饅頭』(2015)など、多岐に渡るジャンルで話題作を放ってきたハーマン・ヤウ、アクション監督を『イップ・マン 最終章』でもハーマンとタッグを組んだニッキー・リーが、それぞれ担当します。

本国の中国では、興行収入230億円を突破するヒットを記録しています。

映画『バーニング・ダウン 爆発都市』のあらすじ

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

香港警察の爆弾処理班のエースとして数々の事件を解決してきたフォンは、処理作業時に発生した爆発に巻き込まれ、片脚を失ってしまいます。

それでも同じ警官で恋人のリンや親友のチョクマンの助けもあり、義足とは思えないほど身体機能を回復させるも、上層部から現場復帰を認められず、自暴自棄に。やがて辞職し、リンに別れを告げて姿をくらませてしまいます。

数年後、そのフォンが、凶悪テロ組織「復生会」によるホテル爆破事件の現場で、意識不明の状態で発見されることに。

目が覚めたフォンは容疑者として尋問を受けるも、爆発の影響で過去の記憶を失っており…。

アンディ・ラウが爆弾処理のエキスパートを熱演

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

本作『バーニング・ダウン 爆発都市』は、主演アンディ・ラウ、監督ハーマン・ヤウによるクライムドラマで、両者のコンビとしては、2018年の『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』に次ぐ2作目となります。

テロリストと戦う香港警察爆弾処理班を描いた『ショック ウェイブ~』は、中国で興行収入60億円を記録するヒットとなり、香港のアカデミー賞である第37回香港電影金像奨で最優秀助演男優賞を受賞するなど、高く評価されました。

実は本作『バーニング・ダウン~』は、この『ショック ウェイブ~』の続編にあたります。ただし、アンディは前作に続き爆弾物処理班のエキスパートを演じるも、役どころや物語設定を変えて新たなストーリーを構築。

昨年公開の韓国映画『スティール・レイン』(2021)同様に、続編というより姉妹作品と捉えた方がよいでしょう。

参考動画:『SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班』(2017)

疑惑と記憶喪失が絡む人間模様

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

主人公のフォンは、爆弾処理中に起こった爆発事故により、左脚が義足となってしまいます。

義足の主人公が活躍するアクション作品といえば、ドウェイン・ジョンソン主演の『スカイスクレイパー』(2018)がありましたが、『スカイスクレイパー』では、アクションをする上で義足が枷となったり、時にはアイテムとして活用したりするなどの見せ場がありました。

かたや本作では、義足=障碍者となったことが、ストーリーそのものに膨らみを持たすことに。

障碍者として現場復帰の望みが絶たれたことにより、警察を辞めて行方をくらますフォン。しかし数年後、彼は爆破テロ組織「復生会」のメンバーとして、さらには記憶喪失状態で姿を現します。

警察を辞めたフォンに何があったのか?なぜ彼はテロリストの一員となったのか?

さらには同僚で親友のチョクマン、そして同じく警官で恋人リンも巻き込んでの、さまざまな疑惑が絡んだストーリーが、興味を掻き立てます。

疾走アクションと超ド級の破壊シーンに興奮!

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

もちろん、アクションも見どころから外すわけにはいきません。

1980年代から活動を始め、ジャッキー・チュン、アーロン・クオック、レオン・ライとともに香港の四大天王として人気を博し、2021年に還暦を迎えたアンディ・ラウ。

ヒューマンドラマ『花椒(ホアジャオ)の味』(2021)では脇に回ってバイプレーヤーぶりを発揮していましたが、本作で演じるフォンは爆弾テロの容疑者ということもあり、警察から逃れるべく香港の街中を駆けまわります。

実はアンディは2017年1月に撮影中の落馬事故で大ケガを負うも、驚異の回復力でわずか半年で復帰したほどで、本作でも年齢(撮影時59歳)を感じさせない動きを披露しています。

また、前作『ショック ウェイブ~』でも話題となったVFXによる爆破シーンも、さらにパワーアップ。

テロリストによるホテルや電車、空港といった巨大施設が次々と吹き飛ぶ超ド級の映像は、破壊シーンが大好きなことで知られるマイケル・ベイ監督も嫉妬するのでは?と思うほど。

エキサイティングな激しい銃撃戦も加わった、ポリスアクションの醍醐味が詰まっています。

(C)2020 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED

かたや元爆弾処理班のエース、かたやテロ組織のメンバーと、2つの顔を持つフォンに待ち受ける真実。

クライマックスに近づくにつれ、失われた記憶を呼び覚ましながら、チョクマンとの友情、そしてリンとの愛の行方も気になるところ。

まさに現時点での、香港アクション映画最高峰ともいえるエンターテインメント作品です。

次回の『すべての映画はアクションから始まる』もお楽しみに。

【連載コラム】『すべての映画はアクションから始まる』記事一覧はこちら





松平光冬プロフィール

テレビ番組の放送作家・企画リサーチャーとしてドキュメンタリー番組やバラエティを中心に担当。主に『ガイアの夜明け』『ルビコンの決断』『クイズ雑学王』などに携わる。

2010年代からは映画ライターとしても活動。Cinemarcheでは新作レビューの他、連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』『すべてはアクションから始まる』を担当。(@PUJ920219

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