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Entry 2021/07/20
Update

Fate映画3章ネタバレあらすじ感想と結末解説【劇場版Fate/stay night[Heaven’s Feel]III. spring song】凛とイリヤの姉としての愛情と第五次聖杯戦争を解く

  • Writer :
  • 秋國まゆ

「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]」シリーズ最終章

須藤友徳が監督を務めた、2020年製作のファンタジーアニメ映画、『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』。

奈須きのことTYPE-MOON原作のゲームヒロインの1人、間桐桜視点で描かれる、聖杯戦争の真実に迫った物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

聖杯戦争の真実と、少年と少女の物語の結末が語られるファンタジーアニメ映画、『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』の作品情報


(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

【公開】
2020年(日本映画)

【原作】
奈須きのこ、TYPE-MOON

【監督】
須藤友徳

【キャスト】
杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、植田佳奈、門脇舞以、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、浅川悠、稲田徹

【作品概要】
「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]」シリーズや、『劇場版「空の境界」未来福音』(2013)などを手掛けた、須藤友徳が監督を務めたファンタジーアニメ作品です。

TYPE-MOONの大ヒットPCゲーム『Fate/stay night』をアニメ映画化。本作は原作ゲームのヒロインの1人、間桐桜を通して「聖杯戦争」の真実に迫るシナリオルート、「Heaven’s Feel」を描いた3部作の第3章となります。

『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]I. presage flower』と、『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] II. lost butterfly』に続く最終章です。

「劇場版NARUTO」シリーズや、「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]」シリーズ、『劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』(2010)などに出演する杉山紀彰が、主演を務めています。

映画『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』のあらすじとネタバレ


(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

選ばれし7人の魔術師(マスター)と、現世に召喚された7騎の英霊(サーヴァント)が己の願いを叶えるため、万能の願望機「聖杯」を巡り戦う「聖杯戦争」。

間桐家・遠坂家・アインツベルンの御三家が作り出したこの戦いに、偶然にも7人目のマスターとして、半人前の魔術師として生きてきた衛宮士郎が選ばれました。

士郎と彼と契約を結んだ剣士のサーヴァント、セイバーが参加することにより、彼が住む冬木市を舞台に、第五次聖杯戦争の幕が上がりました。

真の暗殺者のサーヴァント、真アサシンと、サーヴァントと人間を食らい取り込む影の出現により、この第五次聖杯戦争は徐々に歪んでいきました。

人間の形を保ちながら、聖杯の器として覚醒した間桐桜は、義兄である間桐慎二を殺してしまった罪と共に、昏い闇に溺れてしまいます。

セイバーもまた、間桐邸での真アサシンとの戦いで、影に取り込まれた際に悪堕ちし、セイバー・オルタとして変貌を遂げてしまうのです。

士郎は、間桐邸で慎二の死体を発見。その直後、士郎の元に、魔術の力で肉体を人のものから蟲に置き換えることで、数百年も延命を重ねた怪物である間桐臓硯の分身が出現。

士郎は、弓兵のサーヴァント、アーチャーから移植した左腕を使って、臓硯の分身と戦おうとします。

しかしその左腕は、人間の身体では到底扱えない英霊の腕であるため、一度でも使ってしまえば、肉体が内部から崩壊し自滅する危険がありました。

するとそこへ、士郎を慕う彼の後輩である桜と契約を結ぶ騎兵のサーヴァント、ライダーが現れ、臓硯の分身を攻撃。臓硯の分身が消滅したのと同時に、ライダーは士郎を救出します。

その頃桜は、衛宮邸を襲撃し、自分と同じ聖杯の器であるアインツベルンのホムンクルス、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンを攫おうとしました。

それに待ったをかけたのが、アーチャーのマスターであり、冬木市一帯の魔術師を支配する管理人である遠坂家の6代目当主、遠坂凛。

地水火風空の5つの属性を極めて高いレベルで扱うことのできる、「五大元素使い(アベレージ・ワン)」と呼ばれる超一級の魔術師である彼女は、自身が得意とする宝石を使った鉱石魔術で、イリヤを奪いに来た桜を攻撃しようとします。

これに対し桜は、彼女しか持たない稀有な属性「架空元素・虚数」と、間桐の「吸収」を掛け合わせた影で作った檻で凛を閉じ込め、彼女の魔力を吸収しました。

さらに桜が、華やかで欠点がなく完璧な実の姉である凛に対する強いコンプレックスから、彼女に止めを刺そうとしたその瞬間、ライダーに抱えられた士郎が登場。

それに驚く桜ですが、士郎が自分よりも倒れた凛を優先したことへの嫉妬から、彼を殺そうとします。それを止めたのは、ライダーでした。

ライダーは、これ以上悪に染まらぬよう桜を説得しますが、結果は失敗。セイバー・オルタに攻撃された彼女を、桜は影を使って取り込もうとします。

そんな桜に待ったをかけたのは、イリヤ。彼女は自ら、桜に着いていくことを決め、士郎たちに危害が加わらないようにしました。

桜とイリヤ、セイバー・オルタは影の中に消え、衛宮邸からアインツベルンの城へ向かいます。士郎はライダーと凛を連れて、第五次聖杯戦争の監督役で、冬木教会の神父である言峰綺礼に助けを求めました。

綺礼の治癒魔術により、それぞれ回復した士郎たち。綺礼は、イリヤを奪還しようとアインツベルンの城へ向かおうとする士郎に、臓硯の野望を明かします。

それは桜がイリヤに、自身が吸収したサーヴァントの魂を全て渡し、空の器になったところで、臓硯が桜の身体を乗っ取ろうというものでした。


(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

イリヤの奪還と臓硯の打倒、互いの目的が一致した士郎と綺礼は、一時的な協力関係を結び、アインツベルンの城へ突撃。

士郎たちはイリヤを無事奪還・救出し、アインツベルンの城から立ち去ろうとしましたが、士郎に気づいた桜が、真アサシンとバーサーカーを召喚。

真アサシンは綺礼と、イリヤを抱えて逃げる士郎はバーサーカーと、それぞれ戦う羽目になりました。

戦いの舞台を冬木教会に変え、死闘を繰り広げる綺礼と真アサシン。真アサシンは自身の宝具「妄想心音(ザバーニーヤ)」を使い、本物の心臓に指一本触れず、綺礼の胸部に触れたことで作り出した疑似心臓を、握りつぶし呪殺しようとしました。

それが何故か効かない綺礼は、自身の武器である十字架を模した刃渡り80~90cm程度の投擲剣、「黒鍵」を使って真アサシンの動きを封じ込めます。

そして綺礼は、教会の屋根に潜んでいた臓硯を、霊体そのものに攻撃する教会の洗礼詠唱を唱えて、倒しました。

臓硯を倒した綺礼の元へ、満身創痍の真アサシンが出現。彼が自分が綺礼を呪殺できなかったのは、綺礼が既に聖杯の呪いに侵されていたからだと、綺礼に告げます。

10年前に行われた第四次聖杯戦争で、勝者の衛宮切嗣が聖杯を破壊し、綺礼と共に戦っていた英霊、英雄王ギルガメッシュが聖杯の呪いを浴びました。

しかし、ギルガメッシュはその呪いに侵されることなく受肉し、代わりに彼のマスターである綺礼へと、その呪いが流れていってしまったのです。

一方その頃、士郎はイリヤを守るため、自滅覚悟で左腕を解放し、バーサーカーと戦う決意をしました。

アーチャーの戦闘経験と技術をそのまま引き継ぎ、英霊と1対1で渡り合える力を得た士郎は、まず「投影開始(トレースオン)」と告げてバーサーカーの神話を把握。

さらに彼は、「投影、装填(トリガーオフ)」、「全工程投影完了――――是、射殺す百頭(ナインライブズブレイドワークス)」と告げ、バーサーカーが持つ大剣を投影させます。

士郎はバーサーカーの右腕を斬り飛ばし、バーサーカーの身体を大剣で貫き、倒しました。するとそこへ、セイバー・オルタが出現。

同時刻、臓硯と真アサシンを倒した綺礼の元に、桜が出現。桜は、綺礼に指一本触れずに彼の心臓を握り潰しました。

しかしその直後、桜は内に秘めた何かに怯え、セイバー・オルタを招集。士郎とイリヤは、無事凛が待つ衛宮邸に帰還します。

以下、『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』ネタバレ・結末の記載がございます。『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

士郎は、再び左腕を赤い布、マルティーンの聖骸布で封印しました。その後、士郎はイリヤと凛と一緒に、遠坂邸へ向かいました。

その道中、イリヤは聖杯戦争の真実と、桜が操る影の正体について明かします。聖杯戦争の表向きの目的は、7人の魔術師が7騎の英霊を召喚し、最後の1人になるまで殺し合い、聖杯の所有権を定めること。

しかし実際は、7人の魔術師は英霊を呼び出すだけの存在でしかなく、召喚された英霊たちの魂は、アインツベルンが用意した聖杯に回収されてしまうのです。

回収された7騎の英霊の魂は、「大聖杯」を起動させるための炉心になります。大聖杯とは、アインツベルン・マキリ(のちの間桐)・遠坂の御三家によって、円蔵山がその内部に擁する大空洞“龍洞”に敷設された魔法陣であり、聖杯降霊に適した霊地に整えていく機能を持つ魔術炉心です。

そう話すイリヤは、続けてこう言いました。「事の起こりは300年前、御三家は聖杯の力を使って、外界に出ようとした。それが本当の目的」

「アインツベルンから失われたとされる神秘、真の不老不死を実現させる大儀礼、天の盃“ヘブンズフィール”。魂を物質化する魔法」

「桜を変貌させ、臓硯が手に入れようとしているもの、そいつが“アヴェンジャー”。聖杯戦争における第8のクラス、桜と同化して黒い影をうつしていた本体、アンリマユ」

ある村落では、拝火教(ゾロアスター教の通称)を信仰する人々が、どうしたら全ての人間が悪から解放され、清く正しい人間でいられるのか考えていました。

そこで人々は、世界中の人間の善意を証明するために、何の罪も犯していない村の青年1人に、この世全ての罪悪を背負わせることにしました。

結果としてその青年は、人々に悪として恨まれ、同時に神として崇拝された半英雄となりました。こうして生まれた誰でもない誰か、第8クラスのアヴェンジャーのサーヴァント、それがアンリマユでした。

第三次聖杯戦争で、アインツベルンはアヴェンジャーを召喚しましたが、そのアヴェンジャーは弱く、結果は戦いの序盤で敗退。

彼を取り込んだ聖杯は、ある一つの願いを受諾してしまったのです。それは、ただ人々に「悪であれ」と願って生まれ、この世全ての悪を体現したアンリマユの、60億の人間すべてを呪うという願いでした。

第四次聖杯戦争では、切嗣の英断によって聖杯が破壊されたことで、アンリマユは生まれることなく、大聖杯の中に残されました。

そう話すイリヤは、遠坂邸の前で士郎たちにこう告げます。「その一部を受けたのが言峰であり、聖杯の中身の欠片を臓硯に植えつけられ、人工的な聖杯となったのが桜よ」

「アンリマユが何であれ、サーヴァントである彼を従えるべく、臓硯は桜を彼のマスターにした」「時間はあと半日あるかどうか、アンリマユが誕生してしまえば、桜は完全に変わり誰にも助けられないし、誰も助けられなくなる」

遠坂邸に到着後、凛は士郎たちを、遠坂邸の裏手にある、霊脈が流れる場所へ連れて行きます。そこで凛は、士郎に遠坂の系譜に伝わる秘宝中の秘宝、「宝石剣」を投影して欲しいと頼みます。

士郎はイリヤと協力し、アインツベルンの記憶と霊脈に流れるこの土地の記憶の2つを使い、凛が用意したアゾット剣に、宝石剣を投影しようとしました。

その過程で、士郎たちは聖杯誕生の記憶を見ます。聖杯誕生の儀式では始まりの御三家、遠坂永人は聖杯を敷設するための霊地を、マキリ・ゾォルケンは聖杯の贄となる英霊を縛るための令呪を、ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンは第三魔法に届くための魔法陣を提供。

死徒二十七祖第四位にして第二魔法、「並行世界の運営」の使い手キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの立会いのもと、執り行われた儀式は見事に成功しました。

そのゼルレッチが持つ剣こそ、無限に連なるとされる並行世界に道をつなげ、魔力を流す「宝石剣(ゼルレッチ)」でした。

その夜、宝石剣の投影に成功した士郎は、「周囲の悪意によって次第に怪物へと歪んでゆく被害者」という同じ境遇を持つ桜を案じるライダーと、桜を守るために協力関係を結びました。

同時刻、宝石剣を手にした凛は、桜が飛ばしてきた彼女の影と対峙し、はっきりと「桜を殺す」と宣戦布告します。

魔力をほとんど消費した臓硯は、一刻も早く桜の身体を乗っ取るべく、真アサシンと協力して彼女を殺そうとしました。

ところが、桜は影を使って真アサシンを返り討ちにし、自身の神経の一部となって潜伏していた臓硯の本体を片手で握り潰しました。


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士郎はイリヤと、「必ず桜を連れて帰る」と約束し、ライダーと凛と一緒に桜がいるであろう場所、大聖杯が眠る柳洞寺の地下洞窟へ向かいました。

到着した柳洞寺の地下洞窟で、ライダーと士郎はセイバー・オルタと、凛は大聖杯の前で待ち構えていた桜と、それぞれ戦っていきます。

ライダーは主武装である鎖付きの短剣と、騎兵ならではの高い機動力を活かしたトリッキーな戦法を用いて、黒い聖剣エクスカリバーを持つセイバー・オルタを翻弄しつつ、解放した石化の魔眼「キュベレイ」を使って石化させようとします。

膨大な魔力を使って、石化を解いたセイバー・オルタは、ライダーが宝具を展開しようとするのを見て、自身の宝具「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を展開しようとしました。

しかしその瞬間、ライダーの前に降り立った士郎が左腕を解放。彼はアーチャーの固有結界の副産物である盾、「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」を展開し、「約束された勝利の剣」を一瞬食い止めます。

その僅かな間で、ライダーは宝具「騎英の手綱(ベルレフォーン)」を展開。彼女は「約束された勝利の剣」を押し返し、セイバー・オルタを戦闘不能にしました。

倒れたセイバー・オルタが、本来の自分を取り戻し士郎の名を呟いたところで、士郎は投影した剣を突き刺し、セイバー・オルタを倒しました。

一方凛は、宝石剣を使って、影を操る桜を圧倒。これによって激昂した桜は、これまで凛へ抱いてきた強いコンプレックス故の憎しみ、姉である彼女がいつか、自分を助けに来てくれると信じていたことを告白しました。

凛はそんな桜を冷たく突き放し、隠し持っていたナイフで彼女を殺そうとしました。しかし凛は、直前で桜への姉妹としての愛情を思い出し、桜を殺すことが出来ませんでした。

影によって重傷を負った凛が倒れ、桜が自己嫌悪に陥った瞬間、士郎が現れます。正気を取り戻した桜の意思とは裏腹に、アンリマユは、士郎を桜から遠ざけようと攻撃しました。

士郎は左腕を解放し、アンリマユの攻撃を受け止めながら、桜に説教をします。「これから桜に問われる全てのことから、桜を守る。それが偽善でも、好きな相手を守り通す。お仕置きだ、キツイのいくから、歯を食いしばれ」

「帰ろう、桜。そんな奴とは縁を切れ」と告げる士郎は、魔術師のサーヴァント、キャスターの宝具「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」を投影させ、桜とアンリマユの繋がりを断ち切ります。

それでもまだ、大聖杯の中で動き続けるアンリマユ。対して士郎は、左腕を解放した弊害で、左腕と右肩周辺を複数の結晶に貫かれて重傷。

そんな彼は、駆けつけたライダーに、桜と凛、そして桜に渡す予定の自宅の合い鍵を託します。そして士郎は、かろうじて生き延びていた綺礼と再会。

彼は、自分の生きる意味の「答え」を得る為に追い求めた相手、アンリマユの誕生を心待ちにしていたのです。

他人の幸福を至福と感じる士郎と、他人の不幸を至福と感じる綺礼。相反する価値観を持つ2人は、自身の生き方を貫き通すため、肉弾戦による死闘を繰り広げていきます。

その戦いの最中、かろうじて生きていた臓硯は、逃げ場を失い溶岩の中へ落ちていきました。

死闘の末、先に体の限界を迎えた綺礼は倒れ、最後のマスターとなった士郎の前に、礼装姿のイリヤが現れます。

「この(大聖杯の)門を閉じるのは私。士郎は生きていたい?どんな形になっても」そう告げるイリヤに、涙を流して「生きていたい」と答える士郎。

士郎の心の底からの願いを聞いたイリヤは、大聖杯の中に入って大聖杯を止めます。そしてイリヤは、大聖杯の中にいた亡き母アイリスフィール・フォン・アインツベルンの元へ駆け寄っていきました。

輝く光は、アンリマユごと大聖杯を飲み込み、消滅させます。その光の中で、士郎はアーチャーから差し伸べられた手を取りました。

第五次聖杯戦争が終わり、凛と桜は、離れていた11年という時を埋めるように、姉妹仲良く過ごしました。

肉体が消え、魂だけとなってしまった士郎は、凛と桜が世界を渡り歩いて見つけてくれた人形を使って、魔法で復活を遂げたのでしょう。

そんな士郎と姉の凛、受肉したであろうライダーと士郎の姉貴分であり保護者、藤村大河と一緒に衛宮邸で暮らす桜。

皆で花見に出かける際、彼女は満開に咲き誇る公園へ、士郎と並んで歩いていったのです。

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映画『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』の感想と評価


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歪んでしまった第五次聖杯戦争

大聖杯の中に眠るアヴェンジャー、アンリマユによる影の力で、聖杯戦争とは関係のない市民や、ランサー・キャスター・セイバー・ギルガメッシュ・バーサーカーら英霊が次々と取り込まれていきます。

そんな歪んだ第五次聖杯戦争で、生き残った士郎たち。士郎とライダーは桜を救うため、凛は桜を殺すため、イリヤはそんな皆を守るために戦っていきます。

聖杯の呪いに侵され、黒い聖剣エクスカリバーで膨大な魔力を放出してくるセイバー・オルタ。それをヒラリと躱し、攻撃を仕掛けていくライダー。

彼女たち英霊同士の戦いは、本作最大の迫力あるアクション場面となっています。それに続き、アサシン相手に怯まず戦った綺礼が、教会の洗礼詠唱によって臓硯を追い詰める姿も、勇ましくて格好良いです。

物語の後半に描かれた宝石剣を持つ凛vs黒化した桜、アンリマユの誕生を阻止したい士郎と、アンリマユを誕生させたい綺礼の2つの戦いは、どちらが勝つのか負けるのか分からないスリルを味わえてハラハラドキドキします。

凛とイリヤの姉としての愛情


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冬木市を守るために、冬木市を滅ぼす脅威となった桜を殺すことを決断した凛は、物語の後半まで彼女を殺す気満々で戦います。

それがいざ桜を殺すとなった瞬間、凛の姉として、実妹である桜を愛し守りたいという愛情が、凛を思いとどまらせました。

間桐家に養子に出された桜を、彼女と離れていた11年間ずっと心配し、影ながら見守ってきた凛の愛情。それが伝わったおかげで、桜は自我を取り戻します。

そして物語の終盤、生きたいと願う士郎を救うため、自らの身を犠牲にして大聖杯の中に入り、アンリマユごと大聖杯を止め崩壊させたイリヤ

実父である切嗣の養子となった士郎に、複雑な思いを抱いていた彼女が、最後の最後に姉として弟を守らなければと思ってとった行動でした。

そんなイリヤの愛情が、瀕死に陥った士郎を救いました。そんなイリヤと凛の、不器用ながらに義理の弟と実の妹を大事に想う愛情を描いた場面は、涙が止まらないほど感動します。

まとめ


(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

聖杯戦争の真実と、昏い闇に溺れてしまった桜を、何が何でも守ろうと戦いに身を投じる士郎の姿を描いた、ファンタジーアニメ作品でした。

本作の見どころは、桜を救おうとする士郎たちの熱き想いと、聖杯の呪いに侵された英霊たちとの戦いを描いたアクション場面です。

英霊同士の戦いはもちろん、魔術師同士の戦いも、スリル満点で大迫力なアクション場面ばかりで、ファンタジー映画やアクション好きにはたまらなく興奮します。

桜ルートと称される「Heaven’s Feel」。それが真の不老不死を実現させる大儀礼、天の盃であり、魂を物質化する魔法であったこと。

そして聖杯戦争の真実、物語の終盤で死んでしまったと思われた士郎が、復活を遂げ桜たちと一緒にいた驚きの結末に驚愕したファンも多いことでしょう。

明かされた聖杯戦争の真実に驚愕し、士郎たちの熱き想いに涙し、スリルと興奮を味わえる第五次聖杯戦争を描いたファンタジーアニメ映画を観たい人に、とてもオススメな作品です。

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