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『犯罪都市2』あらすじ感想と評価解説。マ・ドンソクが続編 THE ROUNDUPにてクライム・アクションの無敵ぶりがさらに際立つ!

  • Writer :
  • 桂伸也

映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』は2022年11月3日(木)より全国ロードショー!

韓国で記録的大ヒットを飛ばしたアクション映画『犯罪都市』の続編がついに登場!

マブリーことマ・ドンソク主演によるクライムアクション『犯罪都市 THE ROUNDUP』。本作でも彼の抜群の最強ぶりが光るとともに、息つく暇もない激しいアクションが展開します。監督・脚本は前作で助監督を務めたイ・サンヨン監督。

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映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』の作品情報


(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION

【日本公開】
2022年(韓国映画)

【英題】
The Roundup(原題:범죄도시 2)

【監督・脚本】
イ・サンヨン

【キャスト】
マ・ドンソク、ソン・ソック、チェ・グィファ、パク・チファン、ホ・ドンウォン、ハジュン、チョン・ジェグァン

【作品概要】
2017年に公開された映画「犯罪都市」の続編。型破りな刑事が今回は韓国を飛び出し、犯罪人を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描いたアクション。

主演は『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソク。そして宿敵カン・ヘサン役を、Netflixドラマ「私の解放日誌」に出演したソン・ソックが演じます。

映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』のあらすじ


(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
クムチョン署の強行犯係に所属する怪物刑事マ・ソクト。彼はある日班長のチョン・イルマンより国外逃亡した容疑者を引き取るためともにベトナムへ行くよう命じられます。

現地に到着し容疑者に接触するソクトとイルマン班長。彼らは容疑者を密かに尋問し、容疑者が自首した理由より残忍な凶悪犯罪を重ねるカン・ヘサンの存在を知り、不穏な事件の全貌を知ります。

やがて秘密裏に捜査に乗り出すソクトたち。一時はヘサンたちを追い詰めたものの、彼らは逃亡し韓国へ。彼らは再び韓国に戻りヘサンを追うのでしたが…。

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映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』の感想と評価


(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
コワモテながらどこかチャーミングな表情を見せ、それでもやはり無類の強さを誇る一人の男性。世界的に見ても、このようなキャラクターを演じることができる俳優としてマ・ドンソクに並ぶ俳優はいないのではないでしょうか

これまで彼が数々出演してきた作品では、まさにそんな役柄を演じてきたマ・ドンソクですが、本作、そしてこのシリーズ作品もまさにそんな彼の性質を存分に生かした作品として仕上げられています。

そしてこの作品の特徴は、なんといってもその「無敵ぶり」の印象をより強いものにしているところにあります。

彼が演じる刑事マ・ソクトは、正義感にあふれた熱血刑事というよりは、時に街の裏路地にはびこるケチなワルの恩恵にあずかるような隙間を持った、ある意味刑事という職業としては失格ながら、皆が一目置くような存在感を持った人物。

普段はその「隙」の部分が逆に社会の均衡を保つためのバランサーとなり、さらには彼をクールに見せ、相手に付け入る隙を見せない鎧となっているようでもあります。


(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION

そして最大の見どころが、やはり好悪な犯罪者とのバトルシーン。本作でのシーンは、どれもが迫力のある構図を作る一方で大きな特徴があります。

それは、マ・ソクトに対する相手側の反撃がほとんど見られないこと。彼以外の相手に対し犯罪者の猛攻は恐ろしいほど残虐に決まっていくわけですが、その刃がマ・ソクトに向かうとあっけなくやられてしまいます。

具体的にはマ・ドンソクと相手との間合い、そして殴り合いの時間の長さなどといった戦いの場の展開によるもので、まさに「この男にかなうやつはいない」というイメージを強く描いていきます。

一見、本作のような刑事モノ、犯罪人を追うサスペンスアクションではありがちな人物像と考える人もいるかもしれませんが、実は逆に物語のクライマックスで主人公は追い詰めた相手と死闘を続けたのち、ボロボロになりながらも勝利をつかむというものが圧倒的に主流といえるでしょう。

そう考えると、このマ・ドンソクの「圧倒的な強さ」的イメージはこうしたアクション作品では反則的でもあり、普通に物語を構築してしまうと「面白みのない刑事モノ」となってしまうはず。そんな懸念を見事に解決し、最後まで手に汗握る緊張感を保たせたプロットの作り方こそが、この作品の魅力といえるでしょう。

まとめ


(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
また本作の魅力の一つに、悪役の存在があります。

ソン・ソック演じるカン・ヘサンという人物は、自分の目の前に立ちはだかる敵を非情な手口で殺してしまう残忍な犯罪者。しかしその「悪」に向かう姿勢には、どこか邪心を感じさせない一図な感情が見え、明確に「正義」と「悪」を分別できないあいまいさがあります

このような悪人増は、前作『犯罪都市』に出演したユン・ゲサンが演じる犯罪者チャン・チェンにつながるイメージもあります。

そしてマ・ソクトらどこか「潔癖」を嫌いたがる正義漢たち。『犯罪都市』という邦題はどこかこうした登場人物のキャラクターにつながっている部分も感じられ、単に「正義と悪のぶつかり合い」というより実は「頂上決戦」的な、強い者同士の争いのようなドラマを見ている感覚もある、ユニークな作品であるといえるでしょう。

映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』は2022年11月3日(木)より全国ロードショー



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