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Entry 2018/05/22
Update

韓国映画『犯罪都市』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

映画『新感染ファイナル・エクスプレス』で襲いかかるゾンビをなぎ倒した熱い男を演じ、一躍人気を爆発させたマ・ドンソク主演映画『犯罪都市』

2004年実際に起こった事件を基に、強力班(強行犯係)の刑事vs中国の新興勢力vs韓国マフィアとの死闘を描いたアクションです。

手のひらで相手を叩き、拳で殴り闘いを挑む人情派の刑事にマ・ドンソク、斧で容赦なく瞬時に相手を切り裂く敵のボスには、初の悪役に挑んだ『国選弁護人ユン・ジンウォン』や『プンサンケ』のユン・ゲサンが扮します。

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映画『犯罪都市』の作品情報


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

【公開】
2018年(韓国映画)

【原題】
The Outlaws

【監督】
カン・ユンソン

【キャスト】
マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュ、パク・ジファン、ホ・ソンテ

【作品概要】
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)で注目を集めたマ・ドンソクを主演に、警察と韓国やくざ、振興する中国マフィアが三つ巴えの抗争を描いたアクション映画。

コワモテ刑事マ・ソクトは、人柄と腕っ節の強さでヤクザ同士の争いも解決してきました。しかし近頃、中国の犯罪集団「黒竜組」が進出してきたことから、街のパワーバランスが大きく揺らぎ始めます。

黒竜組は地元ヤクザのイス組の縄張りを次々と荒らし、マ・ソクト率いる警察の強力班は黒竜組の一掃を試みますが、復讐に燃えるイス組の介入によって事態は三つどもえの争いに発展していきます。

共演は『プンサンケ』(2011)や『国選弁護人ユン・ジンウォン』(2015)で知られるユン・ゲサンほか共演。

映画『犯罪都市』のあらすじとネタバレ


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

2004年ソウル南部・衿川(クムチョン)警察に勤務する強力班のマ・ソクト刑事。

彼はナイフで向かってくるチンピラ同士のイザコザにもひるまず、張り手一つでなぎ倒すコワモテ刑事で知られていました。

ある日、ビリヤード場での刺傷事件が発生。被害者は毒蛇組の組員で、犯行に及んだ容疑者は対立するイス組でした。

ソクト刑事は難なく犯人を捕らえ事件を解決すると、それぞれの組のボスを呼びつけます。

毒蛇組とイス組みの彼らの両ボスの仲を取り持ち、街の均衡のバランスを保っていました。

しかし、そんな中、借金取りを理由に中国から新興勢力の黒竜組が乗り込んできます…。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『犯罪都市』ネタバレ・結末の記載がございます。『犯罪都市』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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ボスのチャンは、情け容赦ない手段でギャンブルで借金した毒蛇組を手下を潰しに掛かり、因縁をつけたボスをいとも簡単に虐殺。

毒蛇組の乗っ取りに成功し、そのまま毒蛇組みを吸収して勢力を拡大していきます。

すると中国からやって来たチャンは、ゲーム賭博場を行なっていたイス組みの縄張りも荒らして宣戦布告。

しかし、最大勢力の韓国人暴力団イス組も黙っておらず、一触即発の事態になっていきます。

これまで腕っ節の一本で強力班のソクト刑事は、街を取りまとめていましたが、それも上手く行かなくなり、朝鮮族ヤクザの組織の一掃作戦を立てます。

都市一帯の強力者として町の住民たちが開く商いから上納金を、さらに厳しく暴力行為によって取り立て、恐怖に陥れたチャン。

ヤクザとの関わりの証言を嫌がる住民たちに、強力班のソクト刑事は丹念に協力を呼びかけます。

街の平和を脅かす犯罪者たちを次々に叩きのめしていくソクト刑事。

ついに、黒竜組のチャンから強制的に元毒蛇組に舎弟入れられた男は、自分の組長だけでなく、自分の女もチャンに寝取られたことに逆上。

男はイス組と組むことに寝返り、チャンの凶暴な手下を2人を追い詰めていきます。

チャンの手下の1人は、その現場に駆けつけた強力班のソクト刑事によって逮捕。しかし、一方のチャンを裏切った元毒蛇組の男はチャンによって殺されます。

これをきっかけにソクト刑事は卑劣なチャンを追い詰め、拳一つで黒竜組のボス中国人のチャンと空港内のトイレで死闘を繰り広げます。

激しい殴り合いの戦いを制したソクト刑事は、チェンに手錠をかけ、逮捕することに成功。

街はやくざの手から平和が戻ります。

何より、人情味のあるソクト刑事を喜ばせたのは、激しいやくざ抗争で負傷を負った彼の若手部下刑事が、強力班に戻って来たことでした。

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映画『犯罪都市』の感想と評価


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

カン・ユンソン監督による映画『犯罪都市』は、朝鮮族同士のやくざたちがナイフや斧といった凶器で、血で血を洗う抗争を描いた韓国バイオレンスアクション映画です。

クライム映画のリアル路線と位置付けで公開された作品ですが、内容的に迫力あるアクション・シーンが多く、出演する俳優たちもイケメン揃いということもなく、実直にリアリティを描くことに力を注いだ作品となっています。

また、2004年に警察が、やくざ抗争を厳しく取り締まった事実を基に物語を演出したフィクションであり、ソウルの中国人街の加里峰洞(カリボンドン)で、中国からの移民が多く住む地区を舞台に描いています。

そこに新興勢力としてやって来た黒竜組という中国人3人組が何とも凄く、容赦なく暴れる様が半端なく恐ろしい

僅か3人で対立する朝鮮族のやくざ組織の2つの組に立ち向かう、底知れぬ強靭さ(狂人さ?)と絶対的な凶悪な凶暴さは、きっとあなたを慄え上がらせるでしょう。


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

特にチャン役のユン・ゲサンもさることながら、手下の2人が強烈なキャラクターで恐ろしいの一言

見るからにヤバそうな雰囲気がプンプンし、何にこれって俳優なのか? 本物なのか?と迫力に息をのむことでしょう。

すぐに何かとキレて凶器を手にして暴走する姿は、サイコパスな殺し屋にも見えてきますね。

そんなことを感じながら、今回は『新感染ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソク主役だから見にきたことをは思い出すなど、本作『犯罪都市』は良い意味で‟イケメン俳優”の出演するキャラクターが大きな見どころです。

これらの悪役キャラクターに対峙するのが、かつての筋肉俳優スタローンやシュワルツェネッガーを彷彿させるマ・ドンソク演じる刑事マ・ソクト。


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

彼のキャラクター設定は、基本的に素手で戦い、腕っぷしが強く、部下や街の住人たちに優しい人情味に溢れたタフな男でした。

彼自身もリアリティを求めた映画を作りたかったと述べていますが、マッチョなドンソクだけが何となくプロレスラーに見えてしまうのが、逆にリアルではないような気もします。が、これもまた映画のフィクションなのだと楽しむべき作品なのでしょう。

韓国特有のストーリー展開の豊かさや、韓国ノワール的な面白さの展開はないのですが、かつて、80年代に見たカンフー映画的な要素と思えば、トコトン戦うことのみで見せてきた香港映画の力技が懐かしくも見られる作品かも知れません。

少し話は外れますが、かつて、元ボクサーから転身した俳優リノ・ヴァンチュラとがフランスで活躍しました。

映画『ギャング』『冒険者たち』『シシリアン』などで、名優ジャン・ギャバンや二枚目俳優アラン・ドロンとノワール映画で活躍したいた逸材ですが、個人的にはマ・ドンソクに彼のような俳優になった方が面白いのではと思っています。

イケメン俳優揃いの韓国映画界で、その一角にマ・ドンソクがいて活躍する作品を、ぜひ見てみたと思いますね。

きっと、ドンソクはイケメン俳優といると彼独自のお茶目な持ち味が際立つことでしょう

まとめ


(C)2017 KIWI MEDIA GROUP & VANTAGE E&M. ALL RIGHTS RESERVED

『新感染 ファイナル・エクスプレス』で一躍人気を集めたマ・ドンソクが主演の『犯罪都市』。

警察と韓国やくざ、そして中国マフィアが繰り広げる抗争を描いたクライムアクションです。

ぜひ、体力勝負のアクション映画好きにオススメな作品、またマ・ドンソクのファンには必見ですよ。

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