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【ネタバレ】私たちは、ちょうどいい。|あらすじ感想評価レビュー。父を探して出会った人とは?トレイシー・レイモン監督の実体験をもとに描く感動作

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

勘違いの“いいね”から始まった感動の友情物語

疎遠だった父と連絡を取ろうとインターネットで偶然にも父と同じ名前の見知らぬ人と知り合った……。

トレイシー・レイモン監督の実体験をもとにした、父と娘の関係、そしてかけがえのない出会いを描いた感動作。

リリー・トレヴィノを務めるのは、映画『NOPE/ノープ』(2022)やドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」シリーズのバービー・フェレイラ。

リリーの父親と同じ名前のボブを演じたのは、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2015)や『オデュッセイア』(2026)のジョン・レグイザモ。

監督は、本作が初長編作となったトレイシー・レイモン監督。嘘みたいな本当の実体験をもとに出会いが監督の人生にもたらしたものを描き出しました。

映画『私たちは、ちょうどいい。』の作品情報


(C)2024 CHOSEN FAMILY, LLC All Rights Reserved.

【日本公開】
2026年(アメリカ映画)

【原題】
Bob Trevino Likes It

【監督、脚本】
トレイシー・レイモン

【製作総指揮】
カール・エフェンソン、マイク・ソビロフ、ピーター・ソビロフ、カーク・ダミコ、ケビン・フォレスター、マシュー・ヘルダーマン、ルーク・テイラー、エリック・ホーバー、デイル・ホルドレン、ローズ・スチュワート・ホルドレン、バービー・フェレイラ、ジョン・レグイザモ

【キャスト】
バービー・フェレイラ、ジョン・レグイザモ、フレンチ・スチュワート、ローレン・“ロロ”・スペンサー、レイチェル・ベイ・ジョーンズ

【作品概要】
疎遠になっていた父をインターネットで探していたら、同名の見知らぬ人に連絡を取り、そこから始まった友情……嘘のような本当の実体験をもとに、トレイシー・レイモン監督が初の長編作として作り上げた『私たちは、ちょうどいい。』。

父親の関係に思い悩み、自分の気持ちをうまく伝えられず助けを求めるリリー・トレヴィノを演じたのは、映画『NOPE/ノープ』(2022)やドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』シリーズのバービー・フェレイラ。

そんなリリーが出会う父と同じ名前のボブを演じたのは、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2015)や『オデュッセイア』(2026)など、コメディやヒューマンドラマからアクションまで幅広く活躍する実力派俳優のジョン・レグイザモ。

映画『私たちは、ちょうどいい。』のあらすじとネタバレ


(C)2024 CHOSEN FAMILY, LLC All Rights Reserved.

住み込みで介助の仕事をしながら暮らすリリー・トレヴィノ。

母は薬に依存し、幼い頃出て行ったきり、父に育てられたが、父は自分の話ばかり。

リリーは常に父の機嫌を伺っていますが、上手くいかず失敗を繰り返しています。

ある日、父のデート相手と3人でご飯に行くも、気を利かせたつもりの発言で失敗してしまいます。

父は怒り、絶縁を宣告されてしまいます。メールも電話も応答なく、家に行っても追い返されてしまいます。

どうしても父に許して欲しいリリーはフェイスブックに登録し、父親の名前を検索し、友達申請をします。

しかし、その人は父とは違うボブ・トレヴィノだったのです。

父と同じ名前の見知らぬ男性にリリーは「私たち親戚かな?」とメッセージを送ります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『私たちは、ちょうどいい。』ネタバレ・結末の記載がございます。『私たちは、ちょうどいい。』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2024 CHOSEN FAMILY, LLC All Rights Reserved.

ボブとメッセージのやり取りが始まり、リリーはボブを父親の代わりのように思い、ボブの優しさに、ボブとのやり取りが楽しみになっていきます。

一方でボブも、リリーにどこか放っておけない気持ちを抱いていました。

リリーが住み込みで働く家のトイレが壊れ、リリーはボブに助けを頼みます。そこで初めて対面で出会った2人。

ボブはリリーが自分のことを父親だと言ったことに戸惑います。

リリーは失敗したと思い立ち去ろうとしますが、ボブはきちんと対話をしようと言います。

今まで自分の話を聞いてくれる存在に出会えなかったリリー。ボブに話すことで少しずつ前向きになっていきます。

そんなリリーを気にかけてくれる存在は身近にもいました。

リリーが住み込みで働き、介助をしているダフネです。病気の進行により友人が減ってしまったというダフネは、リリーにもっと心を開いてよと言います。

少しずつリリーはダフネに心を開き始めます。そんな時、連絡を拒絶されていた父からリリーに連絡が来ます。

ボブとの予定をキャンセルして父にあったリリーは父から「金を貸してくれないか」と言われます。

父とも分かり合えるかもしれないと思っていたリリーは打ちのめされた上に、それからボブと連絡がつかなくなってしまいます。

ボブの家にまで行ったリリーは警察に通報され、帰るために仕方なく父に連絡します。

父の家に泊まったリリーは、父の家にあるアルバムから自分の写真が切り抜かれていることに気づきます。

父はデート相手が子供嫌いで切り取ったと説明します。リリーはとうとう父に「父さんは愛してくれない」「これ以上自分の気持ちを犠牲にしない」と言います。

父が中間地点に来てくれるなら会うと宣告したリリー。

ある日、連絡が途絶えていたボブのフェイスブックが更新されます。そこに書いてあったのはボブの訃報の知らせでした。

ダフネと共に葬式に向かったリリーはボブに別れと感謝を告げます。

そんなリリーに、ボブの妻・ジニーが渡したのは、ボブとジニーが共に作ったリリーとボブの思い出がつまったアルバムでした。

リリーは涙を流しながらアルバムを抱きしめるたのでした。

映画『私たちは、ちょうどいい。』の感想と評価


(C)2024 CHOSEN FAMILY, LLC All Rights Reserved.

疎遠だった父を探していたら同じ名前の見知らぬ人と出会ったーー。

嘘のような本当の実体験をもとにトレイシー・レイモン監督が描く感動作『私たちは、ちょうどいい。』。

リリー・トレヴィノは、父がすぐ怒り、リリーを否定するためすぐに謝ってしまったり、「気にしないで」「大丈夫」と平気なフリをしたり。自分を押し殺すことが染み付いてしまっています。

ボブのことをダフネに父親だと嘘をついたことにより、ボブが混乱します。また失敗してしまったと思ったリリーはその場から立ち去ろうとします。

そんなリリーにボブは、「父親ではないけれど友人にはなれる」「対話を諦めることはしない」と伝えます。

リリーにとってそれは初めてのことだったのです。自分のことを話してもきちんと聞いてくれる安心できる相手に出会えたことは彼女を大きく変えます。

父によって積み重なったトラウマ、そして、リリー自身が自分を抑圧していました。

ボブとの時間がそれらを一つ一つ解いていきます。リリーが何より大切にすべきは自分自身で、自分の感情だと気づかせてくれたのです。

人に話すことは、時に他者に負担を与えてしまうかもしれない、また、批判されるかもしれないという不安もあります。

「話したい? 聞くよ」と安心して話せる相手が、自分の身近にいるでしょうか。もしくは、誰かにとってそんな存在になれているでしょうか。

もしかしたら、映画があなたの心を解きほぐしてくれる存在になることもあるでしょう。本作はそんなことを教えてくれます。

まとめ


(C)2024 CHOSEN FAMILY, LLC All Rights Reserved.

監督の実体験をもとに描かれる奇跡のような出会いを描く『私たちは、ちょうどいい。』。

どこか自信なさげで、自分を押し殺して笑顔を作ろうとする、不器用で愛おしいリリーをバービー・フェレイラが魅力的に演じています。

そんなリリーを優しく受け止めるボブを演じたジョン・レグイザモも、実力派俳優らしい存在感で映画に深みを与えます。

そんな2人だけでなく、魅力的なキャラクターがローレン・“ロロ”・スペンサーが演じるダフネでしょう。

ローレン・“ロロ”・スペンサーは、実際に車椅子で生活する俳優であり活動家です。

リリーは積み重なったトラウマなどから距離を取っていましたが、そんな壁を通り抜けてダフネは「リリーとの時間が私には大切」と伝えてくれます。

リリーはボブのおかげで苦しむことがあってもいつか大丈夫になると思うことができ、助けてくれる存在と現れると思えるようになりました。

だからこそリリーはダフネと友人になることができたのです。心を閉ざしていても、気づけば誰かがそばにいてくれるかもしれません。



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