余命宣告された主人公とホストが歩む異色の愛の物語がNetflix映画として実写化!
残り少ない人生をどう生きるかと、涙なしでは見れない”余命もの”の想像を超え、異色の愛の物語が展開する吉川トリコの小説『余命一年、男をかう』。
『余命10年』(2022)の脚本家・岡田惠和さんと、2022年のドラマ『silent』(AOI Pro.制作協力)や、『モブ子の恋』(2026)『チェリまほ THE MOVIE』(2022)風間太樹監督がタッグを組み、この小説をNetflix映画として実写化しました。

(C)Netflix
余命宣告された節約が趣味で生きて来た独身OL唯が、ひょんなことから知り合った年下ホストの瀬名をお金で買います。ですが、瀬名との交流を続けるにつれ、次第に2人の間に金銭でのやりとり以上の感情がわいてきて……。
年齢も差があり見かけも全く違うタイプの2人。唯の人生のタイムリミットが近づくなか、2人の揺れる恋心の行くつく先はどうなるのでしょうか。
予定されている2026年Netflixの世界独占配信に先駆けて、小説『余命一年、男をかう』をネタバレ有りでご紹介します。
CONTENTS
小説『余命一年、男をかう』の主な登場人物
【片倉唯】
幼少期からお金を貯めることを趣味としてきた独身女性
【瀬名吉高】
ピンク色の髪をしたホスト
小説『余命一年、男をかう』のあらすじとネタバレ

吉川トリコ『余命一年、男をかう』(講談社文庫)
メーカーの事務職として働く40歳の片倉唯。趣味のキルト作り以外に楽しみがありません。これまで、20代でマンションを購入するなど、老後への備えと節約に執着して生きています。
唯は12歳の時に実母をがんで亡くしました。その後、すぐに父が23歳の女性と再婚したため、家庭内に疎外感を抱いた経験が、彼女を「誰にも頼らず自活する」という頑固な信念へと向かわせます。
継母は唯を彼女なりに一生懸命に育てますが、すぐに弟が生まれ、唯はますます孤立感を深めていき、マンション購入をきっかけに家を出たのです。
ある日、唯はクーポンをもらったため健康診断を受診。すると、子宮がんが見つかり余命1年を宣告されまました。彼女は治療を拒否し、むしろ「やっと死ねる」と安堵。
その最中、病院のロビーで出会ったピンク髪のホスト瀬名吉高から「お金持ってない?」といきなり声をかけられ、貯金で彼を「買う」ことを決意しました。
ピンク髪のホスト・リューマこと瀬名吉高は、父親の重い医療費を工面できず、病院で途方に暮れていたところを唯に拾われたのです。
初めて出会った日、唯は瀬名をホテルに誘いました。ことが終わって出血した唯を見て、瀬名は仰天。ですが、初恋の人と不倫をしていた過去を持つ唯は、自分が子宮がんであることを告白。出血は病気のせいだと説明しました。
その後、唯は、貯金から72万円を差し出し、返済の代わりに「70時間自分に付き合うこと」を条件に彼を買いました。
ある日2人でカラオケ店に行って出ようとしたとき、唯は不倫相手であった会社の上司・生山課長とバッタリ鉢合わせました。
別れているのですが、いまだに唯に未練たらたらの生山課長は唯を引き留めますが、とっさに瀬名が唯を背中に隠します。
未練たっぷりに愚痴を言い出す生山課長、とどめは「一体その男は誰なんだ、まさか弟さんじゃないだろうね」。
すかさず唯は答えます。「彼は新しいセフレです! 若い男性でないとどうもダメ見たいなのです」。わかったよと、店を後にした生山課長の後ろ姿を見て2人は大笑いしました。
唯が買った時間は、このように恋人のような時間として、過ぎていきました。温かな心遣い、2人の食事会話・・・。人との触れ合いが唯の心にしみてきます。
この間、「誰にも頼らず自活する」という唯の信念が揺らぎました。
70時間が過ぎ、いつもの日常に戻った唯ですが、人恋しくてなりません。ついに瀬名の勤め先であるホストクラブへ行って瀬名を指名しました。
そして、「私と結婚して」と爆弾発言をしました。
小説『余命一年、男をかう』の感想と評価
本作の主人公は、節約と貯蓄を趣味に地味に生きて来たアラフォー世代の独身女性・唯です。
そんな唯が病気になり、医師から「余命、あと一年」と宣告されました。唯の胸に湧いたのは死への恐怖ではありません。それは、どうせ死ぬのなら、もう節約なんて必要ないという、不思議な解放感でした。
死ぬ前にお金を使ってやろうと、唯はひょんなことから知り合ったピンク頭のホスト・瀬名を“買う”ことにしました。
タイトルの『余命一年、男をかう』の「かう」は、「買う」「飼う」と2通り連想できます。その言葉通り、唯をお金で瀬名の自由を買い、まるでペットのように飼いならそうとします。
ですが、ピンク頭の見た目に反して、ぴしっと一本筋の通った考え方を持っている瀬名は、唯に真正面からぶつかっていきました。
ホストとして買った瀬名にいつのまにかひかれていく唯。そんなころ、自分の病気のことは詳しくは話せないまま、ついに唯は倒れてしまいます。
唯の病気の進行具合を知った瀬名は、あと一年の余命を少しでも伸ばせるよう、唯を説得しました。
何のため? 誰のため? 瀬名もまた唯にひかれていたことを認めざるを得ません。
唯にとって瀬名はお金で買った男ですが、いつのまにかお金では買えない大切な人になっていたのです。
自分の余命を知った時に出会った人という皮肉な出会いでしたが、これもお金が取り持つ縁と言えるのかもしれません。
貯蓄が増えるたびに満足感を持った唯ですが、お金よりも大切なものを手に入れた今、これまでとは一味ちがう達成感を得たことでしょう。
映画『余命一年、男をかう』の見どころ

(C)Netflix
涙なしには読めない「余命もの」が多い中、風間太樹監督が脚本家の岡田惠和と組んで、ユニークな小説『余命一年、男をかう』をNetflix映画にしました。
主役の片倉唯と瀬名吉高には、柴咲コウと赤楚衛二を抜擢。
片倉唯演じる柴咲コウは、インタビューで「ピンク髪の瀬名との出会いで一変する観念を自分も体感してみたいと思いました。おかげさまで”推し活”の重要性を、身をもって感じられました。やっぱり推しは必要。」と語っています。
‟老後のためにお金は貯めておきたい。でも推しは必要”と思う、アラフォー世代の女性の複雑な心境を、等身大の柴咲コウは、リアルに表現してくれるのに違いありません。
一方のホスト瀬名を演じるのは、赤楚衛二。こちらもインタビューで、「瀬名は重い現実は受け止めつつも、それを表に出さずに軽やかに生きるキャラクターです。唯さんと出会うことで、彼の中での当たり前が少しずつ崩れていく姿に面白さを感じました。」と語りました。
瀬名というキャラクターになりきった赤楚衛二が、年上の唯にかわれた結果、どうなっていくのかと目が離せなくなることでしょう。
役柄に没頭する2人の熱演に期待が高まります。
映画『余命一年、男をかう』の作品情報
【日本配信】
2026年(日本映画)
【原作】
吉川トリコ『余命一年、男をかう』(講談社文庫)
【監督】
風間太樹
【脚本】
岡田惠和
【キャスト】
柴咲コウ、赤楚衛二
まとめ
吉川トリコの人気小説『余命一年、男をかう』をネタバレ有りでご紹介しました。
貯蓄と節約が趣味の主人公唯。ある日突然余命宣告を受け、「お金を貸して」と言ってきたピンク頭のホストをかうことにしました。
‟お金で男をかう”行為で始まった2人の交際ですが、次第にお金以上のものが2人の間に芽生えてきます。
ユニークな発想で展開する異色ラブストーリーがこのたびNetflix映画となって世界独占配信されます。
映画で複雑な関係を演じるのは、柴咲コウと赤楚衛二です。
お金と恋の間で揺れる女心を表現する柴咲コウに対し、髪をピンクに染めた赤楚衛二は実直なホストを好演してくれるでしょう。
Netflix映画『余命一年、男をかう』は、2026年に世界独占配信予定。


































