不思議な能力を持つ5人の高校生の純度100%の物語が展開!
『君の膵臓をたべたい』(2017)で知られる作家・佐野よるの同名小説を映像化した『か「」く「」し「」ご「」と「』。
『少女は卒業しない』(2023)の中川駿が監督・脚本を手がけ、甘酸っぱい青春ストーリーに仕上げました。
主人公は、人の気持ちが見える能力を持つ5人の高校生たち。奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩の5人がそれぞれ〈かくしごと〉を持つキャストを演じ、描かれるのは、高校生たちの純度100%の尊い青春の日々でした。
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』をネタバレありでご紹介します。
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の作品情報

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
【日本公開】
2025年公開
【原作】
『か「」く「」し「」ご「」と「』(著者・住野よる 新潮社)
【監督・脚本】
中川駿
【音楽】
蓮沼執太、増田義基、犬養奏、藤井心
【主題歌】
ちゃんみな
【キャスト】
奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩、ヒコロヒー
【作品概要】
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』は、『君の膵臓をたべたい』(2017)などで知られる作家・住野よるの同名小説を、『少女は卒業しない』(2023)の中川駿が監督・脚本を手がけたラブストーリ。
『MOTHER マザー』(2020)の奥平大兼と『赤羽骨子のボディガード』(2024)の出口夏希が共演し、アイドルグループ「Aぇ! group」の佐野晶哉、『月の満ち欠け』(2022)の菊池日菜子、『違国日記』(2024)の早瀬憩も加わり、男女の高校生たちを演じています。
“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”という能力をそれぞれ隠し持つ高校生たちの、もどかしくも切ない日々を描き出します。
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』のあらすじとネタバレ

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
「自分なんて」とすべてにおいて引け目を感じている高校生・京(奥平大廉)は「人の頭の上に!、?、句点、読点が見えて人の気持ちがわかる能力」を持っています。
高校2年生の京は同じクラスのミッキーこと三木直子(出口夏希)に憧れ、ミッキーの幼馴染の高崎博文、通称ヅカ(佐野晶哉)とは親友同士でした。
ある日、隣の席に座っているエルこと宮里望愛(早瀬憩)に「宮里さんの使っているシャンプー、ビリアン?」と軽く聞いてしまいます。
ビリアンはいけてる子たちに人気のシャンプーで、そういう子たちと同じシャンプーを使っていることに後ろめたさを感じていた宮里は、からかわれたと思い傷ついてしまいます。
そして人の心を読めるが上に、宮里が傷ついたことがわかった京は、それ以来余計なことを言わないようにし、それが宮里には京が冷たくなったと誤解されます。
京の態度を気にした宮里は、登校拒否になってしまいました。ですが、不登校のエルを心配したミッキーの介入によって誤解はとけ、宮里は学校に復帰します。
この一件でエルと仲良くなったミッキーは、明るく男勝りなクラスの人気者。「人の心が+に動くか-に動くかをバーとして見ることのできる能力」を持っていました。ミッキーはこのバーで相手の気分を読み取っていたのです。
文化祭が近づいた頃、クラスごとの出し物は親友のパラこと黒田文(菊池日菜子)の提案で、ヒーローショーをやることになりました。
ヒーローに憧れるミッキーが主役のヒーロー「セイリーン」に抜擢されます。当日のショーではミッキーはヒーローを無難にやりとげますが、最後にセリフが飛んでしまいます。
それを「人の心拍数を読む能力」を持つパラがいち早く察知し、パラがアドリブでラストを演じたことで、無事にショーは終了しました。
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の感想と評価

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
「人の気持ちがほんの少しだけ形を持って見える能力」を持つ5人の高校生たちの青春ストーリー『か「」く「」し「」ご「」と「』。
彼らは自分がそんな能力を持っているということは秘密にしています。
能力などない普通の高校生でも、気になる相手に対してはどんな態度を取ればいいのかと迷うところなのに、そんな能力があるせいで、彼らは必要以上に周囲に気を使い、自分に自信が持てなかったり、控え目に構えたりしていました。
それは、自分だけの〈かくしごと〉だったのですが、やがてそんな能力があっても隠し切れない‟恋心”が芽生えます。
相手の気持ちが見えてしまうのは仕方がないとして、その秘密を誰一人として打ち明けていないのに、見事に全員が納得するラストを迎えます。
爽やかな高校生たちの青春の日々に、過ぎた過去の思い出に再び心ときめかせてもらえることは間違いないでしょう。
京を演じるのは、『MOTHER マザー』(2020)の奥平大兼。ミッキーは『赤羽骨子のボディガード』(2024)の出口夏希。
アイドルグループ「Aぇ! group」の佐野晶哉がヅカを、『月の満ち欠け』(2022)の菊池日菜子はパラ、『違国日記』(2024)の早瀬憩がエルと、若手5人の俳優陣がそれぞれ個性的な役を演じ切りました。
各々の能力にあった役割分担もあるのだとも思える作品で、タイトルの意味は「隠しごと」か「各仕事」かと思えます。青春ストーリーですが、何通りにも考えられる意味深な内容でもありました。
まとめ

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』をご紹介しました。
物語のストーリーもユニークですが、実写で映画化するに伴い、高校生たちの能力をどう表現するのか気になるところでした。
映画では、5人の持つ「人の気持ちが見える能力」は、記号としてデザイン化されCGで見事に表現されました。この能力だけでも観る価値はあるかも知れません。
人の気持ちがこんな記号で見えたなら……。気になるアイツの気持ちもわかってしまいます。わかったとしてもどうすればいいのか。戸惑い、悩む高校生たちは、やはり普通の高校生と変わりません。
悩みながらも自分の気持ちに素直になるのが一番だと気が付く彼らに、観客は過去の自分の青春時代を重ねてみる思いがすることでしょう。
胸キュンする甘酸っぱい初恋の要素もあちこちに散りばめた本作。キャストたちの瑞々しい演技とナチュラルかつリアルな映像で、爽やかな青春ラブストーリーが紡がれる作品でした。




































