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Entry 2025/06/02
Update

【ネタバレ】映画かくしごと|あらすじ感想と結末の評価レビュー。タイトル意味に込められた主人公たちの純度100%の青春ストーリー

  • Writer :
  • 星野しげみ

不思議な能力を持つ5人の高校生の純度100%の物語が展開!

君の膵臓をたべたい』(2017)で知られる作家・佐野よるの同名小説を映像化した『か「」く「」し「」ご「」と「』。

少女は卒業しない』(2023)の中川駿が監督・脚本を手がけ、甘酸っぱい青春ストーリーに仕上げました。

主人公は、人の気持ちが見える能力を持つ5人の高校生たち。奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩の5人がそれぞれ〈かくしごと〉を持つキャストを演じ、描かれるのは、高校生たちの純度100%の尊い青春の日々でした。

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』をネタバレありでご紹介します。

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の作品情報


(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会

【日本公開】
2025年公開

【原作】
『か「」く「」し「」ご「」と「』(著者・住野よる 新潮社)

【監督・脚本】
中川駿

【音楽】
蓮沼執太、増田義基、犬養奏、藤井心

【主題歌】
ちゃんみな

【キャスト】
奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩、ヒコロヒー

【作品概要】
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』は、『君の膵臓をたべたい』(2017)などで知られる作家・住野よるの同名小説を、『少女は卒業しない』(2023)の中川駿が監督・脚本を手がけたラブストーリ。

MOTHER マザー』(2020)の奥平大兼と『赤羽骨子のボディガード』(2024)の出口夏希が共演し、アイドルグループ「Aぇ! group」の佐野晶哉、『月の満ち欠け』(2022)の菊池日菜子、『違国日記』(2024)の早瀬憩も加わり、男女の高校生たちを演じています。

“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”という能力をそれぞれ隠し持つ高校生たちの、もどかしくも切ない日々を描き出します。

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』のあらすじとネタバレ


(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会

「自分なんて」とすべてにおいて引け目を感じている高校生・京(奥平大廉)は「人の頭の上に!、?、句点、読点が見えて人の気持ちがわかる能力」を持っています。

高校2年生の京は同じクラスのミッキーこと三木直子(出口夏希)に憧れ、ミッキーの幼馴染の高崎博文、通称ヅカ(佐野晶哉)とは親友同士でした。

ある日、隣の席に座っているエルこと宮里望愛(早瀬憩)に「宮里さんの使っているシャンプー、ビリアン?」と軽く聞いてしまいます。

ビリアンはいけてる子たちに人気のシャンプーで、そういう子たちと同じシャンプーを使っていることに後ろめたさを感じていた宮里は、からかわれたと思い傷ついてしまいます。

そして人の心を読めるが上に、宮里が傷ついたことがわかった京は、それ以来余計なことを言わないようにし、それが宮里には京が冷たくなったと誤解されます。

京の態度を気にした宮里は、登校拒否になってしまいました。ですが、不登校のエルを心配したミッキーの介入によって誤解はとけ、宮里は学校に復帰します。

この一件でエルと仲良くなったミッキーは、明るく男勝りなクラスの人気者。「人の心が+に動くか-に動くかをバーとして見ることのできる能力」を持っていました。ミッキーはこのバーで相手の気分を読み取っていたのです。

文化祭が近づいた頃、クラスごとの出し物は親友のパラこと黒田文(菊池日菜子)の提案で、ヒーローショーをやることになりました。

ヒーローに憧れるミッキーが主役のヒーロー「セイリーン」に抜擢されます。当日のショーではミッキーはヒーローを無難にやりとげますが、最後にセリフが飛んでしまいます。

それを「人の心拍数を読む能力」を持つパラがいち早く察知し、パラがアドリブでラストを演じたことで、無事にショーは終了しました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには映画『か「」く「」し「」ご「」と「』ネタバレ・結末の記載がございます。映画『か「」く「」し「」ご「」と「』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会

文化祭が終わり、京たちは修学旅行に行きました。京たちの学校では、修学旅行で2人っきりになって鈴を渡した相手とは一生一緒にいられるというおまじないがありました。

「人の心拍数を読む能力」を持つパラは、大親友のミッキーとヅカが幼馴染で仲の良いことを常に気にしていました。

パラは心拍数が常に平坦なヅカを心の冷たい人間と考え、裏表のない実直な性格のミッキーとカップルになることを防ぐために奮闘します。

それが元でもともと体力がないパラは、睡眠不足になり倒れてしまいます。寝ているパラの元へ、班長として連絡事項を伝えにきたヅカから 「俺のこと、嫌いだろ?」と言われました。

パラは冗談で誤魔化そうとしますが、ミッキーの顔が浮かび彼女や他の友達に対して見せられるせめてもの誠意として、嘘はつかないと決めていたため、正直に話す決心をしました。

そして「私の行動は、私がこうやったら驚かれるだろうと狙ってやっているものなんだ」「私の言葉や行動は私がなりたい私に過ぎない。本当の私じゃない」と告白します。

それに対しヅカに「皆、そうじゃね?」と言われ「皆そういうところはあるけど、パラはうますぎる。もう少し気楽になった方が良い」と言われます。

その言葉に、‟これが私だ”と納得するパラ。今までと変える必要はないとパラは思いました。

修学旅行もいよいよ終わりです。ヅカには、バスに乗り込むクラスメートの頭に、クローバー、ハート、スペード、ダイヤなどが見えます。ヅカは「こんな能力もってるなんて言えないな」と思って、それを眺めていました。

ヅカは人の頭の上に見える「クローバー(哀)、ハート(楽)、スペード(喜)、ダイヤ(怒)で人の感情がわかる能力」を持っていたのです。

さて月日は流れ、5人は高校3年生になりました。相変わらず、誰が誰を気にしているのか、気になりながらも素知らぬ顔で楽しく高校生活を過ごす5人がいます。

ですが、その一方で、大学進学でミッキーから同じ大学を受験しようと誘われて京は、彼女の意図がわからず悩んでいます。

夏休みのある日、京はエルと図書館で勉強していました。そこへ、京の気持ちを確かめたいとミッキーがやって来ましたが、言葉の行き違いで京に手ひどく振られたと勘違い。その場から走り去ろうとします。

その時、エルが叫びました。「京、今すぐミッキーを追いかけて。今行かなきゃだめよ」と。

実は、エルは「人の恋心が矢印で見える能力」を持っていました。ミッキーが背中を向けて走り去ろうとした時、エルはまだミッキーの矢印が京に向いているのを見たのです。

エルに言われて後を追った京。追いついてミッキーに何を言ったのかはわかりませんが、ミッキーと京は両想いになりました。

人の気持ちがわかるがために、知らないふりをしたり、誤解を招くような結果になったりしましたが、素直に気持ちを打ち明けることで、本当の気持ちが通じるのです。

学校の教室ですっかり気持ちが溶けあった京とミッキーの様子を見て、ヅカとパラ、エルは微笑みます。

迷路を彷徨うようなほろ苦い思いをしても、純な気持ちは変わりません。5人の高校生の青春ラブストーリーは幕を下ろそうとしています。

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の感想と評価


(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会

「人の気持ちがほんの少しだけ形を持って見える能力」を持つ5人の高校生たちの青春ストーリー『か「」く「」し「」ご「」と「』

彼らは自分がそんな能力を持っているということは秘密にしています。

能力などない普通の高校生でも、気になる相手に対してはどんな態度を取ればいいのかと迷うところなのに、そんな能力があるせいで、彼らは必要以上に周囲に気を使い、自分に自信が持てなかったり、控え目に構えたりしていました。

それは、自分だけの〈かくしごと〉だったのですが、やがてそんな能力があっても隠し切れない‟恋心”が芽生えます。

相手の気持ちが見えてしまうのは仕方がないとして、その秘密を誰一人として打ち明けていないのに、見事に全員が納得するラストを迎えます。

爽やかな高校生たちの青春の日々に、過ぎた過去の思い出に再び心ときめかせてもらえることは間違いないでしょう。

京を演じるのは、『MOTHER マザー』(2020)の奥平大兼。ミッキーは『赤羽骨子のボディガード』(2024)の出口夏希。

アイドルグループ「Aぇ! group」の佐野晶哉がヅカを、『月の満ち欠け』(2022)の菊池日菜子はパラ、『違国日記』(2024)の早瀬憩がエルと、若手5人の俳優陣がそれぞれ個性的な役を演じ切りました。

各々の能力にあった役割分担もあるのだとも思える作品で、タイトルの意味は「隠しごと」か「各仕事」かと思えます。青春ストーリーですが、何通りにも考えられる意味深な内容でもありました。

まとめ


(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』をご紹介しました。

物語のストーリーもユニークですが、実写で映画化するに伴い、高校生たちの能力をどう表現するのか気になるところでした。

映画では、5人の持つ「人の気持ちが見える能力」は、記号としてデザイン化されCGで見事に表現されました。この能力だけでも観る価値はあるかも知れません。

人の気持ちがこんな記号で見えたなら……。気になるアイツの気持ちもわかってしまいます。わかったとしてもどうすればいいのか。戸惑い、悩む高校生たちは、やはり普通の高校生と変わりません。

悩みながらも自分の気持ちに素直になるのが一番だと気が付く彼らに、観客は過去の自分の青春時代を重ねてみる思いがすることでしょう。

胸キュンする甘酸っぱい初恋の要素もあちこちに散りばめた本作。キャストたちの瑞々しい演技とナチュラルかつリアルな映像で、爽やかな青春ラブストーリーが紡がれる作品でした。





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