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【ネタバレ】東京リベンジャーズ|考察解説と続編予想。新キャラと次回作の変更点を原作から“1番簡単にわかりやすく”紐解く

  • Writer :
  • 糸魚川悟

悪化していく現在を変えるため、武道は「血のハロウィン」へと挑んでいく

累計発行部数6500万部を突破し、2017年の連載開始から現在まで高い人気を保ち続ける大人気漫画「東京リベンジャーズ」。

その人気は留まることを知らず、アニメ・舞台・実写映画とさまざまな媒体でメディアミックス化されただけでなく、それぞれの作品が社会現象となるほどに話題となりました。

今回は2020年に公開され、日本での興行収入が50億円に迫るほどの大ヒットを記録した実写映画『東京リベンジャーズ』(2020)の続編の物語を原作から予想していきたいと思います。

映画『東京リベンジャーズ』の作品情報


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

【公開】
2020年(日本映画)

【監督】
英勉

【脚本】
髙橋泉

【原作】
和久井健

【キャスト】
北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮

【作品概要】
実写映画化が2作行われた漫画「新宿スワン」の和久井健が手掛けた「東京卍リベンジャーズ」を、実写版「賭ケグルイ」シリーズをヒットさせた英勉が映像化した作品。

君の膵臓をたべたい』(2017)の北村匠海が主演を務め、原作でも特に人気の高いキャラクターであるマイキーを大河ドラマ「青天を衝け」で主演を務めた吉沢亮が演じました。

映画『東京リベンジャーズ』のあらすじ

過去のトラウマから大切な場面で逃げる選択を繰り返してしまうフリーターの花垣武道は、学生時代の恋人が「東京卍會」の抗争に巻き込まれ死亡したことを知ります。

バイトの帰り道、武道は電車が迫り来るホームへと何者かに突き落とされ、死を覚悟した直後に10年前の高校生時代に戻っていることを知り……。

ドラケンを救い変わったはずの未来


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

映画『東京リベンジャーズ』では佐野万次郎(マイキー)の相棒である龍宮寺堅(ドラケン)を死から救ったことで、結果として死亡するはずだった橘日向(ヒナ)を死の運命から救い出すことに成功しました。

しかし、マイキーの首筋からドラケンを模した刺青は消えましたが「東京卍會」の手配写真自体は残っており、マイキーが善性を保つ重要な要素であるドラケンの存在が未来に繋がっていないことが示唆されます

原作ではヒナの生存を喜ぶ武道は彼女と共に出かけますが、直後にかつての親友である千堂敦(あっくん)がヒナの乗る車に突っ込んだことで彼女は再び死亡。

さらにドラケンは死刑囚として収監されていることを知り、武道は再び過去に戻り運命を変えるために動き出します。

原作とは異なる展開が予想される「血のハロウィン」

後に物語のターニングポイントとなる「聖夜決戦編」と肩を並べるほどに原作人気の高い「血のハロウィン編」。

それぞれの私怨や後悔が渦巻き入り乱れる中でマイキーが闇に墜ちてしまうきっかけとなる「殺人」が起こるエピソードですが、実写映画版ではそのきっかけとなるいくつかの要素が、1作目の段階で満たされていない状態となっています。

犯罪集団に変貌した「東京卍會」やヒナやドラケンの死亡、そして「血のハロウィン」に至るまで、「東京卍リベンジャーズ」で起きる悲劇の大部分には稀咲鉄太が黒幕として暗躍しています。

しかし、映画版では稀咲の暗躍こそ描かれてはいたものの、過去のマイキーとの接触のきっかけとなる事件が発生していないことから「東京卍會」への入会を果たしていません。

武道が稀咲とマイキーの関係を解消させるためのきっかけとなる要素が原作と映画で異なっているため、後の展開も変わっていくことが予想されます。

実写映画版では武道も「東京卍會」に所属してはおらず、武道と稀咲と言う因縁の2人が原作と異なる形で「東京卍會」に関わっていくことが明らかな続編は、原作と違う「血のハロウィン」を観ることが出来るかもしれません。

俳優が確定している登場人物と未確定の登場人物


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

物語の始まりから「8・3抗争」までを描いた前作では、主軸となる登場人物に焦点を絞って描かれていました。

そのため早期に登場するはずのキャラクターが登場していなかったり、逆に登場はするものの出番の少ないキャラクターも居ました。

中でも特に続編での活躍が期待される人物は、前述したこれから巻き起こる事件の数々を裏で操っている稀咲鉄太とその相棒である半間修二です。

間宮祥太朗が演じた稀咲は、短い登場時間ながらも悪役としての存在感によって印象的に映り、武道の介入によって計画と異なる点が生まれたものの、この段階では全てが稀咲の掌の上と感じさせてくれるほどでした。

一方、『ミスミソウ』(2018)や『さがす』(2022)でサイコパスを演じ切った清水尋也が演じる半間は謎に満ちており、僅かな登場時間すらも逆手に取るほど不気味で、舞台上にあがり始める続編での活躍が期待できました。

「血のハロウィン」で重要となる未登場のキャラクター

「血のハロウィン」では主にマイキーの兄の死因に関わる登場人物がメインとなり、血で血を洗う復讐劇が巻き起こってしまいます。

マイキーの兄の死に直接関わった「羽宮一虎」と「場地圭介」は最重要の人物であるため登場することは間違いなく、旬の俳優の起用も想像されます。

また場地を尊敬する松野千冬は「血のハロウィン」以降も武道に力を貸す仲間として人気が高く、舞台版では人気俳優の植田圭輔が演じているほどであり、続編登場の最有力候補と言えます。

一方で、原作では「8・3抗争」までの物語で既に登場しているはずのマイキーの妹・佐野 エマの登場も期待されますが、彼女の存在が最重要視されるのは「血のハロウィン」よりも後の物語であるため、前作における稀咲や半間のような登場時間となる可能性もあるかもしれません。

まとめ


(C)和久井健/講談社 (C)2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

アニメでは「聖夜決戦編」が2023年1月に放映決定し、「東京卍リベンジャーズ」の巻き起こす熱はまだまだ高まっていくことが間違いありません。

アニメや漫画をあまり読まない人もそのブームに乗ることの出来る実写映画の存在によって、「東京卍リベンジャーズ」は真に日本全国を席巻したと言えます。

盛り上がり続ける原作に負けることなく、実写映画化版も「血のハロウィン編」以降も「聖夜決戦編」と何作も続いていくことを期待してしまうほど、『東京リベンジャーズ』は高クオリティの実写作品でした。



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