『ワンダヴィジョン』はDisney+で配信。
作り出された「世界」の真実が明かされ始めたのと同時に、多くの謎がさらに散りばめられた「Episode4」。
遂に「世界」の外側と内側の時間軸が重なり、「Episode5」では境界線を跨ぐような新たな局面を迎えることになります。
今回はシリーズ最大の衝撃のラストに驚愕すること間違いなしの「Episode5/問題エピソード」をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
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CONTENTS
ドラマ『ワンダヴィジョン』の作品情報
【配信】
2021年1月15日(Disney+独占配信)
【原題】
WandaVision
【監督】
マット・シャクマン
【キャスト】
エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、テヨナ・パリス、キャスリン・ハーン、カット・デニングス、ランドール・パーク
【作品概要】
アメリカンコミック『マーベル・コミックス』を映像化する企画「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」の「フェーズ4」開始作となる配信ドラマ。
監督を務めたのは『ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』、『ザ・ボーイズ』など大ヒットドラマのエピソードを数多く手がけてきたドラマ監督のマット・シャクマン。
ドラマ『ワンダヴィジョン』Episode5のあらすじとネタバレ
乳児の双子トミーとビリーが泣き止まず、途方に暮れるワンダとヴィジョン。
トミーとビリーはワンダのテレパシー能力すらも意に介さず泣き続け、次の方法を考える2人の前に隣人のアグネスが現れます。
乳児をあやすことに絶対の自信を持つアグネスがトミーとビリーを泣き止まそうとしますが、心配性のヴィジョンがアグネスを制止します。
制止されたことを意外に感じたアグネスは戸惑った表情を見せ、ワンダに「もう一度撮り直す?」と尋ねました。
動揺しながらもワンダはアグネスに子供を抱くように言うと、そのやり取りを不審に思ったヴィジョンがワンダを呼び寄せます。
アグネスのワンダに向けていた表情が普通ではなかったとヴィジョンはワンダに問いただしますが、彼女はアグネスが少し変わった隣人だからと繰り返すばかりでした。
なおもヴィジョンは疑問を口にしようとしますが、子供の泣き声が止んだことに気づきます。
2人がトミーとビリーに目をやると、2人は既に5歳ほどの歳に成長していました。
ウエストビューを取り囲むフィールドの外にはじき出されたモニカが目を覚まし、「S.W.O.R.D」の臨時基地での会議に参加します。
FBIのウーと天文学者のルイスも参加するその会議では、モニカの証言からワンダがフィールドを作り出した犯人として断定されていました。
「S.W.O.R.D」はヒドラの構成員だったワンダの過去や、アベンジャーズ加入期間で起こした問題をやり玉にあげ、彼女をテロリストに認定しようとします。
しかし、モニカはワンダから破壊的衝動を感じなかったことから計画的な犯行とは思えず、テロリストに認定することは時期尚早と発言。
「S.W.O.R.D」の長官ヘイワードは安置されていたヴィジョンの遺体が9日前にワンダによって奪われた際の監視カメラの映像を公開し、ワンダの危険性をなおも強調します。
六角形(ヘキサゴン)状に展開されたフィールド「ヘックス」の中に干渉を受けずに入る方法を模索するモニカは、自身が「ジェラルディン」として着ていた服の素材が防弾素材であることに気づきます。
ヘックスの中に入る前にモニカが着ていた防弾チョッキが服に変換された事実から、モニカはヘックスの中にあってもおかしくないものであれば、持ち込むことが出来ると確信します。
仕事場にパソコンが届き同僚のノームに使い方を教えるヴィジョンは、パソコンの中にある「S.W.O.R.D」からのメールを発見。
「マキシモフ事変」と書かれたそのメールを見たヴィジョンはノームの頭に触れ洗脳を解除します。
するとノームはこの街の人間全員がワンダによって洗脳されていることをヴィジョンに話し助けを求めてきます。
興奮したノームを落ち着かせるためにヴィジョンは彼を再びワンダの洗脳状態に戻しました。
一方、外に何かの気配を感じたワンダは家を出ます。
そこには80年代の技術で作られたドローンが飛んでおり、ワンダに話し合いを求めます。
操縦するモニカはワンダを攻撃する気はありませんでしたが、秘密裏にドローンにミサイルを搭載させていたヘイワードが部下に命じワンダにミサイルを発射させました。
ドラマ『ワンダヴィジョン Episode5』の感想と評価
ウエストビューに張られた六角形のフィールド「ヘックス」の内側と外側で同時刻を刻み始めた「Episode5」。
本話では遂に「S.W.O.R.D」による「ヘックス」の攻略が計画される共に、異変に気づき始めたヴィジョンによる真実の探索も始まります。
ますます濃厚になるワンダの犯行説にも注目となる「Episode5」ですが、本話ではマーベル映画好きにとっては「MCU」シリーズ最大とも言える衝撃がラストに訪れました。
最大の衝撃についてネタバレとなる要素を含みますので、以下の項目からは注意してご覧になってください。
シリーズ最大の衝撃!驚愕のクロスオーバー
物語のラストに登場したワンダの双子の兄弟「ピエトロ」。
このピエトロは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)に登場したアーロン・テイラー・ジョンソンが演じるピエトロではなく、『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)に登場したエヴァン・マキシモフが演じるピーターでした。
映画「X-MEN」シリーズは同じマーベル・コミックを題材にしながらも製作及び配給会社が「20世紀フォックス」であったため、同キャラクターでも「MCU」とは設定も俳優も全く異なり、完全な別作品の別キャラクターとして捉えられていました。
しかし、「20世紀フォックス」を「MCU」シリーズを配給するディズニーが買収したことから「X-MEN」シリーズとのクロスオーバーはここ数年噂されていました。
「X-MEN」シリーズのヴィランであり主人公サイドの味方にもなる名キャラクター「マグニートー」の息子という設定を持つピーターの参戦は、更なるシリーズの発展も期待させる衝撃のラストでした。
真実味を帯び始めたある噂
ソニーが映画化権を持つキャラクター「スパイダーマン」は、現在までに複数の俳優が主人公ピーター・パーカーを演じてきました。
それぞれが完全に独立したスパイダーマンを演じてきましたが、トム・ホランドの演じたスパイダーマンは遂に「MCU」シリーズに参戦し強い印象を残すことに成功しています。
そんなトム・ホランド演じるスパイダーマンの個別映画3作目には「とある噂」が流れていました。
それは過去にスパイダーマンを演じた「トビー・マグワイア」と「アンドリュー・ガーフィールド」が「スパイダーマン」として「MCU」に参戦するという噂でした。
噂自体は具体的なソースのない不確定なものであることがすぐに判明しましたが、既に『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)でヴィランを演じたジェイミー・フォックスが出演交渉に入っていると言う報道もあり、期待の声は多く寄せられていました。
「Episode5」で製作会社の垣根を越えることが出来ると証明した「MCU」シリーズだけに、噂が眉唾物であると言えなくなってきたのではないでしょうか。
まとめ
「X-MEN」シリーズのピーター(ピエトロ)が登場し、物語の進む方向性が全く想像がつかないドラマ『ワンダヴィジョン』。
必要となるマーベル作品の知識が続々と増えていきますが、当コラムではできる限り解説と今後の予想をしていきたいと思います。
次々とどんでん返しがやってくることが間違いない残り4話を、共に駆け抜けていきましょう。