フェニックス覚醒、X-MEN終焉
アメコミ映画のパイオニア、X-MENが遂に最終章を迎える映画『X-MEN:ダークフェニックス』をご紹介します!
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映画『X-MEN:ダークフェニックス』作品情報
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
X-MEN:Dark Phoenix
【監督】
サイモン・キンバーグ
【キャスト】
ソフィ・ターナー、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルト、タイ・シェリダン、アレクサンドラ・シップ、エバン・ピーターズ、コディ・スミット=マクフィー、コタ・エバーハード、アンドリュー・ステリン、ジェシカ・チャスティン
【作品概要】
人気アメリカンコミック原作の「X-MEN」、これまで7本の作品が公開されたシリーズが最終章を迎えます。
これまでのX-MENシリーズに脚本、製作に携わってきたサイモン・キンバーグが監督、脚本、製作を努め、「X-MEN:ファーストジェネレーション」から出演してきたジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダーらが再集結。
「X-MEN:アポカリプス」からソフィー・ターナー、タイ・シェリダンらも続投し、X-MENのクライマックスを彩ります。
登場人物
ジーン・グレイ/フェニックス(ソフィ・ターナー)
サイコキネシスを操る女性ミュータント、あることをきっかけに本能を抑えられなくなり暴走した姿、「ダーク・フェニックス」が覚醒してしまいます。
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)
X-MENを率い、圧倒的なテレパシー能力を有するミュータント、「恵まれし子らの学園」の校長を務め、能力を制御できないミュータントたちを導いています。
エリック・レーンシャー/マグニート(マイケル・ファスベンダー)
チャールズの旧友で金属を操るミュータント、かつては人類と敵視し、チャールズと敵対していましたが、今ではチャールズのように行き場の無いミュータントを導いています。
レイブン/ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)
変身能力を有するミュータント、X-MENの初期メンバー。
ハンク・マッコイ/ビースト(ニコラス・ホルト)
獣の姿に変身して戦うミュータント、天才科学者でもあります。
スコット・マザーズ/サイクロップス(タイ・シェリダン)
眼から破壊光線を発するミュータントでジーンの恋人。
オロロ・モンロー/ストーム(アレクサンドラ・シップ)
天候を操るミュータント、空を飛ぶこともできます。
ピーター・マキシモフ/クイックシルバー(エバン・ピーターズ)
音速を超え、走ることが出来るミュータント、実はエリックの息子です。
カート・ワグナー/ナイトクローラ(コディ・スミット=マクフィー)
テレポート能力を操るミュータントで戦うことは苦手としています。
ヴォルグ(ジェシカ・チャスティン)
ジーンを追う、謎の女性。
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映画『X-MEN:ダークフェニックス』のあらすじ
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
1975年、幼いジーンは両親と共に車で出かけていました。
カーラジオから流れる音楽が気に入らないジーンは運転するは母親にチャンネルを変えるよう頼みますが、母親は取り合いません。
すると、ラジオのチャンネルが勝手に変わる不思議な現象が起こります。その現象に気を取られた母親は運転を誤り、対向車と正面衝突、ジーンの両親は亡くなってしまいます。
孤児になったジーンを引き取ったのはチャールズ(プロフェッサーX)でした。チャールズは自らの学園「恵まれし子らの学園」へジーンを迎えます。
時が経ち、1992年。
打ち上げられたスペースシャトル、エンデバー号が太陽フレアの影響により、衛星軌道上で動けなくなってしまいます。
米国大統領はX‐MENの出動を要請、レイブン(ミスティーク)、ハンク(ビースト)、ピーター(サイクロップス)、スコット(サイクロップス)、オロロ(ストーム)、カート(ナイトクローラ)そしてジーンの7人はXジェットで宇宙に向かいます。
X-MENの見事な連携でスペースシャトルの乗員を救出しますが、船長が取り残されている事を知らせれます。
太陽フレアにより、シャトル内の温度が上昇、危険と判断したレイブンは船長の救出を断念しようとしますが、チャールズはとどまって救出するよう指示します。
カートとジーンは危険が迫るシャトルに乗り込み、船長を救出しますが、太陽フレアが迫っており、シャトルはおろか、Xジェットにも危険が迫っていました。
ジーンは太陽フレアを自らの体内に吸収します。
一時、ジーンの安否が危ぶまれましたが、ジーンは生還、地球に戻ったX-MENは賞賛を受けます。
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(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
『X-MEN:ダークフェニックス』感想と評価
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
X-MEN最終章と位置づけた本作はこれまでシリーズ最高傑作といっても過言ではありませんでした。
映像技術においては、見事な視覚効果により、特殊能力を有する者同士な戦いを描く「X-MEN」の世界観を深めながらも、誰も見たことが無い「X-MEN」を表現しています。
たとえば、宇宙を漂う「フォース」がまるで生き物のようにうごめき、不気味さをかもし出すと共に、刻一刻と変化する色合い、光は幻想的でもあり、相反する二面性を表現していました。
また、ジーンが暴走した姿、「ダーク・フェニックス」が能力を使う際、顔の表面に血管のように浮き出した赤い光は、発光する明るさで発動する力の強さを表していたり、不規則に明滅することで、揺れ動くジーンの感情を表現していたり、緻密な表現で作品を彩っています。
「X-MEN」は個性的なキャラクターたちがチームを組み戦うことが作品の魅力ですが、本作ではそこで生じる複雑な人間関係が描かれています。
暴走するジーンを巡り、あるものは止めようし、あるものは命を奪おうとする中で仲間であったはずのミュータントたちが本気でぶつかり合う姿は、「ヒーロー」としてではなく一人の人間同士として感情がぶつかっていく様子が描かれていました。
特に、冷静だったハンクがレイブンの死を受け、チャールズを激しく責め立て、独断で行動、エリックと共にジーンの命を奪おうとする姿は、これまでのシリーズでのハンクのイメージを覆し、それだけ強い怒りに駆られていたことを感じました。
また、本作で敵対していたチャールズとエリックが最後には穏やかに会話する姿に、これまでのシリーズで時には敵、時には仲間として幾多の困難を共にし、乗り超えてきた絆の深さを感じました。
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まとめ
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
2000年にシリーズ1作目「X-MEN」が公開されてから、「X-MEN」シリーズアメコミ映画の先駆けとしてハリウッドを、世界を席巻し、これまでスピンオフ作品を含め、本作で12作品が公開、世界中で熱狂の渦を巻き起こしてきました。
そんなX-MENは本作「X-MEN ダークフェニックス」を最終章と位置づけ、永きに渡るシリーズが本作を持って終了となりました。
しかし、2019年3月に製作を担ってきた20世紀フォックスの親会社、21世紀フォックスがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたことで今後、「X-MEN」の製作権がマーベル・スタジオに移る事が決定、「アベンジャーズ」を構成する「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」でのリブートが噂され、多くのファンはX-MENのアベンジャーズへの参加を熱望されています。
また、X-MENシリーズから派生した多くのスピンオフ作品が製作発表されており、まだまだ、X-MENシリーズは広がりを見せることでしょう。
アメコミ映画を牽引してきた「X-MEN」、その魅力的なキャラクターたちが今度はMCUで、所狭しと暴れまわり、まさに「不死鳥(フェニックス)」のような復活を遂げることを期待します。