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Entry 2021/10/27
Update

映画『追跡者』ネタバレあらすじ結末との感想評価。キャストのトミーリージョーンズが逃げた事件の犯人を追う!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

サスペンス映画『追跡者』は『逃亡者』のスピンオフ作品!

スチュアート・ベアードが監督を務めた、1998年製作のアメリカのサスペンス映画『追跡者』。

ニューヨークで起きた殺人事件の犯人として緊急逮捕され、護送機が墜落した事故に乗じて逃亡したCIA特殊工作員を、連邦保安官代理が追跡していく姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

映画『逃亡者』(1993)に登場した連邦保安官代理サミュエル・ジェラードと、その部下の活躍を描いたサイドストーリーであり、映画『逃亡者』(1993)のスピンオフ作品でもある、サスペンス映画『追跡者』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『追跡者』の作品情報


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

【公開】
1998年(アメリカ映画)

【脚本】
ジョン・ポーグ

【監督】
スチュアート・ベアード

【キャスト】
トミー・リー・ジョーンズ、ウェズリー・スナイプス、ロバート・ダウニー・Jr、ジョー・パントリアーノ、ダニエル・ローバック、トム・ウッド、イレーヌ・ジャコブ、ケイト・ネリガン、ラターニャ・リチャードソン、マイケル・ポール・チャン、ヴァイシアーレ・バンデラ、マーク・ヴァン、トレイシー・レッツ

【作品概要】
『エグゼクティブ・デシジョン』(1996)や『スター・トレック ネメシス/S.T.X』(2002)のスチュアート・ベアードが監督を務めた、アメリカのサスペンス作品。

本作は映画『逃亡者』(1993)のスピンオフ作品であり、映画『逃亡者』(1993)に登場する連邦保安官代理サミュエル・ジェラードを主役に配したサイドストーリーとなっています。

主演を務めるのは、『逃亡者』(1993)や「メン・イン・ブラック」シリーズ、『依頼人』(1994)などに出演するトミー・リー・ジョーンズです。

映画『追跡者』のあらすじとネタバレ


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

アメリカ合衆国連邦保安官(U.S.Marshals)から連邦保安官代理に昇進したサミュエル・ジェラードは、部下のノア・ニューマンとコズモー・レンフロ、サバナ・クーパーとボビー・ビッグズと共に、銃を不法所持していた犯人を逮捕しました。

しかしその際、手錠をした犯人がジェラードの部下に咬みついたことで、ジェラードは部下を救うために犯人の頭を殴りました。

捕まった犯人は27針も縫う大怪我を負わされたと訴えたことで、連邦保安局本部は世間からの非難を恐れ、ジェラードにある任務を言い渡します。

ジェラードの上司である連邦保安官キャサリン・ウォルシュから言い渡された任務は、ジェラードが捕まえた犯人を連邦刑務所まで護送し、記者団に良い印象を与えるように事情を説明することでした。

ある日の深夜。ジェラードは自身が捕まえた犯人と、他の囚人たちを乗せた囚人護送機に同乗しました。

一方、元海兵隊の特殊部隊隊員であるCIA特殊工作員マーク・シェリダンは、シカゴで交通事故に遭い、搬送された病院で治療を受けていました。

そこへ、シェリダンの恋人マリーが、シェリダンの治療費の支払いを兼ねてお見舞いに訪れます。シェリダンとマリーが談笑していると、突如現れた警察官によって、シェリダンは緊急逮捕されてしまいました。

今から半年前の1月12日、アメリカ・ニューヨークにある国連ビルで起きた外交保安局の捜査官が2人殺害された事件が発生。その殺害現場に残された犯人の指紋と、シェリダンの車にあった拳銃についた指紋が一致。

これにより、シェリダンは外交保安局の捜査官2人を殺害した容疑者として逮捕されたのです。ですが、それを知ったシェリダンは容疑を否認し、無罪を主張しましたが認められず、連邦刑務所に移送されることが決まりました。

しかし、囚人護送機が離陸して間もなく、シェリダンは突如ボールペン型銃を持った中国人の囚人に殺されそうになります。

その際、中国人の囚人が撃った弾が機体を一部破損させ、挙句の果てに囚人護送機のエンジン2基が停止。急降下した囚人護送機は近くの道路に不時着するも距離が足りず、オハイオ川へ墜落してしまいました。

破損した部分から川の水が浸水し、横転した囚人護送機がどんどん沈んでいく中、ジェラードが迅速に護送官に指示を出し、囚人たちを脱出させたおかげで無事機内から脱出。

その際、ジェラードは何故か手錠が外れていることが気になりつつ、シェリダンに他の囚人の救助をするよう指示しました。

しかし、シェリダンはこの墜落事故に乗じて逃亡。その後、駆けつけた救助隊員と郡保安官たちに救助されたジェラードは、消息不明の囚人がいると報告を受け、真っ先にシェリダンが逃亡したことに気づきました。

シェリダンを襲った中国人の囚人は、その後破損した部分から外に投げ出され、民家の屋根を突き破り風呂に墜落し死亡したことが判明。

そしてこの中国人の囚人について調べた結果、名前はヴィンセント・リン、中国人マフィアを殺して終身刑の判決を言い渡され、上訴に破れて連邦刑務所に戻る途中であることが分かりました。


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

ジェラードは駆けつけたコズモーたちと合流し、シェリダンが脱ぎ捨てた囚人服を見つけた郡保安官と州警察と協力し、シェリダン逮捕のためにオハイオ川周辺を捜索していきます。

するとそこへ、国務省外交保安局の局長ラムと特別捜査官フランク・バローズ、捜査官のジョン・ロイスがヘリに乗って登場。

ラムとバローズはジェラードの腕を見込んで、自分たちに捜査状況を知らせることと、ロイスを捜査に加えることを条件に、ジェラードたちにシェリダンの捜索を依頼しました。

実はシェリダンが殺したとされる、外交保安局の捜査官ハーモンとネイルはラムの部下であり、ネイルはロイスの相棒だったからです。

ラムたちが去った後、ジェラードは新たに捜査に加わったロイスの銃を確認。銀色の銃ではなく、ジェラードが愛用している44口径の拳銃グロック22を使うよう命じました。

川から引き揚げられた囚人護送機内を調査するジェラードたちは、ポールペン型の銃を発見。ジェラードは鑑識にまわして調べさせるよう言いましたが、ロイスは独自でポールペン型の銃が「XL-17 韓国製 22口径」であると調べました。

自分の指示に従わず、隠れてコソコソと調べるロイスにジェラードは怒り、公務執行妨害として彼に手錠をかけます。

ところがロイスは、コズモーがつけていた眼鏡を壊し、テンプルとモダンを上手く使い、まるでスパイのように自力で手錠を外して見せたのです。

クーパーたちがこぞってロイスを賞賛する中、ジェラードはどこかその手錠の外し方に既視感を覚えました。

一方シェリダンは、偶然トラックで近くを通りかかった夫婦を脅迫し、トラックに乗り込んで逃亡しようとしていました。

しかし、オハイオ川周辺はジェラードによって封鎖されており、危うく州警察に見つかりそうになったシェリダン。トラックを強引に走らせ封鎖網を突破し、ケンタッキー州パドゥーカから南に向かって逃亡します。

その場にいた州警察の警官からの報告を受け、ジェラードたちはすぐさまトラックを追跡。駆けつけた頃には、既にシェリダンがトラックを乗り捨て、沼地に手漕ぎボートで逃げ込んだ後でした。

それに気づいたジェラードは、ロイスたちと沼地に詳しい近隣住民と共に、モーターボートに乗って沼地の捜索を開始。ロイスは木の上によじ登り、身を隠していたシェリダンを発見します。

ロイスはシェリダンを逃がしてしまうからと言い、照明弾を撃たずに追跡を開始。見かねたロイスが乗るモーターボートを操縦していた男が、代わりに照明弾をあげてジェラードたちに知らせました。

ロイスは一瞬、シェリダンの姿を見失ってしまいますが、背後から襲い掛かってきた彼に銃を奪われてしまいます。

そこへ遅れてジェラードが到着。シェリダンは彼の取引には応じず、ロイスから奪った銃で彼を撃って逃亡。ジェラードはその後、病院に搬送されましたが、弾が当たったのが防弾ベストだったため、一命を取り留めました。

ジェラードが死にそうになったことを受け、病院に駆けつけたウォルシュは、シェリダン捜索の担当者を変えようかと進言しますが、ジェラード自ら捜査の続行を望みました。

以下、『追跡者』ネタバレ・結末の記載がございます。『追跡者』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

その頃シェリダンは、アメリカ・ニューヨークへ到着。公衆電話からスターバックスに電話をかけ、そこで働くマリーに自分の無実を訴えました。

「君に会う前、俺は国家の任務で働いていた。待ち伏せされ、自分の身を守るために2人殺した」「俺はこれから事件の黒幕を捜して、身の潔白を晴らす」

そう話すシェリダンの言葉を聞いて、マリーは彼の無実を信じます。マリーとの通話後、シェリダンは海兵隊の特殊部隊時代の知り合いに会いに行き、「軍曹」と呼ぶ彼に助けを求めました。

軍曹から逃亡用の資金と護身用の銃、頼んでおいた新しい身分証を受け取ったシェリダンは、国連ビル近くの建物に潜伏し、自分を罠に嵌めた事件の黒幕を捜し出すと決心しました。

一方、シカゴに戻ったジェラードは、シェリダンが冷酷な殺し屋だとして、何故逃亡中に人を殺さないのか疑問を抱きます。

そこでジェラードは、ニューマンとロイスを連れて、シェリダンの居場所を突き止めるべく、彼が連絡を取りそうなマリーの家を訪問。

事情聴取を受けたマリーは、シェリダンとの関係を隠し通す一方、「彼は人殺しなんかじゃない」と訴えました。

マリーの家を後にしたジェラードは、シェリダンが必ずマリーに連絡をしてくるはずだと睨み、他の連邦保安官ヘンリーとカーラに、マリーの見張りと彼女の電話の盗聴をするよう命じます。

そこへ、ボールペン型銃の持ち込みについて調べていたコズモーが合流。コズモーはジェラードに、「囚人護送機の整備士ケビンが銃を仕込んだ。事故の2日前、その報酬と思われる2万ドルがケビンの妹の口座に振り込まれていた」と報告しました。

コズモーの報告を受け、ジェラードはロイスたちには国連ビルの監視カメラの映像を入手するよう指示し、コズモーと一緒にジムへ向かいました。

しかし、ジェラードたちがジムに駆けつけた時には、ケビンはシャワー室で何者かによって殺されていたのです。

ジェラードたちは、今しがたジムの入り口ですれ違った中国人の男が犯人だと気づき、すぐさま男の後を追いかけましたが、見失ってしまいました。

その日の夜。ジェラードたちは国連ビルの監視カメラの映像を入手し、殺人現場である駐車場を移した映像をチェックします。

1月12日の午後3時30分に録画された映像をチェックした結果、ケビンを殺した中国人の男とシェリダンがバッグを交換した直後、ハーモンとネイルが彼らを強襲し、シェリダンが自衛のために2人を射殺したことが判明。

その証拠に、バッグを持ってその場を立ち去るシェリダンは手袋をしており、現場に彼の指紋が残るはずがありません。

翌日。外交保安局は何かを隠していると踏んだジェラードとウォルシュは、ロイスを連れて外交保安局へ足を運び、ラムとバローズを問い詰めます。

ラムたちはジェラードたちに、映像に映る中国人の男は、シアン・チャンという中国の国連派遣員であること。

実は諜報部員であるチャンを通じて、外交保安局の内部の者が中国側にアメリカの機密情報を流していること。

CIA特殊工作員であるシェリダンは、実はラムの部下として外交保安局の仕事を請け負っていたこと。

シェリダンがチャンに何かを渡しているのを見て、彼がそのスパイだと睨んだハーモンたちが現場を取り押さえようとしたら、シェリダンに撃たれてしまったことを打ち明けました。

この事実を隠していた理由は、シェリダンがジェラードたちの手によって早々に捕まれば、内々に解決できるとラムたちが踏んだからです。

その日の夜。ケンタッキー州に残って捜査していたクーパーとビッグスが、ジェラードたちと合流。ジェラードたちは中国領事館に出入りするチャンと、シェリダンと接触する可能性があるマリーを見張り、彼らの動向を窺います。


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

翌日。マリーはシェリダンの指示に従い、空港のロッカーから鞄を取り出し、鞄を持ったままドレスの試着室へ入り、その奥に隠れているシェリダンにカバンを渡しました。

マリーを尾行するヘンリーから報告を受けたジェラードは、ニューマンたちを連れて、彼が調べてくれた公衆電話があるマンハッタンの3番街へ急行します。

徹底的に捜索した結果、ジェラードたちはシェリダンの隠れ家を発見。そこにあったモニターの映像が、中国領事館を映しているのを見て、シェリダンもチャンを追っていると知りました。

ジェラードたちはすぐさま中国領事館を出たチャンを尾行します。チャンを尾行中、横断歩道ですれ違いざまに彼と鞄を交換した怪しい男を発見。

ジェラードはその男はシェリダンだと気づき、二手に分かれてチャンたちを尾行しました。シェリダンはタクシーでクイーンズ墓地へ向かい、チャペルの中に鞄を隠します。

その鞄を受け取ったのは、葬儀社の車列に紛れ込んで入ってきたバローズでした。シェリダンはバローズを待ち伏せし、彼が中国側に流した機密情報を証拠として突きつけ、事件の黒幕なのか問い詰めました。

バローズは咄嗟に「俺たちがやっていることが局長にバレそうになったから、お前を身代わりにした」と告白。シェリダンはもう1人いる事件の黒幕を炙り出そうと、バローズを人質に取って移動します。

シェリダンがバローズを連れて、チャペルから出てきた瞬間、彼を始末しに来たチャンが彼目掛けて狙撃しました。

寸でのところでジェラードが危険を知らせたことで、シェリダンは命拾いしましたが、代わりにバローズが撃たれて死亡。バローズを殺したチャンは、後から駆けつけたクーパーとビッグスによって逮捕されました。

シェリダンはクイーンズ墓地へやって来たマリーと合流し、彼女の車でその場から逃亡しようとしましたが、ちょうど入り口に来ていたロイスとコズモーが乗る車と衝突。

マリーはシェリダンを逃がすことを優先し、ジェラードたちに大人しく捕まりました。塀をよじ登り、老人ホームに逃げ込むシェリダンを猛追するジェラード・ロイス・ニューマン。

先にシェリダンを見つけたロイスが、部屋の中で取っ組み合っていると、銃声を聞きつけたニューマンが加勢しに現れます。ところがロイスは、加勢しに来たニューマンを銃で撃ったのです。

ロイスがニューマンを撃ったことを知らないジェラードは、胸から血を流して倒れたニューマンをロイスに預け、単身シェリダンを追跡します。

しかし、シェリダンは老人ホームの屋上から近くの地下鉄のホームの屋根に飛び移り、そのまま列車に飛び乗ってしまい、まんまと撒かれてしまいました。

その後、ニューマンはジェラードの付き添いのもと、病院へ救急搬送されましたが、搬送された病院で亡くなりました。


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

ニューマンの死を受け、深い悲しみに暮れるジェラードたち。誰よりもショックを受けているジェラードに、ヘンリーは工業団地に乗り捨てられた車の前席から、シェリダンの指紋がついた錠剤のシートを入手したと報告します。

ジェラードは薬局に置いてある薬をしらみつぶしに探した結果、シェリダンが船酔いの酔い止め薬を入手したことが判明。ジェラードは彼が、工業団地から出港する貨物船に乗って逃亡しようとしていると睨み、出港予定の貨物船を部下のキム刑事に調べさせます。

ニュージャージー州北東部の工業都市べーヨーンで穀物を積んだ貨物船「ソーゼル郵船」が、今夜工業団地から出港することになっているのを知り、ジェラードは友であるコズモーの制止を振り切り、単身シェリダンの逮捕に向かいました。

そんなジェラードの考えを読んでいたかのように、彼が乗ろうとしていたヘリには既に、ロイスが乗っていました。ジェラードとロイスは到着後、ちょうどソーゼル郵船のCデッキにある客室から出てきたシェリダンと遭遇。

シェリダンを猛追するジェラードは、クレーンで吊り上げられた貨物にぶら下がりながら取っ組み合い、穀物の山に落ちてもなお、2人は取っ組み合いました。

そんな2人に追いついたロイスは、ソーゼル郵船の甲板から真下にいるシェリダン目掛けて銃を発砲。右肩と右の脇腹を撃たれたシェリダンは、ジェラードと市警の監視下で、搬送された病院へ入院しました。

その際、ジェラードはニューマンを撃ったとされるシェリダンの銃と、ロイスが持っている銃を、ロイスから見せてもらいます。確認後、ジェラードはコーヒーを買いに席を外しました。

ロイスは見張りの警官に証拠品を持たせ、証拠係に持っていくよう指示し、シェリダンの病室へ侵入。シェリダンに銃口を向け、何故シェリダンを罠に嵌めたのか話しました。

「中国側にアメリカの機密情報を渡す配達係としてお前を使った。もしバレてしまった時は、お前を囮に使おうと思った」

そう、中国側にアメリカの機密情報を流したスパイとは、バローズとロイスのことでした。ただ誤算だったのは、想像以上にシェリダンの腕が立つことと、シェリダンが身を守るためとしてハーモンたちを射殺したことです。

ロイスは邪魔なシェリダンを始末するべく、彼を殺そうとした瞬間、ロイスが事件の黒幕であると見抜いたジェラードが止めに入ります。

実は、ジェラードは銃を確認した際、シェリダンが自分を撃った時の弾と、ニューマンが撃たれた時の弾が同じものであることから、シェリダンに奪われたロイスの銃であることに気づいたのです。

ロイスは沼地でシェリダンから銃を取り返していたのを、ジェラードはしっかりと見ていました。ロイスは事件の真相を知ったジェラードを始末するべく、グロックの引き金を引きましたが、空発に終わってしまいます。

何故ならジェラードが、銃を確認した際に弾を抜いておいたからです。ロイスは観念するふりをして、ジェラードを後ろに隠し持っていた銃で殺そうとしますが、先にジェラードに撃たれて失敗。

後日。シェリダンが無実であることが証明され、彼は晴れて自由の身となり、迎えに来たマリーと喜びを分かち合います。

そしてジェラードは、審問が終わるのを待っていたコズモーたちの元へ戻り、ニューマンのために献杯しに、詰め掛けた報道陣の前を後にしました。

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映画『追跡者』の感想と評価


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

事件の真相に辿り着くジェラード

映画『逃亡者』(1993)同様、事故に乗じて逃亡した囚人を追跡することになった連邦保安官代理ジェラード。

冷静沈着に集めた情報を瞬時に把握・分析し、次に逃亡者がどこへ行くのか先読みしていくジェラードは、とても頼もしく格好良いです。

そんなジェラードだからこそ、実はシェリダンが事件の黒幕たちに罠に嵌められ、殺人罪で逮捕されてしまったという事件の真相に辿り着けました。ジェラードの素晴らしい推理力と洞察力の鋭さに感嘆します。

仲間に対する信頼が厚く愛情が深いジェラードは、物語の後半、ロイスに裏切られてニューマンを殺されてしまったので、誰よりも落ち込んだことでしょう。

若き連邦保安官の死にショックを受け落ち込むジェラードの姿は、彼の心情を察すればするほど胸が痛みます。

衝撃を受ける事件の黒幕の正体


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

シェリダンとジェラードたち連邦保安官チームは、スリリングな逃亡劇を繰り広げつつ、独自のやり方でシェリダンが逮捕されることになった事件の真相を調べていきました。

その結果、辿り着いた事件の黒幕の正体は、物語の後半までジェラードたちと共にシェリダン逮捕のために動いていた、ロイスとバローズでした。

ニューマンを殺し、ソーゼル郵船の甲板からシェリダンを殺そうとしたロイスの豹変っぷりは、背筋が凍りつくほど怖いです。

外交保安局のシェリダン逮捕の理由に矛盾が生じてから、外交保安局の捜査官も怪しいと推察できるものの、まさか一緒に捜査していた人物が黒幕だったとは、観ている誰もが大きな衝撃を受けることでしょう。

まとめ


TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.(s06)

自分の身を守るために、襲ってきた外交保安局の捜査官を射殺してしまったCIA特殊工作員と、逃亡した彼を追いかける連邦保安官代理が事件の真相を暴く、アメリカのサスペンス作品でした。

ジェラード率いる連邦保安官チームは、チームメイト同士が仲が良く信頼関係も良好で、連携プレイが完璧です。

それとは反対に、外交保安局の捜査官は任務に失敗すれば、トカゲのしっぽ切りみたいに見捨てられ、内々に始末されてしまうほど冷え切った関係性でした。

ただ組織とアメリカを裏切ったロイスとバローズですが、彼らにも仲間への情がないわけではありません。その証拠にロイスたちは、ハーモンたちを殺したシェリダンへの怒りを燃やしています。

何故ロイスたちがスパイ行為をしたのかは、劇中では描かれていません。事件の真相を解いていくのと同時に、その理由を考察する楽しみがあります。

罠に嵌められたCIA特殊工作員と連邦保安官代理による逃亡劇と、2人が事件の黒幕の正体に辿り着くまでの謎解きが楽しめる、ハラハラドキドキするサスペンス映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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