Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/04/19
Update

映画『由宇子の天秤』あらすじ/キャスト/上映館。瀧内公美が国際映画祭で女優賞受賞の話題作が劇場公開決定

  • Writer :
  • 大塚まき

第20回ラス・パルマス国際映画祭にて
最優秀女優賞(瀧内公美)&CIMA審査員賞をW受賞

瀧内公美(『火口のふたり』、『裏アカ』)を主演に迎えた春本雄二郎監督(『かぞくへ』)の最新作『由宇子の天秤』が、2021年4月9日~18日(現地時間)にスペインのカナリア島で開催されている第20回ラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞(瀧内公美)とCIMA審査員賞の2冠に輝く快挙を達成しました。


(c)2020 映画工房春組

映画『由宇子の天秤』が、2021年9月より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開されます。

また、この度の受賞を受けて瀧内公美と春本雄二監督より喜びのコメントが到着しましたのでご紹介します。

映画『由宇子の天秤』について


(c)2020 映画工房春組

物語の主人公は、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子。

事件の真相に迫るなか、父の政志からある衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるストーリーです。

“正しさ”とは一体何なのか?情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作

主演は、『火口のふたり』(2019)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、映画・TV・舞台と多方面で活躍し注目される瀧内公美

最後まで緊張の糸が途切れない展開、そして究極の選択に追い込まれていく瀧内公美演じる主人公・由宇子の圧倒的な存在感により、見事今回、最優秀女優賞とCIMA審査員賞を受賞しました。

瀧内公美にとって、海外の国際映画祭で主演女優賞を受賞するのは本作が”初“となります。

脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』(2020)の河合優実、『かぞくへ』(2016)の梅田誠弘、さらに日本映画屈指のバイプレイヤー光石研ら。

監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描き、約1万人を動員する異例のロングランヒットとなった『かぞくへ』の春本雄二郎。

本作は第20回ラス・パルマス国際映画祭(※)で最優秀女優賞(瀧内公美)とCIMA審査員賞をW受賞。世界中の数ある高い水準の作品の中から、メインであるコンペティション部門に見事選出されました。

本作のほかにも、深田晃司監督の『本気のしるし』(コンペティション部門)や河瀨直美監督『朝が来る』(パノラマ部門)などの日本映画が出品しています。

(※)ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置き、スペインで活動する監督や批評家、シナリオ作家など主要な映画人らで発足される、今年で20回目を迎えます。

瀧内公美のコメント

この度、受賞を受けて主演の瀧内公美より、喜びのコメントが到着しました。

このたびは『由宇子の天秤』で主演女優賞をいただき、身に余る想いです。
春本監督はじめスタッフ、キャストの皆さまに感謝申し上げます。如何なる時でも戦い続けてくれた春本監督に一番御礼が言いたいです。本当にありがとうございました。

監督:春本雄二郎のコメント

参考:春本雄二郎の公式ツイッター


この度、受賞を受けて春本雄二郎監督より、喜びのコメントが到着しました。

この度は、最優秀女優賞、CIMA審査員賞と2つも名誉ある賞をいただける運びとなり、大変光栄です。主演の瀧内さんをはじめ、この2つの賞は作品に関わった全てのスタッフ・キャストの力が結束したことで受賞に繋がることができたと思っております。
改めて、この映画に関わった全ての方々に感謝いたします。

映画『由宇子の天秤』の作品情報

【日本公開】
2021年(日本映画)

【監督・脚本】
春本雄二郎

【キャスト】
瀧内公美

映画『由宇子の天秤』のあらすじ


(c)2020 映画工房春組

三年前に起きた女子高生いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、いま世に問うべき問題に光を当てることに信念を持ち、保守的な製作サイドと衝突することも厭いません。

一方で、父の政志が経営する学習塾を手伝い、慎ましくも幸せに二人三脚で生きてきました。

ところが、ある日、思いもかけない政志の行動によって、由宇子は信念を揺るがす究極の選択を迫られ…。

まとめ

本作はこれまで、釜山国際映画祭ニューカレンツアワードを受賞、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞、そして平遥国際映画祭では審査員賞・観客賞をW受賞、さらには世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されるなど、次々と世界各国の映画祭を席巻中です。

第20回ラス・パルマス国際映画祭での受賞で、国内外からさらなる注目の的となることでしょう。

由宇子旋風は、まだまだ勢いが止まりません!

映画『由宇子の天秤』は、2021年9月より渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショーです。



関連記事

新作映画ニュース

映画『アネット』あらすじ/キャスト/公開日/上映館/予告映像解禁。レオス・カラックス監督初のロックオペラミュージカルがいよいよ日本に!

レオス・カラックス監督最新作『アネット』は2022年4月1日(金)公開決定! 映画『アネット』は、第74回カンヌ国際映画祭監督賞、第79回ゴールデングローブ賞<ミュージカル・コメディ部門>主演女優賞ノ …

新作映画ニュース

映画『ブルー・マインド』あらすじと上映劇場情報。予告編とポスタービジュアル解禁

スイス・アカデミー賞7部門ノミネート、作品賞ほか3部門受賞。恐ろしくも美しく、狂おしく淫らな、カミング・オブ・エイジ・ホラー。 映画『ブルー・マインド』は、10月13日(土)よりヒューマントラストシネ …

新作映画ニュース

4DX上映館情報『ドラゴンボール超 ブロリー』お薦めの映画鑑賞法で「かめはめ波」を体感せよ

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』が4DXで2018年12月14日より上映決定。 ⽇本のみならず全世界で桁外れの⼈気を誇る伝説的コミック「ドラゴンボール」の記念すべき劇場版20作品⽬最新作『ドラゴンボ …

新作映画ニュース

『海街奇譚』あらすじ/公開日/上映館。中国映画新世代のチャン・チー監督が日本へ贈る驚嘆の《アート・サスペンス》

中国映画界の新たな才能が 驚嘆の映像美で紡ぎ出すアート・サスペンス! 姿を消した妻の故郷である、離島の港町へと訪れた男。男は手に携えたカメラとともに、不可思議な事件の数々と遭遇する……。 夢と現実、過 …

新作映画ニュース

映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』4K無修正版公開日/上映館/あらすじ。セルジュゲンズブール代表作が劇場で甦る

セルジュ・ゲンズブール 没後30周年記念企画 ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版 上映されるたびに多くのファンに賞賛されてきた伝説の傑作が、約46年を経て、ゲンズブール没後30年となる …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学