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Entry 2023/05/21
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映画『ストレージマン』公開初日満席!池袋シネマロサで連下浩隆・瀬戸かほキャスト陣が舞台挨拶に登壇!

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

映画『ストレージマン』は2023年5月20日(土)より池袋シネマ・ロサ他で全国順次公開!

コロナショックによる派遣切りによって職を失い、住む家も家族も失った男が、住むことを禁止されているトランクルームでの生活へと追い詰められていく現代の閉塞感を描いた問題作『ストレージマン』

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022・短編部門では観客賞を受賞し、福岡インディペンデント映画祭2022ではグランプリに輝くなど、数多くの映画祭で高い評価を受けました。


(C)MANTRIX PICTURES

このたび映画『ストレージマン』の劇場公開開始を記念し、公開初日の2023年5月20日(土)に池袋シネマ・ロサにて初日舞台挨拶が開催されました。

舞台挨拶には、俳優の連下浩隆さん、瀬戸かほさん、渡部直也さん、米本学仁さん、立野沙紀さん、宮崎翔太さん、森恵美さんの7人のキャストと萬野達郎監督が登壇。本記事では、その初日舞台挨拶の模様をお届けいたします。

映画『ストレージマン』シネマ・ロサ初日舞台挨拶リポート!

森下役:連下浩隆さん(主演)


(C)MANTRIX PICTURES

公開初日に「満席」を記録!

2023年5月20日(土)に劇場公開を迎えた映画『ストレージマン』。それを記念しての舞台挨拶も開催された池袋シネマ・ロサでの公開初日には、なんと“満席”を記録2022年12月の池袋HUMAXシネマズでの先行上映に続き“2度目”の満席を果たしました。

プロデューサーも務めた主演・連下浩隆さんは、「萬野監督、ついにここまで来ましたね」と監督に労いの言葉を贈ったのち「万野監督と『二人で一緒に映画を撮ろう』と少しずつ育てていった作品です」「映画を観たお客様をはじめ、多くの方にお力をいただけた中でこのような日を迎えられたこと、本当に嬉しく思っております」と自身の心境を明かしました。


(C)MANTRIX PICTURES

また本作で“一人二役”に挑戦した瀬戸かほさんは、「本日の上映前には、多くの方にお声がけいただけました」「劇場公開によって、より多くの方にこれから作品を観ていただけることが嬉しいです」と語りました。

渡部直也さんは、多くのインディーズ映画で出演する中での“満席”の苦労に触れた上で「大変さは身に染みて分かっています。本当におめでとう、本当にありがとう」と、快挙に対する祝福と感謝の言葉を伝えました。

さらに米本学仁さんも、「小さく狭いストレージで行きざるを得なかった男の話が、満席のお客様に迎えていただけたこと、本当にありがとうございます」「本日の萬野監督が少し緊張気味なのも、それだけ思いの詰まった作品だからでもあります」と冗談を交えながらも、劇場に訪れた観客に感謝しました。

大阪シアターセブンでの上映も決定!

晶子/由美子役:瀬戸かほさん


(C)MANTRIX PICTURES

立野沙紀さんは、映画『ストレージマン』の物語について「嘘のようで本当の話なんじゃないかと私自身は感じている」「その中でも頑張って諦めずに一歩一歩生きていく姿を見て『自分もがんばろう』『まだまだ諦められないな』と思えた」と、本作の魅力について改めて語りました。

宮崎翔太さんも、本作について「コロナショックという問題に真っ向からぶつかった作品であり、その潔さとかっこよさが魅力」と語り、『ストレージマン』という作品に関われたことへの喜びを明かしました。

また森恵美さんは、本作のキャスト・スタッフ陣について「すごく和気藹々とした、楽しいチーム」と評した上で、「萬野監督による第2弾・第3弾の『マン』映画も楽しみにしています」と再び萬野監督や『ストレージマン』キャスト・スタッフ陣と映画を作りたいという想いを伝えました。

そして初日舞台挨拶の最後、萬野監督は新たな“満席”記録を果たせたことの感謝を改めて述べた上で、本作の大阪シアターセブンでの2023年6月24日(土)からの上映決定を発表。萬野監督の故郷でもある大阪での上映決定に、観客は大きな拍手で祝いしました。

映画『ストレージマン』の作品情報

【日本公開】
2023年(日本映画)

【英題】
Storage Man

【監督・脚本】
萬野達郎

【プロデューサー】
れんげひろたか

【キャスト】
連下浩隆、瀬戸かほ、渡部直也、矢崎広、米本学仁、立野沙紀、宮崎翔太、林凛果、森恵美、奥井奈南、しじみ、古坂大魔王(声の出演)、渡辺裕之

【作品概要】
本作で主演を務めた連下浩隆はプロデューサーとしても参加。全く異なる性格のキャラクターを一人二役で挑戦している瀬戸かほや、ベテランの渡辺裕之らが脇を固めます。

経済情報メディア・NewsPicksやNHKワールドの経済番組で演出を担当してきた萬野監督の手腕が光る本作は、国内コンペティション部門観客賞(短編部門)を受賞。

福岡インディペンデント映画祭2022ではグランプリに輝き、その後もロサンゼルス・アジア映画祭にて作品賞と主演男優賞にノミネート、北九州最大の映画フェス「Rising Sun International Film Festival」で入選、カナダ・スクリーン・アワード認定の映画祭「Silver Wave Film Festival」にて最優秀外国作品賞を受賞し、国内外問わず高い評価を受けています。

映画『ストレージマン』のあらすじ


(C)MANTRIX PICTURES

自動車工場の派遣社員として働く森下は、妻・晶子と娘・桜の3人暮らし。社宅に住み、娘の誕生祝いを家族で祝うなど、慎ましいながらも幸せに暮らしていました。

しかし、森下はコロナショックで派遣切りに遭ってしまい失業。同じ頃、晶子もパート職を失い、将来に不安を抱いたことで森下と口論になります。

晶子に対して苛立ち、手を上げてしまう森下。それが原因で晶子の両親に離婚を要求された結果、晶子は桜を連れて実家に戻ることとなり、会社からも社宅の立ち退きを迫られます。

荷物を手に途方に暮れていた時、目についたのはトランクルーム。トランクルームは荷物を預ける狭い部屋ですが、雨風もしのげ、鍵もちゃんと施錠できます。

誘惑に負けた森下は、トランクルームでこっそりと生活を始めます……。

まとめ


(C)MANTRIX PICTURES

2023年5月20日(土)に劇場公開を迎えた映画『ストレージマン』の池袋シネマ・ロサでの初日舞台挨拶は、大盛況ののち無事終了。

「2度目の満席」「大阪シアターセブンでの2023年6月24日(土)からの上映決定」という二つの吉報を登壇者・観客で祝えた、本作にとって記念すべきイベントとなりました。

今後もさらなる上映拡大が期待される映画『ストレージマン』。

劇場公開を通じてより多くの人々に映画が観られてゆく中で、果たしてどんな反響が生まれてゆくのか。その動向に注目です。

映画『ストレージマン』は2023年5月20日(土)より池袋シネマ・ロサ他で全国順次公開!




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