インディペンデント映画の配信サービス「CINEMA DISCOVERIES」(シネマディスカバリーズ)を提供するシネマディスカバリーズ株式会社は、2020年4月にサービスをスタートし、1周年を迎えました。
2021年3月のリニューアル以降、独占配信作品を拡充してきたシネマディスカバリーズ。
この度、シネマディスカバリーズでしか観ることのできない独占配信、初配信作品を厳選し、2021年4月22日(木)から5月5日(水)まで配信することが発表されました。
CONTENTS
シネマディスカバリーズについて
シネマディスカバリーズは、キュレーション型の映画配信サービス。
単品視聴200円〜1,000円(税込)で、 映画祭で話題になった作品、ミニシアターで上映された作品などを中心にキュレーションされたエッジーなインディペンデント映画や名作を観ることができます。
作品の特徴は、作家の自由な発想とこだわりに満ちた多様な価値観をもつ映画。
映画自体だけなく、作品解説、監督による撮影秘話、監督紹介Q&A、テーマ性のある特集なども楽しめるサービスです。
さらに、ライブ配信を行ったり、映画祭のオンライン開催をサポートしたりなど様々な企画にも取り組んでいます。
シネマディスカバリーズ1周年企画
画像:配信作『クローゼット』より
1周年企画のセレクションは、シネマディスカバリーズへ日頃から作品の提供や紹介に協力しているミニシアター、配給会社、映画メディアからの推薦によるもの。
配信作品は、『クローゼット』、『恋愛依存症の女』ほか、シネマディスカバリーズでしか見ることのできない独占配信作品や初配信作品の合計5本です(作品ラインナップは後述)。
価格は単品購入価格が600円〜1000円(税込)、5本をまとめたセット価格が2600円(税込)となっています。
購入後の視聴期間は、単品購入が3日間、セット購入が10日間です。
作品ラインナップ紹介
1周年企画の作品ラインナップをご紹介します。
進藤丈広監督作『クローゼット』
“添い寝屋”という稼業を通して現代社会に潜む心の孤独を描いた人間ドラマ。
キャストには、2度のオーディションを勝ち抜いた俳優たちが多数出演。主人公の「ジン」役には三濃川陽介、Wヒロインを栗林藍希と新井郁が務めます。
本作は新鋭・進藤丈広監督が「日本駆け込み寺」や実在の「添い寝屋」、毎日新聞記者等に綿密な取材を重ね製作された物語で、30年の歴史あるアメリカ・シネクエスト映画祭をはじめイギリス・フ ランス・イタリア・ロシア、アジアなど世界各国の国際映画祭で話題を呼びました。
映画『クローゼット』の作品情報
【製作年】
2020年(日本映画)
【監督】
進藤丈広
【キャスト】
三濃川陽介、栗林藍希、新井郁、尾関伸次、永嶋柊吾、篠田諒、青柳尊哉、宮下かな子、中込佐知子、渡部遼介、中村祐、美子、水島麻理奈、門下秀太郎、工藤孝生、碓井玲菜、安野澄、枝川吉範、井上賢嗣、白畑真逸、飛磨、正木佐和、草村礼子、渡辺いっけい
【単品購入価格】
1,000 円
進藤丈広監督からのメッセージ
とても静かな映画です。ストーリーに大きな展開もありません。ただ、登場人物一人一人に物語があり、深く繊細な生き様を見ることができます。どうか最後まで彼らを見守ってください。
菱沼康介監督作『かく恋慕』
画面に映らぬ匂いをモチーフに、見えないが確かにあるモノを見せようという試みに取り組んだハードボイルドなラブストーリー。
匂いに敏感なアリカを演じたのは『赤色彗星倶楽部』(2018)、『カランコエの花』(2018)の手島実優。アリカの義理の妹役には『ある用務員』(2021)、『ソワレ』(2020)など近年の活躍が目覚ましい芋生悠、アリカの夫役には『生きてるものはいないのか』(2012)の札内幸太が演じました。
監督・脚本を務めた菱沼康介監督は26歳で自主製作した映画『つづく』ぴあフィルムフェスティバルのグランプリを受賞し、『ライフ・イズ・デッド』(2012)など商業的な映画も製作しつつ、自主映画も製作を手がけ、国内外多くの映画祭で受賞しています。
映画『かく恋慕』の作品情報
【製作年】
2019年(日本映画)
【監督・脚本・製作】
菱沼康介
【キャスト】
手島実優、札内幸太、芋生悠
【単品購入価格】
700円
菱沼康介監督からのメッセージ
『かく恋慕』は匂いによる新しい映画技法に挑み、国内13海外12の映画祭に選出、グランプリ・監督賞・主演女優賞含む12冠を獲得した、愛の不可思議を描いたハードボイルドなラブストーリー。鼻で見る映画を初体験してください。
木村聡志監督作『恋愛依存症の女』
予測不可能なハッピーエンドへ。199分後、あなたは誰かを好きになる。
さまざまな登場人物たちが織り成すユーモラスな恋愛模様を、199分という長尺で描いた群像劇。
監督は、本作が長編初作品となった木村聡志。
出演は、「ミスiD 2016」ファイナリストで、映画やミュージックビデオに出演を重ねているひらく、『なけもしないくせに』『飢えたライオン』の品田誠ほか。
映画『恋愛依存症の女』の作品情報
【製作年】
2018年(日本映画)
【監督】
木村聡志
【キャスト】
ひらく、品田誠、山谷武志、小島彩乃、大須みづほ、金久保茉由、吉田裕美、澁川智代、安楽涼、松森モヘー(中野坂上デーモンズの憂鬱)、大塚ヒロタ、南久松真奈、三森麻美、高橋花生、安達可奈、井手口裕樹、向井稜太郎、ヤノキョーコ、村上亜利沙、山下ケイジ、出倉俊輔(DEG)、杉木悠真、佐藤雄紀、はぎの一、平岡佑介、渋谷恭子
【単品購入価格】
1,000円
木村聡志監督からのメッセージ
この映画はどこにでもいるような、でもちょっぴり不思議でクセのある登場人物達が織りなす恋愛群像劇です。それはあなた自身の話かもしれないし、あなたの好きな人の話かもしれません。僕はこの映画を観る度にこの映画に出て来る人達のことが大好きになりましたし、昔の自分の恋愛を恥ずかしく感じたりしています。
森田博之監督作『カラガラ』
未曾有の大震災から10年が過ぎた日本のとある地方の町カラガラを舞台に、奇妙な登場人物たちが不器用に生きていく様を描いた作品。
2016年の監督作品『ラストラブレター』が第11回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞と映画.com賞を受賞するなど高い評価を得た森田博之監督が2012年に撮った初の長編映画監督作品。
第6回 田辺・弁慶映画祭入選作品。
映画『カラガラ』の作品情報
【製作年】
2012年(日本映画)
【監督・脚本・編集】
森田博之
【キャスト】
田中圭介、多田亜由美、石井統、正木英恵、ミネオショウ、矢野友樹、西崎啓介、奥山滋規、吉田直子、松田光輝、辻本晃良
【単品購入価格】
600円
森田博之監督からのメッセージ
この作品は2011年の震災直後に撮影しました。元々は過去の震災が風化しつつある当時の状況を映画にするつもりでしたが、実際に未曾有の震災に直面し、どのように制作を進めるべきか悩みながら撮影したのを覚えています。
澤佳一郎監督作『そこにあるもの』 (音声ガイド及び字幕付き版)
東京都⻘梅市の盲養護老人ホーム「聖明園曙荘」で生活する人々に密着したドキュメンタリー。
普段は見ることのできない施設内での暮らしや、ここで暮らす方達の「見えないことについて」の世界が描かれていく中、「見えないとはどういうことか」という問題から少しずつ「物事の見方」についての変化が生まれていきます。
監督は『アリスの住人』(2021)が公開を控える澤佳一郎。
映画『そこにあるもの』の作品情報
【製作年】
2010年(日本映画)
【監督】
澤佳一郎
【音声ガイド】
しゅはまはるみ
【単品購入価格】
700円
澤佳一郎監督からのメッセージ
本作の撮影中、視覚障害に対しての理解を深めていく一方で「生きることの楽しさ」にも気付かされました。普段見ることのできない施設内での生活もそうですが、何よりここで暮らす魅力的な人達に出会ってほしいです。
まとめ
インディペンデント映画は上映期間や上映場所が限定されており、見逃してしまったり、もう一度観たいと思ったりしてもなかなか視聴機会が得られません。
シネマディスカバリーズでは、2021年3月のリニューアル以降、独占配信作品(38本)を強化、充実させてきました。
今回ご紹介した5作品以外にも、たくさんの希少な作品が用意されていますので、GW期間中は、おうち映画を通じて多くの刺激的な作品との出会いを体験されてはいかがでしょうか。