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Entry 2018/12/05
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映画『ドント・ウォーリー』あらすじとキャスト。ガス・ヴァン・サント監督の20年越しの渾身の一作

  • Writer :
  • 中村綾子

ガス・ヴァン・サント監督、3年ぶりの新作映画『ドント・ウォーリー(邦題)』は、2019年5月ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷・新宿武蔵野感ほか全国順次公開決定!

亡き名優ロビン・ウィリアムズが演じることを熱望した、風刺漫画家ジョン・キャラハンの自伝“Don’t Worry He Won’t Get Far on Foot:The Autobiography of Dangerous Man”

それを原作とした映画化に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で知られたガス・ヴァン・サント監督が構想から20年が経ち、ホアキン・フェニックス主演で映画を完成させました。

『Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot(原題)』を邦題を『ドント・ウォーリー』とし、2019年5月に日本公開が決まりました。

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映画『ドント・ウォーリー』とは


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2014年他界した名俳優にして名コメディアン、ロビン・ウィリアムズが熱望した、オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を映画化したものです。

ロビン・ウィリアムズは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998)の公開時から映画化を考えていて、当時から監督にと相談を受けていたのはポートランドに縁のあるガス・ヴァン・サント監督でした。

ロビン・ウィリアムズの死後、映画化を決めたガス・ヴァン・サント監督が自ら脚本を書き、企画から完成まで20年を要しました。

ジョン・キャラハンのプロフィール

1951年、オレゴン州ポートランドに生まれました。

21歳の時に、自動車事故により頚髄(けいずい)損傷となり、胸から下の麻痺で、車いす生活となりました。

事故後、上半身の部分的な回復により、両手の間にペンを握りしめて漫画を描き始めます。

彼の漫画の内容は、風刺するには障害や病気を扱ったりとタブー視されるものがありましたが、障害を持つキャラハンのファンからは、肯定的な意見が多かったようです。

賛否両論のある彼の漫画は、新聞相手に抗議したり、新聞の不買運動を先導したりすることにつながるものもありましたが、それでも1983年から亡くなるまでの27年間、地元ポートランドの新聞に漫画を掲載していました。

2010年に四体麻痺と呼吸器系の合併症により亡くなりました。

ガス・ヴァン・サントも遺志を受け継ぐ


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ガス・ヴァン・サント監督は、本作『ドント・ウォーリー』について、次のように思いを語っています。

この映画は、ジョン・キャラハン自身が執筆した彼の自伝”Don’t Worry He Won’t Get Far on Foot:The Autobiography of Dangerous Man”を映画化したものだ。

キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ。そして、彼が映画化の権利を持っているということをその時に知った。

ロビンが、なぜキャラハンにこれほど興味を持ったのかは、彼の友人である俳優クリストファー・リーヴ(※初代スーパーマン、1970年代ジュリアード音楽院時代にルームメイトとなり、それ以来の友人。リーヴも事故により全身麻痺となる)の影響が大きかったようだ。

映画を作っていくのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなものだよ。本作も例外なくね

車いす生活を余儀なくされた友人と、同じような状況下にある風刺漫画家の半生を知り映画化に向け奔走しながら63歳でこの世を去ったロビン・ウィリアムズ。

その彼の思いを受け継ぎ、映画を作るのはジグソーパズルのようだと語りながら、本作を企画、完成させた、ガス・ヴァン・サント監督。

20年も前から温めていた企画がやっと映画として公開されることになり、ガス・ヴァン・サント監督の感慨もひとしおかもしれませんね。

映画『ドント・ウォーリー』の作品情報


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【公開】
2019年(アメリカ映画)

【監督・脚本】
ガス・ヴァン・サント

【キャスト】
ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラック、マーク・ウェバー、ウド・キア

【作品概要】

2014年に他界したロビン・ウィリアムズが熱望した、実在した風刺漫画家の半生の物語を映画化しました。

ポートランドに縁のあるガス・ヴァン・サントが、監督にと相談を受けて、企画から20年の時を経て完成しました。

当初キャラハンを演じることを熱望していたロビン・ウィリアムズの遺志を受け継いだのは、ホアキン・フェニックス。兄の死後、ガス・ヴァン・サントの『誘う女』から本名で活動を再開した経緯があります。ゴールデングローブ賞、アカデミー賞に何度もノミネートされる実力派です。

仕草、話し方等を研究し見事に演じきっているその姿は、ジョン・キャラハンそのものです。

キャラハンの人生にやさしく寄り添い、世界に背を向けていた彼を支えていく周りの人々を演じるのは、ルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラック。いずれもゴールデングローブ賞やアカデミー賞にノミネート経験のある、実力派ぞろいです。

本作品は、2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン国際映画祭に、正式出品されました。

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映画『ドント・ウォーリー』のあらすじ

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オレゴン州ポートランドに住むジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、アルコールに頼りながら日々を過ごしていました。

ある時、自動車事故に逢いますが、一命をとりとめます。

しかし、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされてしまいます。

絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日を送るキャラハン。

しかし、ささいなことがきっかけから、自分を憐れむことを止め、過去から自由になる強さを得ていきます。

彼は、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始めます。

人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいてくれました。

2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話です。

映画『ドント・ウォーリー』ムビチケカード情報

12月21日(金)から、『ドント・ウォーリー』ムビチケカードが発売予定です。

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購入特典は、本国版WEBポスタービジュアルのオリジナル・ポストカードです。

数量限定なので、お早めにお求めくださいね!

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どちらにもジョン・キャラハンのイラストが入っていますが、お酒がモチーフになっているとはこれも風刺がきいていて面白いですね。

*詳細は後日公式サイトにて掲載されるようです。

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まとめ


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ガス・ヴァン・サント監督や、主演を務めたホアキン・フェニックスも、ロビン・ウィリアムズの遺志を受け継ぎ映画化となった本作品。

ロビン・ウィリアムズがなくなる4年前にジョン・キャラハンは亡くなりました。

ジョン・キャラハンが漫画に込める風刺や皮肉を、健常者でありながら理解して、彼の思いを受け継いでいたのは、ロビン・ウィリアムズかもしれません。

自分を憐れんでいたジョン・キャラハンの心の旅を、ガス・ヴァン・サント監督が繊細に描き、時にユーモアを交えながら、深く心に残る作品に仕上げています。

映画『ドント・ウォーリー』は、2019年5月 ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラスト渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

ぜひ、お見逃しなく!


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