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Entry 2019/01/31
Update

オダギリジョー初監督映画『ある船頭の話』公開決定!あらすじとキャストに見た国際派俳優のマルチな才能とは

  • Writer :
  • 中村綾子

日本が誇る国際派俳優オダギリジョーが、監督を務める長編作品『ある船頭の話』が9月より新宿武蔵野館ほかでの全国公開

本作『ある船頭の話』は、キャスト陣はもちろんですがスタッフも超豪華!

今回は解禁になったクランク・アップのコメントなど、最新情報をご紹介します。

映画『ある船頭の話』について

俳優として海外でも精力的に活動してきたオダギリジョー。

彼のもとに超豪華な国際派スタッフが集結した長編映画が完成しました。

撮影監督は『恋する惑星』『ブエノスアイレス』などでウォン・カーウァイ監督とタッグを組み、新作『宵闇真珠』では監督を務めたクリストファー・ドイル


©Pica Pica Media

衣装デザインは黒澤明監督の『乱』で、日本人女性初のアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したワダエミです。

また世界を舞台に活躍するアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦しています。

オダギリジョー本人が長年温めてきたオリジナル脚本で、2019年の映画界に新たな光を灯します。

主人公の船頭トイチ役には日本を代表する名優の柄本明

2008年に公開された新藤兼人監督の『石内尋常高等小学校 花は散れども』以来11年振りの主演映画です。

そして人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人の源三には村上虹郎。映画やテレビ、舞台と出演作が目白押しの若手実力派です。

映画『ある船頭の話』の作品情報

【公開】
2019年(日本映画)

【脚本・監督】
オダギリジョー

【キャスト】
柄本明、村上虹郎

【作品概要】
海外でも精力的に活動する俳優のオダギリジョーの長編初監督作品。長年温めてきたオリジナルの脚本で、橋の建設が進む山村が舞台の物語。

主人公の船頭トイチを務めるのは柄本明。トイチのもとに遊びに来る村人の源三役を村上虹郎が務めます。

撮影監督は『恋する惑星』『宵闇真珠』のクリストファー・ドイル。日本人女性初のアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したワダエミが、衣装デザインを担当しています。

音楽を今回初挑戦のアルメニア出身ジャズピアニストのティグラン・ハマシアンが音楽を手がけます。

映画『ある船頭の話』のあらすじ

とある川で、村と町を繋ぐため船頭を続けるトイチ(柄本明)。

村人の源三(村上虹郎)が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていました。

川上では橋が建設中で、人々は皆完成を心待ちにしています。

そんな折、トイチの前に1人の少女が現れました。

彼女がトイチの人生を大きく変えて行くことになります…。

『ある船頭の話』クランクアップコメント

オダギリジョー監督

人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います。しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か。

資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった『幸せ』の定義。

一人の船頭を通して見つめる『本当に人間らしい生き方とは?』美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています。

柄本明

オダギリジョー監督に船頭の役を頂きました。一生懸命演りました。見て頂ければ幸いです。

村上虹郎

灼熱の日差しに焼かれながらも、雄大な川の上で柄本さんが漕いてくださる舟にたくさん乗りました。

これでもかと言わんばかりの魅力的な集団の一員として、両極の季節を跨ぎ、夏はあの生き物とあんな事をして、冬はただただ寒くて死にそうで。

柄本さんとは、この頃作品でお逢いし過ぎて毎度なんだよお前って煙たがられ、この作品でもずっと話しかけている役なのでそろそろ嫌われそうですが、時々話す英語がいきなりすぎたり、急にぽろっと哲学が出てきたり。とても贅沢です。

容赦無く移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。おたのしみに

それぞれのキャストの人柄が表れるようたコメントですね。

また本作は、船頭を主要なキャラクターにした用いた映画ということで、村の山や川の風景の映像がふんだんに見られることでしょう。

それらの映画撮影に務めたのが、世界的な撮影監督クリストファー・ドイル。自身の監督作品『宵闇真珠』でも、漁村をモチーフにした彼がオダギリ作品の画をどのように切り取っていくのか。

柄本や村上が佇む風景にも注目です。

日本の昔の風景が今に残る、田舎ならではの自然の美しさを撮影監督ドイルの目を通したショットをスクリーンで体感したいですね。

まとめ

日本のドラマや映画だけでなくバラエティ番組や教育番組、企業コマーシャル、ナレーションと、実はオダギリジョーの顔や声はいたるところで目や耳で触れています。

演技の実力は、2003年に初主演を果たした黒沢清監督の『アカルイミライ』で日本映画プロフェッショナル大賞の主演男優賞を受賞し、それ以降も様々な賞を受賞して多くの人に認められています。

近年は日本国外からのオファーも多く、その活躍は海外作品でも目にするようになりました。

2018年末に公開された『宵闇真珠』では音楽の才能を発揮し、楽曲提供も行っています。

そんなオダギリジョーが次に見せるのは、脚本を書き映画を撮る才能です。

彼の感性で書かれた脚本と撮られた映像が、日本を代表する個性派俳優の柄本明と若手実力派の村上虹郎をどう映し出すかとても見ものです。

この映画の続報が楽しみですね。

オダギリジョーが脚本と監督を務める映画『ある船頭の話』は9月より新宿武蔵野館ほかで全国公開します。

オダギリジョー初監督映画『ある船頭の話』の最新情報は追って、当サイトでご紹介いたします。







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