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映画『劇場版おっさんずラブ』あらすじネタバレと感想。ドラマ最終回のその後は五角関係へと突入!?

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』は2019年8月23日(金)より全国ロードショー公開!

SNSを中心に日本で社会現象を巻き起こした大人気ラブコメドラマ『おっさんずラブ』がついに劇場版として帰ってきました

ドラマ最終回から一年後の世界を舞台に描かれる本作では、田中圭・吉田鋼太郎・林遣都演じるおなじみのメンバーに加えて、沢村一樹・志尊淳演じる新たなキャラクターが登場。

三角関係から「五角」関係へとさらにスケールアップされた「ラブ・バトルロワイアル」が展開されます。

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映画『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』の作品情報


(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

【公開】
2019年(日本)

【監督】
瑠東東一郎

【脚本】
徳尾浩司

【主題歌】
スキマスイッチ「Revival」

【キャスト】
田中圭、林遣都、内田理央、沢村一樹、志尊淳、眞島秀和、大塚寧々、吉田鋼太郎

【作品概要】
単発ドラマを経て深夜枠にて連続ドラマが制作され、SNSを中心に大きな話題を呼んだ『おっさんずラブ』の劇場版作品。

キャストには田中圭、吉田鋼太郎、林遣都というレギュラーメンバーに加え、沢村一樹、志尊淳が三人が繰り広げていた恋愛バトルに参戦。これまでの三角関係を超えた禁断の五角関係を展開します。

ドラマ最終回にて永遠の愛を誓った春田と牧に再び大波乱が巻き起こる中、ふたりのラブ、そして彼らを取り巻く人々のラブの行く末を描くことで、その物語に終止符を打ちます。

映画『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』のあらすじとネタバレ


(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

上海から香港を経ての一年間の海外赴任を終え、春田が天空不動産東京第二営業所へと戻ってきます。

かつて恋のさや当てを展開した黒澤部長を筆頭とするかつての仲間たちに加えて、親友社員の山田正義(ヤマダジャスティス)が春田を迎えます。

しかし、春田の恋人の牧の姿がありません。

春田が日本を離れていた一年の間に、牧は本社に戻っていたのです。春田はそのことを牧から聞かされておらず、首をかしげます。

そこへ、本社から狸穴部長率いる新規プロジェクト開発チームがやってきます。その中には、牧の姿がありました。

狸穴は港湾地区の新規リゾート開発計画を中国系企業と組んで進めることを発表します。

そして、その陣頭指揮を執る合同チーム「Genius7」の面々を発表。そこには狸穴の右腕として立つ牧もいました。


(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

本社と無理な地上げを押しつけられる東京第二営業所はことあるごとに衝突し、その状況は春田と牧の関係にも悪影響を与えていきます。

その一方で、春田とジャスティス、牧と狸穴の距離が近づき、そこに黒澤部長も加わっていびつな五角関係が始まってしまいます。

ある時、中国系企業とともに進めていたはずの新規リゾート開発計画において、突然パートナーシップの解消が決定されます。

一連の開発事業に疑問を抱いた春田は、直接狸穴の元に向かいます。

以下、『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』ネタバレ・結末の記載がございます。『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

狸穴が何か悪だくみをしているのではと疑った春田ですが、その真相はパートナーシップを結んでいた中国系企業がリゾート開発を隠れ蓑にしてドラッグの密売を企んでいたことにありました。

その事実を知った狸穴と天空不動産に対し、相手企業は会長の娘を誘拐・軟禁します。またそこへ乗り込んできた春田も拘束されてしまいます。

廃工場に仕掛けられた爆弾で炎に包まれる中、牧は中に飛び込み春田を救い出します。

春田は仕事や夢を語る牧に嫉妬していたこと、牧は春田との現実的な将来のことなどに不安を感じていたことを告白し合います。

その後、狸穴はリゾート開発を地元密着型に考え直すことを発表し、営業所との関係修復に動きます。そんな狸穴から、牧は海外赴任の話を持ちかけられます。

牧はその話を受けることを決め、春田は笑顔で彼を見送るのでした。

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映画『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』の感想と評価

参考映像:「2分で分かる!おっさんずラブ」

ネットを中心に大きな盛り上がりを見せ、一時期はTwitterの世界トレンド1位を獲得。インスタグラムアカウントでは二種合わせて90万人近くのフォロワーを獲得し、新語流行語大賞にもランクインした大人気ドラマ『おっさんずラブ』。

おっさんたちが展開している(ここが肝なのですが)点を除けば驚くほどベタで、だからこそキャラクターたちの姿に共感することができる恋愛劇です。

劇場版ではスケールアップした演出と物語が展開されますが、その作品内において描こうとしている根底のテーマは変わっていません。

日本と海外という物理的な距離、仕事や結婚など将来へのリアルな感覚。春田と牧が直面する壁は、現代に生きるカップルの誰しもが直面する難題です。

そしてそこに、同性同士であるが故に対処・解決への難易度を「上げられている」という日本社会の現状の一面を含ませているのです。

また、「五角関係」のサイドで展開される50代の蝶子と20代の歌麻呂の年の差男女カップルも、世間における「平均」から見ればレアなケースであり、難易度を「上げられている」ケースの一つと言えます。

ふたりの結婚の許可を出すのが蝶子の元夫である黒澤部長という点は、風変りでどこかおかしみがありますが、これからの社会では増えてくる光景なのかもしれません。

『おっさんずラブ』には、意図的に踏み込んでいない「一線」があります。このことには賛否があるかもしれませんが、その一線の手前にある、恋愛の根本を描くことにはベターな選択肢なのかもしれません。

まとめ


(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

映画『劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD』は、まさにファン感謝祭というべき作品へと仕上がっています。

「幻の第8話」で盛り上がったファン、最終回の翌週に架空の続編についてネット・SNS上で盛り上がった人たちにとっては溜まらない、まさにボーナストラックな作品となっています。

人気ドラマを映画化するとなると若干ネガティブな見方をされることもありますが、その映画が成立するかどうかの大事なポイントとして、それまで作品を追い続けてきてくれたファンのことを第一に考えているかどうかという点があります。

その点に関しては、『劇場版おっさんずラブLOVE OR DEAD』は満点のデキと言えます。

天空不動産東京第二営業所の面々に加えて、馴染みの居酒屋わんだほうの兄妹(児嶋一哉・内田理央)も健在です。劇場版ゲストの沢村一樹も志尊淳も邪魔にならずに、むしろテーマを深堀りする役目を果たしてくれています。

文字通りのファン感謝祭というべきお祭りの映画となっております。




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