Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ラブストーリー映画

Entry 2017/12/07
Update

『シェルブールの雨傘』あらすじネタバレ感想と結末の考察評価。傑作ミュージカルを動画無料視聴方法も解説!

  • Writer :
  • 山田苺

フランスの大女優である、カトリーヌ・ドヌーヴの若く美しい姿も見れる傑作ミュージュカル『シェルブールの雨傘』。

2017年に公開し数多くの映画賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』に大きな影響を与えたことで、再び注目が集まっています。

1.映画『シェルブールの雨傘』の作品情報


(C)Cine-Tamaris

【公開】
1964年(フランス映画)
2017年にデジタル・リマスター版も公開されています。

【原題】
Les parapluies de Cherbourg

【監督】
ジャック・ドゥミ

【キャスト】
カトリーヌ・ドヌーブ、ニーノ・カステルヌオーボ、アンヌ・ベルノン、マルク・ミシェル

【作品概要】
『ロバの女王』や『ロシュフォールの恋人たち』のジャック・ドゥミ監督と、カトリーヌ・ドヌーブ主演作で、第17回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞。

自動車修理工の青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブは結婚を誓い合った恋人同士が、徴兵礼状によって引き裂かれてしまい、2人の未来が大きく変わっていくラブストーリーとなっています。

全編・前登場人物が歌でセリフを繋げるという、ミュージカルの中でも異色な作品です。

▼映画『シェルブールの雨傘』は、U-NEXTにてご覧いただけます。
映画『シェルブールの雨傘』を今すぐ見る

2.映画『シェルブールの雨傘』のあらすじとネタバレ


(C)Cine-Tamaris

ノルマンディーにある軍港・シェルブール。

自動車の整備工場に勤務する青年ギイは残業を頼まれるも、約束があると断って、急いで工場を飛び出します。

彼が向かった先は雨傘店で、そこを経営する母親と2人暮らしをしてる17歳のジュヌヴィエーヴに会いに来たのです。

ジュヌヴィエーヴとギイは恋人同士ですが、豪華な暮らしを好む母親エムリは、ギイをあまりよく思っていません。

2人はデートを楽しみ、ギイは家に帰りますが、病に伏せている祖母は彼の帰りを心配していました。

ギイが働いている間は、幼なじみでもあるマドレーヌが看病をしてくれていました。

ある日、ギイに夢中なジュヌヴィエーヴは、エムリに彼と結婚して子供を授かりたいと話します。

当然エムリは、まだ17歳のジュヌヴィエーヴが結婚し子供を持つなどという話に反対し、2人は売り言葉に買い言葉を繰り返すばかり。

そんな時、ギイに徴兵令の手紙が届けられ、2年間2人は離れ離れになることが決まってしまいます。

別れを惜しむ2人は結ばれるも、すぐにギイはシェルブールを経つのでした。

ギイと離れた後、すっかり元気のないジュヌヴィエーヴですが、母親エムリが経営している雨傘店が税を払いきることが出来ず、差し押さえされてしまいそうになってしまいます。

質素ながらも、ギイと共に暮らしたいと考えるジュヌヴィエーヴとは異なり、裕福な暮らしを望むエムリとは相変わらず意見が合いません。

ジュヌヴィエーヴは持っているだけでつけないような宝石を売ればいいと言うと、やっとエムリは、ジュヌヴィエーヴと宝石店へ行くことを決意します。

しかし思っていたような金額がもらえないと知り、愕然とするエムリの前に、たまたま居合わせた宝石商・カサールがその宝石を希望の金額で買い取ると申し出ます。

しばらくすると、体調が思わしくないジュヌヴィエーヴは、エムリにギイの子供を妊娠したと告げます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『シェルブールの雨傘』ネタバレ・結末の記載がございます。『シェルブールの雨傘』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
ギイとは手紙のやり取りだけで、あえない日々が続くも、彼女は子供を産んで彼を待つ気持ちは変わりません。

しかしエムリは、ギイがそうとは限らないという可能性も示すと同時に、ギイより裕福なカサールと結婚したらどうだと提案します。

実際、カサールは店に居合わせたジュヌヴィエーヴに気に入って交渉をしてきたのです。

何度かカサールと会う機会があるも、お腹にいるギイの子供のことを打ち明けれないジュヌヴィエーヴですが、次第に月日が過ぎ、大きくなるお腹は隠せなくなります。

最初は反対していたエムリも、孫の誕生は楽しみのようで、カサールも一緒に子供を育てると誓います。

ジュヌヴィエーヴはカサールとの結婚を決意するのでした。

翌年3月。ギイは足を負傷しているものの、シェルブールへと帰ってきます。

彼は一目散にジュヌヴィエーヴに会おうと雨傘店を訪れますが、既にジュヌヴィエーヴも店もなくなっていました。

家に戻ると未だ病に伏せいている祖母とマドレーヌがおり、彼女らに事情を聞くと、ジュヌヴィエーヴはカサールと結婚し、今はエムリと3人でパリへ越したと言われます。

戻ってきたギイは、ジュヌヴィエーヴとの別れで荒れてしまい、仕事でトラブルを起こし退職。

その後、酒と娼婦に浸るようになってしまうギイ。

そんな矢先にギイが家に帰ると、マドレーヌから祖母が亡くなったと聞かされます。

身寄りもなくなったギイは、独りにして欲しくないとマドレーヌに懇願します。

マドレーヌはすっかり変ってしまったギイと一緒にいることは出来ないと言います。

そんな彼女の言葉で目が覚めたギイは、お金を貯めて自分のガソリンスタンドを経営するようになり、改めてマドレーヌに結婚を申し込むのでした。

4年後のクリスマス、ギイとマドレーヌは結婚し、子供も生まれていました。

クリスマスプレゼントを買いに、マドレーヌと息子が店を出て行くと、入れ替わるように1台の車がスタンドに停まります。

そこに乗っていたのはジュヌヴィエーヴとその娘でした。

娘の名前は、2人で女の子が生まれたら名づけようと思っていたフランソワーズです。

結婚してから初めて故郷シェルブールに戻って来たというジュヌヴィエーヴ。

母親エムリはすでに亡くなっており、お互いに見るからに昔とは変っていました。

ジュヌヴィエーヴがギイにフランソワーズに会っていくかと訪ねると、彼はもう帰ったほうが良いとだけ言うのでした。

そしてジュヌヴィエーヴが去ったあと、マドレーヌたちが戻ってくると、ギイは何事もなかったかのように、笑顔で2人を迎え入れました。

3.映画『シェルブールの雨傘』の感想と評価

今作はあの『ラ・ラ・ランド』が影響を受けたミュージカル映画の1つに挙げられることが多く、月日の移ろいをシーンに大きく文字で表す演出や、衣装や部屋の色合いが、影響を与えた要素として大きいと思います。

*以下『ラ・ラ・ランドのネタバレもあり』も含まれます。

しかしそれ以上に、今作と『ラ・ラ・ランド』の共通点は物語のラストです。

『シェルブールの雨傘』はジュヌヴィエーヴが玉の輿し、子供も生まれ、一方のギイは決して豪華な暮らしでないにしても、自分のお店を持ち妻子にも恵まれます。

ラストでは娘にすら会おうとせず、自分の妻子を笑顔で迎え入れるギイ。

『ラ・ラ・ランド』も主人公ミアは女優として大成し、結婚し子供も生まれます。

セバスチャンは夢であった自分のジャズバーを持ち、自分が本当に演奏したい曲をピアノで披露します。

2人は店で再会するも、言葉は交わさず、目線を合わせただけで終わります。

2作とも、お互いの人生を理解し、干渉せずに、事実上の永遠の別れをするのです。

一見明るく楽しいミュージカル映画と一味違うのは、こうしてハッピーエンドともとれるしそうとも取れない終わり方が聴いていると思いました。

まとめ

全編、歌でセリフを続けると聞くと、徹頭徹尾踊りまくってるのかと思ってしまいがちですが、むしろダンス要素は皆無です。

そのかわり他愛のない挨拶や相槌でさえメロディーに乗せるという徹底っぷり。

最初は慣れないかもしれませんが、わずか90分弱で、むしろ普通に喋ってるほうが違和感を感じるほどになってきます。

それにしても、昨今の邦画で恋愛映画は、(否定するわけではないですが・・・)割と昔の恋人に再会すると、すぐ未練タラタラで、ホイホイつまみ食いしちゃうような主人公が多いですが、こういう潔い終わり方は最高です。余韻がたまりません。

映画『シェルブールの雨傘』を安全かつ無料で見る方法はU-NEXTがオススメです

▼映画『シェルブールの雨傘』は、U-NEXTにてご覧いただけます。
映画『シェルブールの雨傘』を今すぐ見る

U-NEXTは31日間無料お試し期間があり、さらに登録時にレンタルに使うことが出来る600ポイントをもらうことができますで、大変お得になっています。

31日間の無料お試し期間でも、通常の会員と同様のサービスを受けることが出来るので、見放題扱いになっているドラマや映画、さらには雑誌が無料で読み放題となるのはうれしいポイントですね!

無料登録期間に解約をすれば料金は一切かかりませんので、この機会に試してみてはいかがでしょうか?

※紹介している情報は2017年12月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

関連記事

ラブストーリー映画

『わたし達はおとな』感想結末あらすじと解説評価。恋愛ドラマの若き男女の出会いとすれ違いをリアリティで描く

2人にとっての「おとな」とは何なのか? 映画『わたし達はおとな』は、「劇団た組」で注目を集める若き劇作家・演出家の加藤拓也の、オリジナル脚本による長編監督デビュー作となっています。 主演は、『菊とギロ …

ラブストーリー映画

【ネタバレ】ドクトル・ジバゴ|あらすじ感想と結末の評価考察。デヴィッド・リーン監督がロシア革命に翻弄される男と女の美しい愛を壮大に描く

過酷な運命に抗う3人の男女 『ドクトル・ジバゴ』は、『アラビアのロレンス』(1988)の巨匠デヴィッド・リーンによる傑作ヒューマンドラマ。 ロシア革命に翻弄された男女の愛を壮大なスケールで描き、第38 …

ラブストーリー映画

『エンジェル、見えない恋人』あらすじ感想とレビュー解説。恋愛映画が挑んだ斬新な作風とは

映画『エンジェル、見えない恋人』は、10月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。 『神様メール』や『トト・ザ・ヒーロー』で知られるジャコ・ヴァン・ドルマル。 本 …

ラブストーリー映画

【ネタバレ】ストロベリームーン|感想結末とラスト評価解説。當真あみ主演作映画の原作小説との違いは?“令和イチ泣ける恋愛小説”から描く青春の一生分の恋

余命半年の少女が恋をした!『ストロベリームーン 余命半年の恋』で描かれる少女の思いは? 余命半年と宣告された病気の少女が、高校1年生の春に体験する一生分の恋を描いた、芥川なおの純愛小説『ストロベリーム …

ラブストーリー映画

映画『早乙女カナコの場合は』原作ネタバレあらすじ感想と評価レビュー。【早稲女、女、男】で描く10年越しのラブストーリー

柚木麻子の小説『早稲女、女、男』が『早乙女カナコの場合は』のタイトルで映画化に! 作家・柚木麻子の小説『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)は、早稲田大学の女学生の総称「早稲女」を地でいく主人公早乙女香夏 …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学