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Entry 2019/08/03
Update

映画『マチネの終わりに』文庫本のネタバレ結末。キャストに福山雅治×石田ゆりこで実写化

  • Writer :
  • もりのちこ

運命の恋と言うには簡単すぎる。
その人の存在が自分の人生のすべてになる瞬間。


芥川賞作家・平野啓一郎の累計30万部を超える人気小説『マチネの終わりに』が、福山雅治と石田ゆりこの共演で実写映画化。いよいよ、2019年11月1日に公開となります。

監督は、『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』『昼顔』など、人間の深い愛情の行く先をみごとに描き出す、西谷弘監督。

たった3度の出会いで誰よりも深く愛し合う、天才ギタリスト・蒔野と国際ジャーナリスト・洋子の切なくも美しい大人の恋の物語。

福山雅治と石田ゆりこの大人の魅力あふれる2人の共演で、どのように映像化されるのか。

小説『マチネの終わりに』のあらすじ、ネタバレと、映画化で注目したい点をまとめます。

小説『マチネの終わりに』のあらすじとネタバレ


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク
クラシック・ギタリストの蒔野聡史は38歳にして、デビュー20周年記念のコンサーツアーの最終日を迎えていました。その演奏は素晴らしいものでした。

しかしその後、蒔野の音楽活動は、長い沈黙に入ることになります。蒔野はステージの後、ひどく疲れ果てるようになっていました。

順調に音楽家の道を歩んできた天才ギタリストにいったい何が起こったのでしょうか。

国際ジャーナリストの小峰洋子との出会いは、レコード会社の担当者である是永慶子の紹介でした。

コンサート終了後、楽屋で洋子にあった蒔野は、美しい容姿と会話の中にみえる知的さに惹かれます。それに加え洋子は、蒔野が大好きな映画『幸福の硬貨』の監督イェルコ・ソリッチの娘なのでした。

「僕がギターを本当に好きになったきっかけの映画なんです。本当に尊敬してるんです」。熱くなる蒔野。

「実は、蒔野さんの演奏を生で聴くのは2回目なんです。父の映画のテーマ曲を、高校生の日本人がこんなに立派に演奏できるのかと嫉妬したんですよ」。洋子の両親は幼い頃に離婚し、父と一緒に暮らした記憶はないが、今でも交流があるということでした。

高校生の頃の自分の演奏を聴いてくれていた、尊敬するソリッチの娘・洋子の存在に、蒔野は心を躍らせます。「ぜひ、この後の打ち上げに参加してください」。

洋子との会話はとても楽しく、以前から知り合いだったかのように自然でいて、どこか深い部分で繋がり合っているような不思議な感覚でした。

洋子もまた、自分では上手く言葉で伝えられない感情を、蒔野が汲んでくれるのを嬉しく思っていました。

話が通じ合うということの純粋な喜びが、胸の奥底に恍惚感となって広がっていきます。

その夜、2人は連絡を取り合う約束をし、別れます。別れ際、名残惜しく交わした眼差しがいつまでもお互いの心に残りました。

蒔野は新作の準備に取り掛かっていました。「誰でも知ってる懐かしい名曲を、誰も知らないクラシック・ギターの響きで」というレコード会社の謳い文句で、スティービーワンダーなどの名曲が用意されていました。

蒔野も初めは同意しレコーディングを進めたものの、途中でどうしても気が進まず製作を中止してしまいます。レコード会社との信頼関係も崩れつつありました。

自分は今、一体何と戦っているのだろう。新たな美を求め純粋に音楽を追求していた頃とはもう違う。うんざりだ。負の気持ちを自覚した途端、不安になる蒔野。

これがスランプというものの始まりではないのか。

そんな時、洋子が勤めるバグダット支局のビルが、自爆テロの被害にあったと報じられます。蒔野は心配しメールを送り続けますが、洋子からの返事はありませんでした。

それまでに何度か交わされたメールのやり取りで、蒔野は洋子に憧れと親しみを一層強くしていました。彼女への思いの深さに自分でも驚くほどに。

洋子はその日、バグダット支局が入っているホテルのエレベーターに乗っていました。

突然、大きな衝撃とともにエレベーターは停止します。警報の音と悲鳴が外から聞こえてきます。テロだということはすぐにわかりました。

洋子は間一髪、助かります。しかしその体験は、洋子の心に深い傷を残しました。PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。

ジャーナリストとしての使命感は、個人的な破滅願望に過ぎなかったのではないか。洋子もまた人生のスランプに陥ろうとしていました。

そんな彼女の心の支えになったのは、蒔野の音楽でした。蒔野に会いたい。洋子はあえてメールの返信をしませんでした。

今、蒔野に頼ってしまったら後戻り出来ないということを察していたのです。パリでは、婚約者のリチャードが、自分の帰りを待っています。

しばらくして、蒔野の元に洋子から長い長いメールが届きます。テロを体験し苦しんだこと、蒔野の音楽に救われたことなど、感情の揺れが務めて理性的に綴られていました。やっぱりあなたに読んでもらいたかった。

送るつもりはなかったメール。洋子もまた蒔野への思いを断ち切ることは出来ませんでした。

2人は蒔野のヨーロッパでの演奏会(マチネ)に合わせ、パリでの再会を約束します。最終日のマチネには洋子を招待し、彼女のために『幸福の硬貨』のテーマ曲を演奏するつもりでした。

蒔野は自分でも自覚するほど、すでに洋子のことを愛していました。

しかし、スランプの自分は洋子にふさわしい人間なのだろうか、婚約を解消してまで彼女は自分を選んでくれるのだろうか。それでも蒔野は洋子との未来を願わずにはいられません。

洋子もまた蒔野への愛に戸惑っていました。若い頃ならまだしも40歳を過ぎた今、なにもかも捨てて彼のもとへ行くことは簡単ではないのです。

婚約者のリチャードとは、学生の頃からの付き合いでした。真面目でまっすぐ自分を愛してくれるリチャード。このまま、リチャードと結婚して子供を産み家族を作るはずでした。

止めようと思っても湧き上がる想い。それぞれの葛藤を抱え、蒔野と洋子はパリで再開します。2人きりで会うのは初めてです。

「お久しぶりです」。これまでメールでは幾度となく、お互い他の人には打ち明けたことがない心情を交わし合ってきた2人でしたが、どこかぎこちない空気が流れます。

核心を付いたのは、蒔野の言葉でした。イラクで心に傷を負った洋子の心情に触れ、「地球のどこかで、洋子さんが死んだって聞いたら、俺も死ぬよ」。と蒔野は切り出します。

「やめて」。「洋子さんの存在が、俺の人生に深く埋め込まれたままで・・・」。

「わたし、結婚するのよ、もうじき」。「だから、止めに来たんだよ」。蒔野はまっすぐ洋子を見つめます。

洋子も、その言葉を待っていたはずでした。しかし、このタイミングでその言葉を聞くことは洋子にとって不幸なことでした。

彼女はリチャードとの子供を妊娠しているかもしれなかったのです。もし、妊娠していたのなら蒔野への愛を断念し、リチャードと結婚する。しかし思い過ごしであったなら、今はもう自分の感情に忠実でありたいと思っていました。

「パリでの最後のマチネの時まで答えを待って欲しい」。洋子は、時間稼ぎをする自分を責めていました。「わたしがわるいの。ごめんなさい」。

その言葉を否定的に捉えた蒔野は、不安を抱えたままステージをこなして行きます。

洋子を招待したパリでのマチネの日です。その日の演奏は、虫眼鏡で見てもキズひとつ見つからないほど見事な演奏でした。最後の曲を迎えるまでは。

蒔野は洋子の姿が会場にないことに気付いていました。そのことは自身の演奏に影響を与えるはずはないと思いながらも、だんだんと音楽が遠のいで行きます。

不意にやってくる戦慄が背中を駆け抜け、蒔野の手は止まってしまいます。自分でも何が起こったのか理解が追い付かないまま舞台を降りました。

楽屋に戻ると携帯には洋子から何度となく着信が入っていました。「本当にごめんなさい。行けなかった理由を直接伝えたいから、今晩、自宅に来て欲しい」。

蒔野は、最悪の場合、婚約者を紹介されることになり兼ねないと覚悟をきめ、洋子の家を訪ねます。

以下、『マチネの終わりに』ネタバレ・結末の記載がございます。『マチネの終わりに』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

洋子の家を訪れた蒔野を待っていたのは、婚約者のリチャードではなく、ジャリーラという洋子がバグダット支社で一緒に働いていた女性でした。

ジャリーラは、イラクで身の危険を感じ亡命を試みるも、フランスの空港で捕まってしまいます。頼れるのはパリにいる洋子だけ。

イラクの情勢を身をもって知っている洋子はジャリーラを放っておくことは出来ませんでした。洋子が蒔野のステージに行けなかったのはジャリーラを保護しに行っていたからでした。

その夜は2人にとって特別な時間となりました。共に食事をし、蒔野はジャリーラを励ましたい思いでギターを演奏します。

日本でのレコーディングを中止した、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」をはじめ耳馴染みのある曲を披露していく蒔野。

ジャリーラは置かれた辛い境遇をひと時でも忘れ、笑顔を浮かべて喜んでくれました。

音楽とは本来こういうものではないのだろうか。蒔野の指は軽快に動きます。

最後に洋子の父ソリッチの映画「幸福の硬貨」のテーマ曲を演奏する蒔野。洋子が映画のセリフを読み上げます。

「天使よ。この世界では愛という曲芸に成功することのなかった2人が・・・彼らはもう失敗しないでしょう。再び静けさを取り戻した敷物の上に立って、今や真実の微笑みを浮かべる・・・」。

その幸福な時間に誰もが酔いしれ、ジャリーラは涙を流し感動します。蒔野もまた洋子との深いつながりを感じていました。ジャリーラが先に寝るのを待って2人はお互いの心を確認し合います。

洋子はリチャードとの子供を授かってはいませんでした。リチャードに別れを告げ、自分の気持ちに正直に生きようと決心していました。

蒔野もまた想像していた結末とは真逆の展開に、婚約解消までさせてしまった洋子に申し訳ないと感じながらも、幸福感でいっぱいです。

2人は、ジャリーラに遠慮をしながら、愛を囁き合い朝を向かえます。次に日本で会うことを約束し離れる2人。

しかし、4度目の再開はありませんでした。

日本に帰国した洋子は、蒔野に連絡を入れますが返事がありません。

その日、洋子を迎えに行こうとしていた蒔野の元に恩師の娘・奏から連絡が入ります。「父が倒れて危ない状態です」。蒔野は病院に駆け付けます。

その際、携帯電話をタクシーの中に置き忘れてしまいます。マネージャーの三谷早苗に頼み、携帯電話を回収してもらう蒔野。

早苗はマネージャーとして蒔野を支えながら、彼を愛していました。早苗は、蒔野がスランプに陥ったのも洋子のせいだと思っていました。

蒔野の携帯電話に洋子からのメッセージを確認した早苗は、蒔野になりすまし返信を打ちます。「僕はあなたに会うことは出来ません。あなたとの関係が始まってから僕は自分の音楽を見失ってしまった・・・」。そして携帯電話を水没させてしまいます。

冷静に対処すれば解けた誤解でした。しかし、洋子のPTSDは悪化していました。ホテルに泊まることにした洋子はエレベーターの中での衝撃にさえ怯えていました。疲れ果て、母のいる長崎へひとり向かいます。

その後、蒔野は新しい携帯電話から急いで連絡をするも、すれ違いが続きます。2人はとうとう会うことはありませんでした。

終わりを確信する2人。それから、3年後。

蒔野はマネージャーだった早苗と結婚。洋子を忘れることはなかった蒔野でしたが、早苗の妊娠を機に音楽活動にもより一層力を入れていました。

洋子はリチャードと寄りを戻し、息子・ケンを授かりました。しかし、リチャードの浮気が元で、離婚。ジャーナリストとして、また新たな道に挑戦する覚悟を決めていました。

洋子はケンと共に日本を訪れていました。友達として蒔野のコンサートを鑑賞したい。思い切って、会場に向かいます。

しかし、そこで待っていたのは早苗でした。大きなお腹を抱え、「帰って下さい」。と訴える早苗。その時、洋子は3年前のメールは早苗が送ったものだと打ち明けられます。

罪の重さを感じていると告白する早苗。それでもなお、彼の人生に関わらないでほしいと願い出ます。

洋子は増悪ではなく空虚を感じていました。「あなたはそれで、今、幸せなの?」。

「幸せです」。と答える早苗。「あなたの幸せを大事にしなさい」。洋子はひとりになり泣き崩れます。

この誤解を解きたい。しかし、早苗のお腹の子に罪はない。何も知らず父親として幸せになって欲しい。それが彼に対する愛の最後の義務だと信じることにしました。

早苗は出産間近になり抱える罪の重さに耐えられず、蒔野にすべてを打ち明けます。

真実を知った蒔野は、ようやく腑に落ちた心持ちでした。あの時の洋子の心変わりの理由、早苗の献身、罪悪感を持ちながら自分をこれまで支えてきてくれた早苗に同情します。

ただ、自分も苦しい時期に、誰も責めず身を引いた洋子のことを思うと後悔せずにはいられませんでした。

早苗は女の子を出産。優希(ゆき)と名付けました。確かに幸せはここにある。蒔野は家族を守ろうと決心します。

洋子もまた息子ケンを愛し、仕事も充実し、心穏やかな日々を取りもどしていました。

蒔野は一度レコーディングのため滞在したロンドンで洋子を見かけていました。ジャーナリストとして活躍する彼女の姿に想いが溢れます。もういちど、彼女とこころゆくまで話がしたい。

それは愛情とはまた別の、心から分かり合える唯一の存在を求める本能だったのかもしれません。

蒔野の新しいアルバムは素晴らしい出来となりました。長い沈黙から復活した天才ギタリスト。蒔野のツアーは即座にチケットが完売するほどの人気となりました。

ニューヨークでの公演を控え、蒔野は洋子のことを思い出していました。以前、洋子が住んでいた町。町を歩くと彼女の姿を探してしまいます。

お互い、今を幸せに生きている。自分の気持ちを抑え、ステージに上がる蒔野。

一方、洋子は蒔野のニューヨーク公演に向かっていました。新しいアルバムを聞いた洋子は、音楽家としての蒔野にまた魅了されていました。「いい音楽をありがとう。おめでとう」。

彼に会えなくても、これが蒔野に対しての一つの区切りになるだろうと洋子は思っていました。

蒔野の演奏はかつての完璧な演奏とも違って、今はむしろ、音楽そのものに少し自由に踊らせて、それを見守りつつ、一気に高みに導くような手並みの鮮やかさがありました。

熱のこもった拍手が送られます。洋子もまた素晴らしいという言葉しか思いつきませんでした。

ステージからは自分が見えていないはず。洋子は、アンコールを聞こうか帰ろうか迷います。それでも吸い寄せられるかのように席につく洋子。

ステージに再び登場した蒔野はマイクを手に話します。「お天気がいいので、あとでセントラル・パークの池のあたりを散歩しようかと思います。それでは、マチネの終わりに特別な曲を演奏します。あなたのために」。

洋子は確かに蒔野の視線を感じ、息をのみます。演奏された曲は「幸福の硬貨」。洋子の感情は抑える術もなく、涙と共に溢れ出します。

終演後、蒔野は穏やかな日差しの中、セントラル・パークを歩きます。頭の中では3度目に会った時、洋子が朗読した「幸福の硬貨」のセリフが蘇っていました。

「天使よ。この世界では愛という曲芸に成功することのなかった2人が・・・彼らはもう失敗しないでしょう。再び静けさを取り戻した敷物の上に立って、今や真実の微笑みを浮かべる・・・」。

池のほとりのベンチに洋子は座っていました。洋子の瞳の中で蒔野の姿が大きくなっていきます。赤らんだ目で洋子が微笑みます。

2人が出会い交わしたあの夜の笑顔から、五年半の歳月が流れていました。

映画『マチネの終わりに』の作品情報


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク
【日本公開】
2019年(日本)

【原作】
平野啓一郎

【監督】
西谷弘

【脚本】
井上由美子

【キャスト】
福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行

映画『マチネの終わりに』ここに注目!

映画『マチネの終わりに』の見どころは、何と言っても、天才クラシックギタリストの蒔野聡史と、国際ジャーナリストの小峰洋子の洗練された大人の恋の行方です。

パリ、イラク、ニューヨーク、日本と世界を舞台に繰り広げられる、ハイレベルなラブストーリーは、一見別世界の出来事のようです。

「こんなことないよー」。という女性の憧れめいた声が聞こえてきそうですが、ここはあえて2人の詩的で抒情的な恋の世界にどっぷり浸かってみましょう。

そこには恋愛を超えた絆が見えてきます。自分を本当に理解してくれる人の存在は、いかに貴重で心の支えになるのか。それは、男女の関係だけではなく親子や友情にも置き換えることが出来ます。

また、蒔野と洋子は、40代の人生の岐路に立ち、それぞれの生活や人間関係、生と死、世界情勢と向き合いながら、決断をしていきます。

その慎重な歩みは、歳を重ねた者、特有の悩みが垣間見えます。2人の心情に寄り添い、読み進めていくうちに、「自分だったら…」。と考えずにはいられません。

出会ってしまったからには、出会っていなかった過去にはもう戻れないほどの愛。未来は変えられるというけれど、過去もまた変わるのではないか。ただまっすぐ愛したい。

小説『マチネの終わりに』を読み終わったあと、この世界にいつまでも浸っていたいような気分になります。

そして『マチネの終わりに』の映画化に伴い注目したい点は、キャストの素晴らしさです。

蒔野と洋子を演じるのは、憧れの40代代表、福山雅治石田ゆりこです。2人の共演というだけで胸が躍ります。

切なくも美しい大人の愛の物語を、2人の美しい俳優が丁寧に演じる様をスクリーンで見たい。もう感嘆のため息しか出なそう。

また、洋子の婚約者リチャード役にはリチャード新藤として伊勢谷友介が登場です。蒔野の登場で洋子を懸命につなぎ止めようとする姿に注目です。

そして、蒔野のマネージャーで後の結婚相手、早苗の役は桜井ユキが演じます。健気さを武器に2人の恋の邪魔をするひどい女っぷりに注目です。

まとめ

芥川賞作家・平野啓一郎著、音楽家とジャーナリストの愛の物語『マチネの終わりに』を紹介しました。

たった3度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった。

運命の恋とは共に過ごした時間や結果ではなく、一生心にとどまり続け、生きる力になる存在なのかもしれません。

切なくも美しい大人の愛の物語が、福山雅治と石田ゆりこ共演で映画化。いよいよ11月1日公開です。

「ほぉ」と、感嘆のため息を皆で漏らしましょう。

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