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Entry 2019/08/15
Update

Netflix『全裸監督』第6話あらすじネタバレと感想。ハワイで求刑370年の理由は飛行機での撮影!?|パンツ一丁でナイスですね〜!6

  • Writer :
  • 白石丸

連載コラム『パンツ一丁でナイスですね〜!』六丁目

Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』が2019年8月8日より配信中です。

伝説のAV監督村西とおるを描いた本シリーズ。

ついにハワイでの撮影が始まる第六話。しかし村西たちの思惑通りにことは運ばず、衝撃的な展開が待ち受けています。

【連載コラム】『パンツ一丁でナイスですね〜!』記事一覧はこちら

ドラマ『全裸監督』の作品情報


Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』

【総監督】
武正晴

【監督】
河合勇人、内田英治

【原作】
本橋信宏

【脚本】
山田能龍、内田英治、仁志光佑、山田佳奈

【キャスト】
山田孝之、満島真之介、森田望智、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、吉田鋼太郎、板尾創路、余貴美子、小雪、國村隼、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌

【作品概要】
80年代、ビニ本ブームを爆発させ、49番目の体位“駅弁”を生み出し、AVという言葉を日本に定着させた男・村西とおる。

エロで外交問題を起こし、前科7犯、アメリカでは懲役370年を求刑された生きる伝説を描く、Netflix限定配信ドラマ『全裸監督』が配信中です。

村西を演じるのは日本を代表する怪優となった山田孝之。

村西と深い絆で結ばれる有名女優・黒木香を演じるのはオーディションで抜擢された森田望智。

その他、満島真之介、玉山鉄二、リリー・フランキーをはじめ、カメオ出演まで含めてそうそうたる豪華キャストが出演しています。

総監督は『百円の恋』(2014)『リングサイド・ストーリー』(2017)『銃』(2018)の武正晴。

演技、演出と同じく、80年代の日本を見事に再現した美術も見所のひとつ。

すべてが世界基準のアウトロー一代記です。

ドラマ『全裸監督』第六話「誇大妄想」のあらすじとネタバレ

日米貿易摩擦で反日感情が高まっている中、村西たちはハワイロケのガイドと女優の手配を済ませます。

製作費として、川田がまとまった現金を渡しました。

そして村西、順子、三田村、ラグビーはハワイへ撮影に向かい、トシと川田は残ります。

ハワイに着くと、ジミーという日系男性のガイドが出迎えてくれました。ジミーはハワイには詳しいもののグリーンカードを持っていません。

村西は早速ホテルのロビーに現地の俳優たちを集め、女性スパイが悪の組織とエロスで戦う大作だと説明します。

しかし、ハワイの俳優たちは日本人を見下し、横柄な態度。

そこに主演女優のアリソン・マンディが現れました。アリソンは、村西が日本を代表する映画監督だと聞いていたため参加を決めていました。

村西は自分流に、アリソンに心もさらけ出して欲しいと言いますが、彼女はそんなことはできない、プロとして仕事をするだけとあしらいます。

その頃、トシは古谷と面会して、池沢やビデオ規制員会を黙らせて欲しいと頼み込みます。

古谷は、池沢に勝つ方法が一つだけあると持ちかけてきました。

ハワイでの撮影初日、路上で俳優たちが一斉に裸になる場面を撮ろうとしますが、アリソンたちは拒否。

そこに現地の警察がやってきました。日本人がドラッグを持ち込んだ事件があり、取締りが厳しくなっていました。

ジミーはなんとか警官たちをとりなします。そして、警官の一人がジミーの胸ポケットにメモ紙を入れて去って行きました。

その後撮影は続くも、セクシーに撮れていないという理由でアリソンが帰ろうとします。

メイクスタッフの順子は、香の時のようにアリソンにも向き合ってと村西に言います。

かつてはトップポルノ女優だったアリソンですが、仕事はこれしかなく、子どもを育てるためにはお金が必要でした。彼女はマネージャーに説得されます。

そこへ村西がやってきて「俺は君を尊敬している。男を喜ばせた数はハリウッド女優よりはるかに上だ。そんな君と世界をあっと言わせたい。」と言います。

アリソンは「プロとして注文に答えるからがっかりさせないで」と返しました。

その後、撮影は順調に進んでいきます。

一方、トシは古谷に連れられて、とある隠れ家にやってきます。

そこでは無修正裏ビデオの編集作業が行われていました。その中にはポセイドン企画の作品もあったんです。古谷は、表が儲かれば裏はさらに売れると笑います。

裏ビデオの作業は不法滞在している外国人にやらせていました。古谷は、本当に池沢に勝ちたいんだなとトシに念押しします。

その頃、武井は裏ビデオ作成をしている別の組織を一斉摘発していました。

そこの組長から、なんでもっと大きな組織を狙わないんだと問われた武井は、大きなところはもっと大きくなってから潰さないと手柄にならないだろと笑います。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『全裸監督』第六話「誇大妄想」ネタバレ・結末の記載がございます。『全裸監督』第六話「誇大妄想」をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

村西たちの撮影は、女スパイがセスナ機の中で敵とセックスして機密を奪うクライマックスまで差し掛かっていました。

実際に上空で撮影が行われ、女スパイを演じるアリソンと男優の絡みを村西はいつもの調子で褒めちぎります。

そして女スパイが敵を撃ち殺す見せ場を撮り終え、村西は興奮のあまりパンツ一丁になってセスナの窓から「やったぞ~!!」と叫びました。

その後、打ち上げが行われますが、アリソンはギャラを受け取ると早々に帰ろうとします。

帰り際、アリソンは英語のわからない村西に「こんな最低な現場は初めて。この作品で抜けるのはあなただけ。さよならオナニー監督」と吐き捨て、去ります。

村西が会場に戻った後、ジミーが合図をするとFBIの捜査官たちが現れました。

ジミーは以前路上で撮影していた時に、「グリーンカードが欲しければ村西の逮捕に協力しろ」と書いたメモ紙を警官から渡されており、仕方なく手引きをしていたのです。

村西たちは一斉に逮捕され、日本で大々的に報道されてしまいます。

そして村西はスタッフ全員の罪を被ったために、懲役370年を求刑されてしまいました。

ドラマ『全裸監督』第六話「誇大妄想」の感想と評価


Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』

第六話はハワイでの撮影と逮捕までのエピソードに絞られているので、ほかの話と比べて10分ほど短い39分に収まっています。

TV放送ではないNETFLIXだからこそできる柔軟な作りです。引き伸ばすための無駄なシーンもなく、タイトにまとまっています。

ちなみに、波乱万丈な人生で知られる村西とおるのエピソードの中でも最も有名で強烈な米国での懲役370年判決事件ですが、ドラマだけでは何の罪で捕まったのかははっきりわかりません。

史実としては、旅券法違反と、“マン・アクト法”という、不道徳な目的で合衆国内に外国人を連れてくることを禁ずる法律に反した容疑で逮捕されたのです。

ドラマ冒頭でもあるように、当時は貿易摩擦もありました。バブルで浮かれる日本人へのアメリカ人の反感もあり、見せしめの意味もあったようです。

ハワイのエピソードでは端々に日本人への差別的言動が見受けられ、慣れない環境で苦闘する村西たちの姿が描かれます。

それでもやりたいことに妥協をせず、堂々と振る舞う村西の信念の強さが光ります。

しかしそんな村西を持ってしても女優アリソンの心を開くことはできず、暴言を吐かれてしまう展開が待っています。

いかに村西とおるといえど崩せない相手もいるという苦い場面です。

女優や見る人を自分の作品で喜ばせることを何よりも大事にしていた村西が「オナニー監督」と呼ばれるのがいかに屈辱的か。

そんなセリフを逃げずに入れてくるあたりに、単なる村西とおるの伝記作品にはしないという気概を感じます。

クライマックスのセスナ機でのセックスの場面は、本当にセスナを飛ばして別の機体から叫ぶ村西を撮るという大変な撮影が行われており、迫力のシーンとなりました。

そしてグリーンカードのために村西たちを警察に売ってしまうジミーの存在も見逃せません。

どんな外圧を受けようと「こうありたい自分でいる」という信念を貫く村西や黒木香を中心に据えた物語ですが、生活のためにやむを得ず権力に負けてしまう彼のような人間もいるという対比をしっかり見せています。

それは闇社会に生きる古谷たちに協力する人間や、四話でやむを得ずポセイドン企画のAVに出た女優みくも一緒です。

『全裸監督』はそんな圧力やしがらみをぶち破る話なのです。

まとめ

参考:Netflix Japanの公式ツイッター

ハワイで村西が逮捕されている一方、トシは村西のために良かれと思って闇の世界にズブズブと足を踏み入れてしまいます。

これが後の決定的なすれ違いにつながってしまうのですが、それは次話以降のお楽しみです。

村西を釈放させるためにサファイア映像の面々、そして黒木香が大胆な行動に打って出ます。そして悪徳刑事武井の思惑も明らかになっていきます。

第七話「終わっちゃいない」の記事をお楽しみに!

Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』は2019年8月8日から全世界で配信中です。

【連載コラム】『パンツ一丁でナイスですね〜!』記事一覧はこちら


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