連載コラム『増田健の映画屋ジョンと呼んでくれ!』第10回
第10回で紹介するのは、スティーブン・ソダーバーグ監督の『KIMI サイバー・トラップ』 。一見いかにも”現代風”のハイテク・サスペンス映画のような印象を与える作品です。
日本では劇場公開されずDVDスルー、そして配信された作品です。しかしソダーバーク監督は、本作をヒッチコック映画ファンなら見逃せぬ映画として完成させました。
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CONTENTS
映画『KIMI サイバー・トラップ』の作品情報
【配信】
2022年(アメリカ映画)
【監督】
スティーブン・ソダーバーグ
【製作・脚本】
デビッド・コープ
【キャスト】
ゾーイ・クラヴィッツ、バイロン・バウワーズ、ハイメ・カミル、デレク・デルガウディオ、リタ・ウィルソン、ベッツィ・ブラントリー、エリカ・クリステンセン、デヴィン・ラトレイ
【作品概要】
過去の出来事のトラウマで広場恐怖症になり外出が出来ない女性。彼女は自宅でハイテク企業のスマートスピーカーのモニター業務に従事します。そして、ある音声を聞いた彼女が遭遇する、巻き込まれ型のミステリー・サスペンス映画。
初監督長編映画『セックスと嘘とビデオテープ』(1989)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、『トラフィック』(2000)でアカデミー監督賞受賞、『オーシャンズ11』(2001)や『コンテイジョン』(2011)で知られるスティーブン・ソダーバーグ監督作品です。
製作・脚本は『ジュラシック・パーク』(1990)や『ミッション:インポッシブル』(1996)、『スパイダーマン』(2002)などの大作映画の脚本を手がけ、『レフト 恐怖物件』(2020)など監督としても活躍のデビッド・コープ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)で5人の花嫁、「ワイブズ」の1人であるトースト、『THE BATMAN ザ・バットマン』(2022)でキャットウーマンを演じたゾーイ・クラヴィッツが主演を務めました。
映画『KIMI サイバー・トラップ』のあらすじとネタバレ
インタビューで自社のスマートスピーカー「KIMI」は、検索アルゴリズムの改善のため人による監視を行い、それが他社製品のSiriやアレクサよりきめ細かいサービス提供を可能にした、と語るIT企業アミグダラ社CEOのブラッドリー・ハスリング(デレク・デルガウディオ)。
アミグダラ社の株が公開されれば膨大な利益が見込まれます。インタビューを終えたブラッドリーに、スマホの画面に”R”とだけ表示された人物から電話が入ります。
片付いた、残金を送れと要求する”R”。動揺しながらも、「彼女」の件が露見しないか確認するブラッドリー。”R”はそれを請け負いました…。
自室の窓から向かいのアパートの窓に見える人々の姿を眺めるアンジェラ(ゾーイ・クラヴィッツ)。彼女はスマートスピーカー「KIMI」(声・ベッツィ・ブラントリー)に時間を尋ねます。
アンジェラは向かいのアパートの住人の1人、テリー(バイロン・バウワーズ)にメールを送ります。親しい関係の2人は、下の路上に停まるキッチンカーで一緒に朝食を取ろうと約束しました。
神経質に思えるほど、念入りに外出を準備をするアンジェラ。しかし彼女は外に出ることが出来ません。
彼女の呼吸は乱れ、やがて床にうずくまります。外出を断念したアンジェラが外を眺めると、テリーの姿は消えていました。
自室のパソコンの前に座ると「KIMI」に指示して仕事の画面を呼び出し、上階で改装作業中の業者に約束した時間外に作業するなと告げるアンジェラ。
アンジェラは自宅勤務で、スマートスピーカー「KIMI」にユーザーが伝えた言葉が正しく認識されぬ例をモニターし、ソフトウェアを修正する音声認識の秘術者として働いていました。
作業を中断して母親に”FaceTime”(Appleが開発したビデオ通話アプリ)で連絡し、今朝は外に出ようと努力したが、やはり無理だったと話すアンジェラ。
母は彼女に”turn2me”(心に悩みを抱えた人が、オンラインで匿名でカウンセリングを受けるサービス)を試したか、と告げるだけでした。
母に娘が抱える悩みの深刻さは理解できない様子です。仕事に戻ったアンジェラを、向かい側のアパートの窓から1人の男(デヴィン・ラトレイ)が眺めます。
その夜アンジェラはネット回線の不調を、パソコンの画面越しに話す技術者のダリウスの指示に従い直します。ふと窓の外を眺めると、向かいのアパートにテリーが帰ってきました。彼に自室に来ないかとメールするアンジェラ。
アンジェラは部屋に入れたテリーと関係を持ちます。しかし彼が外食に誘うとアンジェラの機嫌は悪くなりました。部屋から出ようとしない彼女は、テリーには扱いにくい女性でした。
外に出たテリーと部屋に残るアンジェラの姿を、向かいのアパートの男が監視していました。アンジェラは部屋に戻ったテリーの不機嫌な姿を見つめます。
気を取り直し「KIMI」に指示して仕事を再開するアンジェラ。ところが彼女がモニターした音声は異様なものでした。
それは激しい音楽を背景に何者かが争う様子と、女性の悲鳴が聞こえる内容です。音声ファイルをコピーしノイズを除去したアンジェラ。
それをアンプにつなぎ調整すると、女性を罵る男の声が聞こえました。アンジェラはただ事ではない現場の音声だと悟ります。
アンジェラは上司のホロウェイに、自分がモニターした「KIMI」の音声データに犯罪行為を疑わせるものがあると報告し、デリケートな問題なので話し合いたいと訴えました。
翌朝目覚めた彼女は、歯の痛みがいよいよ酷くなった事に気付きました。リモートで歯科医の診察を受けますが、治療に来るよう告げられます。
外出できない彼女は自宅で歯をケアしていましたが、遂に限界が来たのです。外出への恐怖は改善したと思っていたと語る歯科医に、コロナウィルスによる社会情勢の変化で、むしろ悪化したと訴えるアンジェラ。
様々な薬に頼って生活している彼女がパソコンに向かうと、上司のホロウェイから連絡が入ります。しかしそんなデータは送ってくるなと指示した、とホロウェイはとがめます。
犯罪の可能性を説明するアンジェラに、アミグダラ社の株式公開が近い時期に騒ぎを起こすな、データは削除しろと命じるホロウェイ。
「KIMI」のユーザーに干渉しないのが社の方針と説明する上司に、アマゾン社のアーカンソーの件があるとアンジェラは口にします(2016年、アーカンソー州の警察が殺人事件の証拠に、スマートスピーカー「Amazon Echo」のデータ提出をアマゾン社に求めた事例)。
自分にはこれが犯罪だとの確信がある、と力説するアンジェラに、ホロウェイは音声不良扱いにして削除しこの件は終わらせろと言いました。
そもそもユーザーのアカウントは、アクセス権の無い者には特定できない仕様です。アクセス権があるのはシアトルのナタリー・チョードリーだ、とホロウェイは説明します。
アンジェラはチョードリーと直接電話で話そうとしますが捕まりません。電話に出た別人は自分が処理すると言いますが、信用ず彼女は拒否しました。
彼女は検察官である恋人テリーにスマートスピーカーのストリーム、つまり音声データで犯罪を聞いた場合どこに告げるべきか尋ねます。ネットは州際通商(州をまたいだ交易・通信などの行為)だからFBIだ、と教えるテリー。
そしてアンジェラはネットに詳しいダリウスに、自分が取り扱ったストリームについて尋ねます。ダリウスは今回の「KIMI」の音声データはAIのアルゴリズムが選んだものではなく、特定の何者かが監視するよう要請したものだと教えます。
ダリウスはデバイス番号が判れば、犯罪に巻き込まれたと思われる人物の「KIMI」を監視しろ、と手配した者を突き止められると言いました。真実を追求するために、「KIMI」のシステムを探るためのダミーコードを作って欲しい、と頼むアンジェラ。
この件に気を取られていた彼女は、バーンズ医師のカウンセリングの予定を忘れていました。医師は何かに集中すると周囲が見えなくなる彼女の傾向を指摘し、この件も自分の抱える問題から目をそらすのに利用しているのでは、と言いました。
それよりもエバーグリーンで起きた出来事を話して欲しい、いつまでも過去を引きずっていてはいけない、と語りかけるバーンズ。
先生の話す事は全て正しい、と言いながらバーンズ医師との画面越しのカウンセリングを黙って終わらせたアンジェラ。彼女はダリウスの用意したダミーコードを使い、身元を明かさぬようパソコンではなくスマホから「KIMI」の管理システムにアクセスします。
彼女が聞いた音声データは、サマンサ・ギャリティ(エリカ・クリステンセン)という「KIMI」のユーザーのものでした…。
映画『KIMI サイバー・トラップ』の感想と評価
『セックスと嘘とビデオテープ』以来、「今」をスタイリッシュに描いた作品を数多く手がける事に定評のあるスティーブン・ソダーバーグ監督。その代表は『オーシャンズ11』でしょうか。
本作の重要なアイテムとしてスマートスピーカーが登場、主人公はその音声認識技術者、AIが正しくユーザーの発した言葉を理解できるかモニターし修正する人物です。
情報ネットワークビジネスで世界の動かす大手IT企業。彼らはユーザーの発する個人情報を収集しビジネスに活用しています。彼らの商業活動は個人のプライバシー侵害ではないか、彼らが得た情報を警察など国家機関に提供する行為に問題無いのか、様々な問題が発生しています。
また本作にはコロナウィルスの影響で外出が困難になり、マスクの着用が必要な世界が描かれています。なるほど「今」を描くソダーバーグ監督らしい作品だ、と感じるでしょう。
本作はパンデミックの最中の2020年夏に書いたが、アイデアはそれ以前に生まれたと証言する脚本のデビッド・コープ。ソダーバーグも広場恐怖症の女性が主人公の映画のアイデアを、彼が話したのはコロナ流行以前だとインダビューに答えています。
アンジェラはトラウマを抱え外出できない、この作品のために創造されたライフスタイルを持つ人物です。しかしパンデミックが多くの人を現実に部屋に閉じ込めます。。これが本作を鑑賞する観客に臨場感を与える事になり、良い方向に作用したと語る監督。
しかし同じインタビューで、ソダーバーグ監督はこうも話しています。「(パンデミックの最中に撮影が始まり)10ヶ月後に公開される映画を、俳優はどう演じるべきでしょう?」
「外の世界をどう見せるべきか?外にはマスクを付けた人、付けていない人はどの程度いるのか?10ヶ月後の世界はどうなっているのか?実に答えを出すのが難しい問題でした。」
こう紹介すると、本作は世界に急激に普及しつつあるSiriやアレクサのような、スマートスピーカーを題材にしてパンデミックの時代を描く、現代的なサスペンス映画だと理解したでしょう。
ところが実際に映画をご覧の方は、中でも映画ファンはそれに終わる作品ではない、と気付くでしょう。冒頭ゾーイ・クラヴィッツ演じる主人公アンジェラは、自室の窓から隣のアパートの住人たちを眺める人物として登場します。
そしてある事情から、部屋から外に出れない人物だと紹介されるアンジェラ。
もう気付きでしょう。この作品は、アルフレッド・ヒッチコック監督作『裏窓』(1954)と同じ設定で作られているのです。
ヒッチコック作品へのオマージュに満ちた作品
主人公が向かいのアパートを「覗いた」結果、ある場面を目撃して物語が始まるサスペンス映画『裏窓』。
本作は同じ設定ながら、主人公のアンジェラに退屈しのぎに他人の営みを「覗く」趣味はありません。彼女は職務中にサイバー空間で、ある行為を聞きました。
現代における「覗き」、プライバシー侵害は思わぬ形でネット空間で行われる。それも特定の個人の仕業ではなく、大手IT企業により当然のように行われ、商業利用される現実が存在します。
その現実を本作は娯楽映画のストーリーに取りこみます。こうして広場恐怖症だが正義感の強い女性は、ヒッチコック映画の主人公のように事件に巻き込まれました。
本作脚本のデビッド・コープは『パニック・ルーム』(2002)の脚本も書いていますが、面白いのはこの作品の主人公=ジョディ・フォスターは、本作とは逆に閉所恐怖症の人物として描かれています。
自分の好きな映画は40年代のスリラー、『私は殺される』(1948)のような映画だと語るデビッド・コープ。間違いなくヒッチコック型サスペンス映画への関心も高いのでしょう。
また本作の主人公は心に巣食う恐怖に苦しみながら暮らしています。アンジェラの神経質さを感じさせる所作や動き、特に手の動きなどはゾーイ・クラヴィッツのアイデアだ、と話すデビッド・コープ。
同様にトラウマを持つ主人公が登場するヒッチコック映画と言えば『めまい』(1958)があります。『裏窓』と『めまい』の主演は共にジェームズ・ステュアート。ゾーイ・クラヴィッツは彼の女性版を、現代的な姿で演じました。
また『KIMI~』には『めまい』の美術を意識した背景が登場し、不安定なアングルで撮影されたショットも登場します。そして本作の後半部には、ヒッチコック作品風に作られたBGMまで流れます。
この作品はあらゆる面で、ヒッチコック作品へのオマージュに満ちていると気付くでしょう。インタビュアーに『裏窓』との類似点を指摘されたソダーバーグ監督はそれを認めました。
彼は他の本作に影響を与えた映画に『カンバセーション…盗聴…』(1974)、『欲望』(1967)と『パニック・ルーム』、そして初期のロマン・ポランスキー作品をあげています。
主人公をゾーイ・クラヴィッツが演じた意味
さて、本作を見た方による「部屋で孤独に引きこもり生活する主人公が、自身で髪を完璧に青色に染めるなんておかしい!」という指摘を知りました。
ごもっともな意見を聞いて、ふと気付かされました。ヒッチコックと言えばブロンドの白人女優に執着したことで有名です。彼女たちは映画の中で男性に都合のよい存在で、時に犠牲者として殺される役回りで登場します。
ヒッチコックは映画そしてテレビドラマで世界で人気になり、フランスのフランソワ・トリュフォーらにより1950年代に「映画作家」だと紹介され、映画が監督主体=「作家主義」として語られる先駆けとなった人物でした。
しかし当時の映画制作環境を知れば、ヒッチコックは自分の理想の女性像をピュアに映画に描いただけ、と信じるのは無理があるように思われます。
しかし多くの映画評論家は彼の暗い面から目を背けていました。それは自分たちが神格化した人物の批判を許さず、偉大な監督である彼を守ろうとする意識が働いた結果かもしれません。
2016年、ヒッチコックの『鳥』(1963)、『マーニー』(1964)に出演した女優ティッピ・ヘドレンが、自身の回顧録で彼からセクハラ行為があったと告白しています。
無論「死人に口無し」、後にヒッチコックと確執の生じたヘドレンの言い分だけを信じるのはフェアでないとの意見もあるでしょう。彼の映画に主演した他の伝説的女優たちは、そんな行為は自分には無かったと語っています。
しかしヘドレンの回顧録に先駆け、ヒッチコックを冷静かつ客観的に分析したドナルド・スポトーは、著作でこの事実を指摘しています。時代背景を考えると彼にセクハラ・パワハラ的な姿勢が何も無かった、と考える方が不自然に思われます。
では『KIMI~』でゾーイ・クラヴィッツが演じた主人公、アンジェラを振り返りましょう。黒人で髪は見事に青色。不自然と指摘したくなる姿ですが、ヒッチコック映画の女性たちとは真逆の存在だ、と強調する意図がある、と解釈すれば納得でしょう。
犯罪行為を知った彼女は保護者の男性を必要とせず、自身で行動し困難に立ち向かいます。そして心に傷を負った彼女は、クライマックスを経て成長を遂げました。
将に彼女は、ヒッチコック映画のミューズたちのアンチテーゼです。しかしソダーバーグ監督は偉大な映画作家を批判した訳ではありません。本作のクライマックスを、ヒッチコック映画同様にユーモアを交えて描いているのです。
まとめ
ヒッチコック映画へのオマージュに満ちた『KIMI サイバー・トラップ』。ソダーバーグ監督は偉大な監督に大いに敬意を払い本作を手がけたのでしょう。
しかし同時に、ヒッチコックは様々な面で現代にそぐわぬ点もある、現代に相応しい表現に変えた方が面白いサスペンスになる、とのメッセージが込められていると感じました。
事件に巻き込まれ、男性に保護されつつ謎に挑むブロンドの白人美女より神経質でも自ら決断し行動する、髪を染めたゾーイ・クラヴィッツ演じるアンジェラの方が、現在作られる映画に相応しいと誰もが思うでしょう。
ソダーバーグはヒッチコックを批判せず、同時に『KIMI~』をポリコレに配慮した政治的に正しい映画だとも主張していません。ヒッチコック映画に敬意を払いつつ、このような主人公にした方が現代的だと示しているのです。
実は本作にはアンジェラよりも、『裏窓』の主人公ジェームズ・ステュアートと同様の「覗き」行為をする人物が登場していました。
それが向かいのアパートに住む男性ケヴィン、演じるのは『ホーム・アローン』(1991)でマコーレー・カルキンの一番上の兄、意地悪なバズを演じたデヴィン・ラトレイです。
現在は太った体形を生かし、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013)や『ブルー・リベンジ』(2013)など、個性派俳優として活躍するデヴィン・ラトレイ。
そんな彼の容姿や引きこもり生活する事情、アンジェラに興味を持ち「覗く」理由にも、現代の観客は『裏窓』のジェームズ・ステュアートがヒーローになってしまう展開より、実に納得出来ると感じるでしょう。
そしてデヴィン・ラトレイのラストの行動。彼のキャラクターに親近感を覚える私のような人物なら、彼の不似合いで報われぬ勇気ある振る舞いに、共感して喝采を送るはずです。
デヴィン・ラトレイが演じた人物も、ヒッチコック映画の男性主人公のアンチテーゼと解釈できます。もしかすると彼が太ったキャラなのは、独特の言動と太った体形がトレードマークで、自作へのカメオ出演が大好きなヒッチコック自身に重ねたからでしょうか?
流石にこれは私の想像に過ぎないと考えます。それでもソダーバーグ監督は本作でヒッチコック映画をリスペクトしつつ、現代の映画に相応しく軽妙洒脱なサスペンスに仕上げたと評して良いでしょう。
最後に、本作のスマートスピーカー「KIMI」の名の由来は、『君の名は。』(2016)と同じ日本語の「君(きみ)」であるとの解釈で、多分正解だと思われます。
人との会話で「キミぃ!」など口にしたら、「KIMI」がいちいち反応して大変です。残念ながら日本で発売するなら、仕様を変更すべきですね。
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増田健(映画屋のジョン)プロフィール
1968年生まれ、高校時代は8mmフィルムで映画を制作。大阪芸術大学を卒業後、映画興行会社に就職。多様な劇場に勤務し、念願のマイナー映画の上映にも関わる。
今は映画ライターとして活躍中。タルコフスキーと石井輝男を人生の師と仰ぎ、「B級・ジャンル映画なんでも来い!」「珍作・迷作大歓迎!」がモットーに様々な視点で愛情をもって映画を紹介。(@eigayajohn)