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Entry 2021/07/28
Update

映画『リベンジャー・スクワッド宿命の荒野』ネタバレあらすじ感想と結末解説。リベンジ復讐劇のテーマで描いた“真の正義”とは!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

全てを失ったアイルランド人脱走兵の壮絶な復讐劇を描く歴史アクション

ランス・デイリーが監督・脚本を務めた、2018年製作のアイルランド・ルクセンブルク・ベルギーの歴史アクション映画、『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』。

イギリス軍から脱走したアイルランド人兵士が、家族を殺された恨みを晴らすべく、家族を殺した圧制者たちを血祭りにあげていく復讐劇とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

19世紀中盤、英国に支配されたアイルランドを舞台に繰り広げられる、アフガン帰りの脱走兵の壮絶な復讐劇を描いた歴史アクション映画、『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』の作品情報


(C)Black 47 Limited 2018

【公開】
2018年(アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー合作映画)

【脚本】
ランス・デイリー、P・J・ディロン、ピアース・ライアン

【監督】
ランス・デイリー

【キャスト】
ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェームズ・フレッシュヴィル、スティーヴン・レイ、フレディ・フォックス、バリー・コーガン、モー・ダンフォード、セーラ・グリーン、ジム・ブロードベント

【作品概要】
ランス・デイリーが監督・脚本を務めた、アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー合作の歴史アクション作品です。

「マトリックス」シリーズのヒューゴ・ウィーヴィングが主演を務め、『アニマル・キングダム』(2010)のジェームズ・フレッシュヴィルや、『クライング・ゲーム』(1992)のスティーヴン・レイらが共演しています。

映画『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』のあらすじとネタバレ


(C)Black 47 Limited 2018

19世紀中盤の1847年。イギリスの支配下に置かれたアイルランドは、深刻なジャガイモ飢饉に見舞われ、1845年から数年の間に、国民の4人に1人が姿を消してしまいました。

姿を消した国民は、イギリスや北米に逃れたか、あるいは飢餓や熱病で死んだのです。

男たちは、イギリス国王のために、戦争に駆り出されていました。そして、男たちが故郷に戻ると、死と破滅が広がっていることを知りました。

彼らの多くは、故郷で「裏切り者」と見做されたため、大英帝国の圧政に苦しむ人々を、ただ諦観するしかありませんでした。

イギリス軍から脱走したアイルランド人の伍長、マーチン・オフィーニーは、生まれ故郷の村に戻りました。

この領地を治める領主領主キルマイケル卿が、小作人を立ち退かせてしまった挙句、採れた穀物を搾取するため、村人は皆貧困にあえいでいました。

さらに、不作続きでろくに穀物も取れなくなってしまい、救貧税という税金も取り立てに来るようになり、村人全員飢餓状態に陥っていました。

そんな変わり果てた村に驚きつつ、帰路に急ぐマーチン。しかし彼の家は、屋根が取り払われ、母親の従兄弟バートラ・オニャクトンによって、家畜の小屋に変わり果てていました。

愕然とするマーチンに追い打ちをかけるように、偶然彼と再会したバートラは、彼の母親が去年熱病で死んだこと。キルマイケル卿が寄越した取り立て人を刺した罪で、彼の弟が絞首刑に処されたことを話します。

マーチンの弟の嫁エリーは、彼の自宅を私物化しているバートラを追い払い、彼を自分たちの家に招きました。

エリーとその娘2人、息子のミハルは、取り立て人やアイルランド警察によって家を追い出され、空き家となった場所に身を寄せ合って暮らしていました。

しかしエリーたちもまた、不作続きのこの村で当然ろくな食事をとっておらず、飢餓に苦しんでいたのです。

そんな中、ミハルがどこかから盗んできた作物を持って帰宅。さらに、マーチンから食料を分けて貰ったエリーたちは、久々にまともな食事ができて嬉しそうでした。

しかし翌日、マーチンがエリーたちと離れた隙に、アイルランド警察の巡査部長フィッツギボンやその部下たち、取り立て人が彼女たちの家を取り壊しに来たのです。

家に戻ってきたマーチンは、エリーたちに外へ出てくるよう促しつつ、屋根が壊され始めた家から彼女たちを救おうとします。

しかし、そんなマーチンを、フィッツギボンの部下たちは取り押さえます。さらにフィッツギボンたちは、キルマイケル卿の領地から作物を盗んだミハルが、取り立て人を刺したことで、彼をその場で射殺したのです。

マーチンは、ミハルの死に嘆き悲しむエリーたちに駆け寄ることも許されず、そのままアイルランドのコマネラ警察署に、治安妨害の罪で連行されてしまいました。

マーチンは取り調べを受けた際、警官から押収された自身のマスケット銃と所持品、短剣を強引な手段を使って取り戻し、警官たちを殺しながら脱出。

しかし無事脱出し、エリーたちの元に戻った彼が見たのは、極寒の中、屋根が取り壊された家で身を寄せ合って死んでいる彼女たちの姿でした。

マーチンはエリーたちを含め、自分の家族を死に追いやった者たちへの復讐を決意します。


(C)Black 47 Limited 2018

一方イギリス軍は、3カ月前に上官をカルカッタで殴り脱走した挙句、コマネラ警察署を襲撃し燃やしたマーチンを、何としてでも捕まえることを決意します。

そこでイギリス軍は、マーチンとアフガニスタンで戦った彼の戦友であり、アイルランド警察の元警部補で死刑囚のハナを釈放。

彼にイギリス軍の将校ポープ大尉の下で、マーチンを捜し出し捕まえるよう命じます。その頃マーチンは、バートラの自宅に押し入り、短剣を突きつけ彼を尋問しました。

バートラは、敬虔なカトリック教徒であったマーチンの母親は、キリスト教に入ればスープが与えられると言われても、頑なに拒絶し熱病で死んだこと。

マーチンの自宅を私物化しているのは、他の誰かに使われるよりも、彼の母親の従兄弟である自分が、動物のために有効活用した方が良いと思ったこと。

マーチンの弟に、絞首刑を言い渡した判事は、ボルトンという男だということを、ペラペラと話しました。

マーチンは家族を追い出した家を私物化した、バートラに詰め寄ります。バートラは咄嗟に銃を手に取り、マーチンを殺そうとしますが、湿気のせいで不発に終わってしまいました。

そんなバートラを、マーチンは短剣で殺害。さらに彼は、ボルトン判事がいる裁判所に忍び込み、1人になった彼を待ち伏せして殺します。

その翌日、ハナとポープ大尉、彼らが乗る馬の世話係として同行するアイルランド人兵士、ホブソン一等兵が裁判所へ到着。

その時彼らは、2階の窓から首を太い縄で吊るされている、ボルトン判事の死体を発見しました。

以下、『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』ネタバレ・結末の記載がございます。『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)Black 47 Limited 2018

ハナたちは、現場にいた警官に聞き込みを開始。その結果、ボルトン判事を殺した犯人がマーチンであると確信した彼らは、襲撃されたコマネラ警察署へ向かいました。

しかし、コマネラ警察署からは、マーチンを捕まえていた手錠が残されていることしか、手掛かりはつかめませんでした。

そこでハナたちは、マーチンの故郷の村を訪問。その時彼らは、村の道に捨てられた豚の胴体と、切り離された頭部が乗っかった男の死体を発見します。

ハナたちは、村の人たちに聞き込みを行おうとしますが、彼らは英語が話せず、そもそも会話することもままなりません。

その中で唯一、英語を話せるアイルランド人の小作農、コニーリーがハナたちの問いかけに答えてくれました。

殺されたのは、キルマイケル卿の取り立て人であったバートラ。マーチンの家族を追い出した家を私物化した彼の元に、マーチンが訪問したのだと、コニーリーは言いました。

コニーリーが案内してくれたマーチンの家には、胴体から切り離されたバートラの頭部が、棒で串刺しにされた状態で放置されていました。

そして、その棒に取り付けられた板には、「盗人は罰する」と書かれていました。これに見覚えがあるハナ曰く、この殺し方はフガニスタンのギルザイ民族が使う、裏切りに対する報復の仕方だと言います。

ハナはマーチンが、復讐心に駆られて人を殺していると気づき、警察と連携して彼を捕まえようとしました。しかし、それは任務外だとポープ大尉は反対します。

そんなポープ大尉は、今後アイルランド人への聞き込みの際、通訳としてコニーリーが役立つと考え、彼に金を払って雇うことにしました。

その日の夜。マーチンは母親を含めたカトリック教徒に、「キリスト教に入ればスープが飲める」と騙り、彼らに延々と祈りを捧げさせ、餓死させようとするキリスト教会の神父とその仲間の元へ向かいました。

マーチンは神父たちを礼拝堂から追い出し、カトリック教徒にスープを飲むよう促します。

翌日、ハナたちは馬の足跡を辿り、マーチンを追跡していました。しかし、分かれ道に残された馬の足跡は多く、どちらに向かうべきか分からなくなってしまいます。

困り果てたハナたちに、コニーリーはある男の屋敷が近くにあると話しました。その男とは、キルマイケル卿の土地を管理するクローニンのことでした。

ハナたちより一足早く、クローニンの屋敷に辿り着いたマーチンは、馬小屋に隠れクローニンを待ち伏せし、彼を殺しました。

そこへ、ハナたちがクローニンの屋敷へ到着。マーチンは、馬小屋から彼らに銃口を向け、先頭にいたポープ大尉の馬を狙撃します。

馬から落とされたポープ大尉は、そのまま死んだ馬を盾にし、ホブソン一等兵は近くの建物に隠れ、ハナは裏手に回ってマーチンを捕まえようとしました。

しかし、馬小屋前に飛び出したホブソン一等兵が、マーチン目掛けて銃を発砲。これにより、ハナの突入は失敗し、馬に跨って飛び出してきたマーチンは、ハナを銃で殴りました。

そしてマーチンは、自身の横につけたホブソン一等兵に気づき、馬上から彼を撃とうと銃口を向けます。

ホブソン一等兵は、ポープ大尉からマーチンを撃つよう命じられますが、何故か引き金を引こうとしません。その隙に、マーチンはクローニンの屋敷を脱出。

慌ててポープ大尉が、マーチンの背中に銃を発砲しましたが、射程範囲外の距離にいた彼に、その銃弾は届きませんでした。

その後、ポープ大尉たちは、穀物の山に埋もれたクローニンの死体を発見。クローニンの危険を警告しなかったとして、彼の使用人は怒り、ポープ大尉たちを追い出します。

あの時、ハナに反対などせず、警察と連携しマーチンを捜索していればと後悔するポープ大尉。彼は警察と連携し、キルマイケル卿に危険を知らせ、マーチンによる殺害を未然に防ごうとします。

その日の夜、暗闇の中、ハナはマーチンの居場所を突き止め、野宿する彼に会いに行きました。その際、マーチンは自分を捕まえにきたハナに、こう言います。

「俺は義務として、奴ら(イギリス軍)のために戦った。だが故郷はこんな有様で、俺が人を殺せば、奴らは殺人とみなす」

「奴らが殺せば戦争と呼ぶ。神意とも正義とも。だが俺の家族への正義は?俺が貫くしかない」

翌日、ハナたちはキルマイケル卿の屋敷に到着し、マーチンに命を狙われていることを警告しました。

ところが、キルマイケル卿はそれに恐怖することなく、イギリス・ダブリンへの穀物の輸送を最優先に行おうとしていたのです。

さらにキルマイケル卿は、マーチンに賞金を懸け、賞金欲しさに集まった民兵20人と、大勢の警官による厳重な警備を既に敷いていました。

そんなキルマイケル卿の護衛に就くことになったハナたち。しかし、屋敷の外では、警官たちと揉めるホブソン一等兵の姿がありました。

騒ぎを聞きつけ、駆けつけたハナたちが、警官1人を人質に取り、彼から奪った銃を持つホブソン一等兵を止めようとします。

しかしホブソン一等兵は、警官たちから民衆から穀物を搾取し、ダブリンへ輸送しようとしていることを知り、民衆を助けたい一心だったため銃を下ろそうとしません。

そんなホブソン一等兵に痺れを切らしたのか、警官たちを率いる巡査部長が、彼目掛けて銃を発砲。それを皮切りに、ホブソン一等兵は人質に取った警官を射殺し、彼自身は警官たちからの総攻撃を受けて死亡しました。

ホブソン一等兵を射殺したことに、何も罪悪感を抱かないどころか、自分たちは正しい行いをしたと自負するキルマイケル卿と巡査部長。

そんな彼らに軽蔑したハナとポープ大尉は、それでもキルマイケル卿の護衛任務を続行しました。

自分たちを軽蔑しているとは知らず、キルマイケル卿はだんまりを決め込んだハナたちに、領主になってからした自らの行いを、笑いながら話し始めました。

「私が相続した当時、この領地は破産寸前だったから農地を集約した。小作地や荒れた牧草地をまとめ、小作人ごとに払う無駄な税金を減らした」

「小作人など必要ないからな。ジャガイモの栽培のおかげで、管理は楽になった」「アイルランドのケルト人が激減するのを待ち望む者もいる、マンハッタンの先住民くらいの数にな。私は喜ばないがね」

「心配はいらない。どんな兵士も近づけば、撃つ前に撃たれる。警備は厳重だ」そう笑うキルマイケル卿の元に、一歩一歩近づいていくマーチンがいるとは知らずに…。


(C)Black 47 Limited 2018

その夜、ダブリンへの道中で見つけた宿で、一晩明かすことにしたキルマイケル卿一行。ハナたちはそこで、マーチン逮捕のためのある作戦を立てます。

それは、キルマイケル卿に扮したポープ大尉が、彼の寝室でマーチンを待ち伏せし、物陰に隠れていたハナが捕まえるというものでした。

マーチンはまんまとハナたちの罠に引っかかってしまい、キルマイケル卿に扮したポープ大尉とハナと対峙します。

しかしハナは、マーチンを捕まえるよう叫ぶポープ大尉の命令にも、彼を撃てと叫ぶキルマイケル卿の命令にも従いませんでした。

マーチンは、ハナが自分を捕まえる気がないことを悟り、ポープ大尉や警官を押しのけ、キルマイケル卿を捕まえて逃走。

ハナは、マーチンをわざと取り逃がしたことで、イギリス軍への反逆罪に問われ、処刑されそうになります。

翌日。キルマイケル卿の屋敷にて、銃殺刑に処されようとしていたハナ。刑が執行される直前、マーチンが離れた場所からイギリス兵1人を狙撃し、彼を助けました。

その様子を屋敷内で見ていたポープ大尉は、すぐさまイギリス兵を集めて、マーチンを捕まえるべく屋敷を飛び出そうとします。

そこへ、馬に跨ったマーチンが、門をくぐって彼らの前に躍り出てきました。ポープ大尉はすぐさま、部下に彼を撃つよう命じ、馬上にいた彼を射殺させます。

しかし、ポープ大尉たちイギリス兵が撃ったのは、マーチンの格好をさせられたキルマイケル卿だったのです。

それに気づいたポープ大尉は、逃げたハナを捕まえるよう部下に命じ、自分はマーチンを殺そうと辺りを見回します。

この間、屋敷内部に忍び込んでいたマーチンは、次々とイギリス兵や警官を殺していきました。そんな彼が次に狙ったのは、ポープ大尉です。

マーチンの襲撃により、門で塞き止められていたコニーリーたち小作農は、農具を持って一気に畳みかけ、警官と揉み合った末に搾取された穀物を奪取することに成功。

マーチンはポープ大尉を、2階の窓から狙撃し、左胸に被弾させて致命傷を与えます。そんなマーチンの元へ、巡査部長が駆けつけました。

死闘を繰り広げていくマーチンと巡査部長。揉み合った際に窓から転落した2人は、激しい死闘の末、マーチンが馬小屋で巡査部長の首を絞めて倒しました。

その馬小屋内の通路で、マーチンが駆けつけた警官2人と対峙していると、そこへ彼の馬に跨ったハナが駆けつけてきます。

ハナは馬上から警官を攻撃し、マーチンを救出。2人はそのまま屋敷を出ようとしましたが、物陰に隠れていたポープ大尉に襲われ、後ろに乗っていたマーチンが右の脇腹を撃たれてしまいます。

ハナが銃を使い、ポープ大尉に反撃しようとするも、不発。ポープ大尉も、マーチンを撃った1発以外、撃ってこようとしませんでした。

ハナは撃てない銃を捨て、マーチンを連れてそのまま逃走。屋敷を脱出できた直後、マーチンは「追ってくるイギリス軍とは戦うな、アメリカへ行け」と言い遺し、息を引き取ってしまいました。

次の日、巡査部長率いる警官たちによって、キルマイケル卿の遺体は棺に入れられて、どこかへ移送されていきました。

そしてポープ大尉は1人、左胸の傷を抑えながら馬に跨り、どこかへ向かっていきました。そんな彼の姿を後方から見つけたハナ。

分かれ道に差し掛かった彼が、このまま前を歩くポープ大尉を追うか、右に曲がってアメリカへ向かうか悩んだところで、物語は幕を閉じました。

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映画『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』の感想と評価


(C)Black 47 Limited 2018

マーチンとホブソン一等兵が見せた“真”の正義

母親と弟、弟の家族さえも死に追いやった者たちへの復讐に燃えるマーチン。彼の復讐劇は、サスペンス要素満載で、観ているこちらがゾッとするほど恐ろしいです。

しかしキルマイケル卿や彼に従う取り立て人、アイルランド警察がマーチンの家族、そしてアイルランド人にした行いは、どれも恨まれても仕方ないことばかりでした。

破産寸前に追い込まれていた領地を立て直すためとはいえ、小作人を追い出した挙句、ただでさえ不作なところを、やっとこさ収穫できた穀物でさえ搾取するのは酷いです。

しかもキルマイケル卿たちは、ただでさえ食べるものに困って飢餓に苦しむエリーたちから、税金を取り立てて住処を奪い、極寒の中外に放り出すようなこともしています。

そんなことを平気で強いるキルマイケル卿たち、悪いイギリス人による圧政。復讐のためとはいえ、それを打破しようとしてくれるマーチン。

そして、圧政に苦しむ人々を救おうとしたホブソン一等兵。この2人がやったことは、多くの人に讃えられるべき“真”の正義です。

マーチンに協力したハナ

ハナがマーチンと密会できた理由は、劇中では明かされていません。しかしハナ自身、アフガニスタンで戦った際、マーチンに敵の奇襲から救われた1人でした。

だからこそ、ハナはマーチンの本音を聞いた際、彼に協力することを決めたのでしょう。マーチンも、窮地に陥ったハナを救います。

そしてハナもまた、恩返しするかのように、窮地に陥ったマーチンを救い出し、彼と一緒にキルマイケル卿の屋敷から脱出しました。

これから、ハナとマーチンの旅が始まるかと思いきや、マーチンはポープ大尉に撃たれたのが致命傷となり、命を落としてしまいます

そんなマーチンの最期を看取ったハナの悲しげな姿に涙が止まりません。ハナとマーチンの、戦友同士の強い絆もまた、感動します。

まとめ


(C)Black 47 Limited 2018

全てを失ったアイルランド人脱走兵が、家族を死に追いやった者たちへ復讐する、アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー合作の歴史アクション作品でした。

本作の見どころは、主人公マーチンによる復讐劇と、マーチンvsハナたち追跡者による銃撃戦です。

マーチンが、家族を死に追いやった取り立て人バートラ、弟を絞首刑の判決を下したボルトン判事、領地の管理人クローニンを追い詰め殺していくところ。

そして、正しい行動を取ったホブソン一等兵が惨殺された場面は、どれも背筋が凍るほど残虐で恐ろしいものばかりです。

しかし、マーチンによる復讐劇の中で、キリスト教に入るよう強要した神父たちが殺されたのかどうかだけ、劇中で明らかにされていません。

そして映画のラスト、ホープ大尉がどこへ向かおうとしているのか、またそれをハナが追いかけるのかどうかも、明らかにされていませんでした。

そんな謎が深まる結末と、アイルランド人脱走兵による復讐劇、アイルランド人に圧政を強いるイギリス人領主の姿が描かれた歴史アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。






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