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Entry 2024/10/12
Update

【ネタバレ】室井慎次 敗れざる者|あらすじ感想評価。犯人は登場?踊る大捜査線シリーズの青島との約束とは!?他キャラのその後は必見の価値あり!

  • Writer :
  • 星野しげみ

「踊る大捜査線」シリーズの室井慎次が主役の映画『室井慎次 敗れざる者』が公開!

「踊る大捜査線」シリーズは、1997年の連続ドラマ開始以来、熱狂的なファンを生み出し、社会現象を巻き起こした人気ドラマです。

このドラマで柳葉敏郎が演じた人気キャラクター・室井慎次を主人公に描いた2部作『室井慎次 敗れざる者』が2024年10月に、『室井慎次 生き続ける者』が同年11月に公開となりました。

前編『室井慎次 敗れざる者』では、警察を退官して故郷の秋田で暮らす室井。しかし、なぜか彼の周辺において、自身の過去と湾岸署を連想させられるきな臭い事件が起こり始めます。

警察官僚の直感と度胸は未だに健在の室井慎次は、ほろ苦い思いを抱えつつも、事件の真相を追い始めます。

映画『室井慎次 敗れざる者』をネタバレ有でご紹介します

映画『室井慎次 敗れざる者』の作品情報


(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

【公開】
2024年(日本映画)

【監督】
本広克行

【プロデュース】
亀山千広

【脚本】
君塚良一

【キャスト】
柳葉敏郎、福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、松下洸平、矢本悠馬、生駒里奈、丹生明里、松本岳、佐々木希、筧利夫、甲本雅裕、遠山俊也、西村直人、赤ペン瀧川、升毅、真矢ミキ、飯島直子、小沢仁志、木場勝己、稲森いずみ、いしだあゆみ

【作品概要】
1997年に放送開始され、劇場版作品も大ヒットを記録したテレビドラマ「踊る大捜査線」シリーズで柳葉敏郎が演じる人気キャラクター・室井慎次を主人公に描く映画2部作の前編(後編は2024年11月公開)。

室井慎次を長年演じてきた柳葉敏郎をはじめ、新城賢太郎役の筧利夫、沖田仁美役の真矢ミキらおなじみのキャストが揃い、福本莉子や、齋藤潤、松下洸平ら新たなキャストも加わりました。そしてスタッフ陣も、「踊る大捜査線」シリーズを支えてきたメンバーが再結集しました。

映画『室井慎次 敗れざる者』のあらすじとネタバレ


(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

秋田県の片田舎、湖のほとりの家に、警察を辞めた室井慎次がいました。

現場の捜査員のために粉骨し、警察の組織改革に挑むなど、波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。

27年前の“青島との約束”を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて故郷・秋田で自給自足の暮らしを始め、保護した犯罪者の子どもたちと暮らしています。

同居人は、母を殺人事件で亡くした高校2年生の森貴仁と、事件を起こして服役中の父をもつ小学4年生の柳町凛久。それに秋田犬のシンペイです。

家庭を持たなかった室井慎次ですが、今は子どもたちにご飯を食べさせ、学校へ通わせて、穏やかに暮らしています。

そんなある日、湖の対岸から他殺と思われる死体が発見されます。しかも土に埋められた死体の側には、腐った洋ナシが一緒に埋められていたのです。

警察が調べを進めると被害者は、以前湾岸署が犯人を追い詰めながらも取り逃がした事件の犯人の1人と判明。

それを知った室井慎次は、27年前の青島との捜査の日々を思い起こします。それは、過去から蘇ったような死体が示す、亡霊のような事件の始まり……。

警官でなくなった室井慎次は、もう事件を追わないはずなのですが、事件の方が室井に迫ってくるようでした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには映画『室井慎次 敗れざる者』ネタバレ・結末の記載がございます。映画『室井慎次 敗れざる者』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

室井慎次は、秋田県警はじめ、東京の未解決事件の犯人が秋田で死体で発見されたとあって動き出した警察庁から、捜査協力を要請されますが、YESと言いません。

その頃、室井家の納屋で1人の少女が倒れているのを、凛久が発見しました。それは数週間前に室井家の様子をうかがっていたものの、山の方へ逃げ出してしまった少女でした。

室井慎次は少女を自宅へ連れていき看病します。そして目覚めた少女から明かされた名前は……日向杏。

その名前から、湾岸署最悪の事件を起こした連続猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子)の娘だという、衝撃の事実が判明しました。

一度は脱獄を企てるも、現在は服役中の日向真奈美は、刑務所内で杏を出産したものの、父親は不明となっていました。謎を抱えたまま、室井家で生活することになった杏ですが、室井に対してはあまりいい感情を持っていないようです。

こそこそと何かを探すように家の中を歩き回ったり、室井のことを悪い印象を持たせるような話しぶりをする杏を、貴仁は怖いと思います。

室井が死体を発見してから、東北の山奥には似つかわしくない、おびただしい数の警察官、ヘリや警察車両がこの村にやってくるようになりました。

人付き合いが苦手で村の集会にも顔を出さない室井に対して、事件の発見者ということもあって、村人たちはいい印象を持っていません。

「村から出ていけ」と言われますが、室井は「そんな気はない」と突っぱねました。

村人からよく思われず、謎の少女・杏の出現でぎくしゃくし始めた室井の家族たち。四面楚歌のようなきつい状況を抱えた室井ですが、盟友・新城賢太の頼みもあって、事件の捜査に協力することにします。

丁度その頃、室井家から出火。火を消そうと駆けつけた室井の目の前で、苦労してリフォームした家が炎に包まれて焼け落ちていきました。

映画『室井慎次 敗れざる者』の感想と評価


(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

「踊る大捜査線」シリーズは、臨海副都心台場にある湾岸警察署を舞台に、事件の謎解きだけでなく捜査する刑事たちの人間模様や階級社会で生きる「組織の人間」としての姿を描いた刑事ドラマです。

1997年の放映開始以来、熱狂的なファンを生み出し、社会現象を巻き起こした本シリーズ。中でも、織田裕二演じる直感で動く激情型のはみ出し刑事の青島俊作と、柳葉敏郎が演じる冷静沈着な上司の室井慎次の‟次第に近づく距離感”は、毎回注目の的でした

本作では、室井慎次は退職後は田舎でひっそりと暮らすはずでしたのに、ひょんなことから再び過去の未解決事件に引き戻されてしまいます。

室井慎次が事件について警察官と話すたびに聞かれる「レインボーブリッジを封鎖」は、過去の青島との守れなかった約束を思い出させ、じっと悔恨に浸ることになりました。

感情を表に出さずに一人思い悩む室井慎次を演じる柳葉敏郎。実は、ドラマが始まった当初、役に共感出来ずに彼を演じるのがつらくて殉職させてくれと言ったそうです。ですが、奥様に「カッコいい役じゃない」と言われて、続投したと言います。

額に寄せる3本シワから、心の奥で物事を深く考えていると思われる室井慎次。余計なことは省いて毅然とした態度で命令のみを発する指揮官は、誰が見てもやはりカッコいいのです。

室井慎次がただの一般人となった本作でもその姿は今も健全。コートを脱いでも、以前にましていっそう深い情けを持ったような印象を受け、従来からのファンを喜ばせることでしょう。

また本作では、現在は湾岸署を離れ、警視庁の捜査支援センターで働いている青島を始めとする湾岸署勤務のメンバーのその後もわかりました。

懐かしい顔ぶれとそれに因んだ名言や、室井慎次の無表情ながら最高のタイミングで、ポツリとつぶやく秋田弁も出てきます。室井慎次というキャラがいる限り、この物語は続いていくのに違いありません

27年前の室井慎次と湾岸署員たちの活躍を振り返る一方で、本作で登場した謎の少女・杏の事情はまだよくわかっていません。事件はどう動くのかと、後編での謎解きが楽しみです。

まとめ


(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

「踊る大捜査線」シリーズの人気キャラクター・室井慎次を再び主役にした2部作映画の前編『室井慎次 敗れざる者』。

優秀な警察官僚・室井慎次は警察を退職して、事件の犯罪者の子どもたちの保護者となって、故郷でひっそりと暮らしていたのですが、自宅近くで殺人と思われる死体が発見されたことで、再び過去の事件と向き合うこととなります。

室井が警察を辞める元となった事件の関係者が再び顔を揃えた時、また新たな事件の火種となりました。

事件の謎を解き明かし、再び室井慎次伝説は続くのでしょうか。事件解決を望んで、後編の『室井慎次 生き続ける者』への期待も高まります。

『室井慎次 生き続ける者』は2024年11月15日(金)公開! 

室井慎次のキリッと背筋を伸ばして発する明確な指示、黙っていても眉間による3本の縦ジワ、ラストでつぶやかれる秋田弁など、すべて27年前と変わりません。役を務める柳葉敏郎にファンは嬉しい悲鳴をあげることでしょう。

エンドロールは、テレビドラマの「踊る大捜査線」シリーズの名場面。いかりや長介などなつかしい顔ぶれや、27年前の若々しいキャスト陣たちが登場しますのでお見逃しなく。



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