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『謝肉祭まで』あらすじ感想と評価解説。短編映画でイリエナナコ監督が描く“3人のうち2人が死なねばならない祭り”を前に揺れ動く感情

  • Writer :
  • 谷川裕美子

短編映画『謝肉祭まで』は2023年4月13日(金)~4月21日(金)まで下北沢トリウッドにて上映

3人の神たちが謝肉祭当日を迎えるまでの7日間を描いた短編映画『謝肉祭まで』が2023年4月13日(金)~4月21日(金)まで下北沢トリウッドにて上映されます。

監督を務めるのは、映像作家、コピーライター、クリエイティブディレクターなど多分野で活躍するイリエナナコ。

3人の神々を大山真絵子、円井わん、豊満亮が演じます。

3人のうち2人が死なねばならない祭りを前に、神々の心は激しく揺れ動きます。

彼らはいったいどんな選択をするのでしょうか。スリリングな心理劇の魅力をご紹介します。

映画『謝肉祭まで』の作品情報


(C)惑星ナナコス

【公開】
2023年(日本映画)

【監督・脚本】
イリエナナコ

【出演】
大山真絵子、円井わん、豊満亮、田中一平、六平直政

【作品概要】
映像作家、コピーライター、クリエイティブディレクターなど多分野で活躍するイリエナナコ監督によるファンタジー作品。

佐渡島で撮影を敢行し、3人の神々が祭り本番を迎えるまでの揺れ動く7日間を描きます。ロックバンド「BRADIO(ブラディオ)」が音楽を担当。

オドル神は『雨に叫べば』(2021)の大山真絵子、ワラウ神は『コントラ KONTORA』(2021)の円井わん、ミル神は『続・掟の門』(2022)の豊満亮がそれぞれ演じます。

やさしさのすべて』(2022)の田中一平、映画・ドラマで大活躍中のベテラン・六平直政が共演。

映画『謝肉祭まで』のあらすじ


(C)惑星ナナコス

400年に一度の謝肉祭の7日前、全国の神々の中からオドル神、ワラウ神、ミル神の3人の神が選ばれ、合宿所に集められました。彼らは久しぶりの再会を喜び合います。

3人のうち2人の神は、祭り本番の舞台で死ななくてはなりませんでした。それはしきたりであり、大きな名誉でもあります。

誰が死に、誰が生き残るのか3人は話し合いを始めますが、なかなか話はまとまりません。

3日目現れた大神様から、早く誰にするのか決めるようにとプレッシャーをかけられた3人の心は掻き乱されていき…。

映画『謝肉祭まで』の感想と評価


(C)惑星ナナコス

変わり始める3人の神々の関係性

いつも明るいリーダー格のオドル神、飄々としたミル神、素直に不平をいう年若いワラウ神。威厳のない神々の姿が、最初はユーモラスに描かれます。

3人の個性的な神々を、大山真絵子、円井わん、豊満亮が絶妙なバランスで魅力的に演じています。

謝肉祭の儀式中に、彼ら3人のうち2人は死なねばならないことになっており、選ばれることは名誉と言われていました。彼らの一見能天気にも見える明るさは、死を現実として受け止めたくないという思いの表れでもあったのです。

誰が死なねばならないかを決めなければならない状況を前にして、明るく仲睦まじく見えた3人の関係は次第に変化していきます。ひとりひとりの表情もまた、どんどん変わり始めます。

ガチサバイバルの真っ最中なのですから当然のことです。彼らの感情の移り変わりがシビアに描かれていきます。

死を名誉と言われることへの不満。荒み始める心。人間らしい感情を持つ神たちが哀れに見えてきます。

刻一刻と期限が迫り、スリルが高まっていくなか、何かを書き続けるミル神の姿も気になります。六平直政の怪演にも注目です。

どんな結末が訪れるのかドキドキハラハラしながら、どうぞ最後まで見守ってください。

まとめ


(C)惑星ナナコス

謝肉祭を前に、命がけで儀式に挑むこととなった3人の神々の姿を描く『謝肉祭まで』。3人のうち2人が死なねばならないという状況下で起こる、彼らの心理の変化をじっと見つめた物語です。

3人全員死ぬなら耐えられるのが、一人だけ助かると知るとなぜか耐え難くなるのが悲しき人の性(さが)なのでしょう。

彼らがどのような運命をたどるのか、スリリングなその行方を見届けて下さい。

短編映画『謝肉祭まで』は2023年4月13日(金)~4月21日(金)まで下北沢トリウッドにて上映です。





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