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Entry 2021/08/28
Update

【円井わんインタビュー】映画『鳩の撃退法』藤原竜也との演技や憧れの俳優たち通じて実感した“私にしかできないこと”

  • Writer :
  • 咲田真菜

映画『うみべの女の子』は2021年8月20日(金)より、映画『鳩の撃退法』は8月27日(金)より全国公開!

2017年にデビュー後、2021年公開の映画『KONTORA-コントラ』では自身にとって初の長編作主演を果たした円井わん。

2021年8月20日(金)公開の映画『うみべの女の子』、8月27日(金)公開の映画『鳩の撃退法』など、話題作に立て続けに出演する注目の若手俳優です。


photo by 田中舘裕介

今後も公開待機作を含め、多くの映画・ドラマへの出演が決定している円井さんにインタビューを敢行。「俳優」という仕事への想いや今後の目標について、力強く語ってくださいました。

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ベテラン俳優に囲まれ「役者ってすごい!」


photo by 田中舘裕介

──「円井わん」さんというお名前はとてもインパクトがありますね。

円井わん(以下、円井):俳優としてやっていこうと思った時に、私は芸名で活動したいと思ったんです。それならインパクトがあって覚えてもらいやすい名前にしようということになりました。

当時の私は、まわりから柴犬に似ていると言われて「柴ちゃん」と呼ばれていました。「柴犬だから、わんでいいんじゃない?」ということになり、「わん」であれば「丸いお椀のような人」になろう……そうして「円井わん」となったんです。

──映画『鳩の撃退法』では物語の冒頭で、主演の藤原竜也さんと文字通り「インパクトのある」演技をされていましたね。

円井:ありがとうございます(笑)。台本を開いて「私が演じるけい子は、しょっぱなから登場するのか!」と少し緊張しました。いろいろなカットを何度か撮影しましたが、意外にリラックスして演じることができたと思っています。

「冒頭の場面で、主演の藤原さんがどういうキャラなのかがよくわかった」と言っていただけたのは、とてもうれしかったです。もちろんそれを狙って演じるほど余裕はなかったのですが、お客さんを映画にどう引きこんでいくかにおいて、物語の始まりはとても大事だと思ったので、気を引き締めて演じました。


(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館

──本作は藤原さんをはじめとして、ベテラン俳優の皆さんが勢ぞろいされています。現場の雰囲気はいかがでしたか?

円井:私が実際にお芝居を共にさせていただいたのは藤原さんと岩松了さんのお二人だったんですが、撮影のために前乗りしたちょうどその日、リリー・フランキーさんと豊川悦司さんが絡む場面の撮影があったんです。「見に行ってもいいですか?」とお願いして、見に行かせてもらいました。内容としても緊迫感のある場面だったので、身を乗り出して見てしまうほど迫力がありました。すごかったですね。

──ご自身が撮影に入られる前に豊川さん、リリーさんの演技をご覧になったとなれば、緊張感がより増したのではありませんか?

円井:「私は俳優として、今後何をしていけばいいのだろう」といった人生観のようなものを考えてしまいました。お二人はとてもナチュラルにその場に存在し、味のある演技をされます。これまで俳優として積み重ねてきた経験値がないとできないことだと思ったからです。

私は果たして、お二人のような素晴らしい俳優になれるのだろうか、豊川さんやリリーさんの年齢になった時に、下の世代に「すごい!」と言ってもらえるようになるには、どうすればいいのだろうか……といろいろなことを考えました。

実は豊川さんとは、いろいろお話をさせていただいたんです。私は豊川さんと地元が非常に近いんです。その話題でとても盛り上がって、しかも豊川さんのマネジャーさんも知っている方だったので、とてもリラックスができました。ちょうどその日は、浜野謙太さんや森カンナさんなど、出演者の方々が集まっていた時なので、皆さんとお話をしながら「役者ってすごい!」って思っていました(笑)。

『うみべの女の子』では若い世代と演技論を語る

(C)浅野いにお/太田出版・2021『うみべの女の子』製作委員会 

──『うみべの女の子』は若い出演者が多く、『鳩の撃退法』とは現場の雰囲気が違ったのではないでしょうか?

円井:『うみべの女の子』は主演の石川瑠華さんを除けば、共演者はほぼ年下の方でした。みんなすごく楽しそうに撮影していましたね。また自分は撮影期間の中でも後半の時期に現場入りしましたが、倉悠貴くんは「俺の芝居、どうでした?」と聞いてくれたり、前田旺志郎くんとは芝居の話をしたりして、『鳩の撃退法』の時と同じように楽しかったです。

──倉さんが演じる三崎と円井さんが演じる摩理のやりとりが面白かったです。

円井:(笑)。倉くんはめちゃくちゃ好青年なのに、今回はちょっと悪い役なので……ですが倉くんが演じたからこそ、三崎修平という役が、可愛げのあるものに出来上がったように思います。

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「憧れ」で「目標」の俳優は内田慈


photo by 田中舘裕介

──高校卒業後、俳優を目指して上京されたということですが、いつ頃から俳優になろうと思っていたのでしょうか?

円井:物心ついた時から「私は役者をするんだ」と思っていたタイプなんです。幼い頃からドラマはよく見ていたんですが、特にきっかけはなくて「私は俳優をやるんだろうな」とずっと思っていたし、他の仕事は思いつかなかったです。

高校を卒業する前から家族に内緒で、俳優養成所のオーディションに応募したりしていました。家族にバレて「やめなさい!」とかなり反対されましたが、母から「やりたいことをやって、24歳でダメだったら帰ってきなさい」と言われ、それを約束して上京しました。そんな私も今年24歳になります(笑)。

──目標とする俳優さん、好きな俳優さんはいらっしゃいますか?

円井:『下衆の愛』(2016)を観てから、俳優の内田慈さんがとても好きなんです。内田英治監督の作品で慈さんとお会いして、当時18歳だった私は慈さんのことが好きすぎて、その気持ちを震えながら伝えたら「ほんと? ありがとうございます」って言ってくださって……それから、慈さんが出演している舞台や映画を観に行くようになりました。

舞台『海越えの花たち』(2018)を観に行った時は、号泣して慈さんとお話をした記憶があります。舞台を観に行っても、映画やドラマを観ても「好きだなあ……」ってしみじみ思いますね。慈さんみたいな俳優になりたいと思っているからこそ、好きなのかもしれません。

目標はアクション映画への出演


photo by 田中舘裕介

──円井さんは2021年開催の東京五輪でも話題になった、空手の形をなさっていたとお聞きしました。

円井:兄が空手を習っていたので「私もやりたい!」と4歳から始めて初段までいきました。なぜか空手の形は強くて、大会に出場すると必ず賞を取っていました。形は筋肉量が重要になってきますが、「いかに格好をつけるか」というのもポイントのような気がします。当時から「人に見せる」ということを意識していたのかもしれません。

空手をやっていたおかげで、集中力はものすごくつきましたし、反射神経が備わりすぎて「何かいる!」ってすぐに反応してしまうところもあります(笑)。

──今後はどのような作品に出演したいですか?

円井:アクション映画に挑戦したいです。そしてアメリカ、韓国、インドといった海外の作品に出演したいですね。

私はもともと『チェイサー』(2008)のようなノワール映画が好きなんです。そこからNetflixで韓国ドラマを観て、めちゃくちゃハマりました。今ハマっているのが『ヴィンチェンツォ』(2021)で、すでに6回通して観ています(笑)。特に『楽園の夜』(2021)に出演されていたチョン・ヨビンさんがかっこよくて、きれいで、めちゃくちゃ癖になりました。

『コントラ KONTORA』(2021)に出演した際にも「アクションできそうだよね」と言われたので、チョン・ヨビンさんのように銃を扱うアクション作品をやってみたいです。

また「インド映画」というと明るく踊っているイメージが日本には存在しますが、知り合いのインド人俳優に「インド映画、全部が踊るわけじゃないから」と言われたことがありました。インドの格差社会を切り取った映画のような重いテーマを扱ったものもあるので、そういう作品にもチャレンジしたいです。

──最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

円井:パンチの効いた役ばかり演じていますが、それを求めてくださるクリエイターの方々に感謝しています。『鳩の撃退法』『うみべの女の子』に出演したことで、私にしかできないことってあるんだなと改めて思いました。

今後も、私にしかできないことや「円井わんで良かったね」「円井わんにしかできなかったね」と言ってもらえるような、芝居やものづくりをしていきたいと思います。2021年の8月は『鳩の撃退法』『うみべの女の子』で頑張り、9月には3~4本映画・ドラマを撮影しますので、これからも注目していてください。

インタビュー/咲田真菜
撮影/田中舘裕介
Dress designer&Styling 石垣陽輔 (Gakky)
ヘアメイク 白銀一太(TENT MANAGEMENT)

円井わんプロフィール

1998年1月3日生まれ、大阪府出身。

2019年にエストニア、タリンで開催されたブラックナイト映画祭で、長編では初主演の『KONTORA-コントラ』がオフィシャルセレクションにて、グランプリと最優秀音楽賞の二冠を獲得した。2021年は『鳩の撃退法』』『うみべの女の子』『女たち』『東京リベンジャーズ』ほか、公開待機作は3作品。

特技はドラム、空手の形(國際松濤館空手道連盟初段)で、趣味はダンス。

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映画『鳩の撃退法』の作品情報

【公開】
2021年(日本映画)

【監督】
タカハタ秀太

【脚本】
藤井清美、タカハタ秀太

【キャスト】

藤原竜也
土屋太鳳 / 風間俊介 西野七瀬
佐津川愛美 桜井ユキ 柿澤勇人 駿河太郎 浜野謙太
岩松 了 / 村上 淳 坂井真紀 濱田 岳 ミッキー・カーチス / リリー・フランキー
豊川悦司

【作品概要】
落ちぶれた天才小説家が「現実」と「小説」を交錯しながらも仕掛ける計画の謎と全貌を描いた、直木賞作家・佐藤正午の同名ベストセラーを映画化。監督は『ホテル ビーナス』のタカハタ秀太。

かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一を藤原竜也、津田に翻弄される担当編集者・鳥飼を土屋太鳳、津田とコーヒーショップで出会った日に失踪したバーのマスター、幸地秀吉を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野七瀬、彼らが暮らす街の裏社会を仕切る倉田健次郎を豊川悦司が演じます。

映画『鳩の撃退法』のあらすじ

都内のバー。かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一(藤原竜也)は、担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に執筆中の新作小説を読ませていました。

その内容に心を踊らせる鳥飼ですが、津田の話を聞けば聞くほど小説の中だけの話とは思えません。

この小説が本当にフィクションなのか検証を始めた鳥飼は、やがて驚きの真実にたどり着きます。

映画『うみべの女の子』の作品情報

【公開】
2021年(日本映画)

【監督】
ウエダアツシ

【脚本】
ウエダアツシ、平谷悦郎

【キャスト】
石川瑠華、青木柚、前田旺志郎、中田青渚、倉悠貴、宮崎優、高橋里恩、平井亜門、円井わん、西洋亮、高橋かなみ、いまおかしんじ、村上淳

【作品概要】
「ソラニン」「おやすみプンプン」で知られる人気漫画家・浅野いにおによる漫画を『イソップの思うツボ』の石川瑠華、『アイスと雨音』の青木柚主演で実写映画化。

小梅役を石川、磯辺役を青木がそれぞれ演じ、監督は『富美子の足』『リュウグウノツカイ』のウエダアツシが務めています。

『うみべの女の子』あらすじ

海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅(石川瑠華)。彼女は憧れの三崎先輩(倉悠貴)に振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺(青木柚)と関係を持ってしまいます。

初めは興味本位でしたが、何度も身体を重ねるうち、磯辺を恋愛対象とは見ていなかった小梅は徐々に磯辺への思いを募らせていきます。その一方、小梅が好きだったはずの磯辺は小梅との関係を断ち切ろうとします。

2人の気持ちがすれ違う中、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出ます。





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