人を噛み殺した記憶は、決して消すことができない―。
ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界。
ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラーが誕生しました。
ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界を描く、近未来スリラー『CURED キュアード』(原題:THE CURED)が、2020年3月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開されることが決定。
この度、本作のポスタービジュアル、および場面写真2点も解禁されました。
CONTENTS
ゾンビの概念とは?
ジョージ・A・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』で礎を築いた現代におけるゾンビの概念は、もはやホラー映画の枠を超えてはてしなく増殖し、アクション、ラブ・ストーリー、コメディなどあらゆるジャンルに応用されています。
ゾンビを題材にしたTVドラマ、小説、漫画、ゲームのヒット作も次々と生み出され、大真面目な学術研究のテーマとしても扱われるようになりました。
今なおゾンビは、世界中のクリエイターの創作意欲を刺激してやまないモチーフであり続けているのです。
映画『CURED キュアード』について
アイルランドの新人監督デヴィッド・フレインが新たに創造した『CURED キュアード』は、ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラーです。
ウイルスに冒されて無差別に他者を噛み殺すモンスターに豹変したのち、画期的な治療法によって回復した“元”感染者たち。
獰猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った彼らは、真の人間性を取り戻すことができるのか。
元感染者が社会復帰したとき、市民は彼らを受け入れられるのか。
本作は、これらの幾多の鋭い問いかけを、現在の不穏な世界情勢に照らし合わせて観る者に突きつける衝撃作です。
感染系ゾンビがもたらした終末的厄災の“その後”を描いた作品には、『28日後…』の続編『28週後…』などいくつかの前例がありますが、自作のオリジナル脚本で鮮烈な長編デビューを飾ったフレイン監督は、人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況を生々しく反映。
さらに元感染者=回復者がゾンビだったときの忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれている設定を加え、限りなくシリアスにしてリアルなホラー映画を完成させました。
映画『CURED キュアード』のキャスト紹介
参考:エレン・ペイジのインスタグラム
ジャーナリストでシングルマザーのアビーに扮するのは、『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN:フューチャー&パスト』のエレン・ペイジ。
エレン・ペイジは、ゾンビに夫を噛み殺された失意のどん底の中で幼い息子を養い、回復者の義弟セナンを受け入れるアビーの揺れる心情を繊細に表現するとともに、プロデューサー兼任でこのプロジェクトを牽引しました。
そして『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』のサム・キーリー、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、TVリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスの実力派キャストが迫真の演技を披露しています。
映画『CURED キュアード』の作品情報
【日本公開】
2020年(アイルランド・フランス合作映画)
【原題】
THE CURED
【監督・脚本】
デイヴィッド・フレイン
【キャスト】
エレン・ペイジ、サム・キーリー、トム・ヴォーン=ローラー
映画『CURED キュアード』のあらすじ
人間を凶暴化させる新種の病原体、メイズ・ウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランド。
6年後、治療法が発見されたことで秩序を取り戻し、治療効果が見られない25%の感染者は隔離施設に監禁され、治癒した75%は“回復者”として社会復帰することになりました。
回復者のひとりである若者セナンは、シングルマザーの義姉アビーのもとに身を寄せますが、回復者を恐れる市民の抗議デモは激しさを増すばかり。
やがて理不尽な差別に不満を募らせ、過激化した回復者のグループは社会への復讐テロを計画します。
その怒りと憎しみの連鎖はセナンやアビー親子を巻き込み、新たな恐怖のパンデミックを招き寄せるのでした…。
まとめ
本作は、感染系ゾンビをモチーフに不寛容な社会で行き場を失っていく登場人物たちの苦悩に満ちたサバイバル・ドラマをセンセーショナルに描き出しています。
そして凄まじい緊迫感がみなぎるクライマックスのディザスター・パニックからひとときも目が離せないことでしょう。
近未来スリラー映画『CURED キュアード』は、2020年3月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショーです。