Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

SF映画

映画『コズミック・シン』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。ブルース・ウィリスとフランク・グリロが挑む宇宙戦争“回避”ミッション

  • Writer :
  • 秋國まゆ

人類の存亡を懸けた極秘ミッションを描いたSFバトルアクション!

エドワード・ドレイクが脚本・監督を務めた、2021年製作のアメリカのSFバトルアクション映画『コズミック・シン』。

人類が火星への入植に成功し、量子技術による惑星への移住が可能になってから約500年後の2524年。かつて「血の将軍」と呼ばれた悪名高き戦争の英雄ジェームズ・フォードが、軍への復帰を条件に精鋭部隊に加わり、宇宙戦争を回避するための極秘ミッションに挑む姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

人類と異星人による宇宙間の激しい攻防を描いた、ブルース・ウィリス主演のSFバトルアクション映画『コズミック・シン』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

スポンサーリンク

映画『コズミック・シン』の作品情報


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

【公開】
2021年(アメリカ映画)

【脚本】
エドワード・ドレイク、コーリー・ラージ

【監督】
エドワード・ドレイク

【キャスト】
フランク・グリロ、ブルース・ウィリス、コーリー・ラージ、ブランドン・トーマス・リー、C・J・ペリー、ペリー・リーヴス、ロックリン・マンロー、コスタス・マンディロア、アデレード・ケイン、エヴァ・デ・ドミニチ

【作品概要】
アンチ・ライフ』(2020)のエドワード・ドレイクが脚本・監督を務めた、アメリカのSFバトルアクション作品です。

本作は日本では劇場公開されず、バンダイナムコグループに属する日本の複合会社「株式会社ハピネット」より2021年11月5日にDVDが販売されました。

「ダイ・ハード」シリーズや『アルマゲドン』(1998)などに出演するブルース・ウィリスが主演を務め、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のフランク・グリロが共演しています。

映画『コズミック・シン』のあらすじとネタバレ


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

2031年、人類は初めて火星への入植に成功。それから11年後の2042年、人類連合を設立し、量子技術によって宇宙への移住が可能となりました。

2281年、人類は火星から撤退。地球と、ザフディとエローラと呼ばれる2つの惑星との連合軍「人類連合」が設立されました。

2519年、人類連合を離脱したザフディに、「血の将軍」という異名を持つ将軍ジェームズ・フォードが大量破壊兵器「Q爆弾」を投下。

2524年、感謝祭の日の夜。掘削業者「ヴァンダー鉱業」の掘削艦の艦長ジュダ・セイルとその恋人、ヴァンダー鉱業の警備員フェニックス・ツァントは、地球から4217光年離れたヴァンダー鉱業の所有星で2人きりの時間を過ごしていました。

しかし、2人しかいないはずのその星に、突如異星人が出現。先行したフェニックスは撃たれ、ジュダは連合指令本部に「ファースト・コンタクト(FC)事案発生」と報告しました。

この一報を受け、地球にいた人類連合の将軍イーロン・ライルは、部下であるマーカス・ブレック指揮官と科学者のレア・ゴス博士、そして悪名高き戦争の英雄ジェームズを緊急招集しました。

FC発生から19分後。生存者が移送されたマクミラン空軍基地へ到着したジェームズとその部下ダッシュ、ジェームズの元妻でもあるゴス博士に、ブレック指揮官はまだ基地に到着していないライルの代わりに簡単に状況を説明します。

「ファースト・コンタクトが起きた。異星人に遭遇したのは、掘削業者の盛りがついたカップル」「我が人類連合のモットーは、“先手必勝”」

彼から助言を求められたジェームズがこう答えました。「もし俺がお前なら、今すぐQ爆弾を準備する」

ブレックはすぐさま部下のアレックス・ロック軍曹に連絡を取り、量子エンジニアであるアレックスの部下フィオナ・アーディーン伍長を呼ぶよう命じます。

ロックからの命を受け、アーディーンは急いで量子ポートの起動に取り掛かり、ライルから送られた認証コードを入力。しかしそれは、Q爆弾の生成許可コードだったのです。

量子ポートを使ってQ爆弾が生成されるまでの間、量子空間を離脱したヴァンダーの船が基地へ帰還。

ゴス博士は一足先に防疫措置を受けた生存者、ジュダやフェニックスらヴァンダーの船員に会いに行きました。しかしそれは、生存者に成りすました異星人でした。

ジュダに成りすました異星人を筆頭に、基地内の人間を襲撃。最初の犠牲者は酸を吹きかけられ、顔を溶かされて死亡。2人目の犠牲者は首を絞められ死亡。

そこで口から何かを吐き出したリーダー格の異星人は、目の前にいるゴス博士と彼女の付き添いで来たロック、ロックの後をついてきたライルの甥ブラクストンを襲うよう、仲間の異星人に命じました。

ブラクストンは、襲い掛かってきた異星人を射殺。目を撃たれた異星人が静かに事切れたのを見て、ブラクストンはロックに、目が弱点だと伝えます。

それを聞いたロックは、警報装置を作動させ、異星人たちがいる部屋を隔離しました。部屋に取り残されてしまった兵士1人を殺害したリーダー格の異星人は、瞬時に地球の武器を学習します。

他の異星人も地球の武器を一瞬で学習し、基地内にいるライルの精鋭部隊を銃撃。彼らの血に触れた者は皆、異星人に寄生されてしまいました。

銃撃戦の末、遅れて到着したライルと、武器庫からミサイル・ランチャーを調達したジェームズの活躍により、基地に侵入した異星人は一掃されました。

しかしロックを含む、ライルの精鋭部隊53名が犠牲となりました。その後、ジェームズ・ダッシュ・ゴス博士は、改めてライルから話を聞くことにしました。

「ヴァンダー鉱業の所有星でFC事案が起きた、人類に敵対的な異星人だ」「それで政治家たちが次の手を連合議会で議論中だが、中尉が書いた行動生物学の論文がある」

そう話すライルに促され、ゴス博士は論文を読み上げます。「“文化の抹殺は創造という概念の否定。文明を消すことは宇宙への罪である”」

「“だが自由は与えられない。勝ち取るもの”」「“よってFCの際は人類が先手を打ち、種の存続を図るべきである”」

そこでライルは、ジェームズたちにこう言いました。「FCで全てが動き出してしまった、よって“宇宙の罪(コズミック・シン)”作戦を開始する。先に攻撃を仕掛けるんだ」

その後、ジェームズは軍への復帰と年金を貰うことを条件に、コズミック・シン作戦を行うライルたちに協力することを決めました。

以下、『コズミック・シン』ネタバレ・結末の記載がございます。『コズミック・シン』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

その後、ジェームズとダッシュ、ライルとブラクストン、ブレック指揮官とゴス博士は地上・軌道上・量子空間で戦闘可能なバトルスーツ「イカロススーツ」を装備しました。

しかし、肝心の敵の母星の位置は未だ不明です。そのためにまず、ジェームズたちは通信不能となったエローラの防衛に当たることにしました。

するとエローラの部隊は、敵の船を撃墜したとの情報が入り、ジェームズたちは船が出す放射線から、敵の母星を特定することにしました。

ジェームズたちとそう話し合うブレック指揮官に、アーディーンはあることを伝えます。

「異星人との戦闘中に大量のタキオン粒子が検出されました。なのであと6~7時間ほどで、地球の位置が特定されてしまいます」

これを受け、ブレック指揮官は事前に手配していたQ爆弾を彼女から受け取ります。しかし、生成されたQ爆弾はとても不安定な代物で、慎重に扱わなければ地球から冥王星まで吹き飛びかねません。

そう忠告するアーディーンに、ブレック指揮官はQ爆弾を扱える者として、自分たちが挑むミッションに同行するよう命じました。

出発直前、ジェームズはゴス博士と話をしました。「あの時、強制的に引退(不名誉除隊)させられて、色々考えた」

「一体何を? 野球を観てハイになってただけでしょ」「いい思い出もある」「そうね。でも私は、夫より兵士の自分を選んだ」

「…年を取るにつれて思うんだ、誰かと星を見たいと」「…この後バーが残っていれば、あなたに奢らせてあげる」

FC発生から47分後。量子ポートを使って、時空に開けた穴に量子(人間)を転移させる「量子跳躍」の準備が完了し、ジェームズたち7人は人類の存亡を懸けた極秘ミッション「コズミック・シン」を開始。

しかし、地球から1万3368光年離れた惑星エローラに到着したものの、ブレック指揮官・アーディーン・ブラクストンの3人は、早速ジェームズ・ダッシュ・ライル・ゴス博士とはぐれてしまいました。

彼ら4人の生存を信じ、ブレック指揮官たちは先に2キロ北にある、撃墜された敵の船へ向かい、敵の母星の位置を特定しようとします。

しかし突如現れた敵に奇襲され、ブレック指揮官は首筋に被弾し重傷を負ってしまいました。そこから銃撃の雨が容赦なく降り注ぎ、3人は身動きひとつとれません。

そんなブレック指揮官たちの窮地を救ったのは、エローラの部隊の3人、ノーラン大尉とソル・カントス大尉、ウェスト中尉でした。

エローラの部隊も彼らを入れて300人いましたが、侵略してきた異星人に滅多打ちにされ、3人だけとなってしまいました。

互いに異星人に寄生されていないと確認し警戒を解いた後、6人は3つに分かれることにしました。

ウェスト中尉とアーディーンは、大量失血しているブレック指揮官を治療するため、人類連合前哨基地の軌道砲発射場にある医療施設へ、ノーラン大尉はエローラの市民の護衛を続行。ソルとブラクストンが敵の船へそれぞれ向かいます。


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

敵の船を発見したブラクストンは、すぐさま敵の母星の位置を特定し、アーディーンに座標を送ろうとしますが、タキオンの干渉により通信できません。

それでも、安否不明だったジェームズの生存を確認することが出来ました。そのためブラクストンたちは、まずジェームズを捜すことにしました。

エローラに不時着したジェームズは、複数の異星人に包囲され、その1人に導かれるまま洞窟の中へ入っていきます。

そこでジェームズは、ゴス博士の幻影を見て、愛おしい彼女を抱き締めました。そこへブラクストンたちが現れ、ジェームズは彼らと一緒に、人類連合前哨基地の軌道砲発射場へ向かいました。

その日の夜。軌道砲発射場に到着したジェームズたちは、先に到着していたアーディーンたちと合流。その時アーディーンは、ドクターと名乗る女性が遺した映像記録を見ていました。

「私はドクター……。侵略者は他者に乗り移る寄生生物だ、血を介して増殖する」「宿主は体だけでなく、意識も操られる」

「奴らの心は1つ、集合精神だ」………そこでタキオンの干渉により通信が切れてしまいました。

ブラクストンから、敵の母星の座標を教えてもらったアーディーンでしたが、タキオンの干渉により量子ポートが使えません。

そのため軌道内でないと、軌道砲の発射は無理だと、アーディンはブラクストンたちに伝えました。

するとその直後、ジェームズは瀕死状態のブレック指揮官に頼まれ、彼に毒を注射。ジェームズもブレック指揮官も、もう助からないと判断しての行動でした。

静かに息を引き取ったブレック指揮官の目を閉じさせ、ブラクストンは彼が首から提げていた、ロックと彼の分の認識票を引き千切りました。

誰もが口を開かず、どこか重い空気が流れる中、皆とはぐれていたダッシュが登場。その瞬間、エローラの上空14万5000キロに、異星人が作った宇宙を自在に移動できる「量子スペースゲート」が出現しました。

異星人はこの量子スペースゲートを使って、宇宙を自在に移動し、他の惑星に軍を送り込んで侵略しているのです。

しかし軌道砲が使えない今、頼みの綱であるQ爆弾は安定してきたものの、軌道砲の発射条件と同じく、軌道内に入る必要がありました。

その場にいる全員の脳裏に、敵を打倒する方法が思い浮かびますが、誰もそれを口に出すことは出来ません。

何故ならその方法とは、エローラに軍を率いてやってくる異星人を、この惑星ごとQ爆弾で爆破するというものだったからです。

それをすれば、エローラに住む市民はもちろん、この場にいる全員がQ爆弾が生み出したブラックホールに吸い込まれてしまいます。

沈黙を貫いていたジェームズが口を開き、ブラクストンたちに「奴らの目的は人類の絶滅じゃない」と言いました。

これを聞いたダッシュとソルは、異星人の目的は人類の従属化ではないかと考えました。

そこでアーディーンが、「Q爆弾を敵に引き渡したら?」と提案するも、それは異星人に降伏することを意味しているため、ジェームズとブラクストンに即座に却下されます。

議論の末、ジェームズたちは軌道砲で量子スペースゲートにQ爆弾を撃ちこみ、敵の母星に送り込むことにしました。

しかし発射後、量子スペースゲートを閉じる方法がありません。そのためジェームズたちは、エローラと共にブラックホールに吸い込まれて死ぬことを覚悟の上で、より多くの人を救う道を選択したのです。

狙うは、地球から60万8912光年離れた惑星セジア・マジョーラ。そこが、異星人の母星です。


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

アーディーンが軌道砲を起動し、長距離通信を開始した直後、はぐれたライルから通信が入りました。ライルはエローラに到達できず、宇宙を彷徨っていたのです。

アーディーンがブラクストンの生存と、ブレック指揮官とゴス博士の死亡を伝えると、ライルからこう言われました。

「奴らをここで食い止めねば」「スーツは壊れたが、後方スラスターは生きてる。何か私にできることはあるか?」

これに対しアーディーンが、「(軌道砲の)プラズマ弾では、量子スペースゲートを破壊できません」と答えると、ライルはこう言いました。

「私が接近し、自爆して量子スペースゲートを破壊しよう」「甥にはこのことは言うな。私を死んだと思ってるなら、そのままにしろ」

軌道法の発射に必要なエネルギーがチャージするまであと7分。ジェームズたちに誘き寄せられた異星人たちが基地の敷地内に襲来。

その先頭にいたのは、死んだはずのゴス博士でした。「この体……気に入った。とても相性がいい」

「この顔をまとっていても、私を殺せるかな?」………ジェームズがいた洞窟の中に不時着したゴス博士は、ジェームズが遭遇した異星人たちに襲われ、その中の1人に寄生されてしまったのです。

その言葉を聞いた瞬間、ジェームズは彼女が殺され、寄生されてしまった光景が脳裏をよぎりました。

「戦争は避けるべきだが、お前たちの種は例外だ」「争いが起きた時だけ兵士を求め、終われば、犠牲を払い戦った者を“蛮人”呼ばわり」

「戦争は、我らの文化そのものだ。繁殖も祈りも戦いのためにある」「我らセジアこそが、宇宙の頂点に立つべき種族」

「我らの偉大なる歴史を永久のものとしてみせる」「今一度チャンスを与えよう」「種を守りたければ、我らを受け入れよ」

ジェームズの隣に立つダッシュが、「断る」と答えると、ゴス博士に寄生した異星人セジアのリーダーはこう言いました。

「では共存はできない。兵士であるお前(ジェームズ)と、科学者の元妻と同じだ」「戦場での経験(7000万人が暮らすザフディにQ爆弾を投下したこと)を聞いて以来、彼女にとってお前は恐ろしい怪物、殺人鬼だ」

「己の種の消滅を、その目で見届けるがいい」………この言葉を合図に、人類vsセジアの戦いが幕を開けました。

セジアのリーダー以外が一気に基地へ攻め込んできた挙句、上空に量子スペースゲートを通ってきた敵機が接近。

これを受け、ジェームズはセジアのリーダーを目掛けて特攻。アーディーン以外のメンバーが援護してくれる中、彼女を回収した敵機にしがみつきます。

激闘の最中、一番大柄なセジアを倒したブラクストンの耳に、イカロススーツの自動制御装置を解除し、自爆しようとするライルの声が聞こえてきました。

その直後、チャージが完了し、アーディーンはQ爆弾入りの軌道砲を発射。機体の上に立つセジアのリーダーがそれを塞き止め、対峙したジェームズにこう言いました。

「平和なんていらない」………そう言うセジアのリーダーにジェームズが手を伸ばした瞬間、軌道砲が動き出し、セジアのリーダーはセジア・マジョーラ側へ、ジェームズは量子スペースゲートの外へ吹き飛ばされます。

ネットワーク通信が再び繋がると、ライルがアーディーンに、「イカロススーツの位置情報を送るから、軌道砲にプラズマ弾を点火して欲しい」と頼んできました。

アーディーンの元へやってきたブラクストンが必死に制止するも、ライルの決意は揺らぎません。

ブラクストンとアーディーンは涙を流しながら、プラズマ弾を発射。ライルはプラズマ弾に接近して自爆し、量子スペースゲートを破壊しました。

これにより、Q爆弾が被弾し爆発したセジア・マジョーラはブラックホールとはならず、量子スペースゲートと共に消滅しました。

ブラクストンは全ての元凶であるセジアへの怒りに震え、倒したはずの大柄なセジアがまだ生きていたのを知ると、激情に駆られるまま落ちていたナイフで滅多刺しにし、息の根を止めました。

FC発生から7日後。地球に無事帰還し恋人となったブラクストンとアーディーンは、バーでダッシュとソル、そしてジェームズと一緒に、連合議会の議長による定例演説を聞きました。

「今日は勝利の日です。今回遭遇した異星人の残存勢力は、全面的かつ無条件の降伏に同意しました」「全ては連合議会が迅速に下した極秘命令に従い、命を懸けて任務を遂行した英雄たちのおかげです」

「エローラは必ず復興します」「我々はこれまで以上に強力な軍を構築し、地球内外で市民の自由を守り続ける所存です」

「人類連合は異星人の侵略を許しません」「戦いの神がいつでも我らに微笑み、人類が1000年先までも繁栄することを祈りつつ、宇宙の平和を模索し続けましょう」

ゴス博士とした約束に思いを馳せつつ、定例演説を聞いていたジェームズは、静かにバーを後にしました。

スポンサーリンク

映画『コズミック・シン』の感想と評価


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

人類の危機を救った英雄たち

かつて宇宙の危機を救った戦争の英雄ジェームズと、人類連合の現将軍ライルの甥ブランクストンは、ライルの精鋭部隊とアーディーンと共に、極秘ミッション「コズミック・シン」に挑みます。

ですが宇宙に出て以降、ただでさえ危険かつ成功確率が低すぎるミッションなのに、ジェームズたちはバラバラになってしまうのです。

そこからどうにか人類連合の前哨基地で合流できたものの、さらなる試練がジェームズたちを待ち受けていました。

惑星と運命を共にし大勢の人々を救うか、異星人に降伏して従属するかという、究極の選択を迫られるのです。

後者はジェームズとブラクストンが即座に却下しましたが、前者を選択するにしても、自ら死を選ぶことに変わりはありません。

熟考の末、前者を選択し、なおかつエローラにいる異星人と戦う覚悟を決めたジェームズたちは、本当に凄いなと感心させられます。

並々ならぬ覚悟で挑んだジェームズたちの戦いは、壮大かつ迫力があるのはもちろん、終始ハラハラドキドキするスリリングな展開が多いです。

侵略する異星人「セジア」


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

ヴァンダー鉱業所有の星から地球にある人類連合の基地に侵入した異星人セジアは、相手に自分たちの血を浴びせ、その相手を宿主として寄生し、体はおろか精神さえも支配する種族です。

エローラの洞窟に落ちたゴス博士が襲われ、為す術なく寄生されてしまう場面を観ているだけでも、その恐ろしさが伝わってきます。

そして何より、セジアは平和なんて望んでいません。戦争こそが文化であるセジアの目的は、人類の絶滅ではなく、他の惑星の種族全てを滅ぼし宇宙の頂点に立つことです。

ですが完全に精神を支配しきれていなかったのか、ジェームズとセジアのリーダーがそれぞれの方へ吹き飛ばされた場面は、まるでゴス博士の残存意識によって彼を突き飛ばしたようにも見えます。

あるいは、戦いがあれば兵士として求められ、終わった後は怪物扱いされたジェームズに、セジアは親近感を抱いていたから殺さなかったのかもしれません。

まとめ


(C) 2020 Cosmic Sin LLC All rights reserved

かつての戦争の英雄が軍への復帰を条件に、人類連合の将軍とその精鋭部隊と共に、人類の存亡を懸けて異星人と宇宙戦争を繰り広げるアメリカのSFバトルアクション作品でした。

宇宙間の激しい攻防戦は、他のSFアクション映画にはない斬新さがあり、またSF映画ならではのワクワクドキドキする映像が盛り沢山に描かれています。

またジェームズ役を演じるブルース・ウィリスの、バトルアクション場面での強くて格好良い姿と、ゴス博士を本当に愛していたが故に、敵に寄生されても止めを刺すことが出来なかったジェームズの苦悩を完璧に演じているのが魅力的です。

そして本作を鑑賞する際はぜひ、ジェームズと一緒に極秘ミッション「コズミック・シン」に挑むライルとブレック指揮官にも注目して観てください。

ブレック指揮官もライルも、それぞれミッション中に死んでしまいますが、彼らが地球でセジアと戦った姿は格好良いですし、何より2人の死は作中で一番号泣する場面です

ブルース・ウィリスとフランク・グリロが魅せる、感動のSFバトルアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。

関連記事

SF映画

映画『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』ネタバレ感想と結末あらすじ解説。アサイラム社が描いた惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊の激闘!

独裁者率いる惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊のSFファンタジー・アクション ジェームズ・トーマスが監督を務めた、2019年製作のアメリカのSFファンタジー・アクション映画、『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』 …

SF映画

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ【あらすじネタバレ解説】続編と怪獣愛をどう読み解くか⁈

王《キング》が目醒める。 怪獣王ゴジラが、災厄の化身ギドラが、怪獣女王モスラが、空の支配者ラドンがスクリーンで死闘を繰り広げる! “モンスター・ヴァース”シリーズ第三弾にして、ついに完成した究極の怪獣 …

SF映画

映画『ザスーラ』ネタバレ感想と考察評価。「兄弟愛」と「後悔」の交錯する物語

映画『ザスーラ』ネタバレ感想。ラスト結末までのあらすじ紹介も 少年時代の冒険は、多感な時期だからこそ何物にも代えがたい貴重な体験です。 家庭内で不和が起き、兄弟関係も喧嘩ばかりで上手くいっていない。 …

SF映画

映画『アンダーウォーター』ネタバレあらすじと感想。キャストのクリステン・スチュワートが閉所恐怖症を超えて挑んだ深海SF作品

クリステン・スチュワート主演の海底SFスリラー『アンダーウォーター』 映画『アンダーウォーター』は、世界で一番深い海・マリアナ海溝を舞台にした映画です。 資源の掘削会社の従業員で海底に暮らすメンバーは …

SF映画

映画『ファンタスティック・プラネット』あらすじ感想と考察評価。進撃の巨人のアニメに影響を与えた共通点も解説

映画『ファンタスティック・プラネット』 は2021年5月28日(金) より 渋谷HUMAXシネマほかにて公開予定。 70年代に生まれて以降、世界中のクリエイターに多大な影響を与え続けているフランスSF …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学