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Entry 2018/11/22
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映画『めんたいぴりり』あらすじとキャスト。江口カン監督のエンタメ性の高さに博多華丸と富田靖子が挑む

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

博多華丸と富田靖子がダブル主演を務めた映画『めんたいぴりり』が、2019年1月18日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開

日常で何気なく食べている「明太子」。そこには、成功の陰にあった知られざる家族の絆と、激動の昭和があった!


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

日本で初めて明太子を製造し、販売した福岡・博多の「ふくや」創業者の川原俊夫は、商標登録も製造法特許も取得せずに、地元同業者に製造方法を教え、博多名物として定着させるきっかけを作った人物。

そんな川原の人生をモデルに戦後の混乱期を乗り越え、経済は復興から成長へと変化を遂げる昭和を背景に描く、笑いと涙の感動物語です。

映画『めんたいぴりり』の解禁されたビジュアル


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

解禁されたビジュアルでは、「博多明太子を夢見た、夫婦の物語」のキャッチコピーと共に、ダブル主演を果たした博多華丸と富田靖子の2人が、明日を夢見て肩を寄せ合う仲睦まじい夫婦の様子が見られます。

また、明太子つくりに奮闘する博多華丸の喜怒哀楽すべての表情を詰め込んだデザインに仕上がっております。

また、ビジュアルの下部には、福岡出身のでんでん、吉本美憂、田中健ほか、柄本時生、高田延彦、中澤裕子などの豪華キャスト陣を配して作品に彩りを見せています。

笑いと涙の人情味を感じる『めんたいぴりり』の予告編

予告編では、目玉をひんむいた博多華丸の「諸君!お早う!!」の元気な声で始まり、続いて、優しい妻であり母役の富田靖子が「朝ごはん、できたばあ〜い」と掛け声が続きます。

ダブル主演の2人から、元気をもらえそうな映画であることが、とてもよく分かり、明太子で人を幸せにしたいと願う、実話をモデルにした夫婦の人柄を感じさせられます。

また、博多華丸が福岡でたくましく生きる男の姿を身体いっぱいで表現していると、「のぼせもん、上にお人好し病」と揶揄されながらも、きっとみんなから愛されるキャラクターなの伝わってきます。

笑いと涙がギュッと詰まった人情ドラマが好きな映画ファンには見逃せませんね。


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

映画『めんたいぴりり』の作品情報


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【原作】
川原健「明太子をつくった男~ふくや創業者・川原俊夫の人生と経営~」

【脚本・監督】
江口カン

【キャスト】
博多華丸、富田靖子、博多大吉、中澤裕子、高田延彦、吉本美憂、柄本時生、田中健、でんでん

【作品概要】
明太子を日本で初めて製造販売した「ふくや」の創業者の川原俊夫をモデルに、2013年に放送されたテレビドラマの劇場版。

ドラマ同様に主人公の海野俊之は博多華丸が演じ、妻の千代子を富田靖子が務めます。

映画『めんたいぴりり』のあらすじ


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

昭和30年代の博多。戦後の傷跡がまだ残る中洲の一角で、海野俊之(博多華丸)は、小さな食料品店「ふくのや」を立ち上げ、妻・千代子(富田靖子)と営んでいました。

馬鹿がつくほどの“お人好し”で、「博多祇園山笠」に情熱を燃やす“のぼせもん”である俊之でした。


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

俊之は「おいしいもので人を幸せにしたい」との思いから、生まれ育った韓国・釜山で出会った総菜をヒントに日夜問えわず、明太子づくりに励みます。

試行錯誤の末、明太子づくりが軌道に乗り出した矢先、俊之の明太子の一番のファンだった元博多人形師・丸尾の死、可愛がっていた英子の旅立ちなど悲報が相次ぎます。


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

そのような不幸が続いた俊之は、明太子では誰も幸せにできないと自信喪失します。

ついには、明太子づくりまでを諦めてしまい…。


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

まとめ


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

本作『めんたいぴりり』のダブル主演のひとりを務めた博多華丸は、ファンに向けて次のようなメッセージを贈っています。

こんにちは博多華丸です。いえ、海野俊之です。 ドラマを2回、博多座で1回やったふくのやの集大成になる映画です。

やれることはやりました!出せるもんは出しました!もう鼻血もでません!

せめで同時上映で『もつ鍋ニラニラ』とか『ゴマ鯖ごまま』でもやってくれる のであれば、心強いのですが、今回は『めんたいぴりり』だけの上映ということで、 みなさんのお口に合えば幸いです。2019年のお正月、数の子代わりに召し上がれ。

本作に登場するキャラクターの海野俊之さながらに、ユーモアを交えたファンへのメッセージですね。

また、もうひとりの主演である妻の千代子役を演じた富田靖子の存在を映画ファンとしては、忘れてはなりません

1983年公開の『アイコ十六歳』のヒロイン役のオーディションで主役に抜擢され、その後も1985年の大林宣彦監督の『さみしんぼう』や、1987年には市川準監督の『BU・SU』を知っている世代なら、お気付きですね。

この役柄は、富田靖子にぴったりなのは言うまでもありません。


(C)2019めんたいぴりり製作委員会

本作品『めんたいぴりり』の演出は、江口カン監督。実は今注目の監督のひとりに挙げられる存在です。

テレビ西日本が制作した2013年のテレビドラマ版の『めんたいぴりり』、その後『めんたいぴりり2』(2015)を経て、同局のテレビドラマの『ガチ★星』があります。

その『ガチ☆星』も念願の映画として、再編集と追加撮影や音処理を加えて、2018年に劇場公開されました。

すでに次回作は岡田准一主演で『ザ・ファブル』(2019年公開予定)も決まっています。

『ガチ☆星』『ザ・ファブル』、そして本作『めんたいぴりり』と、どの作品も毛色が違うエンターテイメント性の高い作品をだといえるでしょう。

そのなかでも、博多華丸に「やれることはやりました!出せるもんは出しました!もう鼻血もでません!」とまでいわせた、笑いと涙のエンターテイメントには注目です。

博多華丸と富田靖子がダブル主演を務めた映画『めんたいぴりり』が、2019年1月18日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開です。

お見逃しなく!


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